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ドキュメント・長期ひきこもりの現場から 単行本(ソフトカバー) – 2017/2/21

4.0 5つ星のうち4.0 10個の評価

取材する側だったジャーナリストがひょんなことから支援する側に――
年間訪問件数800回――長期ひきこもりじっくりと向き合い、医者や施設などからも見放された彼らの心を開き、
実社会へと復帰させてきた。絶望、そして涙と感動の記録から、長期ひきこもりの現場の真実が見えてくる!
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 洋泉社 (2017/2/21)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2017/2/21
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本(ソフトカバー) ‏ : ‎ 300ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 480031173X
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4800311733
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 10個の評価

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石川 清
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カスタマーレビュー

星5つ中4つ
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10グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2020年3月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この手の活動をされている方々は殆ど、、、ですが、この方は数少ない本物です。必要とされている方には届いて欲しい。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年11月27日に日本でレビュー済み
著者が言いたいことは、「対話」の価値をもっと見直そうです。
逆説的に、著者は、今の日本は、「対話できる相手」が、急速にいなくなっていると、
訴えています。

著者のような人が日本社会に、もっと増えてくれればいいなと切に願います。
しかし、現状日本は、引きこもりに関して、より無関心になっています。
最近は「今のあなたの状態は、全てあなたが招いたもの=自己責任論」が、
人が他人を見る価値観の主流となっています。
これから、引きこもりに関して、より厳しい社会的状況となります。

内閣府の発表「子供・若者白書」によると、
現在日本には54.1万人の引きこもりがいると分析しています。

実際は、恐らくこの数倍になると思います。
引きこもりの実体調査は非常に難しいですし、
それは、主に家族が、世間体を気にして、
公にしたくないという意志があるからです。

引きこもりが注目されたのは90年代後半ですが、
すでに20年を過ぎています。

その当時、引きこもりだった青年は、今は30代~40代になっています。
また、当時豊かだった日本は、もう豊かではなくなっています。
※この20年、日本のGDPは上がっていません。

また、貧困問題も、クローズアップされるようになりました。
引きこもりを支援するという会社も、機関も、自治体も、
これから、ジリ貧になっていくでしょう。
技能がない人間を雇う会社は、日本には、ほとんどありません。

著者のように、何年もかけて、「対話」をしていくのは、ベストな
対処療法だと思いますが、現実的にそれを多くの人へ支援するのは、
カネも時間も人的資源も、現状ほとんどないのが現実です。

調査によると、ひきこもり状態に陥る理由が、分析されています。
不登校、職場になじめなかった、病気、就職活動失敗などです。
病気を抜かせば、このどれもが、「人間関係の失敗」です。

日本は、学校においても、仕事においても、非常にコミュニケーション能力を重視されます。
その能力が低いものは、社会的に必要のないものと、
判断されることもあります。

人間には色んな人がいることは、大変重要な価値観だと思いますが、
日本は、その人間に格差をつけています。
こういう社会ですから、どんな人も、ひきこもり状態になる可能性があります。
これは、肝に銘じていかなければいけません。

そういう状態に、陥った時に、この著者のような、
対話できる相手がいることが、救われる数少ないことだと、
この著作を読んでわかりました。
22人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年5月2日に日本でレビュー済み
著者は「引きこもり」支援のために、年間800回という家庭訪問をしている。
この本で取り上げられる例のほとんどが、10年、20年と「長期化」している人たちだ。

きっかけは、いろいろある。いじめなどから「うつ」になったり、
生活の何らかのストレスが原因で「外出」できなくなる。
いったん出なくなると、「着替えて出かける」こと自体がおっくうになり、苦痛になる。
社会との接点は、一度切れるとつなぎ直すのは大変だ。

引きこもってしまう人は、総じてデリケートで傷つきやすい。
だから、強引に引っ張り出して精神医療をすると、
かえってマイナスになる。
著者は何年もかけて「対話」を重視し、外に出ることを押し付けるのではなく、
自ら出て行けるように支援する。途方もなく大変なことだろう。

しかし、同じぐらい引きこもっている人もつらい。
長期化すると親も高齢化する。
親と一緒にいることで何とかなってきても、親が死んだらどうなるのか……。
また引きこもっている人自身も、40代、50代になっていく。
体力も弱り病気がちになる。

そういう人を「ダメな人」「弱い人」と切り捨てるのは簡単だ。
だが仮に生活保護を受けるようになったら、その社会保障費は国が払うことになる。
個人だけの問題ではないのである。

本書は「ドキュメント」であり、明確な解決策がどんどん提示されているわけではない。
しかし著者のようなやり方が、結局は近道かも知れないと思わされる。
16人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年7月1日に日本でレビュー済み
図書館で本書を借りて本書を読みました。
本書には長期間にわたってひきこもっている人の話が沢山記載されています。外からは見えにくい、ひきこもりの現場の様子が伝わってくる本であると思います。
本書に登場しているような、ひきこもりの人たちを、何とかして助ける必要があると思いました。私は無職だった期間があるのですが、その無職の期間に思ったことは、私が自分から動かないと、誰かから連絡が来ることもないし、誰かが私の家に来てくれることもないし、誰も助けてくれないということです。これは当然のことという面もありますし、自分から動くことは大切なことであると思いますが、一方で、自分から動かないと完全に放っておかれるという状態に恐怖や悲しさを感じもしました。ひきこもりの人が住んでいる家を訪問して、ひきこもりの人と話すということが、必要になる場合も、やはりあると思います。ひきこもりの人に対して社会から何らかの働きかけをすることも大切であると思います。
本書を読んで、枠にとらわれずに様々な方法を用いて、ひきこもりの人と接することも必要であると思いました。ひきこもりの人に対して、いきなり働いたり勉強したりすることを命じるのではなく、ひきこもりの人と雑談したり遊んだりすることから始めてもよいと思いました。ひきこもりの人の中には、ひどいことを沢山言われて心が深く傷ついている人がいると思います。そのような、ひきこもりの人にとって、まず必要なことは、暖かく接してくれる人と暖かい時間を過ごすことかもしれません。ひきこもりの人が誰かと雑談したり遊んだりして楽しい時間を過ごすことができれば、ひきこもりの人は、元気が出て、働くことや勉強することにも取り組めるようになっていくかもしれないと思いました。
ひきこもりの人に対して単に「働きなさい。」とだけ言うことは良くないと思います。働くと言っても、一般枠で働くのか障害者枠で働くのか、正規雇用で働くのか非正規雇用で働くのか、障害者福祉サービスの事業所で働くことを検討するかなど、悩む要素が色々あります。ひきこもりの人の悩みに寄り添い、ひきこもりの人が良い選択をすることができるように手助けすることが必要であると思います。
ひきこもりの人が住んでいる家を訪問することができる人が少ない状況であるなら、なおさら、ひきこもりの人と一緒に住んでいる家族の行動は重要になってくると思います。ひきこもりの人は家の恥であり家の中に隠しておくべき存在であるなどとは、決して思ってはいけないと思います。家の中でも家の外でも、ひきこもりの人が力を発揮して活躍することができる場面は、きっとあります。家族が行う必要があることは、ひきこもりの人が家の中や家の外で活躍することができるように、ひきこもりの人を手助けすることであると思います。
ただ、ひきこもりの人に対する支援を、ひきこもりの人の家族だけに任せてはいけないでしょう。やはり、家族だけではなく社会全体で、ひきこもりの人を助ける必要があると思います。ひきこもりの人を暖かく迎え入れる社会を、私たちは作っていく必要があります。
本書には、ひきこもりの人を助けるためのヒントが沢山あると思います。本書は、ひきこもりの人に対する支援方法について視野を広げて考えるために、参考になる本であると思います。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年5月10日に日本でレビュー済み
ジャーナリストとして「ひきこもり」を取材していた著者が、支援する立場になり、そこで知ったことや体験したことなどが書かれている。
年間訪問件数は800回ということなので、実体験の豊富さが本書の大きなポイントになっている。

ひきこもりになる理由はさまざまだ。時期も、学生時代のこともあれば、社会人になってからの場合もある。ルックスがかなり良くても、成績がかなり良くても、ひきこもる人がいるらしい。一つ一つを見れば、他人がうらやむ部分さえある。しかし、当人や家族の苦悩は深い。現状もそうだが、将来に対する不安というのは計り知れない。また、万能の“処方箋”がないのも事実だろう。
著者が実践している中で興味深いのは、アジアなどへの旅行だ。しかも観光地ではない場所に行き、“本当”の一人の人間として現地の人々と接することによって、状況が好転していく。日本語、日本の“常識”から解放されたことが、一つの“きっかけ”となっているようだ。こういった体験は、もっと考慮されるべきだろう。

ひきこもりは、当人や家族を含む当事者にとっても問題だが、周囲の人々、さらには社会全体にとっても大きな問題だろう。司法試験に合格したものの、研修に出られずに断念した人のケースが紹介されているが、優れた素質を持った人々はもちろんだが、苦しんだ経験を持つ人々の社会復帰によって、恩恵を被る人たちも少なくないはずだ。
著者の培った経験などが、いい形で生かされることを望まずにはいられない。
16人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート