就職、転職において色々と悩んでいた。
ごく一般的な意見を聞くたびに、どうしても納得できないことが多く、本当に我われが考えている労働スタイルが正解なのだろうかといつも疑問に思っていた。
そんなことを考えて数年の月日が経ち、一向に良くならない会社で多くの時間を浪費してしまった。 いわゆる沈む会社である。
本書で紹介されているようなことも知っていたし、行動も少なからずしていたが、どうしても環境を変えることができなかった。
しかし、その答えが本書を通じて理解できたように思える。
私に一番足りなかったことは行動力である。
知識が増えれば視野は広がるのだが、今まで見えなかったことが見えることによって躊躇することも多くなっていた。
さて、本書で紹介されていることはほとんどが一般的な概念の逆説とも言える。
＊ 就職活動で大企業に募集が殺到するが、ピークを超えた後は現状維持、もしくは落ちるしかない。
＊ 資格においては転職のきっかけにはならない。 結論で言うと給料ゼロで働いた方が効果的である。
＊ 履歴書は相手企業が我われを判断するツールでもあるが、我われが相手企業を判断するリトマス紙の役目にもなっている。
他にもかなり面白い考え方が紹介されていますが、実際に手にとって読むことをお勧めします。
最後に、著者が自分自身のことを「天才」と名乗っていることに前から違和感を覚えていた。 しかし、本書で紹介されてる「ヤフー時代」でのエピソードを見て逆に凄いなあ、と関心しました。
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