長いタイトルだが、後半部分が原題で、『密愛』というのは、『シュリ』のキム・ユンジン主演で映画化されたときのタイトル。両方くっつけて邦題としたわけだ。
夫に浮気された妻が、その衝撃から立ち直れず、結局自分も別の男と浮気して家庭崩壊、という、実にしょうもないストーリーだが、こういうベタな内容を安っぽいメロドラマにせず、緊張感を最後まで保って読者を引っ張っていくという、この作家の手腕は相当なものだ。物語は主人公の視点から描かれているのだが、それ以上にこの夫婦が引っ込んで暮らす田舎の情景、とくに植物の描写がとても具体的にこれでもかと繰り広げられ、それが決して退屈ではなく、物語に奥行きを与えている。
33歳っていうのは、微妙な年代だよな、確かに。
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密愛: 私の生涯でたった一日だけの特別な日 (竹書房文庫 DR 92) 文庫 – 2003/11/1
ミフンは33歳の平凡な専業主婦。子供と夫に囲まれ、幸せな結婚生活を送っているとばかり思っていたが、ある日、夫の愛人の存在を知り心をずたずたに引き裂かれる。夫婦関係をやりなおすため、夫の提案で田舎に引越しをする。しかし二人の仲は回復せず、ミフンは深い孤独の闇のなか、生きる理由さえ見失っていた。そんなミフンを村の郵便局長インギュが奇妙な「ゲーム」に誘う。四ヶ月間、恋人同士になろう。ただし「愛してる」とどちらかが口にした時点でゲームは終了——。自分の存在意義さえ見失ったミフンは、インギュの腕に抱かれ、女としての自信と生きる喜びを取り戻し、抑えようとしても抑えきれない情熱によって日増しに美しく輝いていく。だが、それは彼女の人生を大きく変えてしまう危険な情熱でもあった…。韓国で女性から圧倒的な支持を受けたベストセラー小説、待望の翻訳化!
- 本の長さ328ページ
- 言語日本語
- 出版社竹書房
- 発売日2003/11/1
- ISBN-104812414180
- ISBN-13978-4812414187
登録情報
- 出版社 : 竹書房 (2003/11/1)
- 発売日 : 2003/11/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 328ページ
- ISBN-10 : 4812414180
- ISBN-13 : 978-4812414187
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2004年1月10日に日本でレビュー済み
「愛とは欲望の純粋な贈与である。人は誰もが愛を渇望するが、愛は語られているほど至るところに散らばっている訳ではない。誰にも内在していながら依然として例外的で特別な物語、それが愛である。」とは巻末の著者の言葉。思わずうなずいてしまう。
さて、物語は、主人公が一生の伴侶と信じていた夫の浮気から始まる。絶望し、死んだように生きる主人公のもとにあらわれた男と始めた「ゲーム」の顛末。軽やかに、熟れた果実を貪るように二人はゲームに身をゆだねるが、次第に戻ることの出来ない遠くまで流されていることに気づく・・・。
ゲームを終わらせる「愛してる」というのは、どちらか、なぜ、男はそんなゲームをするのか?
主人公の女性の不倫の物語なのだが、随所に様々な女性のエピソードが出てくる。そこには、自分の心に正直に突き進む女性の姿がある。それぞれの女性が持つ物語は決して、ハッピーなものだけではなく、かなり痛ましいものもあるのだが、どこかすがすがしさが残っている。
最後に主人公の夫が主人公を訪ねてくるシーンでの心理描写もとても切なく、愛を見失ってしまった関係のどうにもならなさも描かれている。(もっとも、主人公は夫より先に見失ってしまっていたのだけれど。)
けっこう内容の濃い小説。韓国映画「シュリ」のヒロインになったキム・ユンジンが主役で映画化されているようですが、映画も見てみたくなりました。
(巻頭に映画の写真が載っているのだけど、キム・ユンジンがセクシー。相手役のイ・ジョンウォンが甘いマスクで何ともいえない。ゲームを持ちかけた男のミステリアスで傷つきやすい内面をどう演じてるかも興味があったりして。)
さて、物語は、主人公が一生の伴侶と信じていた夫の浮気から始まる。絶望し、死んだように生きる主人公のもとにあらわれた男と始めた「ゲーム」の顛末。軽やかに、熟れた果実を貪るように二人はゲームに身をゆだねるが、次第に戻ることの出来ない遠くまで流されていることに気づく・・・。
ゲームを終わらせる「愛してる」というのは、どちらか、なぜ、男はそんなゲームをするのか?
主人公の女性の不倫の物語なのだが、随所に様々な女性のエピソードが出てくる。そこには、自分の心に正直に突き進む女性の姿がある。それぞれの女性が持つ物語は決して、ハッピーなものだけではなく、かなり痛ましいものもあるのだが、どこかすがすがしさが残っている。
最後に主人公の夫が主人公を訪ねてくるシーンでの心理描写もとても切なく、愛を見失ってしまった関係のどうにもならなさも描かれている。(もっとも、主人公は夫より先に見失ってしまっていたのだけれど。)
けっこう内容の濃い小説。韓国映画「シュリ」のヒロインになったキム・ユンジンが主役で映画化されているようですが、映画も見てみたくなりました。
(巻頭に映画の写真が載っているのだけど、キム・ユンジンがセクシー。相手役のイ・ジョンウォンが甘いマスクで何ともいえない。ゲームを持ちかけた男のミステリアスで傷つきやすい内面をどう演じてるかも興味があったりして。)