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膨張宇宙の発見: ハッブルの影に消えた天文学者たち 単行本 – 2011/7/30
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20世紀初め,巨大望遠鏡と天体物理学という新たな手段によってヨーロッパを追い越していくアメリカ天文学の舞台に現れた登場人物たちはみな個性的で魅力的だ.宇宙自体が膨張するという考えには最後まで懐疑的であったハッブルだけが,その発見者として知られているが,なぜ他の天文学者はその栄誉を勝ち取れなかったのか.
- 本の長さ477ページ
- 言語日本語
- 出版社地人書館
- 発売日2011/7/30
- ISBN-104805208368
- ISBN-13978-4805208366
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商品の説明
出版社からのコメント
今日、一般的にはエドウィン・ハッブルが膨張宇宙を観測的に発見したとされています。銀河の赤方偏移がその距離に比例しているという観測事実を明らかにしたのは確かにハッブルで、これに、一般相対性理論を宇宙全体に適用した解としての膨張宇宙論が結合し、現代のいわゆる"ビッグバン宇宙論"の基礎が形作られました。しかし、著者バトゥーシャクによれば、ハッブル自身は宇宙そのものが膨張し、銀河はそれに乗って後退していくという考え方には最後まで懐疑的であったそうです。銀河の後退速度に言及する際もハッブルは「みかけの速度」という言い方をし、膨張宇宙ではなく理論家が何か別の解釈を示してくれることを望んでいたふしさえあるのです。
ハッブルの驚くべき結論に到達する観測データの多くは、ローウェル天文台の V. スライファーの観測によるものですが、しかし、この発見に至るスライファーの決定的役割は、今日、天文学以外の世界ではほとんど忘れ去られています。これが著者の言う「ハッブル伝説」の力で、歳月を経るにつれ他の人々の貢献を見えなくしてしまっています。著者は本書の中で、ハッブルの成功の礎となった登場人物たちすべてに余すところなくスポットライトを当てています。そこに登場するのは、J. キーラー、H. カーティス、H. リーヴィット、H. シャプレー、G. ルメートルといった膨張宇宙の発見にかかわった天文学者で、本書ではその人となりが生き生きと描かれています。
20世紀初め、巨大望遠鏡と天体物理学という新たな手段によって、ヨーロッパに追いつき、追い越していくアメリカ天文学の舞台に現れた登場人物たちは、みな個性的で魅力的と言えます。第一次世界大戦を挟んで世界が激動の時代であったわずか30年あまりのうちに、人類の宇宙観もまったく革命的に変化しました。その流れの中で、英雄の出現を求めるアメリカ的心情によってハッブルは伝説化され、宇宙望遠鏡にその名を残すことになったと言えるのでしょう。
ハッブルの驚くべき結論に到達する観測データの多くは、ローウェル天文台の V. スライファーの観測によるものですが、しかし、この発見に至るスライファーの決定的役割は、今日、天文学以外の世界ではほとんど忘れ去られています。これが著者の言う「ハッブル伝説」の力で、歳月を経るにつれ他の人々の貢献を見えなくしてしまっています。著者は本書の中で、ハッブルの成功の礎となった登場人物たちすべてに余すところなくスポットライトを当てています。そこに登場するのは、J. キーラー、H. カーティス、H. リーヴィット、H. シャプレー、G. ルメートルといった膨張宇宙の発見にかかわった天文学者で、本書ではその人となりが生き生きと描かれています。
20世紀初め、巨大望遠鏡と天体物理学という新たな手段によって、ヨーロッパに追いつき、追い越していくアメリカ天文学の舞台に現れた登場人物たちは、みな個性的で魅力的と言えます。第一次世界大戦を挟んで世界が激動の時代であったわずか30年あまりのうちに、人類の宇宙観もまったく革命的に変化しました。その流れの中で、英雄の出現を求めるアメリカ的心情によってハッブルは伝説化され、宇宙望遠鏡にその名を残すことになったと言えるのでしょう。
著者について
天文学・物理学関係のジャーナリスト、サイエンス・ライターとして活躍する一方、マサチューセッツ工科大学では、サイエンス・ライティング・プログラムにおける客員教授として大学院生の指導にあたっている。1971年アメリカン大学(ワシントンDC)を卒業、テレビ局で記者・キャスターを務め、NASAラングレー研究所の担当になって科学への関心を強め、オールド・ドミニオン大学の物理学修士課程に入学、応用光学分野の研究を行なっている。その後、サイエンス・ライターとしてさまざまな出版物で天文学・物理学の記事を書き、現在は天文誌『アストロノミー』の編集アドバイザーであり、『ニューヨークタイムズ』、『ワシントンポスト』などで科学書の書評を担当している。1982年アメリカ物理学協会のサイエンス・ライティング賞を女性で初めて受賞し、2001年には二度目の受賞をしている。
登録情報
- 出版社 : 地人書館 (2011/7/30)
- 発売日 : 2011/7/30
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 477ページ
- ISBN-10 : 4805208368
- ISBN-13 : 978-4805208366
- Amazon 売れ筋ランキング: - 709,822位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 68,784位科学・テクノロジー (本)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2011年11月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ハッブル意外他の研究者を論じているときはいたって客観的に述べられていると感じますが、ハッブルを論じるときは、悪意が底流にありそうなネガティブな色のついた言葉が少々目に付きます。しかし、いままでしらなかった事実の記述があり、いろいろと発見がありました。
訳文はときどき、日本語として意味の通じないくだりがあったり、意味はわかっても日本語ではそのようには表現しないのでは、と思う箇所が少しありました。
訳文はときどき、日本語として意味の通じないくだりがあったり、意味はわかっても日本語ではそのようには表現しないのでは、と思う箇所が少しありました。
2011年11月10日に日本でレビュー済み
著者・マーシャ・パドゥーシャク女史は、1982年,2001年と
2度のサイエンス・ライティング賞を受賞していて、天文学
物理学の著書を多数発表している、サイエンスライターだ。
1920年以降にエドウィン・ハッブルが「膨張宇宙論」に至る
までの、紆余曲折が描かれている。本書を読むと、ハッブル
にしか成し得なかった業績というニュアンスではないので
ある。
特に印象に残る人物がふたりいる。
ひとりは、ハーロー・シャプレー。セファイド変光星の周期
と光度から、球状星団の見かけの大きさから距離を判定し、
銀河系の距離を観測する。
もうひとりは、シャプレーの親友である、オランダ人天文学者
アドリアン・ファン・マーネン。うずまき星雲の回転を検出
したと発表するが・・・。
新たな「宇宙論」が発表されたかと思うと、観測の不備など
などを繰り返す為、エドウィン・ハッブルは最後まで自身の
「宇宙観」を表明せず、観測に没頭したからこそ、2人とは異
なり、一躍脚光を浴びるのである。
なんとも、皮肉なお話なのだが・・・。
1920年代から、さまざまな天文学者が「宇宙」を想像し、観測
データで裏付けるという地道な研究業務を続けてきた。
本書には、ハッブルの影に隠れてしまった天文学者の輝かしい
研究活動が、生き生きと描写されているのだ。
ゆるぎない意志を持ち研究の道を歩んだ、偉大な天文学者の
人生を垣間見る事ができる、充実の一冊なのである。
2度のサイエンス・ライティング賞を受賞していて、天文学
物理学の著書を多数発表している、サイエンスライターだ。
1920年以降にエドウィン・ハッブルが「膨張宇宙論」に至る
までの、紆余曲折が描かれている。本書を読むと、ハッブル
にしか成し得なかった業績というニュアンスではないので
ある。
特に印象に残る人物がふたりいる。
ひとりは、ハーロー・シャプレー。セファイド変光星の周期
と光度から、球状星団の見かけの大きさから距離を判定し、
銀河系の距離を観測する。
もうひとりは、シャプレーの親友である、オランダ人天文学者
アドリアン・ファン・マーネン。うずまき星雲の回転を検出
したと発表するが・・・。
新たな「宇宙論」が発表されたかと思うと、観測の不備など
などを繰り返す為、エドウィン・ハッブルは最後まで自身の
「宇宙観」を表明せず、観測に没頭したからこそ、2人とは異
なり、一躍脚光を浴びるのである。
なんとも、皮肉なお話なのだが・・・。
1920年代から、さまざまな天文学者が「宇宙」を想像し、観測
データで裏付けるという地道な研究業務を続けてきた。
本書には、ハッブルの影に隠れてしまった天文学者の輝かしい
研究活動が、生き生きと描写されているのだ。
ゆるぎない意志を持ち研究の道を歩んだ、偉大な天文学者の
人生を垣間見る事ができる、充実の一冊なのである。
2011年11月4日に日本でレビュー済み
ハッブルの名前はいまや子どもでも知っているが、天体観測から膨張宇宙を発見したと伝えられるその業績が、実はエドウィン・ハッブル一人によるものではなく、その前後にジェームズ・キーラー、ヒーバー・カーティス、ヴェスト・スライファー、ジョルジュ・ルメートルなど、多数の観測家、理論家がいたというほとんど知られていない事実。
そして(おそらくは不当にも)評価されることのなかった、ハッブル以上に名誉を与えられてよかった科学者たちの、学問上の業績・抗争、人間関係、大小様々なエピソード…。
この『膨張宇宙の発見』では、それらがあますところなく描かれている。
科学上の発見、理論の誕生の裏側に、これほどの人間臭いドラマがあったとは、私自身思いもよらなかった。そしてまたその「ドラマ」は、科学者たちのプライベートな部分にまで踏み込んで、思いがけないエピソードを交えながら(例えば冥王星のPLutoが発見者であるPercival Lowellの頭文字を含む、など)、推理小説のような面白さで展開されていく。
わずか100年前、すでに相対性理論が世に出ていたその時ですら、例えばアンドロメダ星雲が天の川銀河の内部のものか外部のものかわかっていなかったという(いまの我々には)信じられないような事実を教えられると、その後の半世紀ほどの凄まじい宇宙論の変化に呆然とせざるを得ない。
この本は、そういった宇宙論の全体像とその変遷を見事に描き出している。
著者の力量も素晴らしいし、訳文もよくこなれていて読みやすい。最近出色の本だと思う。
そして(おそらくは不当にも)評価されることのなかった、ハッブル以上に名誉を与えられてよかった科学者たちの、学問上の業績・抗争、人間関係、大小様々なエピソード…。
この『膨張宇宙の発見』では、それらがあますところなく描かれている。
科学上の発見、理論の誕生の裏側に、これほどの人間臭いドラマがあったとは、私自身思いもよらなかった。そしてまたその「ドラマ」は、科学者たちのプライベートな部分にまで踏み込んで、思いがけないエピソードを交えながら(例えば冥王星のPLutoが発見者であるPercival Lowellの頭文字を含む、など)、推理小説のような面白さで展開されていく。
わずか100年前、すでに相対性理論が世に出ていたその時ですら、例えばアンドロメダ星雲が天の川銀河の内部のものか外部のものかわかっていなかったという(いまの我々には)信じられないような事実を教えられると、その後の半世紀ほどの凄まじい宇宙論の変化に呆然とせざるを得ない。
この本は、そういった宇宙論の全体像とその変遷を見事に描き出している。
著者の力量も素晴らしいし、訳文もよくこなれていて読みやすい。最近出色の本だと思う。