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精神病とモザイク タブーの世界にカメラを向ける (シリーズCura) 単行本(ソフトカバー) – 2009/6/17

4.6 5つ星のうち4.6 10個の評価

「正気」と「狂気」に境界線はあるのか?精神科クリニック「こらーる岡山」を舞台に、心の病を患う当事者の姿や診療風景をモザイクなしで描いた話題のドキュメンタリー映画『精神』(2009年6月よりシアター・イメージフォーラム他で上映予定)。日本社会のタブーに真正面から挑んだこの映画の想田和弘監督が、公開に至るまでの紆余曲折と葛藤を語る。
自身の精神病体験、日本社会で精神科を撮る意味、精神科患者との出会いと共感、モザイクをめぐる葛藤・・・・・、精神障害者にカメラを向ける中で起こる数々のエピソードが、読者に精神病大国・日本の現実と社会・メディアに広がるタブーを考えさせる。
素顔での出演を決断した当事者の座談会や精神科医・斎藤環氏との対談も収録。
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商品の説明

著者について

映画監督
1970年、栃木県生まれ。
東京大学文学部宗教学科卒業。
1993年からニューヨークに在住、劇映画やドキュメンタリーを制作する。
ドキュメンタリー映画第1弾『選挙』(2007年)は、ベルリン国際映画祭正式招待のほか、アメリカ放送界で最も権威のあるピーポディ賞を受賞。第2弾である岡山市にある精神科診療所の患者を見つめた『精神』(2008年)も、日本公開前より海外映画祭での受賞多数。テロップ、ナレーション、BGMなどを排除して観客の自由な思考を促す映像表現(「観察映画」)が国際的に高い評価を受けている。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 中央法規出版 (2009/6/17)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2009/6/17
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本(ソフトカバー) ‏ : ‎ 242ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 480583014X
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4805830147
  • 寸法 ‏ : ‎ 13.3 x 1.8 x 18.9 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.6 5つ星のうち4.6 10個の評価

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上位レビュー、対象国: 日本

2015年8月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
当事者の苦しみや感情がありありとあふれていてとても読みごたえがありました。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年11月20日に日本でレビュー済み
『選挙』『精神』などの映画監督である想田和弘氏による
『精神』撮影時のエピソードを綴った本です。

『精神』では題材として精神病院の撮影を選んだ経緯として、
自身が学生時代に経験した「燃え尽き症候群」の体験や、
健常者と精神病者の間に存在している”カーテン”を取り除いてみたい
といった思いが率直に語られています。
精神病者の撮影というデリケートなテーマにも関わらず
モザイクを使用しなかった理由などは大変興味深いと思います。

その一方でいくつか疑問に感じる箇所もありました。
まずは著者の認識する「精神病」についてです。
精神病というと現在では二大精神病と言われること、また障害年金の受給要件
などから考えても統合失調症と躁鬱病がメインであると思います。
自身の「燃え尽き症候群」の経験が、健常者と精神病者との間の壁を取り去ったという見解からは、
「精神病」に対する認識を広く取りすぎているのではないかと思います。

また、こらーる岡山という外来診療がメインの特異な精神病院を題材にしていますが、
著者の意図が健常者と精神病者の間の”カーテン”を取り除くことであるならば、
日本で一般的なスタイルの病院を題材とした方が良かったのではないかとも感じました。

以上は映画の題材を含めた『精神』に対する個人的な見解ですが、
『精神』は患者をモザイクなしでありのままに撮影した点で貴重な映画であり、
その撮影の舞台裏について本音で綴られいてる本書は興味深い内容になっています。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年5月23日に日本でレビュー済み
映画「精神」の想田監督の本ですが、出演者の座談会や他の精神科医との対談が入っており、「精神」の副読本ともいうべき本になっています。対談を通して映画の意図も理解が深まります。

想田監督は偏見を持たないフラットなものの見方をできる人で、それが精神病患者たちを撮るのに向いていたように思えます。齋藤先生との対談では精神科の実態についてかなり踏み込んだ発言もあり、映画だけでなく精神病患者が置かれた現状を理解するうえでも有益な本です。

タイトルは「精神」で患者にモザイクをかけなかったことから採られています。ただがモザイクをかけるかかけないかでこれほど世界が違ってくるというのも驚きです。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年8月12日に日本でレビュー済み
...でもやっぱりこれは私だけじゃあなくて、全世界の人が観るわけじゃないですか。
その観た方たちがどういうふうに思うんだろうということを、思われる前に自分が
それを見てどう思うかってことの方が先で、世間は後からついてきてくれればいいわ
みたいな気持ちになって観に行ったんです。
 もしそれでもあなたは悪よって言われたら、それはその人の考え方だから、私はもう
なんにも言えません。 ( P128 第4章「私たちが映画に出た理由」より )

試写会に行こうか悩んだ末に会場にやってきた女性はこう語った。
映画の中で、子どもを死なせてしまった母親であることを語った女性だ。

やはり、この人(たち)は...自分の足で立って、「自分の意思」で決めているのだ。
こういう人(たち)なのだ。

また、
第5章「精神を「治す」ということ」の「 「見かけ上の効率」と「真の効率」 」で、
山本医師と想田監督の対話で語られること...

山本 ...効率に関しては本当に凄い。
   しかし、それでうまくいく部分も確かにあるんですけれども、心の病の人、
   一人ひとり全体を見ようと思うと、やっぱりいけない。
想田 逆に効率が悪いということですかね。患者さんを管理するのにはいいかもしれ
   ないけれど、病気を治すとか、...、人間性を回復していくとか、...という
   意味では、効率が悪いのでは。
.....
想田 ...当事者を管理するのではなく、病棟を開いて皆さんに主体性をもって
   もらったほうが、よほど効率的だったということですよね。
                  
ここでいう「皆さん」とは、治療にあたる医療スタッフ と 治療を受ける側の双方の
こと。 この双方が、「主体性」をもつ ということなのだ。

医療スタッフと患者の、(人間としての)対等さ。
<ともに>もつべき「主体性」。
ここにも、強烈なメッセージがある。

そして、
監督が貫いた「モザイクをかけない」こと、の効果。
意図していたこと と できあがってから、作品が教えてくれたこと。
「責任を引き受けること」の意味?意義?
この本は、それを語っている。

やはり、DVDでは特典映像として収められているこの本の内容は、
『精神』<本編>の最高のレビューになっています。

できることならば、
まずDVDをご覧になって、自分が感じたことをじっくりと味わってから、
この本を手にされるのがよいかと思います。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年9月3日に日本でレビュー済み
私は 「山本昌知氏の一番弟子」として自認。それが誇りである。
ドキュメントは 多くの人から聞かせてもらった。私は観ていない。
どうして かような本を出さざるを得なかったのかが関心。
内容は 私の知っている人ばっかり。
山本昌知は私の恩師。師匠。
この書に述べられていることは 私にとって生々しい。
ここまで 拡がらせた人は 山本先生の息子夫婦。
山本先生の言葉は 鋭くなっている。
鮮明と言うべきか。
一言。
山本先生は、人から頼まれたら断れない性分。
「承知した」といつも言っていた。
「山本マサトモ」=「山本ショウチ」であった。
そして、具体的に日本の精神医療を変えつづけ、仲間をひろがらせ、弟子を育てつづけた。
こんなすばらしい医師はいない。
同時に 父の存在を認め 運動を展開している 息子夫婦の 戦略に感動する。
ありがとう。
岡山に 山本イズムあり。そして 影響をうけつづけた者たち、弟子達が拡がらしているさいちゅう。
偉大な 日本改革の戦略家は 先生か 息子か。
考え込んでしまった。
15人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年6月11日に日本でレビュー済み
 ニューヨークから帰国すると駅での人々の動き方に疎外感を感じる、という想田監督の感覚はよくわかる。世界にもめずらしい自称「単一民族国家」の中で、みんな同じほうが面倒が無い。だから、私たちは「ふつう」のムラ社会から排斥されないよう、他人の目を気にして生きていかなくてはならない。ガス抜きもできないまま、皆、よく我慢して生きていると思う。そういう意味では、精神に異常をきたすほうがむしろ正常な人間の証だといいたくなる。
 原一男を思い起こさせるような監督が若い世代からも出現するのはうれしいかぎりである。とはいっても、まだ映画そのものを見ていないので、これからちょいと倹約して、DVDを購入しようと思っている。
 
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート