主人公・エヴァンの子供時代の物語からストーリーは始まります。
エヴァンは子供時代より突発的な記憶喪失、健忘症と言った方が良いと思いますが。
自分がやっていた事の記憶を失う事がある。
そして彼の目の前で起きた、父親の無残な死
仲の良い幼馴染たちが悪戯から起こしてしまった、悲惨すぎる事件
それをきっかけに変貌するトミー、虐待に苦しむケイリー
これでもかと言わないばかりにエヴァンには辛すぎる人生が続きます。
そうした過去から逃れたがっていたエヴァンは、自らの過去の日記を読むころで、記憶を手繰り寄せ
タイムスリップをすることになる。
物語の展開は、自分のつらい人生を変えようとするエヴァンが、変えるたびにより悲惨な人生を繰り返すことになる。
どんなに変えようとしても、変えようとしてもそれは変わらない。
タイムトラベルものにはよくある展開です。物語は常に悪魔的なトミーと恋人のケイリーの二人が軸となって進んでいきます。
どれも使い古されたとの印象は拭えませんが。
謎めいた展開、自らの過去に葛藤するエヴァンやトミーやケイリーの幼馴染たち
それが物語を引き込まれるものにしてくれます。
ラストはハッピーエンドですが、拍子抜けするような印象は拭えませんでした。さんざん苦悩させられながら、それをあっさり打ち切られた。
そんな感じです。
それと主人公が繰り返される歴史の中でたどりついたものは、自らの過去への決別だったのは理解できますが
その理由が、運命を変える事を放棄する事で、過去と決別する。
それだけにしか感じられませんでした。もう少しエヴァンが得たものが何であったか
その描写を行って欲しかった。
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バタフライ・エフェクト (竹書房文庫 DR 136) 文庫 – 2005/4/1
ジェームズ スワロウ
(著),
酒井 紀子
(翻訳)
- 本の長さ487ページ
- 言語日本語
- 出版社竹書房
- 発売日2005/4/1
- ISBN-104812420873
- ISBN-13978-4812420874
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登録情報
- 出版社 : 竹書房 (2005/4/1)
- 発売日 : 2005/4/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 487ページ
- ISBN-10 : 4812420873
- ISBN-13 : 978-4812420874
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,050,258位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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上位レビュー、対象国: 日本
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2009年1月21日に日本でレビュー済み
ストーリーのアイデアなどは良いのですし、
それなりに楽しめましたが、
内容が上品とはいえずムカムカしてしまいました。
別に上品な物語を望んでいるわけではないのですが、
もう少し上品なものも含めた、
“幅のある未来”を用意してもらいたかったです
ラストは良かったと思いますが、
全編にわたって明るい内容ではないので、
思いきりハッピーエンドで終わらせた方がバランスがとれたような気がします。
評価は星4つです。
それなりに楽しめましたが、
内容が上品とはいえずムカムカしてしまいました。
別に上品な物語を望んでいるわけではないのですが、
もう少し上品なものも含めた、
“幅のある未来”を用意してもらいたかったです
ラストは良かったと思いますが、
全編にわたって明るい内容ではないので、
思いきりハッピーエンドで終わらせた方がバランスがとれたような気がします。
評価は星4つです。
2005年5月30日に日本でレビュー済み
読み進むほどに面白くなります。途中の重苦しさからか、意外なラストは爽やかさを感じました。もうすぐスクリーンでも封切られますが、ラストは「後味すっきり」らしいですね。同じく、最近の海外のタイムトラベルものとして「タイムトラベラーズワイフ」がありますが、主人公が肉体的な条件によってタイムトラベルをする(してしまう)といっても、かなり異質なものです。文庫本で短時間に読みきるには最適な1冊ではないでしょうか。