パトリック・ハンフリーズは、
92年に出たトム・ウェイツの評伝『酔いどれ天使の唄』の
著者でもあるのだが、本書はリメイクではない。
今から思えば、前著はトム・ウェイツのキャリアの中間地点でしかなく、
それから2倍近いキャリアを重ねた、今もなお・・・というよりも、
より一層、過激に、自由に、音楽活動を続けるウェイツの、これは最新評伝。
ケルアックの『路上』に憧れた若き日々から、
「酔いどれ詩人」というキャラクターを作りだした70年代、
コッポラやジャームッシュとの映画の仕事など、
トム・ウェイツを通して見るアメリカン・カルチャーも興味深い。
金原瑞人氏の翻訳による、いかにもな「ウェイツ節」は読みやすく、
巻頭の珍しいスチール写真の数々(だいたい同じ顔(笑))も嬉しい一冊。
トム・ウェイツという男は、決して「酔いどれ」ではない。
この本から感じるのは、独自の「言葉」と「音楽」の可能性を追求し続ける
頑固でストイックな音楽職人の姿だ。
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トム・ウェイツ素面の、酔いどれ天使 単行本 – 2008/5/1
- 本の長さ534ページ
- 言語日本語
- 出版社東邦出版
- 発売日2008/5/1
- ISBN-104809407055
- ISBN-13978-4809407055
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登録情報
- 出版社 : 東邦出版 (2008/5/1)
- 発売日 : 2008/5/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 534ページ
- ISBN-10 : 4809407055
- ISBN-13 : 978-4809407055
- Amazon 売れ筋ランキング: - 70,927位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 68位海外のロック・ポップス
- - 20,888位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1954年岡山市生まれ。法政大学教授・翻訳家。児童書やヤングアダルトむけの作品のほか、一般書、ノンフィクションなど、翻訳書は400点以上。訳書に『豚の死なない日』『青空のむこう』『国のない男』『不思議を売る男』『バーティミアス』『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』『ジョン万次郎 海を渡ったサムライ魂』『さよならを待つふたりのために』など。エッセイに『翻訳家じゃなくてカレー屋になるはずだった』『翻訳のさじかげん』など。日本の古典の翻案に『雨月物語』『仮名手本忠臣蔵』『怪談牡丹灯籠』。
(写真撮影:根津千尋)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2008年8月20日に日本でレビュー済み
若き日の屈辱のドサ周りから始まり、流行とは無縁に自分のアートを貫き通し成功していく、
トム・ウェイツに「男の理想」を強く感じました。
元恋人のリッキー・リー・ジョーンズ、ブルース・スプリングスティーン、ボブ・ディラン
など同年代の彼と関わるミュージシャンや音楽業界、洋楽好きには興味深い内容も書いてあります。
本書の特徴として、彼の発言はすべて太字になっているのですが、これがまたイイんです!!
独特のリズミカルで、ちゃめっ気たっぷりな毒舌は、筋の通った職人を連想させて面白い。
名言たっぷりなトム・ウェイツ ワールドを堪能できます。
トム・ウェイツに「男の理想」を強く感じました。
元恋人のリッキー・リー・ジョーンズ、ブルース・スプリングスティーン、ボブ・ディラン
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独特のリズミカルで、ちゃめっ気たっぷりな毒舌は、筋の通った職人を連想させて面白い。
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