団塊世代(1947〜49年生まれ)の約800万人と、その後の(50〜51年生まれ)を合わせると1000万人の人口の世代が、戦後の消費文化社会を創り上げ、高度経済成長を謳歌された時代でもある。
2002年に出版され、積読状態の約10年後に、本書を読みました。
人口構成と消費の変化を、タイムマシンで未来を観てきたかのように、かなり現状と重なる予測に驚きです。
第3章「新しい市場を読む」では、「散歩市場 団塊世代はこれから街に出る」「団塊をつかんだ街は活性化する」「地方の家電量販店が松下電器を動かす」など、今、これを読んでも納得するばかりです。
そして、団塊世代を両親に持つ子どもたち(1973〜80年生まれ)の「団塊ジュニア」世代、1400万人の市場での影響力が考察されている。
p240「デザインマーケティングを強化する」など、生き残りをかけた商品開発の方向性が、とても明確で、興味深く読みました。
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これからの10年団塊ジュニア1400万人がコア市場になる!: マーケティング戦略の狙い目はここだ! 単行本 – 2002/12/1
三浦 展
(著)
- 本の長さ255ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA(中経出版)
- 発売日2002/12/1
- ISBN-104806117293
- ISBN-13978-4806117292
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商品の説明
メディア掲載レビューほか
これからの10年団塊ジュニア1400万人がコア市場になる!
本書は、マーケティングプランナーの著者が、今後10年企業が生き残るための商品開発法を解説したもの。最も人口の多い世代なので当然だが、団塊ジュニア世代向けの商品開発が今後最も必要になるとしている。
本書は、マーケティングプランナーの著者が、今後10年企業が生き残るための商品開発法を解説したもの。最も人口の多い世代なので当然だが、団塊ジュニア世代向けの商品開発が今後最も必要になるとしている。
特に、この世代の好みと実需を考えた商品開発が必要と主張する。例えば、団塊ジュニア世代はレトロ感を好むが、レトロな冷蔵庫は売れない。コンビニエンスストアで買い物をし、食事を作らない団塊ジュニアには、冷蔵庫は要らないのだ。
本書が勧めるマーケティングの内容には極めて常識的なことが多いが、驚くことにそれができず商品開発に失敗した企業が多い。足元を見たマーケティング戦略が必要なようだ。
(日経ビジネス2003/1/6Copyright©2001日経BP企画..Allrightsreserved.)
-- 日経BP企画
内容(「MARC」データベースより)
「1978年前後生まれ」の世代は何を買いたいのか。マイベストライフ、自己最適化、限定品戦略などのキーワードから、団塊ジュニアの心をつかむ方法を解説し、勝ち残る企業の商品開発を説く。
登録情報
- 出版社 : KADOKAWA(中経出版) (2002/12/1)
- 発売日 : 2002/12/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 255ページ
- ISBN-10 : 4806117293
- ISBN-13 : 978-4806117292
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,029,167位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,002位マーケティング・セールス一般関連書籍
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トップレビュー
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2010年6月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
以前、神田昌典さんと、勝間勝代さんによる
「10年後あなたの本棚に残るビジネス書100」という本で取り上げられて、
一時期、AMAZONでも2倍以上のプレミアム価格で販売されていました。
いまは、その熱も冷め、価格も下がったところで、購入してやっと読むことができました。
2010年の今となっては、この本が出版されたのが2002年ですので、
すでに8年が経過し、これからの10年という未来予測のうち、
8割がすでに終わった過去となっています。
そういう意味では、本としての価値は低下しているのですが、
読みながら時代検証できる、という部分が面白かったのです。
世代を語る時、よく「団塊の世代」「ニセ団塊ジュニア」「団塊ジュニア」とは聴くものの、
その枠組みがよくわかってなかったのです。
それはこの本で、はっきりとした枠組みがわかるようになります。
また、その世代の枠組みを捉え違えてしまうと、
大きなマーケティングのミスをおかすこともわかります。
基本的に、著者の三浦さんの分析力は高いことがよくわかります。
「家族志向」から「個人主義」へ、またそれが「自己最適化」に。
企業も、シェアナンバーワンから、カテゴリーナンバーワンへと、
どんどん細分化されていく分析があります。
いまでは当たり前に語られていることですが、
発刊当時からすれば、ここまで進んでいくとは思いませんでしたね。
いずれにせよ、すべては「少子高齢化」という大きな社会現象のもとに、
既存のマーケティングが変容していることには、違いありません。
この本を読むことで、また新たな、これからの10年を考えるには、
とてもいい教科書には違いありません。
「10年後あなたの本棚に残るビジネス書100」という本で取り上げられて、
一時期、AMAZONでも2倍以上のプレミアム価格で販売されていました。
いまは、その熱も冷め、価格も下がったところで、購入してやっと読むことができました。
2010年の今となっては、この本が出版されたのが2002年ですので、
すでに8年が経過し、これからの10年という未来予測のうち、
8割がすでに終わった過去となっています。
そういう意味では、本としての価値は低下しているのですが、
読みながら時代検証できる、という部分が面白かったのです。
世代を語る時、よく「団塊の世代」「ニセ団塊ジュニア」「団塊ジュニア」とは聴くものの、
その枠組みがよくわかってなかったのです。
それはこの本で、はっきりとした枠組みがわかるようになります。
また、その世代の枠組みを捉え違えてしまうと、
大きなマーケティングのミスをおかすこともわかります。
基本的に、著者の三浦さんの分析力は高いことがよくわかります。
「家族志向」から「個人主義」へ、またそれが「自己最適化」に。
企業も、シェアナンバーワンから、カテゴリーナンバーワンへと、
どんどん細分化されていく分析があります。
いまでは当たり前に語られていることですが、
発刊当時からすれば、ここまで進んでいくとは思いませんでしたね。
いずれにせよ、すべては「少子高齢化」という大きな社会現象のもとに、
既存のマーケティングが変容していることには、違いありません。
この本を読むことで、また新たな、これからの10年を考えるには、
とてもいい教科書には違いありません。
2004年8月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
マーケットを世代で見るという発想は、知っていたものの、ここまで具体的で実践的な本は初めて手にした。
「団塊世代ジュニア世代」には、「偽団塊世代ジュニア世代」と「真性団塊世代ジュニア世代」があることの指摘は、とても”重大”な指摘・智恵だと思う。
先日、WILLプロジェクト終了の発表があったが、団塊世代ジュニアをターゲットにしたこのプロジェクトが、なぜ大きな成功を得られなかったのか、よくわかった。
「団塊世代ジュニア世代」には、「偽団塊世代ジュニア世代」と「真性団塊世代ジュニア世代」があることの指摘は、とても”重大”な指摘・智恵だと思う。
先日、WILLプロジェクト終了の発表があったが、団塊世代ジュニアをターゲットにしたこのプロジェクトが、なぜ大きな成功を得られなかったのか、よくわかった。
2003年9月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
三浦展の著書はよく読むが、わたくしとしては、世代論そのものが必ずしもビジネスに活かせるとは思わない。本書もただの社会研究が主だった内容で、個人の社会批評に関心がないなら全く読む価値はないといえる。
商品の開発というのは、よくニーズがあるからつくるというが、開発する者の理念が客の理念に合致していなければ、ピントが外れる。よって、世代のニーズを知ったつもりでも、真に理解するには社会に対する見識がまずもって必要といえる。売れる商品の開発とは、まず開発者自らの智恵を磨くことから始めなくてはいけない。
人間社会のありかたをどこまで知ったかということが金を生むといえる。
商品の開発というのは、よくニーズがあるからつくるというが、開発する者の理念が客の理念に合致していなければ、ピントが外れる。よって、世代のニーズを知ったつもりでも、真に理解するには社会に対する見識がまずもって必要といえる。売れる商品の開発とは、まず開発者自らの智恵を磨くことから始めなくてはいけない。
人間社会のありかたをどこまで知ったかということが金を生むといえる。
2003年6月8日に日本でレビュー済み
団塊世代に関する本は少なく希少な本である。
但し、マーケティングの実務者にとっては若干深みにかけると感じる部分がある。
但し、マーケティングの実務者にとっては若干深みにかけると感じる部分がある。
2005年3月23日に日本でレビュー済み
心の底から読んでてよかったと思う本です。
特にマーケティング調査にコストをかけられない中小企業の方には必読書です。
世代を理解せずにビジネスを続けると、なぜ自社商品が売れないのかがわからないまま沈んでしまう可能性があります。または、ヒット商品のまねをして、低価格路線に走るしかなくなります。
そんな意味で、団塊世代とそのジュニア層に関する分析は見事です。
彼らの趣味思考が理解しやすく、ヒット商品の予想も具体的です。
製品開発だけでなく、私の職種である営業にも適用できます。
例えば、「みんな持っていますよ」というセールストークで販売できたものがあるとします。
今後は、同じものでも「今なら、誰も持っていませんよ」とか「限定100個しかありません」というトークに変えないと販売できない可能性を感じました。
よくぞ、この本を出版してくださいました。感謝。
特にマーケティング調査にコストをかけられない中小企業の方には必読書です。
世代を理解せずにビジネスを続けると、なぜ自社商品が売れないのかがわからないまま沈んでしまう可能性があります。または、ヒット商品のまねをして、低価格路線に走るしかなくなります。
そんな意味で、団塊世代とそのジュニア層に関する分析は見事です。
彼らの趣味思考が理解しやすく、ヒット商品の予想も具体的です。
製品開発だけでなく、私の職種である営業にも適用できます。
例えば、「みんな持っていますよ」というセールストークで販売できたものがあるとします。
今後は、同じものでも「今なら、誰も持っていませんよ」とか「限定100個しかありません」というトークに変えないと販売できない可能性を感じました。
よくぞ、この本を出版してくださいました。感謝。
2005年10月26日に日本でレビュー済み
自分は「ニセ団塊ジュニア(第二次ベビーブーム)世代」に分類されていました。
その世代に特有の傾向・嗜好などを読んでみると、「何でここまで当たるんだ?」と不審に思えるくらい当てはまっていました。
とにかく一読に値する「衝撃の1冊」として推奨します。
その世代に特有の傾向・嗜好などを読んでみると、「何でここまで当たるんだ?」と不審に思えるくらい当てはまっていました。
とにかく一読に値する「衝撃の1冊」として推奨します。