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ミセス・ヴィールの幽霊―こわい話気味のわるい話1 単行本 – 2011/12/1
平井呈一
(著)
- 本の長さ283ページ
- 言語日本語
- 出版社沖積舎
- 発売日2011/12/1
- ISBN-10480603066X
- ISBN-13978-4806030669
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
怪異小説紹介の第一人者が、青春以来四十余年に及ぶ尨大な読者体験の集積から、珠玉の怪奇・恐怖文学の名篇を厳選し、後世に残る名訳によって集成。単なる幻想文学のアンソロジーではない。巧妙な手練による奇怪なあだ花の賞味すべき名篇。
登録情報
- 出版社 : 沖積舎 (2011/12/1)
- 発売日 : 2011/12/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 283ページ
- ISBN-10 : 480603066X
- ISBN-13 : 978-4806030669
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,602,074位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 5,978位SF・ホラー・ファンタジー (本)
- - 18,567位英米文学研究
- - 23,905位英米文学
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年5月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
何より牧神社の函入り3巻揃いを手にしたかったが、アマゾン出品の古書は、結構な売価である。それで諦めてこの復刻版をアマゾン購入した訳。しかし、函は無い、装丁は悪い。表紙ともに本文紙質は粗悪に、ただ復刻しただけの出版は情けない。出来れば、読書は重厚な装丁本で読みたいのが本音なのだ。
2015年12月28日に日本でレビュー済み
1973年か74年に出た本の再刊。編訳者の趣味もあって古い作品ばかり集めている。1706年の「ミセス・ヴィールの幽霊」は“近代怪談としての最初の作品”とされるから別格だが、あとは19世紀後半の作品が2篇、1910年代が2篇、20年代が3篇あり、「消えちゃった」が1935年発表でいちばん新しい。全体としてクラシックな味があるとも言えるが、現代の感覚ではやはり古くさい印象が勝る。(発表年は個人的に調べた)
・ダニエル・デフォー「ミセス・ヴィールの幽霊」1706
「ロビンソン・クルーソー」で有名な作家だが、幽霊との2時間近い会話を体験した女性の主張を検証分析する報道的記録で、小説ではない。
・A・E・コパード「消えちゃった」1935
フランスを自動車旅行する男女3人組がねじれた空間に迷い込み、そのあとに・・・ というタイトル通りの内容。文学的な不条理感・シュール感が強く、怖さや気味悪さはない。理由のない異常を描いて違和感がないのは伏線が綿密周到だからで、そのことに感心した。この短篇集ではひときわモダンな味があり、ベストと思う。
・メイ・シンクレア「希望荘」1921
怪しい過去を持つ美男と結婚した女性が新婚旅行で直面する恐怖。
表面的にはオーソドックスな筋立てで、幽霊が出る場面が怖いが、オチがややこしくてわかりにくい。この夫が実は性的異常者で、幽霊はその生き霊ということのようだが、この理解でいいのかどうか(ネタバレなら御免)。
ヒネリをきかせて単なる怪談を脱している。以前に読んだ短篇と考え合わせると、この女流は怪談の形式を借りて人間の本性を暴くという作風のようだ。ちょっとモダンな感覚がある。
・H・R・ウェイクフィールド「防人」1929
ある作家が友人を幽霊屋敷の探検に誘うというシンプルな怪談。
幽霊は出るが、その出方にヒネリがあって巧いなと思わせる。最後までそれがわからず、オチで恐怖がどっと押し寄せるという趣向で、表題の洒落た意味合いもそこでわかる。予測を裏切る展開の冴えが見事。
・リチャード・ミドルトン「ブライトン街道で」1912
淡々とナレーティブに進行する、どうということのない怪談。街道を行く浮浪者が話しかけてきた少年と同行するが、構成がシンプルだからオチも予想がついてしまう。しかし叙景や会話に味があり、読後、そこはかとない哀感が残る佳作。
・ダニエル・デフォー「ミセス・ヴィールの幽霊」1706
「ロビンソン・クルーソー」で有名な作家だが、幽霊との2時間近い会話を体験した女性の主張を検証分析する報道的記録で、小説ではない。
・A・E・コパード「消えちゃった」1935
フランスを自動車旅行する男女3人組がねじれた空間に迷い込み、そのあとに・・・ というタイトル通りの内容。文学的な不条理感・シュール感が強く、怖さや気味悪さはない。理由のない異常を描いて違和感がないのは伏線が綿密周到だからで、そのことに感心した。この短篇集ではひときわモダンな味があり、ベストと思う。
・メイ・シンクレア「希望荘」1921
怪しい過去を持つ美男と結婚した女性が新婚旅行で直面する恐怖。
表面的にはオーソドックスな筋立てで、幽霊が出る場面が怖いが、オチがややこしくてわかりにくい。この夫が実は性的異常者で、幽霊はその生き霊ということのようだが、この理解でいいのかどうか(ネタバレなら御免)。
ヒネリをきかせて単なる怪談を脱している。以前に読んだ短篇と考え合わせると、この女流は怪談の形式を借りて人間の本性を暴くという作風のようだ。ちょっとモダンな感覚がある。
・H・R・ウェイクフィールド「防人」1929
ある作家が友人を幽霊屋敷の探検に誘うというシンプルな怪談。
幽霊は出るが、その出方にヒネリがあって巧いなと思わせる。最後までそれがわからず、オチで恐怖がどっと押し寄せるという趣向で、表題の洒落た意味合いもそこでわかる。予測を裏切る展開の冴えが見事。
・リチャード・ミドルトン「ブライトン街道で」1912
淡々とナレーティブに進行する、どうということのない怪談。街道を行く浮浪者が話しかけてきた少年と同行するが、構成がシンプルだからオチも予想がついてしまう。しかし叙景や会話に味があり、読後、そこはかとない哀感が残る佳作。