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セーフウェア: 安全・安心なシステムとソフトウェアを目指して 単行本 – 2009/10/1
ナンシー G.レブソン
(著),
松原 友夫
(翻訳)
自動車や医療機器、航空機、鉄道、原子力発電所、生産プラント、宇宙ロケット、重要インフラは言うに及ばず、最近では家庭用ロボットや電気自動車など、事故や故障が起きたら私たちの生命を脅かしてしまう製品の多くはソフトウェアによって動いています。本書は、こうした安全・安心に関わるシステムのソフトウェアを開発する際の全体像を分かりやすく解説した初めての日本語のガイドブックです。本書では、安全性の考え方、事故の根本原因やメカニズム、リスクやハザードの分析、人的要因、経営的・組織的・社会的要因、安全性の高いソフトウェアを開発するプロセス、安全性設計の原理、バグに関する深い洞察など、多くの側面が豊富なページでふんだんに解説されています。IEC61508やISO26262などの機能安全、IPA-SEC/ESCRやMISRA-C/C++などのコーディング標準・作法といった国際規格に対応するだけでなく、きちんと適用するためには、こうした様々な技術的背景を包括的に理解しておくことが必要です。特に本書には、安全性の高いソフトウェアを開発しようとした際に陥りやすい罠に関する注意がそこかしこに散りばめられています。また安全性の高いソフトウェアを手がけている現場だけでなく、コストの制約を達成しながら品質や信頼性を確保したい現場にも役立つ記述がたくさん記載されています。経済産業省が公表した情報システムの信頼性向上に関するガイドラインに沿った開発をする際にも、多くの役立つ知見が含まれています。組込みシステム製品の開発現場のみならず、起業情報システム・エンタープライズシステムの開発現場も必読の一冊です。また本書のリスク管理の考え方は、ソフトウェア開発とは関係ない多くの一般の企業でも読まれるべき内容になっています。著者のNancy Levesonは、20年以上に渡りソフトウェアシステムの安全性を研究し現場で実践してきている世界的な第一人者であり、現在は米MIT(マサチューセッツ工科大学)の教授を務めています。NASA(米航空宇宙局)の航空宇宙安全諮問委員会やコロンビア号事故調査委員会の委員を務めたり、防衛や医療、原子力など多くの分野で尊敬されています。また米国航空宇宙学会や米国計算機学会から傑出した業績を表彰されています。
[原題]Safeware: System Safety and Computers
[原題]Safeware: System Safety and Computers
- 本の長さ631ページ
- 言語日本語
- 出版社翔泳社
- 発売日2009/10/1
- 寸法18.5 x 3.3 x 23 cm
- ISBN-10479811684X
- ISBN-13978-4798116846
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商品の説明
著者について
Nancy G. Leveson(ナンシー・G・レブソン)
現在、米国マサチューセッツ工科大学(MIT)の航空宇宙工学部門と工学システム部門の教授であり、全米工学アカデミー(NAE)の会員でもある。今までに200件以上の研究論文を書いており、1995年には「ソフトウェア安全分野の開発と、人命と財産が危機に瀕しているソフトウェア工学とシステム工学の実践を責任のあるものへ推進している」との功績で米国航空宇宙学会より情報システム賞を受賞し、1999年には、ソフトウェア安全の創設などのコンピュータ科学研究の功績によりACM(米国計算機学会)のAllen Newell賞を受賞し、2004年には、ACM Sigsoft傑出研究賞も受賞した。
教授は、事故を防ぐ方法に関して、多くの産業で幅広く支援を行い、また、国内外の多くの研究委員会の委員を務めた。例えば、NASAの航空宇宙安全諮問委員会の委員として、NASA首脳部と連邦議会へ報告を行ない、最近では、コロンビア号事故調査委員会の支援を行った。また、ガイシンガー電子医療記録安全協会の理事であり、創設者で共同オーナーであるセーフウェア工学株式会社の取締役でもある。教授は設計、運用、管理と社会的局面を含むシステム安全のすべての分野の研究を行なっており、最初は、コンピュータ科学とソフトウェア工学の研究から始まったが、システム工学、特にシステム安全、システム分析、人的因子、人と自動化の相互作用や、組織的安全などの分野に広げてきて、研究結果や手法は、航空宇宙、交通運輸、化学プラント、原子力、医療機器など、安全に係わる多種多様な産業で応用されている。現在は、医療安全、医薬品安全、金融リスク管理などの新しい分野で、システム工学とシステム安全手法をどのように適用できるかを研究している。これらすべての研究において強調すべき共通要素は、複雑系に対して、システム思考を適用することである。
レブソン博士は、数学、コンピュータ科学、経営、の学位をカリフォルニア大学(UCLA)で取得し、認知発達心理学を卒業研究の後、カリフォルニア大学教授、ついで、ワシントン大学教授となり、1999年からMITの教授となった。ソフトウェア安全という新分野の創設者であり、現在も世界の第1人者である。本書の題名の「セーフウェア」(Safeware)は彼女の造語として、ハードウェアを中心としたシステムと、ソフトウェア、人的因子などを総合した安全性として紹介している。近年、日本でも各機関や企業が関心を寄せるようになり、教授は2006年以降の来日で数度の講演をしている。
現在、米国マサチューセッツ工科大学(MIT)の航空宇宙工学部門と工学システム部門の教授であり、全米工学アカデミー(NAE)の会員でもある。今までに200件以上の研究論文を書いており、1995年には「ソフトウェア安全分野の開発と、人命と財産が危機に瀕しているソフトウェア工学とシステム工学の実践を責任のあるものへ推進している」との功績で米国航空宇宙学会より情報システム賞を受賞し、1999年には、ソフトウェア安全の創設などのコンピュータ科学研究の功績によりACM(米国計算機学会)のAllen Newell賞を受賞し、2004年には、ACM Sigsoft傑出研究賞も受賞した。
教授は、事故を防ぐ方法に関して、多くの産業で幅広く支援を行い、また、国内外の多くの研究委員会の委員を務めた。例えば、NASAの航空宇宙安全諮問委員会の委員として、NASA首脳部と連邦議会へ報告を行ない、最近では、コロンビア号事故調査委員会の支援を行った。また、ガイシンガー電子医療記録安全協会の理事であり、創設者で共同オーナーであるセーフウェア工学株式会社の取締役でもある。教授は設計、運用、管理と社会的局面を含むシステム安全のすべての分野の研究を行なっており、最初は、コンピュータ科学とソフトウェア工学の研究から始まったが、システム工学、特にシステム安全、システム分析、人的因子、人と自動化の相互作用や、組織的安全などの分野に広げてきて、研究結果や手法は、航空宇宙、交通運輸、化学プラント、原子力、医療機器など、安全に係わる多種多様な産業で応用されている。現在は、医療安全、医薬品安全、金融リスク管理などの新しい分野で、システム工学とシステム安全手法をどのように適用できるかを研究している。これらすべての研究において強調すべき共通要素は、複雑系に対して、システム思考を適用することである。
レブソン博士は、数学、コンピュータ科学、経営、の学位をカリフォルニア大学(UCLA)で取得し、認知発達心理学を卒業研究の後、カリフォルニア大学教授、ついで、ワシントン大学教授となり、1999年からMITの教授となった。ソフトウェア安全という新分野の創設者であり、現在も世界の第1人者である。本書の題名の「セーフウェア」(Safeware)は彼女の造語として、ハードウェアを中心としたシステムと、ソフトウェア、人的因子などを総合した安全性として紹介している。近年、日本でも各機関や企業が関心を寄せるようになり、教授は2006年以降の来日で数度の講演をしている。
登録情報
- 出版社 : 翔泳社 (2009/10/1)
- 発売日 : 2009/10/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 631ページ
- ISBN-10 : 479811684X
- ISBN-13 : 978-4798116846
- 寸法 : 18.5 x 3.3 x 23 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 149,362位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年1月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
システムリスクコンサルタントをしているのですが、重要ポイントに黄色マーカーを付けていたら、黄色だらけになってしまうくらい内容が濃い素晴らしい本です。ボリュームがある本ですが非常にわかりやすい説明で引き込まれるので苦なく読めてしまいました。
2011年4月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書は、高信頼なシステムを構築するために知っておくべき知識を提供している。
私が面白いと思ったのは、(1)コンピュータによる自動化は安全に寄与しない、(2)ヒューマンエラーの意味の2点である。
一つ目は、安全性の向上のためでなく効率向上(結果的に安全マージンを削る)ために自動化は使われる、ということである。
二つ目は、設計時に予想できる手続きに関しては自動化できる、その結果保守員が行う作業は予見できない事象に対する対応となる。緊急事態に予見できない事象に対応するためには、長年の経験で培った勘が頼りとなるが、これにはエラーが伴う。つまり、ヒューマンエラーは不可避なのである。
本書を読んで自分の知識の引き出しが増えました。
私が面白いと思ったのは、(1)コンピュータによる自動化は安全に寄与しない、(2)ヒューマンエラーの意味の2点である。
一つ目は、安全性の向上のためでなく効率向上(結果的に安全マージンを削る)ために自動化は使われる、ということである。
二つ目は、設計時に予想できる手続きに関しては自動化できる、その結果保守員が行う作業は予見できない事象に対する対応となる。緊急事態に予見できない事象に対応するためには、長年の経験で培った勘が頼りとなるが、これにはエラーが伴う。つまり、ヒューマンエラーは不可避なのである。
本書を読んで自分の知識の引き出しが増えました。
2019年12月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
抄録の様な感じ、得たい情報はほんの一握り。
コスパ最悪
コスパ最悪
2011年4月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
技術者はいろいろな物作り・システム作りに携わっている。その設計・開発の中で絶対に忘れてはいけないものが安全性である。今回の東日本大震災で、安全こそが最も重要な設計課題であることが実証された。本書は、内容紹介にも記載されているように、主としてソフトウエアを含むシステムにおける安全設計について述べられている。ソフトウエアを開発する技術者はもちろん、ソフトウエアの専門家以外でもソフトウエアを含むシステムの複雑さと、それが安全に及ぼす影響を理解しなければ、全体として安全なシステムは作れない。そうした意味では、全ての技術者が読んでおくべき本であるとも言える。技術者以外にも、関連企業の経営者層もこうした本を読んで、リスクについて十分理解した上で、安全にかけるべき経営リソースを判断すべき時代に入っているようにも思う。
私が中身を紹介するよりも、著者がこの本を貫く考え方を良く表したところがあるので引用したい。「自然災害と技術的な災害を区別することは有益な場合も多いが、完全に区別できるものではない。あらゆる災害は、技術的、生態学的、社会政治学的、そして文化的なシステム同士の複雑な相互作用に影響される。技術的問題や単なる社会問題として単純に扱うことでリスクを制御しようとすれば、失敗するか、あまり効果を見せずに終わる運命にある。これらの問題に対して効果的な解決策を見つけるには、直面するリスクの根本的な要因を理解しなければならない。本書の第1部では、これらの要因や一般的なリスクの問題が抱える様々な側面を明らかにする。第2部から第4部では、システム安全の基盤を検証し、現代社会の特徴を示す複雑なシステム、特にコンピュータを構成要素の1つとしているシステムにおいて、技術的リスクを制御するアプローチを紹介する。」
翻訳書ではあるが、わかりやすい日本語になっており、膨大なページのある厚い本であるが、それほど苦労せずに読み進めることができる。
私が中身を紹介するよりも、著者がこの本を貫く考え方を良く表したところがあるので引用したい。「自然災害と技術的な災害を区別することは有益な場合も多いが、完全に区別できるものではない。あらゆる災害は、技術的、生態学的、社会政治学的、そして文化的なシステム同士の複雑な相互作用に影響される。技術的問題や単なる社会問題として単純に扱うことでリスクを制御しようとすれば、失敗するか、あまり効果を見せずに終わる運命にある。これらの問題に対して効果的な解決策を見つけるには、直面するリスクの根本的な要因を理解しなければならない。本書の第1部では、これらの要因や一般的なリスクの問題が抱える様々な側面を明らかにする。第2部から第4部では、システム安全の基盤を検証し、現代社会の特徴を示す複雑なシステム、特にコンピュータを構成要素の1つとしているシステムにおいて、技術的リスクを制御するアプローチを紹介する。」
翻訳書ではあるが、わかりやすい日本語になっており、膨大なページのある厚い本であるが、それほど苦労せずに読み進めることができる。
2009年12月26日に日本でレビュー済み
安全に関する基本的な文献。
softwareが安全にどう貢献できるかを示そうとしている。
原著はかなり前に出ているが、現在でも内容は新鮮である。
過去の失敗を教訓として生かしていないかが分かる。
SAFewareという、Hardware, Softwareとは視点の違う論点を提言しているという点において、貴重な本である。
項目としては、障害分析としてIECの国際規格にもなっている
FTA(Fault tree analysis)
FMEA(failure modes and efects analysis)
なども紹介している。
HAZOP(hazard and operability study)も重要だと思われる。
日本は、過剰品質であるという話があった。
それは、売り方の問題で、作り方の問題ではないかもしれない。
過剰分析という現象を巻き起こすかもしれないが、
その結果をうまく売るこめればよいのではないか。
全体を見渡したRISK管理で対応するとよいかもしれない。
softwareが安全にどう貢献できるかを示そうとしている。
原著はかなり前に出ているが、現在でも内容は新鮮である。
過去の失敗を教訓として生かしていないかが分かる。
SAFewareという、Hardware, Softwareとは視点の違う論点を提言しているという点において、貴重な本である。
項目としては、障害分析としてIECの国際規格にもなっている
FTA(Fault tree analysis)
FMEA(failure modes and efects analysis)
なども紹介している。
HAZOP(hazard and operability study)も重要だと思われる。
日本は、過剰品質であるという話があった。
それは、売り方の問題で、作り方の問題ではないかもしれない。
過剰分析という現象を巻き起こすかもしれないが、
その結果をうまく売るこめればよいのではないか。
全体を見渡したRISK管理で対応するとよいかもしれない。