ドイツ語を学ぶ際に、発音練習のために購入しました。
当初購入した際は、発音練習というよりかは発音機構を学ぶための本という印象を受けました。というのも、全体的に発音の仕組みが非常に細かく(発音学の専門用語で)書かれており、難しく感じました。
そういうわけで当分放置していたのですが、ドイツ語検定の4,3級の発音問題を解いた後に読んでみると、一見難しく書かれている発音の仕組みについても、「あ〜なるほどか」と分かるようになりました。もちろん、それらの勉強をしたあとなので、単語レベルが上がったことも影響しているでしょうね。
特に第１章は理論的な話が多く難しいので、私のようにある程度発音のルール(アクセントの長短など)を勉強してから、つまみ食いで読んだほうがいいと思います。そうしないと、細かいルールに気を取られすぎて発音の勉強だけで一杯一杯になってしまうと思います。気になった音とかは第２章第３章で練習できます。文を作る練習もあるので、ある程度文法をやってからのほうがいいでしょう。
また、後半部は文のイントネーションを含んだ発音について書かれています。上級者の方(B1以上)はとても重宝するのではないでしょうか？私は初学者ですが、日本語でここまで詳しく書かれたイントネーション・発音の本は見たことがありません。
以上の理由から、本書はある程度ドイツ語の文法を勉強し、ドイツ語検定4級に相当するドイツ語力を持たれている方にとてもおすすめです。もちろん、ペラペラの方でも読んでいけば得られるところがあると思います。一方で、毎日コツコツ練習して鍛えていく！という方法には適した本ではないことを注意しておきます。あくまで気になったところを練習するための、参考書としての位置づけとしてレビューしました。
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