『先生、脳のなかで自然が叫んでいます!――[鳥取環境大学]の森の人間動物行動学(番外編)』(小林朋道著、築地書館)は、「先生!シリーズ」としては異色の内容となっています。
著者の動物行動学との関わり合いが振り返られているからです。
彼にとっての動物行動学とは、「進化の仕組みに照らすと、(行動・心理を生み出す脳は)それぞれの種本来の生息域での生存・繁殖がうまくいくように組み立てられているはずだ」。
彼が「先生!シリーズ」を書き続けているのは、「自然がわれわれに与えてくれる恵み――衣・食・住・薬・エネルギー、災害の抑制・・・以外にも、『精神』にとってどれだけ重要か」「自然が『精神』の進化的形成にどれほど大きな影響を与えているか」を読者に伝えるためなのです。
「私の仮説では、『性差を問わずホモ・サピエンスでは、幼稚園から小学生低学年くらいの年代が、野生生物を中心とした自然の事物・事象について最も多くの知識を吸収する時期である』」。自分の幼児体験に照らして、私もこの仮説を支持します。
「われわれホモ・サピエンスという動物がもつ習性の一つは、『ほかの生物の習性・生態に敏感で、ほかの生物の習性・生態に特に関心を示し記憶にとどめる』という特性だ」。
私の好きなニホンノウサギについても言及されています。「ノウサギは冬には白い冬毛で、春夏秋には茶色の夏毛で、衣替えのときは茶色と白色のまだらで(ほんとうである)、時には林のなかで、またあるときは道路に出て、私を楽しませてくれた」。私も、我が家の近くの原っぱでニホンノウサギを目撃したことがあります。私が住んでいるのは積雪地帯ではないので、白い冬毛にはならないと思われます。
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先生、脳のなかで自然が叫んでいます! ([鳥取環境大学]の森の人間動物行動学・番外編) 単行本(ソフトカバー) – 2018/8/31
小林 朋道
(著)
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自然豊かな大学キャンパスで、
学生、動物たちを巻き込んでつぎつぎに起こる事件の数々。
これらの事件の主役である大人気「先生! シリーズ」の著者、
コバヤシ教授の自然へのまなざしは、どのようにして培われてきたのだろう。
幼いホモ・サピエンスの一見残酷な虫遊びの意味、
生物を擬人化することと、ヒトの生存・繁殖戦略との関連。
生き物の習性・生態に、ヒトが特に敏感に反応するのはなぜか。
アカネズミとドングリの関係、ニホンモモンガの暮らし、
大学キャンパスでの動物との出合い、子どもたちとの自然教室での実験、
動物行動学と脳のクセーーーーーー
自然の中での遊びがスムーズに学びに変化していく力の源を、
著者の少年時代の体験から説きおこし、
生涯にわたっての、すばらしい学び手でありつづけるための
ヒトの精神と自然とのつながりを読み解く。
学生、動物たちを巻き込んでつぎつぎに起こる事件の数々。
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大学キャンパスでの動物との出合い、子どもたちとの自然教室での実験、
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自然の中での遊びがスムーズに学びに変化していく力の源を、
著者の少年時代の体験から説きおこし、
生涯にわたっての、すばらしい学び手でありつづけるための
ヒトの精神と自然とのつながりを読み解く。
- 本の長さ184ページ
- 言語日本語
- 出版社築地書館
- 発売日2018/8/31
- ISBN-104806715662
- ISBN-13978-4806715665
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商品の説明
著者について
1958年岡山県生まれ。 岡山大学理学部生物学科卒業。京都大学で理学博士取得。
岡山県で高等学校に勤務後、2001年鳥取環境大学講師、2005年教授。 2015年より公立鳥取環境大学に名称変更。 専門は動物行動学、人間比較行動学。
著書に『絵でわかる動物の行動と心理』(講談社)、 『利己的遺伝子から見た人間』(PHP 研究所)、 『ヒトの脳にはクセがある』『ヒト、動物に会う』(以上、新潮社)、 『なぜヤギは、車好きなのか?』(朝日新聞出版)、『進化教育学入門』(春秋社)、 『先生、巨大コウモリが廊下を飛んでいます! 』 『先生、シマリスがヘビの頭をかじっています! 』 『先生、子リスたちがイタチを攻撃しています! 』 『先生、カエルが脱皮してその皮を食べています! 』 『先生、キジがヤギに縄張り宣言しています! 』 『先生、モモンガの風呂に入ってください! 』 『先生、大型野獣がキャンパスに侵入しました! 』 『先生、ワラジムシが取っ組みあいのケンカをしています! 』 『先生、洞窟でコウモリとアナグマが同居しています! 』 『先生、イソギンチャクが腹痛を起こしています! 』 『先生、犬にサンショウウオの捜索を頼むのですか! 』 『先生、オサムシが研究室を掃除しています! 』(以上、築地書館)など。
これまで、ヒトも含めた哺乳類、鳥類、両生類などの行動を、動物の生存や繁殖にどのように役立つかという視点から調べてきた。 現在は、ヒトと自然の精神的なつながりについての研究や、水辺や森の絶滅危惧動物の保全活動に取り組んでいる。 中国山地の山あいで、幼いころから野生生物たちとふれあいながら育ち、気がつくとそのまま大人になっていた。 1日のうち少しでも野生生物との“交流"をもたないと体調が悪くなる。 自分では虚弱体質の理論派だと思っているが、学生たちからは体力だのみの現場派だと言われている。
ツイッターアカウント@Tomomichikobaya
岡山県で高等学校に勤務後、2001年鳥取環境大学講師、2005年教授。 2015年より公立鳥取環境大学に名称変更。 専門は動物行動学、人間比較行動学。
著書に『絵でわかる動物の行動と心理』(講談社)、 『利己的遺伝子から見た人間』(PHP 研究所)、 『ヒトの脳にはクセがある』『ヒト、動物に会う』(以上、新潮社)、 『なぜヤギは、車好きなのか?』(朝日新聞出版)、『進化教育学入門』(春秋社)、 『先生、巨大コウモリが廊下を飛んでいます! 』 『先生、シマリスがヘビの頭をかじっています! 』 『先生、子リスたちがイタチを攻撃しています! 』 『先生、カエルが脱皮してその皮を食べています! 』 『先生、キジがヤギに縄張り宣言しています! 』 『先生、モモンガの風呂に入ってください! 』 『先生、大型野獣がキャンパスに侵入しました! 』 『先生、ワラジムシが取っ組みあいのケンカをしています! 』 『先生、洞窟でコウモリとアナグマが同居しています! 』 『先生、イソギンチャクが腹痛を起こしています! 』 『先生、犬にサンショウウオの捜索を頼むのですか! 』 『先生、オサムシが研究室を掃除しています! 』(以上、築地書館)など。
これまで、ヒトも含めた哺乳類、鳥類、両生類などの行動を、動物の生存や繁殖にどのように役立つかという視点から調べてきた。 現在は、ヒトと自然の精神的なつながりについての研究や、水辺や森の絶滅危惧動物の保全活動に取り組んでいる。 中国山地の山あいで、幼いころから野生生物たちとふれあいながら育ち、気がつくとそのまま大人になっていた。 1日のうち少しでも野生生物との“交流"をもたないと体調が悪くなる。 自分では虚弱体質の理論派だと思っているが、学生たちからは体力だのみの現場派だと言われている。
ツイッターアカウント@Tomomichikobaya
登録情報
- 出版社 : 築地書館 (2018/8/31)
- 発売日 : 2018/8/31
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 184ページ
- ISBN-10 : 4806715662
- ISBN-13 : 978-4806715665
- Amazon 売れ筋ランキング: - 747,887位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 510位自然観察
- カスタマーレビュー:
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