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土の文明史 単行本 – 2010/4/7
デイビッド・モントゴメリー
(著),
片岡夏実
(翻訳)
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土が文明の寿命を決定する!
文明が衰退する原因は気候変動か、戦争か、疫病か?
古代文明から20世紀のアメリカまで、土から歴史を見ることで、社会に大変動を引き起こす土と人類の関係を解き明かす。
見出しより
・土——軽視される天然資源
・文明の寿命を決めるもの
・文明の歴史が取るパターン
・ダーウィンのミミズ
・生態系において土が果たす役割
・主要な穀物生産地域となる土の条件
・人種を作り出した気候変動
・農業社会がもたらした人口の爆発的な増加
・都市の誕生、階級の発生
・ローマ社会が土壌侵食を加速させてしまった理由
・鉄の使用
・フェニキア文明を滅ぼした過放牧
・メキシコの土が語ること
・1000年かかったローマ帝国崩壊からの回復
・ヨーロッパ農業システムの臨界、黒死病
・中世村落共同体の土地利用と所有の形態
・並外れて魅力的だったタバコという商品
・嵐に流される土
・泥から読み取れる侵食の証拠
・侵食被害を止めるインセンティブがない
・工業化された農業、商品化された土
・NASAが撮影した緑の五角形
・土壌化学の大いなる発展
・緑の革命とは何だったのか
・バイオテクノロジーの可能性
・マンガイア島とティコピア島の違い
・限られた農地の奪い合いがハイチを損なった
・キューバの驚くべき農業革命
・地球はどれだけ人を養えるか
・食糧生産の増加は可能か
・生態系・生命系として土壌を考える
文明が衰退する原因は気候変動か、戦争か、疫病か?
古代文明から20世紀のアメリカまで、土から歴史を見ることで、社会に大変動を引き起こす土と人類の関係を解き明かす。
見出しより
・土——軽視される天然資源
・文明の寿命を決めるもの
・文明の歴史が取るパターン
・ダーウィンのミミズ
・生態系において土が果たす役割
・主要な穀物生産地域となる土の条件
・人種を作り出した気候変動
・農業社会がもたらした人口の爆発的な増加
・都市の誕生、階級の発生
・ローマ社会が土壌侵食を加速させてしまった理由
・鉄の使用
・フェニキア文明を滅ぼした過放牧
・メキシコの土が語ること
・1000年かかったローマ帝国崩壊からの回復
・ヨーロッパ農業システムの臨界、黒死病
・中世村落共同体の土地利用と所有の形態
・並外れて魅力的だったタバコという商品
・嵐に流される土
・泥から読み取れる侵食の証拠
・侵食被害を止めるインセンティブがない
・工業化された農業、商品化された土
・NASAが撮影した緑の五角形
・土壌化学の大いなる発展
・緑の革命とは何だったのか
・バイオテクノロジーの可能性
・マンガイア島とティコピア島の違い
・限られた農地の奪い合いがハイチを損なった
・キューバの驚くべき農業革命
・地球はどれだけ人を養えるか
・食糧生産の増加は可能か
・生態系・生命系として土壌を考える
- ISBN-104806713996
- ISBN-13978-4806713999
- 出版社築地書館
- 発売日2010/4/7
- 言語日本語
- 寸法13.5 x 2.6 x 19.8 cm
- 本の長さ368ページ
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商品の説明
著者について
ワシントン大学地球宇宙科学科・地形学研究グループ教授。地形の発達、および地形学的プロセスが生態系と人間社会に与える影響を研究。本書で、2008年度ワシントン州図書賞(一般ノンフィクション部門)を受賞。
登録情報
- 出版社 : 築地書館 (2010/4/7)
- 発売日 : 2010/4/7
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 368ページ
- ISBN-10 : 4806713996
- ISBN-13 : 978-4806713999
- 寸法 : 13.5 x 2.6 x 19.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 43,544位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,350位歴史・地理 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2024年5月22日に日本でレビュー済み
土や菌類への関心が高まっている。文明の歴史の中で、土がどんな役割を果たしてきたか、どう扱われてきたかを知るうえで、これは最適の本。
2020年10月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「地球の皮膚」と比喩できる程に薄くさらに容易に崩壊・喪失する土壌
地質学的時間によって形成され農業生産(食物生産)に欠くことのできない土壌
それは生態系を養いひいては私たちを養い
それ故に私たち人類の歴史を盛衰させ得るこの土壌は今危機に瀕していることを著者は力説しています
農業生産に適した肥沃な土壌は容易に崩壊・喪失し
それは農地としての生産性を損ね,甚だしくは不毛の地を生み出し
飢饉さえももたらす危機が私たちのすぐそばに近寄っている現在を
有史以前の地質学的調査,史実,現状測定(研究)から得られるデータ等を基に著者は例証しています
資源枯渇と大規模な広域的公害さらに自然破壊とが同時に起きた1970年代に
生態系のシステムを経済システムに算入するべきという声が一部の自然科学者から上がりましたが
経済成長という未来に飲み込まれたその声は
時代の片隅に消えて行きました
そして今「土壌を産業システムとしてでなく、生態系として扱わなければならない」と著者は述べ
さらに「この哲学的再転換にかかっている」とも述べています
「食料の九五パーセント以上を供給する土壌が現在失われつつあることは、・・・重大で」
この「土という財産」を守り育てそれを子孫に手渡していく必要性を著者は強く呼びかけています
地質学的時間によって形成され農業生産(食物生産)に欠くことのできない土壌
それは生態系を養いひいては私たちを養い
それ故に私たち人類の歴史を盛衰させ得るこの土壌は今危機に瀕していることを著者は力説しています
農業生産に適した肥沃な土壌は容易に崩壊・喪失し
それは農地としての生産性を損ね,甚だしくは不毛の地を生み出し
飢饉さえももたらす危機が私たちのすぐそばに近寄っている現在を
有史以前の地質学的調査,史実,現状測定(研究)から得られるデータ等を基に著者は例証しています
資源枯渇と大規模な広域的公害さらに自然破壊とが同時に起きた1970年代に
生態系のシステムを経済システムに算入するべきという声が一部の自然科学者から上がりましたが
経済成長という未来に飲み込まれたその声は
時代の片隅に消えて行きました
そして今「土壌を産業システムとしてでなく、生態系として扱わなければならない」と著者は述べ
さらに「この哲学的再転換にかかっている」とも述べています
「食料の九五パーセント以上を供給する土壌が現在失われつつあることは、・・・重大で」
この「土という財産」を守り育てそれを子孫に手渡していく必要性を著者は強く呼びかけています
2022年2月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
土の重要性に思いが行く。
所々、理解しにくいところがあり、翻訳の日本語がおかしいせいだろうとそこは自分で直しながら、丁寧に読んだ。
所々、理解しにくいところがあり、翻訳の日本語がおかしいせいだろうとそこは自分で直しながら、丁寧に読んだ。
2018年9月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本は間違いなく名著だ。だが、読み続ける為にかなり人間の無知と愚かさと直面するという「苦痛」を突破しなくてはいけない覚悟が必要だ。実は、大型台風が過ぎ去るのを待ち続ける為、他にすることが無かったので、結果的に早く読めたのだが、この大型台風(2018年9月30日、台風24号)にしても、アメリカで頻発している大型のハリケーンにしても、人類が間接的に引き起こした「環境災害」であると、この本を読んで納得できた。
事実誤認とかのたまう、わけのわからない他のレビューは無視するとしても、素直にこの著者の投げかけた課題はとてつもなく大きいものだ。そしてその未来に対する責任も重い。それを背負えず、それを分かろうとしない人なら滅亡してもいいだろう。批判する人がいたら、短絡的な農業ビジネス企業の回し者とか疑うレベルだ(笑)。短絡的なビジネスを提案する人を、真っ先に疑うべきだということを、この本は教えてくれる。ここに書かれている内容は実は直感に反するからだ。
でも著者の論旨は明快だ。「補充されるよりも早く土壌を失わせる農法が社会を破壊する」ということだ。
アメリカで起こったダストボウルや、ガリーの問題(Wikipediaの写真だけでもびっくりするはず)は、日本ではあまり知られていないが、現在では既に実証レベルの話だ。昨今の大型のハリケーン(台風)、竜巻や、大規模化する山火事、地球規模の温暖化の「正体」を暗示する内容が含まれる。こういう本は、結論を急ぎたがる短絡的な「スピード重視の論者」が最も嫌う話であろう。
だが、メソポタミア文明や、ローマがなぜ衰退したのかを、これほど説得力を持って書いてある本は滅多にない。この本の終わりの方で、イースター島やアイスランドの衰退を、この本と同様に書いた、ジャレド・ダイヤモンドの「 文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの (上) 」でもここまで鋭く書けてなかったし(実はクライブ・ポンティング「 緑の世界史〈上〉 (朝日選書) 」「 緑の世界史〈下〉 (朝日選書) 」を引き写しているだけの様だ。ダイアモンド自身が現地調査をした形跡がない)、企業お抱えの財団等から援助金を貰っている立場では、短絡的な農業ビジネスが「必ず」衰退すると、言うこと自体がタブー視され、避けられているからだ。しかし、デイビッド・モントゴメリー はそこをお構いなしに批判している。この本は「発酵・熟した」知性が必要な大人の為の本だ。
私は、次著の「 土と内臓 (微生物がつくる世界) 」は既に読了しており、マイクロバイオームが土で形成される様を述べ、人間を含めた生物の体内では多くの微生物を「飼って」いることを生物学の立場から述べた、名著であり、生物圏には動物も植物も「境界」など存在しないことを述べる。
一つだけ不満なのは、この土壌というものは、まだ「未知」の領域がかなりあり、実は素手で土壌を触ったり、口に入れることは止めるべきという「警告」は入れて欲しかった(笑)。実際に体内に悪性のカビ等を入れて、病気になるケースもある。ただ逆に、健常者の糞便を、アレルギーを持つ人に注入すると、アレルギー体質が改善されるという実例もある。それを述べたエムラン・メイヤー「 腸と脳──体内の会話はいかにあなたの気分や選択や健康を左右するか 」という、これまたいい本があるのでお勧めだ。
実はこの本、ジャレド・ダイヤモンドやユヴァル・ノア・ハラリらが、非常に苦労して短絡的な農耕が文明を衰退させたことを書いた根拠を、とても説得力を持ち、いとも赤子の手をひねる様に簡単に述べている。論旨のおいしいところだけを吸い取って、ベストセラーを出す「作家学者」の類は寧ろ、こういう真摯な学者の姿勢に感謝するべきだろう。本当に多くの人にもっと読まれて欲しい本であると思う。この本は三部作で「 土と内臓 (微生物がつくる世界) 」、「 土・牛・微生物ー文明の衰退を食い止める土の話 」と続き、有機農法と不耕起栽培などの未来を本当に真剣に考えた論旨が光っている。
未来に何を創り、何を残すべきか、それを考えない者は退場するべきだと、著者は暗に誇り高く述べている気がする。
事実誤認とかのたまう、わけのわからない他のレビューは無視するとしても、素直にこの著者の投げかけた課題はとてつもなく大きいものだ。そしてその未来に対する責任も重い。それを背負えず、それを分かろうとしない人なら滅亡してもいいだろう。批判する人がいたら、短絡的な農業ビジネス企業の回し者とか疑うレベルだ(笑)。短絡的なビジネスを提案する人を、真っ先に疑うべきだということを、この本は教えてくれる。ここに書かれている内容は実は直感に反するからだ。
でも著者の論旨は明快だ。「補充されるよりも早く土壌を失わせる農法が社会を破壊する」ということだ。
アメリカで起こったダストボウルや、ガリーの問題(Wikipediaの写真だけでもびっくりするはず)は、日本ではあまり知られていないが、現在では既に実証レベルの話だ。昨今の大型のハリケーン(台風)、竜巻や、大規模化する山火事、地球規模の温暖化の「正体」を暗示する内容が含まれる。こういう本は、結論を急ぎたがる短絡的な「スピード重視の論者」が最も嫌う話であろう。
だが、メソポタミア文明や、ローマがなぜ衰退したのかを、これほど説得力を持って書いてある本は滅多にない。この本の終わりの方で、イースター島やアイスランドの衰退を、この本と同様に書いた、ジャレド・ダイヤモンドの「 文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの (上) 」でもここまで鋭く書けてなかったし(実はクライブ・ポンティング「 緑の世界史〈上〉 (朝日選書) 」「 緑の世界史〈下〉 (朝日選書) 」を引き写しているだけの様だ。ダイアモンド自身が現地調査をした形跡がない)、企業お抱えの財団等から援助金を貰っている立場では、短絡的な農業ビジネスが「必ず」衰退すると、言うこと自体がタブー視され、避けられているからだ。しかし、デイビッド・モントゴメリー はそこをお構いなしに批判している。この本は「発酵・熟した」知性が必要な大人の為の本だ。
私は、次著の「 土と内臓 (微生物がつくる世界) 」は既に読了しており、マイクロバイオームが土で形成される様を述べ、人間を含めた生物の体内では多くの微生物を「飼って」いることを生物学の立場から述べた、名著であり、生物圏には動物も植物も「境界」など存在しないことを述べる。
一つだけ不満なのは、この土壌というものは、まだ「未知」の領域がかなりあり、実は素手で土壌を触ったり、口に入れることは止めるべきという「警告」は入れて欲しかった(笑)。実際に体内に悪性のカビ等を入れて、病気になるケースもある。ただ逆に、健常者の糞便を、アレルギーを持つ人に注入すると、アレルギー体質が改善されるという実例もある。それを述べたエムラン・メイヤー「 腸と脳──体内の会話はいかにあなたの気分や選択や健康を左右するか 」という、これまたいい本があるのでお勧めだ。
実はこの本、ジャレド・ダイヤモンドやユヴァル・ノア・ハラリらが、非常に苦労して短絡的な農耕が文明を衰退させたことを書いた根拠を、とても説得力を持ち、いとも赤子の手をひねる様に簡単に述べている。論旨のおいしいところだけを吸い取って、ベストセラーを出す「作家学者」の類は寧ろ、こういう真摯な学者の姿勢に感謝するべきだろう。本当に多くの人にもっと読まれて欲しい本であると思う。この本は三部作で「 土と内臓 (微生物がつくる世界) 」、「 土・牛・微生物ー文明の衰退を食い止める土の話 」と続き、有機農法と不耕起栽培などの未来を本当に真剣に考えた論旨が光っている。
未来に何を創り、何を残すべきか、それを考えない者は退場するべきだと、著者は暗に誇り高く述べている気がする。
2020年3月31日に日本でレビュー済み
基本的にタイトルに書いた通りで「土を過剰に耕してしまうと、土壌が破壊され、社会は衰退してしまう」という主張が全編にわたってさまざまな例(歴史的事例)で繰り返される本。
最初2章ぐらいで土の科学的側面が解説されているが、あとは歴史的な文明等を取り上げて「ここでは耕しすぎで土壌を壊してしまった」という説明が続いている。
最初は面白いのだが、さすがにワンパターンすぎて飽きてくる。
歴史的な出来事と土の話が結びつくなら(いわゆるグローバルヒストリー的な感じで)面白いが、そういう感じではなく、タイトルで文明史をうたっているが、耕作と耕作しすぎの話で終わっている。
学術的な面で見ると、データを出してくれる感じではなくお話ベースであることと、個別に出典が明記されていないこと(最後に参考文献一覧はあるが、どれがどの記述の出典かは不明)は気になる部分である。
あと、最終的にどうしたらいいのか分からない。
筆者の提案する耕作方法はあるが、それだと生産量は落ちてしまうので「今の人口は多すぎて養えません。減らすべきです(現状で多すぎる分は死ぬしかない?)」とも読める(アグリビジネスが悪いだけで生産量は減らしても大丈夫、という感じの記述もあるが、あまり説得力があるようには見えなかった)。
緑の革命などにも筆者は批判的だが、目の前の飢えている人を助けられない方式は困難が大きいと思う。
土の耕しすぎに問題が多いことは同意しつつも、全体的にワンパターンになってしまい、深みが弱まってしまった印象を受ける。
最初2章ぐらいで土の科学的側面が解説されているが、あとは歴史的な文明等を取り上げて「ここでは耕しすぎで土壌を壊してしまった」という説明が続いている。
最初は面白いのだが、さすがにワンパターンすぎて飽きてくる。
歴史的な出来事と土の話が結びつくなら(いわゆるグローバルヒストリー的な感じで)面白いが、そういう感じではなく、タイトルで文明史をうたっているが、耕作と耕作しすぎの話で終わっている。
学術的な面で見ると、データを出してくれる感じではなくお話ベースであることと、個別に出典が明記されていないこと(最後に参考文献一覧はあるが、どれがどの記述の出典かは不明)は気になる部分である。
あと、最終的にどうしたらいいのか分からない。
筆者の提案する耕作方法はあるが、それだと生産量は落ちてしまうので「今の人口は多すぎて養えません。減らすべきです(現状で多すぎる分は死ぬしかない?)」とも読める(アグリビジネスが悪いだけで生産量は減らしても大丈夫、という感じの記述もあるが、あまり説得力があるようには見えなかった)。
緑の革命などにも筆者は批判的だが、目の前の飢えている人を助けられない方式は困難が大きいと思う。
土の耕しすぎに問題が多いことは同意しつつも、全体的にワンパターンになってしまい、深みが弱まってしまった印象を受ける。
2016年2月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
塩野 七生さんの”ローマ人の歴史”を読みました。非常に面白かったのですが、なぜローマが
滅びたかについては納得いきませんでした。宗教では説明できないし、北部蛮族の侵入でも
納得いきませんでした。
この本を読んで初めて納得いきました。この本では、謙虚に”土地の風化がすべての原因とは
言わないが”と書いてますが、農業がなりたたくなって、文明が滅亡したケースがやまのよう
にあることを、この本では記載しています。ギリシアもローマも今は禿山だらけです。
日本人が米食が主体であることは非常に幸運です。水を張ることで、病虫害の発生が少なく
(水中では虫は生きられない)、表土の喪失が少ないので(風が吹いても土が飛ばない)、
連作が可能だからです。
肥料としての人糞の使用は、非常に合理的ですが、戦後アメリカ人により、中止の方向へ
いっています。寄生虫の蔓延を恐れたということになっていますが、もしかすると肥料
を売るためだったのかもしれません。
地球はすでに人間全部を養えないという指摘は恐ろしいと思います。今ですら養えない
のに、砂漠化が進行しているのです。肥料としてのリンもそう遠くない将来枯渇する
そうです。
久間一剛さんの ”土の科学” を合わせて読むことをおすすめします。土壌に関して
非常に勉強になりました。
滅びたかについては納得いきませんでした。宗教では説明できないし、北部蛮族の侵入でも
納得いきませんでした。
この本を読んで初めて納得いきました。この本では、謙虚に”土地の風化がすべての原因とは
言わないが”と書いてますが、農業がなりたたくなって、文明が滅亡したケースがやまのよう
にあることを、この本では記載しています。ギリシアもローマも今は禿山だらけです。
日本人が米食が主体であることは非常に幸運です。水を張ることで、病虫害の発生が少なく
(水中では虫は生きられない)、表土の喪失が少ないので(風が吹いても土が飛ばない)、
連作が可能だからです。
肥料としての人糞の使用は、非常に合理的ですが、戦後アメリカ人により、中止の方向へ
いっています。寄生虫の蔓延を恐れたということになっていますが、もしかすると肥料
を売るためだったのかもしれません。
地球はすでに人間全部を養えないという指摘は恐ろしいと思います。今ですら養えない
のに、砂漠化が進行しているのです。肥料としてのリンもそう遠くない将来枯渇する
そうです。
久間一剛さんの ”土の科学” を合わせて読むことをおすすめします。土壌に関して
非常に勉強になりました。
2017年6月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ある肥料の見本との出合いは、「土」を考えるキッカケになりました。
家庭菜園をすることもなかったので、「この肥料は、ある研究者との共同開発です」と、
試作品を受け取りました。
これが「肥料の成分?」を考え学び、「土」に関心を寄せて本書を読みました。
p12「土壌を作るミミズの消化力」で、進化論のダーウィン(1809~1882)の
『ミミズと土』が参考文献として紹介され、ぐいぐいと、その内容に引き込まれました。
肥料の三大要素は、窒素、リン、カリウムです。
エネルギー問題として、石油に焦点が当りますが、
p249「窒素とリンの強い影響力」、p269「化学肥料の重要性の高まり」などで、
人類の生命線として「窒素とリン」が必要不可欠であることを知ると緊張します。
文明の寿命は、食糧問題と重なっている。
食糧の確保と成長を考える上で、肥料の重要性と、
今後の課題を、歴史的な観点で述べられている重要な1冊です。
家庭菜園をすることもなかったので、「この肥料は、ある研究者との共同開発です」と、
試作品を受け取りました。
これが「肥料の成分?」を考え学び、「土」に関心を寄せて本書を読みました。
p12「土壌を作るミミズの消化力」で、進化論のダーウィン(1809~1882)の
『ミミズと土』が参考文献として紹介され、ぐいぐいと、その内容に引き込まれました。
肥料の三大要素は、窒素、リン、カリウムです。
エネルギー問題として、石油に焦点が当りますが、
p249「窒素とリンの強い影響力」、p269「化学肥料の重要性の高まり」などで、
人類の生命線として「窒素とリン」が必要不可欠であることを知ると緊張します。
文明の寿命は、食糧問題と重なっている。
食糧の確保と成長を考える上で、肥料の重要性と、
今後の課題を、歴史的な観点で述べられている重要な1冊です。
2019年4月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
土壌の専門家による土壌流失が農業生産にどのように影響するかについて、歴史を振り返って検証した良書です。土壌を守らないといけないという主張についてよく理解できました。