モノやお金がある程度行き渡った社会では他者への貢献が幸せを生み出す。
こうした幸福感を生み出す他者への貢献とはいったいどのようなものなのか?
について
SQ(SocialQuontient)というtermをコアに丁寧にわかりやすく書かれています。
特に第2章「曲がり角にきたゆたかな社会」では、戦後〜高度成長時代〜ポスト黄金時代の社会の価値観の変遷が簡潔にまとめられています。
自分が生きる時代とはどういうものなのかベースとなる知識であり、学生時代にこういう本が読みたかった。
3章、4章ではSQをキーにしてコミュニティモデルや未来像について書かれるとともに、
社会学の基本思想なんかを踏まえながら見知らぬ他人との協力の大事さなんかが語られています。
震災後人との関わりについて何か思うことのある方にオススメ。
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SQ “かかわり”の知能指数 単行本(ソフトカバー) – 2011/11/16
鈴木 謙介
(著)
クーポン: 2024年6月7日金曜日(金) から 2024年6月13日木曜日(木)まで
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「IQ(知能指数)」「EQ(こころの知能指数)」から
「SQ(かかわりの知能指数)」の時代へ!
●なぜ、若者たちはお金より人の役に立つ仕事を望むのか?
●なぜ、女性たちは高級外車よりエコカーを“カッコいい”と思うのか?
●なぜ、父親たちは郊外のマイホームより職場の近くに住むことを望むのか?
TBSラジオ「文化系トークラジオLife」、NHK「青春リアル」でメインパーソナリティを務め、
若年層の圧倒的支持を集める気鋭の社会学者が10,000人の社会調査データを基に描きだす、
21世紀、日本人の「新しい幸せのかたち」。
◎ ◎ ◎
少子高齢化、地方の過疎問題、無縁社会など、課題山積のわが国において、これからの社会を考える鍵となるのは「“身近な他者”とのかかわり」である、と著者は説く。
そして本書では「SQ」というキーワードを提唱する。SQとは、「身近な他者への手助けによって、人がどのくらい幸せになるかを表す指数」。
震災後、「絆」という言葉が注目され、また、「袖振り合うも多生の縁」ともいわれるように日本では古来より大事とされてきた人間関係が、
高度経済成長期、ポスト黄金時代を経て、今後どのように変容していくのか―――
「SQが高い人は幸福な人である」
「SQが“いざというときに頼れる人”をつくる」
「クールビズが普及しないのはSQが低いから?」
「SQで考える新しい居住・通勤のかたち」
「SQ的コミュニケーションが地域社会を再編する」
などなど、具体的かつ刺激的な処方箋まで提示しつつ、 さまざまなデータや社会事象をあげながら考察していく、提言の書。
特別付録:あなたのSQタイプを診断できる「SQチェックシート」つき。
「SQ(かかわりの知能指数)」の時代へ!
●なぜ、若者たちはお金より人の役に立つ仕事を望むのか?
●なぜ、女性たちは高級外車よりエコカーを“カッコいい”と思うのか?
●なぜ、父親たちは郊外のマイホームより職場の近くに住むことを望むのか?
TBSラジオ「文化系トークラジオLife」、NHK「青春リアル」でメインパーソナリティを務め、
若年層の圧倒的支持を集める気鋭の社会学者が10,000人の社会調査データを基に描きだす、
21世紀、日本人の「新しい幸せのかたち」。
◎ ◎ ◎
少子高齢化、地方の過疎問題、無縁社会など、課題山積のわが国において、これからの社会を考える鍵となるのは「“身近な他者”とのかかわり」である、と著者は説く。
そして本書では「SQ」というキーワードを提唱する。SQとは、「身近な他者への手助けによって、人がどのくらい幸せになるかを表す指数」。
震災後、「絆」という言葉が注目され、また、「袖振り合うも多生の縁」ともいわれるように日本では古来より大事とされてきた人間関係が、
高度経済成長期、ポスト黄金時代を経て、今後どのように変容していくのか―――
「SQが高い人は幸福な人である」
「SQが“いざというときに頼れる人”をつくる」
「クールビズが普及しないのはSQが低いから?」
「SQで考える新しい居住・通勤のかたち」
「SQ的コミュニケーションが地域社会を再編する」
などなど、具体的かつ刺激的な処方箋まで提示しつつ、 さまざまなデータや社会事象をあげながら考察していく、提言の書。
特別付録:あなたのSQタイプを診断できる「SQチェックシート」つき。
- 本の長さ248ページ
- 言語日本語
- 出版社ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日2011/11/16
- 寸法12.8 x 2 x 18.2 cm
- ISBN-104799310836
- ISBN-13978-4799310830
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商品の説明
レビュー
人はお金さえあれば幸せになるというものではありません。たとえば国際比較調査では、一人あたりGDPが一万ドルくらいまでは、所得が増えるほど幸福度が上がるのですが、
一万ドルから一万五千ドルを超えたあたりで、幸福度との相関が弱くなると言われています。つまりそのくらいから、お金だけでは幸せを感じることができなくなるのです。
では、どういったところで幸せを感じるのでしょうか。
その答えは、「身近な他者に対して手助けをすること」にあります。
社会貢献という言葉は、いまや流行り言葉ですが、誰かのためになることをしたいと考えている人に、「幸せだ」と考えている人が多いのです。
しかも、たとえば地球環境全体、人類全体のことを考えて貢献しようという人よりも、自分の身の回りで、自分にできることから始めていこうという人の方が、幸せになる度合いが高いということも分かりました。
これは、社会貢献というものを、ちょっと重たい、堅苦しいものだと考えている人には、意外な結果かもしれません。
この本で話しているのは、こうした「幸福感を生み出す他者への貢献」とはどのようなものかということです。
そして、今の日本社会では、どんな貢献が求められているのか、なぜ他者を手助けすることがこの社会に必要なのかといったことについて、歴史をさかのぼりながら説明しています。
「何か自分にもできることがないか。そう思いながら、でもどうしていいか分からない」という人にとって、本書は「意味のある他者への貢献」を考える、ひとつの材料になるのではないかと思います。 (「まえがき」より) --著者よりコメント
一万ドルから一万五千ドルを超えたあたりで、幸福度との相関が弱くなると言われています。つまりそのくらいから、お金だけでは幸せを感じることができなくなるのです。
では、どういったところで幸せを感じるのでしょうか。
その答えは、「身近な他者に対して手助けをすること」にあります。
社会貢献という言葉は、いまや流行り言葉ですが、誰かのためになることをしたいと考えている人に、「幸せだ」と考えている人が多いのです。
しかも、たとえば地球環境全体、人類全体のことを考えて貢献しようという人よりも、自分の身の回りで、自分にできることから始めていこうという人の方が、幸せになる度合いが高いということも分かりました。
これは、社会貢献というものを、ちょっと重たい、堅苦しいものだと考えている人には、意外な結果かもしれません。
この本で話しているのは、こうした「幸福感を生み出す他者への貢献」とはどのようなものかということです。
そして、今の日本社会では、どんな貢献が求められているのか、なぜ他者を手助けすることがこの社会に必要なのかといったことについて、歴史をさかのぼりながら説明しています。
「何か自分にもできることがないか。そう思いながら、でもどうしていいか分からない」という人にとって、本書は「意味のある他者への貢献」を考える、ひとつの材料になるのではないかと思います。 (「まえがき」より) --著者よりコメント
著者について
鈴木謙介
1976年福岡県生まれ。関西学院大学社会学部准教授。専攻は理論社会学。
情報化社会の最新の事例研究と、政治哲学を中心とした理論研究を架橋させながら独自の社会理論を展開している。
著書『カーニヴァル化する社会』(講談社現代新書)以降は、若者たちの実存や感覚をベースにした議論を提起しており、若年層の圧倒的な支持を集めている。
他に著書は『サブカル・ニッポンの新自由主義』(ちくま新書)など。現在、TV、ラジオ、雑誌などを中心に幅広いメディアで活躍中。
1976年福岡県生まれ。関西学院大学社会学部准教授。専攻は理論社会学。
情報化社会の最新の事例研究と、政治哲学を中心とした理論研究を架橋させながら独自の社会理論を展開している。
著書『カーニヴァル化する社会』(講談社現代新書)以降は、若者たちの実存や感覚をベースにした議論を提起しており、若年層の圧倒的な支持を集めている。
他に著書は『サブカル・ニッポンの新自由主義』(ちくま新書)など。現在、TV、ラジオ、雑誌などを中心に幅広いメディアで活躍中。
登録情報
- 出版社 : ディスカヴァー・トゥエンティワン (2011/11/16)
- 発売日 : 2011/11/16
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 248ページ
- ISBN-10 : 4799310836
- ISBN-13 : 978-4799310830
- 寸法 : 12.8 x 2 x 18.2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 268,155位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 511位ビジネス交渉・心理学
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2011年11月27日に日本でレビュー済み
内容は商品の概要紹介のとおり。「幸福感を生み出す他者への貢献」について、
震災と意識調査(第1章)、戦後史(第2章)、現代社会(第3章)、2020年までの未来像(第4章)を題材に論じている。
未来社会への提言というと、どこかで聞いたような当たり前の議論か憶測ばかりのトンデモ論が目立つなか、
たとえば以下のような、具体的かつ工夫によっては実現できなくもなさそうな提案は興味深く、また説得力があった。
●「各人の個室は最低限の広さで、家族で過ごすリビングが大きな面積を占める家」
(リビングの中央に電源を配置して、住人はリビングの中心に向かって座る)を作ることで、
「個室からではなく、リビングから個々の家族が外につながる、でも同じ場所を共有」することが可能になる。
●「人の滞留が起きるような場所を間に用意し、そこを通過しないとたどり着けないといった仕掛け」のある通勤ルートの設計。
●「住む場所も商業施設も、そして職場も学校も、できる限り近づけてしまう」ことで、
「見慣れた他人を生活の中に増や」せば、「ほんとうに「いざ」というときの助けになる」。
全体的にとても平易な文章でわかりやすく、著者の本を読んだことのない人や、
何か入門書的な社会学の本を読みたい人にはお勧めできる。
が、これまでの著作と日本語の使い方や文章の難易度があまりに異なるため、
これは編集者の意向が過分に反映されているなぁ…と思っていたら、構成をライターの速水健朗氏が手掛けていた。
ので、この点については納得したものの、著者の場合は「わかりづらい文章」のなかにこそ
社会の事象をつかむための鋭いひらめきのようなものを見出せるタイプの書き手だと思っていたので、その意味ではちょっと残念。
個人的には、著者はいま最も信頼できる社会学者の一人だと思っている
(そんなに何人も社会学者を知っているわけじゃないけど)。
その理由は、たとえば本書にも書かれている以下のようなメッセージに、
著者の社会学者としてのスタンスが貫かれていると思うからだ。
「僕らは困窮している人たちというのを、特別な事情があって困窮している人たちでない限り、
その人の努力で何とかなるものだというふうに思ってしまう節があります」(中略)
「外にはみ出してしまって「普通コース」に戻れないでいる人々と僕たちで、
みんなが同じコースを歩いていくことはできないかもしれないし、そもそも必要じゃないかもしれない。
けれどそういう人たちと僕たちは、同じ社会を生きていくんだという認識を持つために、
SQという考え方が役に立つように思うのです」
少なくとも私は著者の考え方に共感するし、
本書を買う動機の一つには、何か著者の研究や活動に賛同の意を示せないものかという思いがあった。
その意味で本書の購入は、最近よく耳にする「応援消費」であり、「つながり消費」なのかもしれない。
(ちなみにこの思いは、本書の購入後、著者の書いた「あとがき」を読んでますます強くなった)。
ここからは余談です。
著者のパーソナリティを知るのにいちばん手っ取り早いのは、
彼がMCを務めるTBSラジオ「文化系トークラジオlife」を傾聴することでしょう。
(ほぼすべての放送がpodcastで無料配信されています)。
特に2011年10月23日(日)の放送回「僕たちは日本を変えることができない。」は
本書のテーマと関わる部分が多いので必聴だと思います(時間がなければ「part6」のラスト5分だけでも)。
[...]
震災と意識調査(第1章)、戦後史(第2章)、現代社会(第3章)、2020年までの未来像(第4章)を題材に論じている。
未来社会への提言というと、どこかで聞いたような当たり前の議論か憶測ばかりのトンデモ論が目立つなか、
たとえば以下のような、具体的かつ工夫によっては実現できなくもなさそうな提案は興味深く、また説得力があった。
●「各人の個室は最低限の広さで、家族で過ごすリビングが大きな面積を占める家」
(リビングの中央に電源を配置して、住人はリビングの中心に向かって座る)を作ることで、
「個室からではなく、リビングから個々の家族が外につながる、でも同じ場所を共有」することが可能になる。
●「人の滞留が起きるような場所を間に用意し、そこを通過しないとたどり着けないといった仕掛け」のある通勤ルートの設計。
●「住む場所も商業施設も、そして職場も学校も、できる限り近づけてしまう」ことで、
「見慣れた他人を生活の中に増や」せば、「ほんとうに「いざ」というときの助けになる」。
全体的にとても平易な文章でわかりやすく、著者の本を読んだことのない人や、
何か入門書的な社会学の本を読みたい人にはお勧めできる。
が、これまでの著作と日本語の使い方や文章の難易度があまりに異なるため、
これは編集者の意向が過分に反映されているなぁ…と思っていたら、構成をライターの速水健朗氏が手掛けていた。
ので、この点については納得したものの、著者の場合は「わかりづらい文章」のなかにこそ
社会の事象をつかむための鋭いひらめきのようなものを見出せるタイプの書き手だと思っていたので、その意味ではちょっと残念。
個人的には、著者はいま最も信頼できる社会学者の一人だと思っている
(そんなに何人も社会学者を知っているわけじゃないけど)。
その理由は、たとえば本書にも書かれている以下のようなメッセージに、
著者の社会学者としてのスタンスが貫かれていると思うからだ。
「僕らは困窮している人たちというのを、特別な事情があって困窮している人たちでない限り、
その人の努力で何とかなるものだというふうに思ってしまう節があります」(中略)
「外にはみ出してしまって「普通コース」に戻れないでいる人々と僕たちで、
みんなが同じコースを歩いていくことはできないかもしれないし、そもそも必要じゃないかもしれない。
けれどそういう人たちと僕たちは、同じ社会を生きていくんだという認識を持つために、
SQという考え方が役に立つように思うのです」
少なくとも私は著者の考え方に共感するし、
本書を買う動機の一つには、何か著者の研究や活動に賛同の意を示せないものかという思いがあった。
その意味で本書の購入は、最近よく耳にする「応援消費」であり、「つながり消費」なのかもしれない。
(ちなみにこの思いは、本書の購入後、著者の書いた「あとがき」を読んでますます強くなった)。
ここからは余談です。
著者のパーソナリティを知るのにいちばん手っ取り早いのは、
彼がMCを務めるTBSラジオ「文化系トークラジオlife」を傾聴することでしょう。
(ほぼすべての放送がpodcastで無料配信されています)。
特に2011年10月23日(日)の放送回「僕たちは日本を変えることができない。」は
本書のテーマと関わる部分が多いので必聴だと思います(時間がなければ「part6」のラスト5分だけでも)。
[...]
2012年1月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最低の本。社会の上澄みだけをかき集めた噴飯物。
何の役にも立たないレベル。SQの言葉遊びといったところか?
何の役にも立たないレベル。SQの言葉遊びといったところか?
2016年3月27日に日本でレビュー済み
多様化・複雑化が進み,日々の食べ物や衣類の1つ1つにしても,多くの人々の手が介在している今日の社会。そして,人口動態は少子化から人口減へ。
そんな現状を踏まえて,これからは「個」ではなく,「かかわり」が重要であり,それを知能指数IQや,心の知能指数EQになぞらえて,“かかわり”の知能指数SQという指標を用いて解説するとともに,これからの社会の目指すべき方向性を,まちのデザインや,住宅の構成など具体的に提言しています。
「かかわり」が大事だと言っても,「絆」のような深く強いものではなく,「縁」に近い,「見慣れた他人」レベルの緩やかな「かかわり」が求められる,という主張は,確かに現在の日本人の生活観や行動様式からすれば現実的であり,共感できるものでしたし,黄金社会から消費社会を経て,人それぞれの時代から来ているのに,政治家や,企業,世の大人たちは,一向に昔の価値観,人生観から抜け出せないでいる,という指摘にも素直に納得できました。若者の「ジモト」志向とか,クルマはステータスを測るアイテムでないこと等も。
ただ,その一方で,「コンパクト・シティ」への理解や,これからは「中規模地方都市の時代」という考え方には少し「?」がつきました。「ファストファッションの流行がリサイクルを促す」という指摘もちょっと強引に思えましたし,「顔が見える範囲の地元を基盤とした食の流通のネットワークと,従来のサプライチェーン」の共存を図る,という提言については,「これって多くの自治体などでは既にそういう視点で取り組んでいるのではないか」と思いました。
とはいえ,「職住接近」社会の提言とか,「見慣れた他人」を増やしていくまちづくりの考え方には,大いに共感した次第。あとは,こうした考え方が,国や自治体が取り組む「地方創生」の流れの中で,それぞれの地域コミュニティで営まれている「まちおこし」「地域活性」,あるいは企業のCSR活動の中などで,どのように浸透していくか。個別の取組みの中には,そうした考え方が見えるものの,大きなうねりになるのかどうか気がかりではあります。
そんな意味では,問題提起の入口に立つ意味でも多くの人に読んで欲しい1冊です。
そんな現状を踏まえて,これからは「個」ではなく,「かかわり」が重要であり,それを知能指数IQや,心の知能指数EQになぞらえて,“かかわり”の知能指数SQという指標を用いて解説するとともに,これからの社会の目指すべき方向性を,まちのデザインや,住宅の構成など具体的に提言しています。
「かかわり」が大事だと言っても,「絆」のような深く強いものではなく,「縁」に近い,「見慣れた他人」レベルの緩やかな「かかわり」が求められる,という主張は,確かに現在の日本人の生活観や行動様式からすれば現実的であり,共感できるものでしたし,黄金社会から消費社会を経て,人それぞれの時代から来ているのに,政治家や,企業,世の大人たちは,一向に昔の価値観,人生観から抜け出せないでいる,という指摘にも素直に納得できました。若者の「ジモト」志向とか,クルマはステータスを測るアイテムでないこと等も。
ただ,その一方で,「コンパクト・シティ」への理解や,これからは「中規模地方都市の時代」という考え方には少し「?」がつきました。「ファストファッションの流行がリサイクルを促す」という指摘もちょっと強引に思えましたし,「顔が見える範囲の地元を基盤とした食の流通のネットワークと,従来のサプライチェーン」の共存を図る,という提言については,「これって多くの自治体などでは既にそういう視点で取り組んでいるのではないか」と思いました。
とはいえ,「職住接近」社会の提言とか,「見慣れた他人」を増やしていくまちづくりの考え方には,大いに共感した次第。あとは,こうした考え方が,国や自治体が取り組む「地方創生」の流れの中で,それぞれの地域コミュニティで営まれている「まちおこし」「地域活性」,あるいは企業のCSR活動の中などで,どのように浸透していくか。個別の取組みの中には,そうした考え方が見えるものの,大きなうねりになるのかどうか気がかりではあります。
そんな意味では,問題提起の入口に立つ意味でも多くの人に読んで欲しい1冊です。
2013年10月10日に日本でレビュー済み
鈴木さんは好きな社会学者のひとりなのですが、やはり、誰しも見えている部分と見えてない部分はあるんだなと感じた一冊。
空論までには至らないにせよ、そこは机上の論理だよね、と思う箇所がどうしてもあったので。
勿論、学者と言う立場で、よくその問題点が見えてるなぁと感心するところもありました。(これは私が学者に対してある種の偏見があるのかも?)
さて、今後の自分には、一体、何ができるでしょうか?
現時点では、残念ながら、何もできる気がしませんが。
空論までには至らないにせよ、そこは机上の論理だよね、と思う箇所がどうしてもあったので。
勿論、学者と言う立場で、よくその問題点が見えてるなぁと感心するところもありました。(これは私が学者に対してある種の偏見があるのかも?)
さて、今後の自分には、一体、何ができるでしょうか?
現時点では、残念ながら、何もできる気がしませんが。
2012年1月13日に日本でレビュー済み
あたりまえである。遠くの親戚より近くの他人。
筆者は以下のように論を進めている。
震災半年後に行われたインターネットによるアンケートにより人と関わりを持つ人の方が持たない人より幸福感を感じていることをデータで示し(第1章)、次に現代の日本が黄金期(高度成長期)の気分のまま低成長時代(そして再び黄金期は来ない)をジタバタしていると過去数十年の日本社会の変遷を踏まえながら述べ(第2章)、十数万人規模の都市を核とした新しい生活スタイル(ショッピングセンターの活用、地縁の推奨など)(第3章)、これからのあるべき人材像として「コーディネート力のある人」「グローバルに考え、ローカルに活動する人」であること(第4章)を説く。
言ってることは概ね賛成だが、新鮮さに欠ける。ショッピングセンターの考察なら「思想地図β1」に詳しい。今更SchumacherのSmall Is Beautifulはないだろう(これは数十年前の評者の卒論のネタのひとつだった)。
ちなみに、評者の巻末「SQチェッカー」は「ロンリージコチュー(つまり最低点)」だった。
筆者は以下のように論を進めている。
震災半年後に行われたインターネットによるアンケートにより人と関わりを持つ人の方が持たない人より幸福感を感じていることをデータで示し(第1章)、次に現代の日本が黄金期(高度成長期)の気分のまま低成長時代(そして再び黄金期は来ない)をジタバタしていると過去数十年の日本社会の変遷を踏まえながら述べ(第2章)、十数万人規模の都市を核とした新しい生活スタイル(ショッピングセンターの活用、地縁の推奨など)(第3章)、これからのあるべき人材像として「コーディネート力のある人」「グローバルに考え、ローカルに活動する人」であること(第4章)を説く。
言ってることは概ね賛成だが、新鮮さに欠ける。ショッピングセンターの考察なら「思想地図β1」に詳しい。今更SchumacherのSmall Is Beautifulはないだろう(これは数十年前の評者の卒論のネタのひとつだった)。
ちなみに、評者の巻末「SQチェッカー」は「ロンリージコチュー(つまり最低点)」だった。