小坂氏の作品、特にモノローグ系は非常に好みに合うので大好きです。
本作もドンピシャでした。ありがとうございます。
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月刊すてきな終活 (バンブーコミックス) コミック – 2014/11/27
小坂 俊史
(著)
モノローグ3部作を上梓した小坂俊史があなたに贈る、一話完結型「終活」オムニバス4コマ。
17人の主人公による“終わりの形それぞれ"。
17人の主人公による“終わりの形それぞれ"。
- 本の長さ108ページ
- 言語日本語
- 出版社竹書房
- 発売日2014/11/27
- ISBN-104801950337
- ISBN-13978-4801950337
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登録情報
- 出版社 : 竹書房 (2014/11/27)
- 発売日 : 2014/11/27
- 言語 : 日本語
- コミック : 108ページ
- ISBN-10 : 4801950337
- ISBN-13 : 978-4801950337
- Amazon 売れ筋ランキング: - 371,590位コミック
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年12月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
十数人の老若男女を1章ずつの主人公として据え、それぞれがいずれ来る「死」に対して何を考え、どんな行動を取るのかを笑い8、涙2ぐらいの割合で描いた作品。どの章も4コマ漫画×6ページ分の構成。すべての章に幕間的に登場する「余命1年の女」は別として、どの主人公も具体的に死を間近にしているわけではなく、基本的には「ありふれた日常」が舞台になっている。それだけに「死」がテーマであっても深刻になり過ぎず(まあ、小坂さんは死そのものも笑いにするけどな、『やまいだれ』なんか)、呑気に楽しめるのが特徴か。
いやはや、いろいろ考えつくもんだ。自分の書いた小説を評価したことのない妻を泣かせてやろうと、まだ元気なのに超大作の遺言書をしたためる老作家。愛妻にプロポーズした思い出の公園が墓地になり、どうしてもそこの墓を買いたいと家族を説得する還暦近い男性。血縁関係ない者同士で共同の墓を買った「墓友」の老人たち。自分の葬式を壮大なパフォーマンスショーにしたいと目論む老演出家。一線を退き、貯めたヘソクリ200万円を生きているうちにどう使おうか試行錯誤する老経済学者。仮釈放されたあと残りの人生をどう過ごすか苦悩する元無期懲役囚……どの話も考えが煮詰まってボケに走る主人公と、そこに激しくツッコミながら愛情を感じさせる周囲の人間との関係性が温かく、楽しく、時に涙させる。
ギャグのアベレージヒッター・小坂さんらしいキレのよさをいちばん感じさせたのが、葬式エンターテイメントを企てる演出家の話。ストレートに笑えることに加え、この人の奥さんが不愛想で暴力的でありながらも気丈で優しく「これぞ小坂漫画」とうれしくなった。そういえば、この漫画は「自分がもし死んだら」という発想がモチーフになっているだけに、いい年齢になった男女の夫婦愛を感じさせる話が多い。88歳の老婆が「20歳で戦死した旦那ともうじき天国で会うのに、しわくちゃばあさんだと恥ずかしいから」と、ひ孫の協力でギャルの扮装をしたり遊園地に行ったり「若返り」を試みる話も秀逸。ひ孫の「戦争が終わってこんなに世の中が変わったんだって、ひいじいちゃんに見せてやろうよ」という言葉は、平和に活動的に楽しく生きることへのまさに賛歌だ。加藤茶の再婚のニュースを聞き、80歳にして若い娘と再婚しようと奮闘する男やもめのじいさんは、周囲を呆れさせる行動をしながら男臭くてエネルギッシュで妙に魅力的だった。
反面、あまり面白くないのは若い子が主人公の話。人類滅亡を信じる女子中学生の話も、霊感のある若い女の話も、さすがにつまらなさ過ぎることはないんだけど、あまりいい印象が残らなかった。事故死した母の遺影がお粗末だったことから、自分はきれいな姿を!と若いうちから遺影の作成にいそしむ女性の話は「納得しかけた自分がイヤです」だけ笑った。トップバッターの就活生の話は、まだエンジンがかかりきっていない小手調べ状態。
笑いとは別に心に残ったのが、無期懲役判決を受けて服役後、仮釈放された老人の話。基本ギャグとはいえ「これは人として許されない」という作者の道義的な厳しさが垣間見られたことと、もうひとつ。老人が被害者に謝罪に行こうとして「あの夫婦は優しそうな人だったから、うまくいくと思った」と言い、そこから思い至った「〇〇のときと同じだ」という事実……そこを読みながら笑ってしまい、その直後少しばかり背筋が凍った。なかなか強烈な話だ。
墓や遺言に関する小坂さんの見解は、理知的で詩的で胸を打つ。笑えるけど、笑い以外のすがすがしさをも得られる作品。
いやはや、いろいろ考えつくもんだ。自分の書いた小説を評価したことのない妻を泣かせてやろうと、まだ元気なのに超大作の遺言書をしたためる老作家。愛妻にプロポーズした思い出の公園が墓地になり、どうしてもそこの墓を買いたいと家族を説得する還暦近い男性。血縁関係ない者同士で共同の墓を買った「墓友」の老人たち。自分の葬式を壮大なパフォーマンスショーにしたいと目論む老演出家。一線を退き、貯めたヘソクリ200万円を生きているうちにどう使おうか試行錯誤する老経済学者。仮釈放されたあと残りの人生をどう過ごすか苦悩する元無期懲役囚……どの話も考えが煮詰まってボケに走る主人公と、そこに激しくツッコミながら愛情を感じさせる周囲の人間との関係性が温かく、楽しく、時に涙させる。
ギャグのアベレージヒッター・小坂さんらしいキレのよさをいちばん感じさせたのが、葬式エンターテイメントを企てる演出家の話。ストレートに笑えることに加え、この人の奥さんが不愛想で暴力的でありながらも気丈で優しく「これぞ小坂漫画」とうれしくなった。そういえば、この漫画は「自分がもし死んだら」という発想がモチーフになっているだけに、いい年齢になった男女の夫婦愛を感じさせる話が多い。88歳の老婆が「20歳で戦死した旦那ともうじき天国で会うのに、しわくちゃばあさんだと恥ずかしいから」と、ひ孫の協力でギャルの扮装をしたり遊園地に行ったり「若返り」を試みる話も秀逸。ひ孫の「戦争が終わってこんなに世の中が変わったんだって、ひいじいちゃんに見せてやろうよ」という言葉は、平和に活動的に楽しく生きることへのまさに賛歌だ。加藤茶の再婚のニュースを聞き、80歳にして若い娘と再婚しようと奮闘する男やもめのじいさんは、周囲を呆れさせる行動をしながら男臭くてエネルギッシュで妙に魅力的だった。
反面、あまり面白くないのは若い子が主人公の話。人類滅亡を信じる女子中学生の話も、霊感のある若い女の話も、さすがにつまらなさ過ぎることはないんだけど、あまりいい印象が残らなかった。事故死した母の遺影がお粗末だったことから、自分はきれいな姿を!と若いうちから遺影の作成にいそしむ女性の話は「納得しかけた自分がイヤです」だけ笑った。トップバッターの就活生の話は、まだエンジンがかかりきっていない小手調べ状態。
笑いとは別に心に残ったのが、無期懲役判決を受けて服役後、仮釈放された老人の話。基本ギャグとはいえ「これは人として許されない」という作者の道義的な厳しさが垣間見られたことと、もうひとつ。老人が被害者に謝罪に行こうとして「あの夫婦は優しそうな人だったから、うまくいくと思った」と言い、そこから思い至った「〇〇のときと同じだ」という事実……そこを読みながら笑ってしまい、その直後少しばかり背筋が凍った。なかなか強烈な話だ。
墓や遺言に関する小坂さんの見解は、理知的で詩的で胸を打つ。笑えるけど、笑い以外のすがすがしさをも得られる作品。
2017年7月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とかく暗くなりがちな、終活を軽いタッチで描いている、実に小坂先生らしい一作。長い作品でなく、手軽に読みたいという向きには是非とも。
2015年2月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
終活という重くて深刻なテーマをさらりと漫画にしてしまうところに筆者の才能を感じる。
人は誰でも死ぬ。最期を迎えるにあたり、自分は何をなすべきか、しておかなければならないか・・・考えてみたら結構厄介な問題である。17人のそれぞれの終活物語、あまり暗い気分になることもなく楽しく読めた。
それにしても、人が死ぬってことは大変なことなんだなあ・・・と思わず考えてしまう異色の四コマ漫画である。
人は誰でも死ぬ。最期を迎えるにあたり、自分は何をなすべきか、しておかなければならないか・・・考えてみたら結構厄介な問題である。17人のそれぞれの終活物語、あまり暗い気分になることもなく楽しく読めた。
それにしても、人が死ぬってことは大変なことなんだなあ・・・と思わず考えてしまう異色の四コマ漫画である。
2015年1月19日に日本でレビュー済み
重い題材をくすりと笑える4コマに昇華する、作者の力量が存分に発揮された1冊。
けっして明るい内容ではないけれど、我が身を振り返りつつ前向きに生きていこうという気分になります。
控えめに言っても傑作です。
けっして明るい内容ではないけれど、我が身を振り返りつつ前向きに生きていこうという気分になります。
控えめに言っても傑作です。
2014年12月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「軽く読めるでも、内容が濃い」
そんな内容です。
同じ作者の「やまいだれ」も同様でしたが、この作者は
このようなマンガを書くとほんとに輝きます。
特に最後の話の「終活」をのぞむ老人の話など、
これ一本でドラマが作れそうな内容の濃さですが、
それを感じさせません。
まさに4コママンガの面白さが詰まってます。
そんな内容です。
同じ作者の「やまいだれ」も同様でしたが、この作者は
このようなマンガを書くとほんとに輝きます。
特に最後の話の「終活」をのぞむ老人の話など、
これ一本でドラマが作れそうな内容の濃さですが、
それを感じさせません。
まさに4コママンガの面白さが詰まってます。
2022年8月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
終活を勉強しており、参考書として購入しました。
終活関連本としては疑問ですが、ギャグ漫画としては良いのでは? 新聞の4コマ漫画のように力まず、爆笑もせず読めるので、
リラックスタイムにはオススメです。
終活関連本としては疑問ですが、ギャグ漫画としては良いのでは? 新聞の4コマ漫画のように力まず、爆笑もせず読めるので、
リラックスタイムにはオススメです。
2015年3月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
後書きで作者が述べているように、主人公は誰も死なない。結局死なないし、ストーリーも、
重くならない。思いストーリーを軽く書くという書評がついているが、重いと思えない。もっと
深く、もっと深刻なストーリーを期待?していたので、大外れ。
鬱などの精神障害、自殺なども特に扱われることもない。普通の人々?が死について
ちょっと考えるけど、結局元気で死なない、というストーリーの羅列。そんなストーリーを
求めていたでのはなかったので、思っていたのと全く違った。
「女の子の死ぬ話」という、本当に死ぬマンガがあるが、そういう感じの羅列(だと、逆に
読み進める打ちに次々に死んでいって読み手が嫌になるか?)と思ったのだが、思ったのと
全然違った。
重くならない。思いストーリーを軽く書くという書評がついているが、重いと思えない。もっと
深く、もっと深刻なストーリーを期待?していたので、大外れ。
鬱などの精神障害、自殺なども特に扱われることもない。普通の人々?が死について
ちょっと考えるけど、結局元気で死なない、というストーリーの羅列。そんなストーリーを
求めていたでのはなかったので、思っていたのと全く違った。
「女の子の死ぬ話」という、本当に死ぬマンガがあるが、そういう感じの羅列(だと、逆に
読み進める打ちに次々に死んでいって読み手が嫌になるか?)と思ったのだが、思ったのと
全然違った。