物販系の本は書店にも多く並べられており、私も転売ノウハウを求め様々な本を読み漁った。
様々な書籍を読んだ者として、この書籍の素直な感想を以下に記載してみた。
数ある物販系の本の中でもこれだけ丁寧にビジネスモデルの工程を記載された本は少ないように感じる。
マインド系の話はほとんどない。かといってノウハウがただ記載されているだけのものでもない。
数多のテクニックを１～１０までの”流れ”のなかで紹介されている、ビジネスモデル本である。
商品の選定、仕入れ方、仕入の注意点、商品販売方法。また準備段階として商品仕入れるための資金作りまでが至極丁寧に載っている。転売初心者が始めやすいように「不用品販売」等のとても簡単なところから導入を促しており、初心者の心理的なブレーキを取り除くことができる点も高評化。
実際にやっている者の意見としては、本格的な仕入の前に「不用品販売」を経験することで、販売の仕方がおおむね身に付く。不用品は「仕入」の工程を自宅で無料でしているわけで、「リスクゼロで自分で売ってお金を稼ぐ」体験ができる。物販ビジネスにおいては初歩の初歩である「不用品販売」であるが、その必要性もこの本を読めばよくお分かりいただけるだろう。
このように全くのド素人でもこの本を読めば、物販ビジネスで利益が出る仕組みが理解できるのである。
最後にこの本に対する批判を私なりに分析してみる。
「この本を読んでやってみたが全然利益がでない」。「本当のテクニックは著者の利益独占のために公開されていない」といった類のもの。ある意味ではこのような指摘も正しいのかもしれない。
この本を読んだ人全員が稼げるようになる訳ではない。それは正解だ。
本一冊読んだくらいで、月に何万も”簡単に”稼げると考えること自体浅はかである。そんなに簡単なら競争が激化し、すぐに陳腐化してしまう。
もちろん本を読んだだけで稼げるようになる人もいるだろうし、大きく利益を取ることができる人もいるかもしれない。だが、それは個人で相当な努力と創意工夫を重ねた一握りの人に過ぎない。
では、この本は読むことに意味はないのか？
「そんなことはない」というのが私の結論である。
この本を手にしたということは、何か副業をしたい、在宅で仕事をしたい、独立したいなどの思いがある方が多いだろう。そんな人にとって、ビジネスモデル全体を知ることができる良書であることは間違いない。
読んでみたうえで、物販の世界に足を踏み入れてもよい。あるいは、他のビジネスのヒントとして頭の片隅にとどめておいてもよい。自分には向いてない、やらないという決断をしたとしたら、それもまた大きな前進である。この本を読んだすべての人が物販を始める必要はないのである。
いづれにしても、物販ビジネスを知るという点においてはこれ以上の良書はないといっても過言ではない。
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