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魂の民主主義: 北米先住民・アメリカ建国・日本国憲法 単行本 – 2005/6/1
星川 淳
(著)
- 本の長さ142ページ
- 言語日本語
- 出版社築地書館
- 発売日2005/6/1
- ISBN-104806713090
- ISBN-13978-4806713098
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商品の説明
著者からのコメント
北米先住民イロコイ人の母権民主制という知られざるデモクラシーの源流をたどり、それがアメリカ建国と合州国憲法におよぼした影響を跡づけることで、戦後日本国憲法が何をどこから受け継いだのかに新しい光を当てます。これまで憲法論議の死角になっていた、“内在する民主精神”の本質を探る一助になるでしょう。洋の東西も南北も超えた人類史の深みへ分け入り、自由と平等の根源に触れる(ソウル・サーチング)という意味で、タイトルを『魂の民主主義』と名づけました。
登録情報
- 出版社 : 築地書館 (2005/6/1)
- 発売日 : 2005/6/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 142ページ
- ISBN-10 : 4806713090
- ISBN-13 : 978-4806713098
- Amazon 売れ筋ランキング: - 767,231位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年8月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
民主主義が生まれた地域の一つが、アメリカ先住民であるイロコイ族の邦であったという事を、全く知らなかったのです。アメリカで大統領が生まれる以前から、英国、そして欧州の国々から多くの主として白人がアメリカにやって来たわけだが、彼ら白人グループと、対等に条約を練り、合意してきたイロコイ族が、最終的に経験することになるのが「白人は約束を守らない」だった。そういう部分を読んでいると、本当に悲しくなると同時に、アメリカの初期の大統領たち、ジョージ・ワシントンや、トーマス・ジェファーソンなどが、イロコイ族との約束を一言の説明もなく反故にし続けてきたという記述には、もう何と言ったらよいのか?という気分だった。要するに、圧倒的な大きさの国、そこに住むごく限られた人数の先住民たち。国というのは、そういう状態で初めて、あるべき姿が保たれる、という事なんだろうか?人が増え、今のようにもう3億近くまでの人口になると、日本との比較では、ものすごい格差(国民一人当たりの国土という観点から見て)があるわけだけれども、今のアメリカはもう、既に必要十分以上の人口に到達してしまっている、ということか。日本でよく言われる人口問題とは、人口減少の問題だけど、この狭い国土で1億以上の人口を保持すること自体、人間社会の在り方という観点から考えれば、おかしいのかもしれない。もっと平和に、自然を愛し、敬い、自然の中における一動物として生まれ、死んでいく。死者は残されたものの記憶の中でのみ生き続ける。日本にそういう時代が来るとは思えないのは僕だけだろうか?
2008年6月23日に日本でレビュー済み
非常に独創的な心想が開陳された書物であるが、先ず著者の星川淳氏の“正体”を明らかにしておくと、星川氏は、“鯨好き”な日本人の敵(笑)、かの悪名高き(!)グリーンピース・ジャパンの事務局長を務めている。環境テ×××ト集団というより文化帝国主義者の巣窟、さらに“地球温暖化”論者並みの“胡散臭さ”を放つ、このクレージーな団体の評価は別として、当書自体は著者独特の視点を持って書かれている。特に、日本人には馴染みのない11世紀後半に創建されたという北米「イロコイ連邦」と、「アメリカ合州(衆)国」建国の関わりについては傾聴に値するような所見を披瀝している。
さて、「イロコイ連邦」とは“ピースメーカー(男性)”の尽力で誕生したオンタリオ湖南岸のイロコイ5部族による平和同盟を端緒としている。そして、彼は117項目のルール=「大いなる平和の法」(イロコイ憲法)を決め、新社会を母系中心とし、独特の“母権民主制”を確立したのであった。この「連邦」は、独自にパスポートを発給するなど、「現在もアメリカ国内の準独立国として認知」(本書p.22)されているらしいが、その成立過程や連邦の運営などに関しては本書を味読してもらうこととして、ここで是非とも触れておかねばならないのは、合州国建国との絡みであろう。
すなわち、「フランクリン、ジェファーソン、ワシントンをはじめ『建国の父祖』と呼ばれる人びとには、先住民たちから本気で国づくりの指針を学ぼうとする意思」(同p.43)が窺え、「事実、憲法制定会議では、先住民の政治制度から何を学ぶかについての熱い議論」(同上)が闘わされていたのである。その結果、細説しないが、合州国憲法には「大いなる平和の法」の影響がかなり見られる、という。確かに、北米への移住者たちが独立に際し、宗主国・イギリスの政治的伝統への「対抗軸」「新機軸」として「一番身近な生きた代案」(同上)をインディアン〔注:表現は当書に従う〕社会から取り入れたことは、むしろ慧眼であった、と考える。終わりに、次の言葉で締め括ろう。
とにかく、性別にも人種にも関係ない正真正銘の自由と人民主権なんてものは、ヨーロッパ人がアメリカ大陸へやってくるまで見たことがなかったんだ。ヨーロッパが民主主義を議論していたとき、我々はとっくにそれを実践していたのさ―ジョン・モホーク(セネカ族の歴史学者)本書p.59
※ 本書(初版)は〈戦線布告→宣戦布告〉等、所々誤字が散見され、また、副大統領は「上院議長」を兼ね、「下院議長」ではないことなどに注意が必要である。
Amazonで購入
非常に独創的な心想が開陳された書物であるが、先ず著者の星川淳氏の“正体”を明らかにしておくと、星川氏は、“鯨好き”な日本人の敵(笑)、かの悪名高き(!)グリーンピース・ジャパンの事務局長を務めている。環境テ×××ト集団というより文化帝国主義者の巣窟、さらに“地球温暖化”論者並みの“胡散臭さ”を放つ、このクレージーな団体の評価は別として、当書自体は著者独特の視点を持って書かれている。特に、日本人には馴染みのない11世紀後半に創建されたという北米「イロコイ連邦」と、「アメリカ合州(衆)国」建国の関わりについては傾聴に値するような所見を披瀝している。
さて、「イロコイ連邦」とは“ピースメーカー(男性)”の尽力で誕生したオンタリオ湖南岸のイロコイ5部族による平和同盟を端緒としている。そして、彼は117項目のルール=「大いなる平和の法」(イロコイ憲法)を決め、新社会を母系中心とし、独特の“母権民主制”を確立したのであった。この「連邦」は、独自にパスポートを発給するなど、「現在もアメリカ国内の準独立国として認知」(本書p.22)されているらしいが、その成立過程や連邦の運営などに関しては本書を味読してもらうこととして、ここで是非とも触れておかねばならないのは、合州国建国との絡みであろう。
すなわち、「フランクリン、ジェファーソン、ワシントンをはじめ『建国の父祖』と呼ばれる人びとには、先住民たちから本気で国づくりの指針を学ぼうとする意思」(同p.43)が窺え、「事実、憲法制定会議では、先住民の政治制度から何を学ぶかについての熱い議論」(同上)が闘わされていたのである。その結果、細説しないが、合州国憲法には「大いなる平和の法」の影響がかなり見られる、という。確かに、北米への移住者たちが独立に際し、宗主国・イギリスの政治的伝統への「対抗軸」「新機軸」として「一番身近な生きた代案」(同上)をインディアン〔注:表現は当書に従う〕社会から取り入れたことは、むしろ慧眼であった、と考える。終わりに、次の言葉で締め括ろう。
とにかく、性別にも人種にも関係ない正真正銘の自由と人民主権なんてものは、ヨーロッパ人がアメリカ大陸へやってくるまで見たことがなかったんだ。ヨーロッパが民主主義を議論していたとき、我々はとっくにそれを実践していたのさ―ジョン・モホーク(セネカ族の歴史学者)本書p.59
※ 本書(初版)は〈戦線布告→宣戦布告〉等、所々誤字が散見され、また、副大統領は「上院議長」を兼ね、「下院議長」ではないことなどに注意が必要である。
2020年8月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
先住民が合衆国大統領をタウン・デストロイヤーと呼んでいるなどとは全く知らなかった。これだけでも興味深かった。