「超怖」シリーズの姉妹版、という触れ込み。ここで注意するのはこのシリーズは編者によりできが違うということだ。「超怖い話」が史上最恐怪談「東京伝説」と並ぶ怪談史上最高のシリーズとなったのは、ひとえに平山氏の存在が大きい、というより「超怖」シリーズは平山作品のみが凄みがあり、他の編者の作品は平凡であり、むしろ「新耳袋」のほうが出来が良い。
本書の編者は平山氏ではない。文章自体はできはまずまずで、著者が玄人であると如実に感じさせるが、話自体は出来が悪い。それはリアリティが欠落していることによると思う。もう、幽霊が出るだけの話では、恐怖が感じられない。平山氏の話はリアリティもあるが、ユニークであり、才能を感じさせる。できたら、次作以降は平山氏の筆によるものにしていただきたい。
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「超」怖い物語 1 (竹書房文庫 HO 33) 文庫 – 2006/8/1
樋口 明雄
(著)
屍村
- 本の長さ270ページ
- 言語日本語
- 出版社竹書房
- 発売日2006/8/1
- ISBN-104812428181
- ISBN-13978-4812428184
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登録情報
- 出版社 : 竹書房 (2006/8/1)
- 発売日 : 2006/8/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 270ページ
- ISBN-10 : 4812428181
- ISBN-13 : 978-4812428184
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,991,727位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1960年山口県岩国市生まれ。
明治学院大学法学部卒。雑誌記者、フリーライターなどを経て作家に。
山梨県北杜市在住。
97年『頭弾』(講談社)にて、本格冒険小説の書き手として注目される。さらに『狼は瞑らない』『光の山脈』『クライム(男たちの十字架)』(角川春樹事務所)など、山岳冒険小説のジャンルでも活躍。
野生鳥獣保全管理官とベアドッグの活躍を描いた『約束の地』(光文社)で、第27回日本冒険小説協会大賞および第12回大藪春彦賞をダブル受賞。2013年、文庫版『ミッドナイト・ラン!』が、第2回エキナカ書店大賞を受賞。
南アルプス山系を舞台に、山岳救助犬とそのハンドラーである若い女性警察官の活躍を描いた『天空の犬』『ハルカの空』(徳間書店)に始まる『南アルプス山岳救助隊K-9』シリーズが代表作。
小説執筆の傍ら、八ヶ岳、南アルプスのエリアにて、野生鳥獣保全管理活動にも参加。有害鳥獣対策犬のハンドラーとしての資格を持ち、愛犬とともに地域活動に従事。
趣味はトレッキング、渓流釣り、焚火。
山梨県自然監視員。空手初段。
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カスタマーレビュー
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2006年9月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2006年10月3日に日本でレビュー済み
まず注意しないといけないのは、この本の名前だ。
「超」怖い物語。
よろしいか?
ちょうこわいものがたり、だ。
実話怪談集としてすでに著名な「超」怖い話とは、違う。
それを混同してしまうと、レビューの焦点がずれてしまう。
気をつけたいものだ。
この本の著者は初期の「超」怖い話の編著者であるが、本著は、はっきりとフィクションである。それは、語り手が死んでしまったりする「神の視点」系の話がいくつかあることでもわかる。
それを理解せずに読むと、とんだ恥をさらすことにもなってしまう。
前置きは、ここまで。
本作は、古い時代の怪談ファンには、懐かしさを感じさせる仕上がりになっている。
今風な、読者を恐怖にたたき込むような設定も描写もないが、「ノスタルジックな怖さ」に浸ることができる好著と言えよう。
さきほど「はっきりとフィクション」と書いたが、恐怖のポイントには、実話体験談から材を取ったと思えるものが、いくつかある。
それを見つけてニヤリとするのも、この手の本の楽しみ方の一つではある。
「超」怖い物語。
よろしいか?
ちょうこわいものがたり、だ。
実話怪談集としてすでに著名な「超」怖い話とは、違う。
それを混同してしまうと、レビューの焦点がずれてしまう。
気をつけたいものだ。
この本の著者は初期の「超」怖い話の編著者であるが、本著は、はっきりとフィクションである。それは、語り手が死んでしまったりする「神の視点」系の話がいくつかあることでもわかる。
それを理解せずに読むと、とんだ恥をさらすことにもなってしまう。
前置きは、ここまで。
本作は、古い時代の怪談ファンには、懐かしさを感じさせる仕上がりになっている。
今風な、読者を恐怖にたたき込むような設定も描写もないが、「ノスタルジックな怖さ」に浸ることができる好著と言えよう。
さきほど「はっきりとフィクション」と書いたが、恐怖のポイントには、実話体験談から材を取ったと思えるものが、いくつかある。
それを見つけてニヤリとするのも、この手の本の楽しみ方の一つではある。