自分にとって、「あかほりさとる」という作家は非常に大きな存在でした。
VS騎士ラムネ&40炎をきっかけとしてあかほりワールドを知った自分は、
モノの見事にオタク街道をひた走り、今でもオタクとして生きています。
自分が知る前のあかほりさとる、
自分が知った頃のあかほりさとる、
自分が忘れ始めていった頃のあかほりさとる、
そして、今のあかほりさとる……
まさに、「全書」と名乗るに相応しい内容だったと思います。
自分の人生にこれでもかと影響を与えてくれた輩の一端を知ると言うことは、
えもすれば今までの人生を省みるきっかけにすらなりました。
そういう意味では、「オトナアニメ」というこのネーミングも、何とも。
「いじらしい」という単語が過ぎったのは、自分だけの感慨でしょうか。
オタク業界に属していると自負する人は、とりあえず読んでもらいたいと感じました。
「あかほりさとる」という男が歩んだ道は、一人のオタクとしても見るべきものがある。
そんな風に感じました。(上から目線のようでイヤな言葉ですが、敢えてそのまま書きます)
最後にある小山高生御大からのメッセージを読み終わり、本書を読了したときの、
何とも言えない読後感。
爽やかとも言えないし、切ないとは違う。
もやもやしているわけでもないけど、完全にすっきりしてるわけじゃない。
気持ち悪さを承知で言うなら、「愛おしさ」なんだろうと思います。
無茶苦茶やってきて外道と罵られオタクの多くからDISられ、
ひたすらに仕事をしまくって色んな人と関わり合いながら悶え苦しみ楽しんで、
「エンターテイメント」を客に届けることに奔走した「一人のオタク」が、
自分には何だか愛おしいんだと感じたのではないかなぁ、と。
そして、そんな人物を追い続け、コンテンツを読み、聞き、観て、育ってきたこと。
そんな自分のこともちょっと愛おしくなった。そんな感じがします。
全く本著の評価に寄与しないレビューのようにも感じますが、
「あかほりさとる」という男の作った時代にどっぷり浸かった一人の、
読了後すぐの正直な感想でした。
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オトナアニメCOLLECTION あかほりさとる全書~“外道"が歩んだメディアミックスの25年~ 単行本(ソフトカバー) – 2012/8/29
■口絵
あかほりさとるアニメギャラリー
あかほりさとるの事務所
■~1980's
コラム「1965年生まれ」がアニメ業界で地歩を築くまで
インタビュー あかほりさとるPart1
関島眞頼/川崎ヒロユキ/會川 昇/植田基生
■1990's
コラム アニメ原作者への道のり
インタビュー あかほりさとるPart2
菅沼拓三/友田 亮/都丸尚史/横沢 隆
■2000's~
コラム マンガ原作者への転身
コラム ゲーム文化とあかほりさとる
インタビュー あかほりさとるPart3
木谷高明/水谷優子/やまけん/赤尾でこ
■寄稿:南々井 梢/本田 透
■特別対談:あかほりさとる×上江洲 誠
■あかほりさとる作品史
■特別再録! 『あかほり祭り! 』
■特別寄稿:小山高生
あかほりさとる本人インタビュー合計30000文字超! さらにアニメ脚本家、プロデューサー、小説やマンガの担当編集者からのインタビューや寄稿も掲載し、クリエイター「あかほりさとる」の素顔と80's、90's、00'sそして今までに残した仕事の数々を振り返る。あかほりさとる作品を中心に、80's~現在までのアニメ、マンガ、ライトノベルそして「メディアミックス」の変遷も見えてくる1冊。
あかほりさとるアニメギャラリー
あかほりさとるの事務所
■~1980's
コラム「1965年生まれ」がアニメ業界で地歩を築くまで
インタビュー あかほりさとるPart1
関島眞頼/川崎ヒロユキ/會川 昇/植田基生
■1990's
コラム アニメ原作者への道のり
インタビュー あかほりさとるPart2
菅沼拓三/友田 亮/都丸尚史/横沢 隆
■2000's~
コラム マンガ原作者への転身
コラム ゲーム文化とあかほりさとる
インタビュー あかほりさとるPart3
木谷高明/水谷優子/やまけん/赤尾でこ
■寄稿:南々井 梢/本田 透
■特別対談:あかほりさとる×上江洲 誠
■あかほりさとる作品史
■特別再録! 『あかほり祭り! 』
■特別寄稿:小山高生
あかほりさとる本人インタビュー合計30000文字超! さらにアニメ脚本家、プロデューサー、小説やマンガの担当編集者からのインタビューや寄稿も掲載し、クリエイター「あかほりさとる」の素顔と80's、90's、00'sそして今までに残した仕事の数々を振り返る。あかほりさとる作品を中心に、80's~現在までのアニメ、マンガ、ライトノベルそして「メディアミックス」の変遷も見えてくる1冊。
- 本の長さ207ページ
- 言語日本語
- 出版社洋泉社
- 発売日2012/8/29
- ISBN-104800300002
- ISBN-13978-4800300003
登録情報
- 出版社 : 洋泉社 (2012/8/29)
- 発売日 : 2012/8/29
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 207ページ
- ISBN-10 : 4800300002
- ISBN-13 : 978-4800300003
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,054,282位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,243位コミック・アニメ研究
- - 144,750位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
星5つ中4.6つ
5つのうち4.6つ
2グローバルレーティング
評価はどのように計算されますか?
全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2012年12月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2013年2月27日に日本でレビュー済み
NGラムネでオタクへの入口に踏み込み、爆れつでガチオタになり、MAZEでその後の嗜好を決定付けられた人間です。思春期はそれはもうどっぷりと、あかほりワールドに浸かりきっておりました。
なのでこの本も即決で購入。
内容はあかほりさとるのこれまでの仕事、そして当時感じていた気持ちが吐露されているインタビューと、あかほりさとるに関わりの深い方たちの感じる「あかほりさとる」という人物がどういったものかという寄稿でした。
内容はとても興味深く面白かったのですが、あかほりさとるの人生の歩みを追うといった感じで、今までの作品はその流れで出てくるくらいだったのが残念でした。もっとひとつひとつの作品に対して掘り下げた内容のものも読んでみたかった。
あと、最初の方に彼が手がけた作品がカラーで紹介されているのですが、個人的にMAZEが載ってなかったのが残念です(一番影響を受けた作品なので)。他にも載っていなかった作品があったので大人の事情ってやつだとは思いますが、「全書」と銘打つのであれば、彼が深く関わった作品全てを載せて欲しかったなあ…。
と、不満点も多々ありますが、あかほりさとるという人間に少しでも興味があれば、読んで損はないと思います。
個人的には、今のアニメ事情だからこそ彼の作品が合うのではないかと思っているので、またあかほりワールドを見せて欲しいです。或いはサービス精神を全く無視した趣味に走ったものでも、彼なら面白くなるんじゃないか。そう感じさせてくれた本でした。
なのでこの本も即決で購入。
内容はあかほりさとるのこれまでの仕事、そして当時感じていた気持ちが吐露されているインタビューと、あかほりさとるに関わりの深い方たちの感じる「あかほりさとる」という人物がどういったものかという寄稿でした。
内容はとても興味深く面白かったのですが、あかほりさとるの人生の歩みを追うといった感じで、今までの作品はその流れで出てくるくらいだったのが残念でした。もっとひとつひとつの作品に対して掘り下げた内容のものも読んでみたかった。
あと、最初の方に彼が手がけた作品がカラーで紹介されているのですが、個人的にMAZEが載ってなかったのが残念です(一番影響を受けた作品なので)。他にも載っていなかった作品があったので大人の事情ってやつだとは思いますが、「全書」と銘打つのであれば、彼が深く関わった作品全てを載せて欲しかったなあ…。
と、不満点も多々ありますが、あかほりさとるという人間に少しでも興味があれば、読んで損はないと思います。
個人的には、今のアニメ事情だからこそ彼の作品が合うのではないかと思っているので、またあかほりワールドを見せて欲しいです。或いはサービス精神を全く無視した趣味に走ったものでも、彼なら面白くなるんじゃないか。そう感じさせてくれた本でした。