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覚悟の力 単行本 – 2014/10/30

宮本祖豊 (著)
4.3 5つ星のうち4.3 58個の評価
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月刊誌『致知』2014年11月号にも登場した宮本祖豊氏の初の著作だ。インタビューでも語られた静の荒行と呼ばれる「十二年籠山行」の様子などもさらに細かく触れられている。しかし、本書の眼目は単に厳しい行の表面的なことを紹介するだけではない。「自分を知り、精神レベルをさらに高めたい」という思いで行に入った著者は、時には死も覚悟しながらの修行の間も、そこで見えてくるものはなんなのか、なんのために修行をするのか、そこに意識を向けることも忘れない。 修行を終えて至った現在の境地を、氏はさまざまな言葉で語る。「生きていくための原動力は『無常』にある」「自分の心を見るものは、宇宙すべてを見るものと同じ」そして「一隅を照らす」……それらは決して派手でも勇ましくもない。十二年間山に籠るという「覚悟」を決め、満行した人の言葉は静かで爽やかでさえあるが、万言を費やしても届かない説得力に満ちている。
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  1. 本の長さ
    192ページ
  2. 言語
    日本語
  3. 出版社
    致知出版社
  4. 発売日
    2014/10/30
  5. 寸法
    2 x 13 x 19 cm
  6. ISBN-10
    4800910544
  7. ISBN-13
    978-4800910547
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商品の説明

著者について

宮本祖豊 みやもと・そほう 昭和35年北海道生まれ。59年出家得度。平成9年好相行満行。21年比叡山で最も厳しい修行の一つである十二年籠山行満行を果たす。現在は比叡山延暦寺円龍院住職、比叡山延暦寺居士林所長を務める。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 致知出版社 (2014/10/30)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2014/10/30
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 192ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4800910544
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4800910547
  • 寸法 ‏ : ‎ 2 x 13 x 19 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 58個の評価

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上位レビュー、対象国： 日本

Amazon カスタマー
5つ星のうち5.0 良き
2024年1月29日に日本でレビュー済み
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とてもいい本に出会えました。
内容に引き込まれてすぐ読んでしまいました。
また読むと思います。
何度読んでも良い本だなと思います
役に立った
 レポート
オーロラ姫
5つ星のうち5.0 『如実知自心』
2015年1月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最澄「願分」より、冒頭部分。
悠々たる三界は、純ら苦にして安きこと無く
、擾々たる四生は唯だ患にして楽しからず。
加以、風命保ち難く、露体消え易し。
(我々が住んでいるこの世界は、紛れもなく苦しみだけあって そこには心の安まる事はない。
生きとし生けるものの全てには心配ごとが多くて、楽しいことは何ひとつない。
我々の命は短く、風のように軽くていつなくなるかもしれない。草の葉に宿る露のように儚く
、いつ消えてしまうかもしれない。)
著者の宮本祖豊師は、20歳過ぎた頃にこの「願分」と出会い、仏教の無常観について書かれた文章に深く感銘して、比叡山での修行を切望されたとの事。
785年４月、最澄は19歳にして東大寺の戒壇院で受戒、同年７月比叡山に入り 現根本中堂あたりに草庵を結ばれます。
「願文」は入山後１～２年後に 全編572文字の
漢文で書かれた修行を始める誓いの文章ですがが、無常観が悲壮な思いで綴られていて、烈々たる気迫が感じられます。
僧侶になって修行の道に入ることを渇望していた宮本師は、両親を説得するのですが理解を得られぬまま、比叡山へ向かいます。
必死の覚悟で もう家には帰らないという決意を
抱いて。 22歳の時でした。
得度受戒してお坊さんになり、百日回峰行や四種三昧などの数々の修行の後、１日３千回の礼拝をする行の中で無の境地を目指す好相行を
満行され、十二年籠山行に入られました。
籠山の12年間は、浄土院の門の外に出ることは
許されないし、外部の人との接触もありません。外界の情報が一切入って来ない完全な孤立状態の中で、朝晩のお勤め 庭掃除等決められた予定を粛々とこなし、唯ひたすらに自分自身と向き合うのです。
手伝いの僧が１～２人いますが お勤めをしている時に、食事を作ったり掃除をしたりする
補佐役としてついているので会話する機会は
ありません。
たった１人きりで12年間山に籠もると言う認識
です。
修行というのは、自ら苦しさを好んで求めていくことです。自分が求めるのですから、何が
あっても納得しないわけにはいきません。
他から与えられた厳しさでは、なかなか成長
出来ません。やはり自分で求めて行かねばならないのです。
壮絶な好相行、十二年籠山行を満行された宮本
祖豊師の御言葉は、有り難く心に染み入ります。
傍において、いつも手に取ってみたい本になりました。
28人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
 レポート
ちーちゃん
5つ星のうち3.0 体験談なので、良かったですが
2022年5月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
体験談なので、いろいろと御教えを頂きましたが、野々村馨さんの永平寺修行記に比べ、
少し上からの物言いで、野々村馨さんの永平寺修行記の方が、共感という部分で、一般の私には⭕️
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
 レポート
Yama-4
5つ星のうち4.0 命を削る修行
2021年7月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
好相行や十二年籠山といった修行のすさまじさの一例。まさに命を削る修行だと思います。
この個所は非常に興味深く読ませていただきました。

＜好相行＞
・横になって寝れない。
・1日3000回の礼（五体投地）を行う（食事やお手洗いの時間以外はほぼ礼を行っているイメージ）
・建物の外には出れない（食事は若い僧が用意する）
・仏様を見えるまで行う。3か月程度で見える人もいるというが、著者は足掛け3年要している。見えた旨は自己申告ではあるものの、内容は先輩などに説明して最終的には天台宗寺院のトップである天台座守により認められなければなならい。

＜十二年籠山行＞
・外部からの情報は一切遮断される。
・会話する機会はない（手伝いの僧は1，2名いるが接触する機会はほぼない）
・浄土院の掃除を徹底的に行う（掃除地獄とも言われている）
・カロリー不足による体の冷えのせいで、室温30度位ある夏でもヒーターを使用する。
・この修行を行う後継者がいなければこの修行は終わらない（戦時中に18年やった人もいるとのこと）
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
 レポート
Amazon カスタマー
5つ星のうち5.0 やる気がでました^_^
2021年1月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
自分に響く言葉がいろいろ書いてあり元気がでました

この本に出会えてよかったです(^^)
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
 レポート
シュタインバッハ
5つ星のうち5.0 冒険・アドベンチャー小説を読んでいるかのよう。
2016年10月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
誰でも知っている千日回峰行（せんにちかいほうぎょう）のように、有名かつダイナミックで派手な行（ぎょう）ではない。
天台宗の関係者でさえ知らないこともあるという、地味で静的な行である好相行（こうそうぎょう）。
仏の姿を感得するまで延々と一日に三千回の五体投地を堂の中でし続けるという拷問のような行（ぎょう）。
本書はその記録である。
峰峰や谷谷を駆け巡る千日回峰行とは全く異なり、陽がまったく当たらない堂の中で静的な祈りをストイックに繰り返すこの行は、
実際は絶望的なまでに厳しい行だということがよくわかった。
著者の祖豊師は、このまま続けたら死ぬと一度はドクターストップがかかる。
そして2度目のチャレンジでも同じような状態におちいり、医師がやってくる。
だが、医師はしばし継続を今度は許可した。そして著者はとうとう、三次元で光り輝く阿弥陀仏を眼前に見ることとなる。
ふつうならば、嘘だろう？と思ってしまうところかもしれないが、
本書を読んでいると、その前段で著者が様々な幻覚を見るような体調と精神状態に陥っていることが詳述されているため、
阿弥陀仏が眼前に現われるところでも、とても自然な感覚でレビュアーも状況を把握できた。
仏教本を読んでいると言うよりも、まるで、冒険・アドベンチャー小説を読んでいるかのような感覚が読中感ならびに読後感にあった。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
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taka
5つ星のうち5.0 SFのような体験
2019年6月6日に日本でレビュー済み
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宮本祖豊氏が比叡山の荒行である、好相行と十二年籠山行を行った２０年を綴った本です。
特に好相行の時に体験した極度の疲労により発現した様々な幻覚体験はまるでSFを読んでるような内容です。
ちまたにあふれる商売目的の嘘つきスピリチュアリストも一回比叡山に籠って死の縁に立ってこいと言いたいね。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
 レポート
ミドリ
5つ星のうち4.0 信仰を糧にする
2020年7月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
『千日回峰行を生きる』で千日回峰行がアスリート的、そしてゲーム感覚的であると書かれていることに対照的に信仰に生きると言うことが述べられている。動と静の違いではなく、お二人の著者の表現法の違いに起因するように思う。生い立ち、決意の契機にも大きな違いはあるが、対照的な二冊と感じる。修行者の思いの違いが見られていい両作である。是非とも両作を読んで頂きたい
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
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