作品の主軸ではないのですが、カエルのエピソードがとても好きで、定期的に読み返しています。
なんでこんなに好きなのか、自分でもわかりません。
道端ですれ違ったカエルの身を案じ、引き返すけれど助けられず泣くほどに情緒不安定になる作者。
この作者さん、変わり者なんだけど、誰かにどう見られるかより、主観的に物事を見ていて、それなのにすごく他人に対して(物とか生物とかにも)ものすごく共感性が高くやさしい。
なんだか昔話に出てくる風変わりな善人みたいでビックリしてしまう。
こんな人、実在するんだなぁ。
(かさじぞうや花咲かじいさんの主人公にモデルがいるならこういう人だったんじゃないかなぁ。)
数ヶ月後、また別のカエルに遭遇し「今度は助けてやらな…」と安全なところまで運ぼうとするのだが、公園に近付くとそのカエルは小鳥のような美しい声で鳴き始め(ここのコマの、目もきれいという書き文字が好き)手足をバタバタさせる。
普通だったら暴れて運びにくいな、という感想が出そうなものなのに「土や水が近づくんが肌で感じるんかなー」というカエルに寄り添った台詞が出てくる所がとてもいい。
もっとカエルの話が読みたくて、でもあるわけないよなーと思いながら(カラスヤサトシ カエル)で検索したらエレガンスパパという漫画にもカエルのエピソードがあると出てきたのでこれから読んでみようと思います。(お引越し先のお庭にある池が偶然カエルの住処だったそうです。)
それにしても普通に暮らしていて、こんなにたくさんのカエルと関わりあう人ってそうそう居ないような気がします。
なんらかの縁があるんじゃ?と考えてしまいました。
私は、このカエルエピソードを再読したくてカラスヤさんの本を何冊か買い、これから他の本も読もうとしているので、昔話のアンサー的な意味も込めつつレビューを投稿してみました。(回り回って、カエルの恩返しに協力しているような気持ち)
どうしてこんなにカエルに肩入れしているのか、自分でもわからないですけど。
全体のストーリーも切なさや情緒とコミカルさが同居していてとても面白く読み応えがあります。
あと、同タイトルの実写映画もとても面白かったです。
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おのぼり物語 (バンブー・コミックス) コミック – 2008/9/17
カラスヤ サトシ
(著)
- 本の長さ145ページ
- 言語日本語
- 出版社竹書房
- 発売日2008/9/17
- ISBN-104812468736
- ISBN-13978-4812468739
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登録情報
- 出版社 : 竹書房 (2008/9/17)
- 発売日 : 2008/9/17
- 言語 : 日本語
- コミック : 145ページ
- ISBN-10 : 4812468736
- ISBN-13 : 978-4812468739
- Amazon 売れ筋ランキング: - 359,349位コミック
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年9月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この作品は主人公が上京してからの悲喜こもごもを描いた作品である。
基本的には笑いを誘うものが多いが中には切なく読ませる物語もあった。
上京した時の不安な気持ちは私にも分かる。非常に良い作品である。
基本的には笑いを誘うものが多いが中には切なく読ませる物語もあった。
上京した時の不安な気持ちは私にも分かる。非常に良い作品である。
2015年9月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
はいろいろ勉強になるし、来てよかったとおもうなー。友達作るの難しいけど。
2015年9月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
おのぼりさんは「あるなー」と頷いたり,「ないない!」なんて突っ込みながら読めるでしょう。
読んでるうちにどんどん引きこまれて,気づけば応援していました。
悲しい出来事やいろんなことをのみ込んでギャグにしていくんですね。
読んでるうちにどんどん引きこまれて,気づけば応援していました。
悲しい出来事やいろんなことをのみ込んでギャグにしていくんですね。
2016年6月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
作者の人柄が嫌味なく伝わってきます。
幸せになるといいな、と思いながら読みました。
幸せになるといいな、と思いながら読みました。
2015年1月24日に日本でレビュー済み
学生時代にも読み、引っ越しなどでいつの間にか紛失してしまい
カラスヤさんの年齢になってもう1度読みたくなり、購入しました。
あてもなく上京したカラスヤさんの
東京でのささやかな暮らしぶりがなごみます。
私は「カラスヤサトシ」よりも「おのぼり物語」の方が好きですね。
ギャグを求める人には向かないと思います。
前半はくすりと笑う感じですし、後半はかなり切なさやるせなさが強いです。
さくらももこ作品であれば「ちびまる子ちゃん」よりも「ほのぼの劇場」の方が
たまらなく好き!!という人におすすめですね。
どちらかといえば女性向きかもしれません。
ストーリーで読ませるわけではないので
生まれ育ちが関東圏の人には本当にピンと来ない漫画でしょうね。
地方育ちで、たかぎなおこさんの「上京はしたけれど」のような
とりとめのない上京エッセイが好きな人にはおすすめです。
カラスヤさんはダメ人間ではあるのですが
根性はひん曲がっていないというか、
心根がとても優しくて、読んでいてなごみます。
きっと愛情ある家庭で育ったのだろうなと感じます。
この作品だけですと
しんみりした気持ちのまま終わりになってしまいますので
お子さんが産まれてからの本も読みたいです。
しかし、ここの心無い批判レビューは
よほど人生が上手くいっていないか、
漫画家になり損ねた人の妬みかなと思ってしまいますね。
しかも画力の練習云々って。
無駄な時間を過ごしてこそ、カラスヤさんは作品が描けるのだと思いますけど。
それにもし仮に練習していたとして、
カラスヤさんがそんな漫画家として普通すぎるエピソード
わざわざ漫画に描くわけがないでしょう。
有名なストーリー漫画でもアニメでも
画力が気になって苦手な作品はいくつかありますが
カラスヤさんの絵は別にこれで良いと思いますよ。
絵ばかり上手くて全然面白くない漫画やアニメには辟易しています。
あまりに無茶苦茶な批判に驚きました。
この作品は分かる人にだけ読んで頂きたいです。
カラスヤさんの年齢になってもう1度読みたくなり、購入しました。
あてもなく上京したカラスヤさんの
東京でのささやかな暮らしぶりがなごみます。
私は「カラスヤサトシ」よりも「おのぼり物語」の方が好きですね。
ギャグを求める人には向かないと思います。
前半はくすりと笑う感じですし、後半はかなり切なさやるせなさが強いです。
さくらももこ作品であれば「ちびまる子ちゃん」よりも「ほのぼの劇場」の方が
たまらなく好き!!という人におすすめですね。
どちらかといえば女性向きかもしれません。
ストーリーで読ませるわけではないので
生まれ育ちが関東圏の人には本当にピンと来ない漫画でしょうね。
地方育ちで、たかぎなおこさんの「上京はしたけれど」のような
とりとめのない上京エッセイが好きな人にはおすすめです。
カラスヤさんはダメ人間ではあるのですが
根性はひん曲がっていないというか、
心根がとても優しくて、読んでいてなごみます。
きっと愛情ある家庭で育ったのだろうなと感じます。
この作品だけですと
しんみりした気持ちのまま終わりになってしまいますので
お子さんが産まれてからの本も読みたいです。
しかし、ここの心無い批判レビューは
よほど人生が上手くいっていないか、
漫画家になり損ねた人の妬みかなと思ってしまいますね。
しかも画力の練習云々って。
無駄な時間を過ごしてこそ、カラスヤさんは作品が描けるのだと思いますけど。
それにもし仮に練習していたとして、
カラスヤさんがそんな漫画家として普通すぎるエピソード
わざわざ漫画に描くわけがないでしょう。
有名なストーリー漫画でもアニメでも
画力が気になって苦手な作品はいくつかありますが
カラスヤさんの絵は別にこれで良いと思いますよ。
絵ばかり上手くて全然面白くない漫画やアニメには辟易しています。
あまりに無茶苦茶な批判に驚きました。
この作品は分かる人にだけ読んで頂きたいです。
2009年1月10日に日本でレビュー済み
そんな気持ちが前提なのに、
「ほんまにいい事なくて、辛気臭い話ばかりなのに、あの時代を
描いていいんでしょうか?」と、編集者に相談するくだりの
ラスト、オマケマンガから読んでしまったわたし。
3話目くらいから、ほんとにテーマを変更したかったそうだが、
逆に開き直って、辛気臭くて、暗くてわびしく、寂しい・・・。
そんな「孤高の4コマギャグ漫画家」の生活が描かれた作品だ。
父親が病死するまでの話。昔の女友達との邂逅から、できれば
淡い思いがかなえられれば・・・という、「アフタヌーン」では
味わえないセンチメンタルな話などは、カラスヤサトシ氏の
文学性というか、詩的な一面を垣間見るできばえに驚く。
烏屋さと志時代、アフタヌーンに時々載っていた作品は、
四季大賞やアンケートの景品告知ページなどの、広告ページだ。
それに載っていたわびしい4コマを思い出す。あの暗さは、
つくられたものでは無く、実生活が反映された結果なのだと感じいる。
「臨死!江古田ちゃん」の江古田ちゃんに惚れているわたしだが、
「カラスヤサトシ」を買うのをためらった経緯もある。既刊3巻
に至るが、1冊試しに購入しようかとも考えた。
おそらくは「月刊アフタヌーン」を主戦場にした「カラスヤサトシ」
を、読んでからでも、この作品を先に読んでからでも、お互いの
相乗効果でカラスヤサトシ氏の4コマに奥行きを感じざるをえない
と思う。不器用ながらも捨て身で、さらけ出す姿勢はある意味
尊敬にあたいする。
「ほんまにいい事なくて、辛気臭い話ばかりなのに、あの時代を
描いていいんでしょうか?」と、編集者に相談するくだりの
ラスト、オマケマンガから読んでしまったわたし。
3話目くらいから、ほんとにテーマを変更したかったそうだが、
逆に開き直って、辛気臭くて、暗くてわびしく、寂しい・・・。
そんな「孤高の4コマギャグ漫画家」の生活が描かれた作品だ。
父親が病死するまでの話。昔の女友達との邂逅から、できれば
淡い思いがかなえられれば・・・という、「アフタヌーン」では
味わえないセンチメンタルな話などは、カラスヤサトシ氏の
文学性というか、詩的な一面を垣間見るできばえに驚く。
烏屋さと志時代、アフタヌーンに時々載っていた作品は、
四季大賞やアンケートの景品告知ページなどの、広告ページだ。
それに載っていたわびしい4コマを思い出す。あの暗さは、
つくられたものでは無く、実生活が反映された結果なのだと感じいる。
「臨死!江古田ちゃん」の江古田ちゃんに惚れているわたしだが、
「カラスヤサトシ」を買うのをためらった経緯もある。既刊3巻
に至るが、1冊試しに購入しようかとも考えた。
おそらくは「月刊アフタヌーン」を主戦場にした「カラスヤサトシ」
を、読んでからでも、この作品を先に読んでからでも、お互いの
相乗効果でカラスヤサトシ氏の4コマに奥行きを感じざるをえない
と思う。不器用ながらも捨て身で、さらけ出す姿勢はある意味
尊敬にあたいする。
2009年1月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
自分も似たようなところがあるので、とても感情移入して読んだ。
作者が大阪から東京に上京してきたときの自伝だが、
きらびやかな成功物語でも悲惨な失敗物語でもなく、
日常のささいなことを、美化せず、誇張せず、ありのままに描いている。
でも、なんだか静かに心に残る作品だった。
決して大笑いではないけれども、ギャグ作家だけあって、
小さなところでクスクス笑える。
どれもすごくバカらしいけど、愛おしくなるような笑い。
家族にまつわるエピソードではジーンときたり、
カエルの美声(?)に聞き入るシュールでセンチなシーンもあったり、
とにかく一過性ではない、読み応えを感じた。
章ごとに見開きで挿入される
東京の風景(井之頭池、上野パンダ像、田無タワーなど)は、
物哀しくてなんだか映画のワンシーンみたい。
作者が大阪から東京に上京してきたときの自伝だが、
きらびやかな成功物語でも悲惨な失敗物語でもなく、
日常のささいなことを、美化せず、誇張せず、ありのままに描いている。
でも、なんだか静かに心に残る作品だった。
決して大笑いではないけれども、ギャグ作家だけあって、
小さなところでクスクス笑える。
どれもすごくバカらしいけど、愛おしくなるような笑い。
家族にまつわるエピソードではジーンときたり、
カエルの美声(?)に聞き入るシュールでセンチなシーンもあったり、
とにかく一過性ではない、読み応えを感じた。
章ごとに見開きで挿入される
東京の風景(井之頭池、上野パンダ像、田無タワーなど)は、
物哀しくてなんだか映画のワンシーンみたい。