今回は岬洋介の過去の物語。
始まりは前回の続きからであるが、残念なことに現在進行形での彼の物語ではなく、あくまで過去の話。
前3作を読んできているので、これまでの話とつながりがあって面白かったが、シリーズで一番重たいテーマだと思った。
才能、努力、勇気、運…。音楽に限らず、人が生きている過程で考えずにはいられない障害について、改めて考えさせられた。
そして他者から見られる自分についてなど。才能があってもなくても、厳しい現実が待ち受けている。それらを上手く表現している
から、正直この作者はすごいと思う。
ネタばれになるが、突発性難聴という病気が日常生活を送る上での支障はあまりない、という作中に出てくる医者の説明は間違っていると思う。
目に見えないからこそ、中途半端に聞こえるからこそ、支障はありすぎるくらいある。
私自身もこれと同じ病気になって15年以上経つが、すごくそれを感じる。
病後の岬洋介の苦悩や行動については、この病気に苦しむ人の特徴をとても上手く表現していると思った。
最後に、『どんでん返し』があると分かっていても、やはり驚いた。
続きがあるらしいが(『もう一度ベートーヴェン』(仮)というタイトル)、是非また読んでみたい。
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どこかでベートーヴェン (『このミス』大賞シリーズ) 単行本 – 2016/5/25
中山 七里
(著)
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シリーズ累計90万部突破!! 中山七里の音楽ミステリー、最新刊です!
ニュースでかつての級友・岬洋介の名を聞いた鷹村亮は、当時起きた殺人事件のことを思い出す。
岐阜県立加茂北高校音楽科の面々は、九月に行われる発表会に向け、夏休みも校内での練習に励んでいた。
その時、豪雨によって土砂崩れが発生し、一同は校内に閉じ込められてしまう。
そんななか、クラスの問題児・岩倉が何者かに殺害される。
警察に疑いをかけられた岬は自らの嫌疑を晴らすため、素人探偵さながら、独自に調査を開始する。
岬洋介、はじめての事件! 『このミステリーがすごい! 』大賞シリーズ。
ニュースでかつての級友・岬洋介の名を聞いた鷹村亮は、当時起きた殺人事件のことを思い出す。
岐阜県立加茂北高校音楽科の面々は、九月に行われる発表会に向け、夏休みも校内での練習に励んでいた。
その時、豪雨によって土砂崩れが発生し、一同は校内に閉じ込められてしまう。
そんななか、クラスの問題児・岩倉が何者かに殺害される。
警察に疑いをかけられた岬は自らの嫌疑を晴らすため、素人探偵さながら、独自に調査を開始する。
岬洋介、はじめての事件! 『このミステリーがすごい! 』大賞シリーズ。
- 本の長さ332ページ
- 言語日本語
- 出版社宝島社
- 発売日2016/5/25
- 寸法13.8 x 2.5 x 19.5 cm
- ISBN-104800255678
- ISBN-13978-4800255679
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商品の説明
著者について
中山 七里 (なかやま しちり) プロフィール
1961年、岐阜県生まれ。第8回『このミステリーがすごい! 』大賞・大賞受賞作『さよならドビュッシー』にて2010年デビュー。
1961年、岐阜県生まれ。第8回『このミステリーがすごい! 』大賞・大賞受賞作『さよならドビュッシー』にて2010年デビュー。
登録情報
- 出版社 : 宝島社 (2016/5/25)
- 発売日 : 2016/5/25
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 332ページ
- ISBN-10 : 4800255678
- ISBN-13 : 978-4800255679
- 寸法 : 13.8 x 2.5 x 19.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 554,463位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 3,354位ミステリー・サスペンス・ハードボイルド (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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作家。
1961年生まれ、岐阜県出身。『さよならドビュッシー』にて第8回「このミステリーがすごい!」大賞で大賞を受賞し、2010年に作家デビュー。著書に、『境界線』『護られなかった者たちへ』『総理にされた男』『連続殺人鬼カエル男』『贖罪の奏鳴曲』『騒がしい楽園』『帝都地下迷宮』『夜がどれほど暗くても』『合唱 岬洋介の帰還』『カインの傲慢』『ヒポクラテスの試練』『毒島刑事最後の事件』『テロリストの家』『隣はシリアルキラー』『銀鈴探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵2』『復讐の協奏曲』ほか多数。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年6月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
物語の先が気になって気になって、
最後までノンストップでした!!!
登場人物や音楽の魅力がたまらない、
手元に大事に置いておきたい作品です♡
最後までノンストップでした!!!
登場人物や音楽の魅力がたまらない、
手元に大事に置いておきたい作品です♡
2018年10月2日に日本でレビュー済み
シリーズの中で一番分かり易く共感して読めた感じ
芸術家とか演奏家の、才能と努力と葛藤ってのは「推し量る」しかないけど、思春期あるあるは大変に分かり易い回路
最後の1行に少しずっこけたw
楽しく読みました
芸術家とか演奏家の、才能と努力と葛藤ってのは「推し量る」しかないけど、思春期あるあるは大変に分かり易い回路
最後の1行に少しずっこけたw
楽しく読みました
2018年1月27日に日本でレビュー済み
岬が聖人君子すぎる。
この作者は音楽に興味がない。あと色んなものに対する偏見がすごい。
クラスメイトがカスばかり。
というか好感の持てる登場人物がいない。類型的で薄っぺらい。
説教くさい。
以上を我慢して読めば面白い。
この作者は音楽に興味がない。あと色んなものに対する偏見がすごい。
クラスメイトがカスばかり。
というか好感の持てる登場人物がいない。類型的で薄っぺらい。
説教くさい。
以上を我慢して読めば面白い。
2016年10月11日に日本でレビュー済み
音楽という分野では異質の才能を発揮するが、音楽以外の感受性が小学生並みの岬洋介。
そんな彼が自分にかけられた殺人の容疑を晴らすために奮闘するミステリ小説。
将来をどうするか真剣に考える高校生の時期に、途方もない才能をみたときの言葉にならない嫉妬や自尊心が丁寧に描かれていた。最後はまさかの展開が待ち構えていて読み応えがあった。岬の無神経だが、あまりにもまっすぐすぎる純粋さや探究心も好きだった。
ただ、本書の語り手である鷹村が当初の印象とどんどんかけ離れていった。あまりに大人びていて、自己分析ができすぎていたのが高校生らしくなかった。また、イワクラ建設と町役場の癒着問題も、うやむやで終わってしまったのも残念だった。
本書で登場した高校生の岬が、その後どうなったのか。続編の「もう一度ベートーヴェン」を楽しみに待ちたい。
そんな彼が自分にかけられた殺人の容疑を晴らすために奮闘するミステリ小説。
将来をどうするか真剣に考える高校生の時期に、途方もない才能をみたときの言葉にならない嫉妬や自尊心が丁寧に描かれていた。最後はまさかの展開が待ち構えていて読み応えがあった。岬の無神経だが、あまりにもまっすぐすぎる純粋さや探究心も好きだった。
ただ、本書の語り手である鷹村が当初の印象とどんどんかけ離れていった。あまりに大人びていて、自己分析ができすぎていたのが高校生らしくなかった。また、イワクラ建設と町役場の癒着問題も、うやむやで終わってしまったのも残念だった。
本書で登場した高校生の岬が、その後どうなったのか。続編の「もう一度ベートーヴェン」を楽しみに待ちたい。