自分の場合前作は麻雀の指南書として読んだのですが
キャラはとても魅力的でストーリーもなんとも痛快、失礼ながら思いがけずといった感じに単純に漫画として非常に楽しませてもらいました
肝心の指南書としての価値は・・・言うまでもないですね
そして、今作なのですが前作の流れもあってか戦術的な内容も多分に含まれています
ただミーコのように実践的な面が描かれているのではなく
ミーコでも少なからず触れられていた運の満ち干きや心構えなどの所為オカルト的な事ががメインです
しかし単にオカルトと侮るなかれ、実際に麻雀を打っている人間なら少なからず感じる事を掘り下げられていて
麻雀の真髄や楽しさがこの漫画には詰まっていると感じます
更に前作のような実戦的な教えも若干ですが含まれていて、基本的にはリアルに進行する麻雀の心理戦は面白く参考にもなるでしょう
ただメインになってくるオカルトを地で行くツモクラの麻雀に関しては漫画なので当たり前ですが、盛られているなと自分は感じます
このあたりがあくまで漫画的表現なのか、それとも実際「そういった事」があるのかは片山先生、あるいはそれらを信じる人達が知っていることでしょう
前作と世界観が共通という事で、相変わらずイキイキとしたあの二人の登場は前作ファンなら嬉しい事ですね
また、通して読めばわかりますが前作では魅力的だったのにあまり掘り下げられる事のなかったキャラや
登場が終盤すぎて出番の少なかったキャラなどの活躍が見れます
もちろん今作からも表紙のツモクラを始め魅力的なキャラが出てきます
ただ個人的には今作を読んでいても前作キャラが魅力的に思えたので上記のレビュータイトルになりました
とはいえ前作を知らなくてもしっかり楽しめる内容であると感じます
このあたりは流石の片山先生です
自分の中ではミーコで実戦的な知識を、ツモクラでは麻雀の根幹や運などを知るといった位置付けです
そしてもちろんストーリー、キャラクターも楽しめる良質な麻雀漫画であると思います
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満潮!ツモクラテス (1) (近代麻雀コミックス) コミック – 2010/10/16
片山 まさゆき
(著)
- 言語日本語
- 出版社竹書房
- 発売日2010/10/16
- ISBN-104812474620
- ISBN-13978-4812474624
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登録情報
- 出版社 : 竹書房 (2010/10/16)
- 発売日 : 2010/10/16
- 言語 : 日本語
- ISBN-10 : 4812474620
- ISBN-13 : 978-4812474624
- Amazon 売れ筋ランキング: - 508,599位コミック
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2010年10月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
麻雀の心得がある方なら理解いただけると思いますが、麻雀は運に左右される部分が少なくありません。
故に「プロ」を名乗るものが、素人に負けてしまうということもしばしば起こります。
例えば将棋や囲碁ではプロが素人に負けることなどあり得ないことで、相手にハンデを与えても勝ってしまいます。
この点を考えると麻雀プロというのは「プロ」という肩書きを持った一般人と言ってしまえるのかもしれません。
片山まさゆきは、そのようなプロの中に確率論をはるかに凌駕する勢いで勝ちきってしまう天才が存在することを知っています。
以前に「言霊マンボ」を描いたように、麻雀の真の天才を描きたいという欲求が彼の中にはあったのでしょう。
本作で片山まさゆきが描くのは、積倉という勝負の流れをいつのまにか自分のものにしてしまう不思議な雀士です。
これは個人的な意見になりますが、片山まさゆきが描く天才には今ひとつ魅力がありません。
「ドトッパー」の理想雀士や「オカルティ」の刈人、「言霊マンボ」の多口がその代表です。
一方で「ノーマーク爆牌党」があれだけの名作になったのは、鉄壁をはじめとして精一杯戦って負けた者の姿が丁寧に描かれていたからです。
片山まさゆきのストーリーテリングの妙は敗者の負けっぷりにあると言っても言い過ぎではないでしょう。
「ツモクラテス」では、天才の陰で負け続ける人間をどれだけ真摯に描いてくれるのか、それが今後の盛り上がりを左右するのではないかと思います。
「ドトッパー」のように「頭」の取り合いだけで終わって欲しくないというのが素直な気持ちです。
ちなみに本作ではあっと驚くゲストスターが登場します。お楽しみに。
故に「プロ」を名乗るものが、素人に負けてしまうということもしばしば起こります。
例えば将棋や囲碁ではプロが素人に負けることなどあり得ないことで、相手にハンデを与えても勝ってしまいます。
この点を考えると麻雀プロというのは「プロ」という肩書きを持った一般人と言ってしまえるのかもしれません。
片山まさゆきは、そのようなプロの中に確率論をはるかに凌駕する勢いで勝ちきってしまう天才が存在することを知っています。
以前に「言霊マンボ」を描いたように、麻雀の真の天才を描きたいという欲求が彼の中にはあったのでしょう。
本作で片山まさゆきが描くのは、積倉という勝負の流れをいつのまにか自分のものにしてしまう不思議な雀士です。
これは個人的な意見になりますが、片山まさゆきが描く天才には今ひとつ魅力がありません。
「ドトッパー」の理想雀士や「オカルティ」の刈人、「言霊マンボ」の多口がその代表です。
一方で「ノーマーク爆牌党」があれだけの名作になったのは、鉄壁をはじめとして精一杯戦って負けた者の姿が丁寧に描かれていたからです。
片山まさゆきのストーリーテリングの妙は敗者の負けっぷりにあると言っても言い過ぎではないでしょう。
「ツモクラテス」では、天才の陰で負け続ける人間をどれだけ真摯に描いてくれるのか、それが今後の盛り上がりを左右するのではないかと思います。
「ドトッパー」のように「頭」の取り合いだけで終わって欲しくないというのが素直な気持ちです。
ちなみに本作ではあっと驚くゲストスターが登場します。お楽しみに。
2010年11月15日に日本でレビュー済み
麻雀を愛し続けている片山先生の「麻雀は哲学だ」がテーマの最近作です。 長年、麻雀を愛し描き続けている片山先生の麻雀に対しての考え方、向き合い方を学ぶ作品であると思います。 更にこの巻の見所の一つの主人公の積倉手数(ツモクラテス)と驚きのゲストキャラとの対決は終始ドキドキします!単行本で一気に読めてよかったです(笑) 互いの「哲学」で魅せる闘牌は必見です!カッコイイ…! そして積倉、恐ろしい…!