自身がマスコミを去った人間なので、
赤裸々にダークサイドを語る本書は
読んでいて心地よかった。
マスコミに幻想を抱く
世間知らずの学生さんに、
頭を冷やしてもらう意味でも
読んでもらいたい一冊。
もちろん、本書を読んだ上で
覚悟を決めて就職するような、
そんなマスコミのプロの登場を
願っているからこそだ。
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これが本当のマスコミだ: 社員が教える企業ミシュラン 単行本 – 2005/1/1
渡邉 正裕
(著)
本書は、企業の広告収入に依存しないニュースサイト「MyNewsJapan」の連載企画を出版したもので「これが働きたい会社だ」(幻冬舎)の続編にあたります。
ポイントは従業員のみを取材し、会社の広報などには一切取材していないこと。会社側の「大本営発表」と併せて読めば、そのギャップが分かり、より実態を知ることができるでしょう。
メディア(番組・記事)がどのような人たちにより、どのようなプロセスで作られているかを知ることでメディアリテラシー(情報を読み解く技術)を高めることもできます。
ポイントは従業員のみを取材し、会社の広報などには一切取材していないこと。会社側の「大本営発表」と併せて読めば、そのギャップが分かり、より実態を知ることができるでしょう。
メディア(番組・記事)がどのような人たちにより、どのようなプロセスで作られているかを知ることでメディアリテラシー(情報を読み解く技術)を高めることもできます。
- 本の長さ271ページ
- 言語日本語
- 出版社東邦出版
- 発売日2005/1/1
- ISBN-104809404250
- ISBN-13978-4809404252
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商品の説明
著者からのコメント
本書の内容は、偏っている。視点や立場を働く側のみに置いて、必要な情報を絞っているのだ。従って、一般的に形成された各マスコミ企業の華やかそうな印象とは、かなり異なるだろう。ただ、この業界に身を置く者にとっては違和感なく読めるはずだ。本当の現場は、こんなものである。
抜粋
<電通>
電通は毎年コンスタントに140人程度を採用している。ある若手社員は、出身大学名入りの内定者名簿を見て「さすがにこれはないだろう」と驚いた。いわゆる一流大学では全くない名前がずらりと並んでいたからだ。その後分かったことは「約100人がコネ」。
コネ採用では、ポテンシャルとは関係のない採用であることが多いため、コネなしで、実力で入社した社員は「普通にやっていれば局長にはなれる」といわれているほどだ。コネ組は、箸にも棒にもかからない人材が多いからである。コネでない人材は、東大・慶応・早稲田が3大出身大学となっており、他の人気企業と大差はない。つまり、同社には偏差値的には、両極端の人材がいる。実力枠は、年間40名に過ぎないのである。
コネ入社の方々は、引きこもりになって会社に来なくなったり、薬物を使う人もいるなど、よく事件を起こす。95年には、当時衆議院議員だった中西啓介の息子が、同期入社の社員と2人で大麻所持の現行犯で逮捕されている。直近では、2004年4月、港区の路上で大麻約8.1グラムを持っているところを、職務質問した警察官にたまたま発見され、若手社員が逮捕されている。これらは氷山の一角に過ぎないというのが、社員の見方だ。……
電通は毎年コンスタントに140人程度を採用している。ある若手社員は、出身大学名入りの内定者名簿を見て「さすがにこれはないだろう」と驚いた。いわゆる一流大学では全くない名前がずらりと並んでいたからだ。その後分かったことは「約100人がコネ」。
コネ採用では、ポテンシャルとは関係のない採用であることが多いため、コネなしで、実力で入社した社員は「普通にやっていれば局長にはなれる」といわれているほどだ。コネ組は、箸にも棒にもかからない人材が多いからである。コネでない人材は、東大・慶応・早稲田が3大出身大学となっており、他の人気企業と大差はない。つまり、同社には偏差値的には、両極端の人材がいる。実力枠は、年間40名に過ぎないのである。
コネ入社の方々は、引きこもりになって会社に来なくなったり、薬物を使う人もいるなど、よく事件を起こす。95年には、当時衆議院議員だった中西啓介の息子が、同期入社の社員と2人で大麻所持の現行犯で逮捕されている。直近では、2004年4月、港区の路上で大麻約8.1グラムを持っているところを、職務質問した警察官にたまたま発見され、若手社員が逮捕されている。これらは氷山の一角に過ぎないというのが、社員の見方だ。……
著者について
1972年東京生まれ。慶応義塾大学卒業。日本経済新聞社、外資系コンサルティング会社を経て2004年、ネット新聞社(株)MyNewsJapanを設立。著書に「これが働きたい会社だ」(幻冬舎刊)。
登録情報
- 出版社 : 東邦出版 (2005/1/1)
- 発売日 : 2005/1/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 271ページ
- ISBN-10 : 4809404250
- ISBN-13 : 978-4809404252
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,745,255位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 692位メディアと社会
- - 2,205位ジャーナリズム (本)
- - 35,655位社会学概論
- カスタマーレビュー:
著者について
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ニュースサイト『MyNewsJapan』のオーナー、編集長、ジャーナリスト。『企業ミシュラン』を主宰。1972年東京生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒後、日本経済新聞の記者、PwCコンサルティング(現・日本IBM)のコンサルタントを経て、インターネット新聞社を創業。一貫して「働く日本の生活者」の側に立ち、雇用・労働問題の取材・執筆を行う。著書に『10年後に食える仕事 食えない仕事』(東洋経済新報社)、『35歳までに読むキャリアの教科書』(ちくま新書)など多数。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2011年3月23日に日本でレビュー済み
「地震発言」。掲示板などで問題になっている人物の本。
この著者もマスコミなので読んでも仕方ない。
この著者もマスコミなので読んでも仕方ない。
2007年11月17日に日本でレビュー済み
テレビ、新聞、出版などの社員からのヒアリングから
社内のカルチャーを書いている。
とりあえずマスコミは
・全体的に古い体質
・コネ多い
・よく働く
・でも意外と低い離職率。
と言うのが特徴らしい。(リクルートはまた少し別。)
企業ミシュランほど同業他社の違いがあまり表現されてないところは△。
どこの業界もそうだけどマスコミ業界は建設業だ。
同じ仕事をやるなら一次受けの会社じゃなきゃダメだ。
そう心から思った。同じ仕事で給料・待遇が確実に異なる。
社内のカルチャーを書いている。
とりあえずマスコミは
・全体的に古い体質
・コネ多い
・よく働く
・でも意外と低い離職率。
と言うのが特徴らしい。(リクルートはまた少し別。)
企業ミシュランほど同業他社の違いがあまり表現されてないところは△。
どこの業界もそうだけどマスコミ業界は建設業だ。
同じ仕事をやるなら一次受けの会社じゃなきゃダメだ。
そう心から思った。同じ仕事で給料・待遇が確実に異なる。
2006年12月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
就職するにあたって、企業を知るために学生は普通会社セミナー説明会、業界分析本などを利用する。
しかし、これらは企業主催であったりスポンサーであったりして良いところしか強調されない。
OB訪問もまた、本当のところは学生に話してはくれない。
悪口をいったことが、人事に知られたら大変だからだ。
本書は、マスコミ各社を客観的に評価している数少ない本である。
この類は他に会社図鑑があるが、こちらの方が、評価項目を数値で表しているので
ずっとわかりやすい。
行きたい企業があれば必読。
しかし、これらは企業主催であったりスポンサーであったりして良いところしか強調されない。
OB訪問もまた、本当のところは学生に話してはくれない。
悪口をいったことが、人事に知られたら大変だからだ。
本書は、マスコミ各社を客観的に評価している数少ない本である。
この類は他に会社図鑑があるが、こちらの方が、評価項目を数値で表しているので
ずっとわかりやすい。
行きたい企業があれば必読。
2007年1月22日に日本でレビュー済み
ところどころ誤字とか、表現がおかしな所がありましたけど、内容的にとても良かったので、あまり評価を下げるつもりはありません。
会社の裏側というか真の姿をはっきりと浮き彫りにしている数少ない本だと思います。
ただ、辞めた人とか、会社に不満を持っている人の発言なので、たぶん真実の姿に近いのだろうけど、これが100%全てかというと、また違うのかもしれません。
要は、批判的な視線で冷静に企業を見極めるべきだ、ということでしょう。
会社の裏側というか真の姿をはっきりと浮き彫りにしている数少ない本だと思います。
ただ、辞めた人とか、会社に不満を持っている人の発言なので、たぶん真実の姿に近いのだろうけど、これが100%全てかというと、また違うのかもしれません。
要は、批判的な視線で冷静に企業を見極めるべきだ、ということでしょう。