小坂俊史にとって新たな代表作となった『中央モノローグ線』に続くモノローグシリーズの完結篇。
今作はこれまでの「中央線沿線」「遠野」といった地域縛りから開放され、
年代も立場も別々の、実に多彩な登場人物たちが登場します。
そして自由度が増した分、これまでで最も辛辣な内容を含む作品にもなっています。
「いじめ」をテーマにした話では、人はいつでも人を切り捨てることが出来てしまう、
あまりにも冷徹な結末で読むものに衝撃を与えます。
独白というスタイルは、登場人物たちの孤独をこれまで以上に深く映し出します。
誰もが他人の顔色を見て、回りに流されて、それでも今日をニコニコと生きていかなければいけない。
他人を羨み、だからこそ分かり合えるはずもなく、何かに傷ついてもすべてが自業自得でしかない。
人はひとり、どこまでも独り。孤独を振り返る暇はない、それが生きてゆくということ――。
感じなくなる事すら、感じなくなる。多くの登場人物たちが、その葛藤の狭間に日々を埋めてゆきます。
……しかし、それでも、たとえ全てがそうだとしても、
やっぱり人は、ひとを求めて、ふと振り返った瞬間に誰かを想うことが出来るのかもしれない――。
決して交わらなかった登場人物たちが、アッと驚く形で1本に繋がる、
「モノローグシリーズ」をわずか8コマで締めくくる鮮やかなラストページ。
信じて下さらないかもしれませんが、私は思わず声を上げて泣きました。
紛れもない、日本漫画史上に残るマスターピースです。三冊まとめてどうぞ。
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モノローグジェネレーション (バンブーコミックス) コミック – 2013/4/17
小坂 俊史
(著)
- 本の長さ114ページ
- 言語日本語
- 出版社竹書房
- 発売日2013/4/17
- ISBN-104812481481
- ISBN-13978-4812481486
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登録情報
- 出版社 : 竹書房 (2013/4/17)
- 発売日 : 2013/4/17
- 言語 : 日本語
- コミック : 114ページ
- ISBN-10 : 4812481481
- ISBN-13 : 978-4812481486
- Amazon 売れ筋ランキング: - 185,885位コミック
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年4月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2013年7月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
クリスマスや雪といったソフトなテーマから、いじめや謝罪といったハードなテーマをうまく組み合わせた作品です。
最終回ラストはもちろんの事カバー裏の演出もすばらしい出来です。
大袈裟かも知れませんが後世に残したい作品です。
ただ、モノローグシリーズを読んでいた人にとってはやや矛盾する点もあったり、ページ数の関係か後半はゲストキャラの登場がなかったのが玉に傷でしたが・・・。
あと、小坂作品を読むのが初めてという方はモノローグシリーズから入らない事をお勧めします。
モノローグシリーズから入ってしまうとそれを読んだ後に他の小坂作品を読むと
ギャグやドタバタ系が強い作風の作家なので痛烈なボディブローを食らう可能性があります(もちろん他の作品も良作です)。
初心者の方は「せんせいになれません」等を読んでからモノローグシリーズを読む事をお勧めします。
最終回ラストはもちろんの事カバー裏の演出もすばらしい出来です。
大袈裟かも知れませんが後世に残したい作品です。
ただ、モノローグシリーズを読んでいた人にとってはやや矛盾する点もあったり、ページ数の関係か後半はゲストキャラの登場がなかったのが玉に傷でしたが・・・。
あと、小坂作品を読むのが初めてという方はモノローグシリーズから入らない事をお勧めします。
モノローグシリーズから入ってしまうとそれを読んだ後に他の小坂作品を読むと
ギャグやドタバタ系が強い作風の作家なので痛烈なボディブローを食らう可能性があります(もちろん他の作品も良作です)。
初心者の方は「せんせいになれません」等を読んでからモノローグシリーズを読む事をお勧めします。
2013年4月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
現実を斜に構えて眺める作風の、小坂さんらしい作品。
登場人物は多彩で、前作中央モノローグ線から引き続いての
キャラも何人か。
「ネタを搾り出すのが大変で、もう描くことはないかもしれない」と
どこかで作者がコメントしていた気がするが、
「もったいないからネタに使わず温存している」とも言っていた
中学生という設定を本作のメインに据えていることから、
あながち嘘でもないかなと思った。
テストの点数や仕事の評価をキャラクターの頭上に数字として表示させるなど
少し読者をハラハラさせるネタもあり、良かった。
たぶん、この作者の作品を好きという人は、作者そのものに興味がある人も
多いのではないかと思う。今後齢を重ねる中でどういう作品を描くのか
非常に気になる。
ところで、前作からずっと、なぜ登場人物が全員女子なのか。
この作者の事だから、たぶん意味があるんだろうが解らない。
登場人物は多彩で、前作中央モノローグ線から引き続いての
キャラも何人か。
「ネタを搾り出すのが大変で、もう描くことはないかもしれない」と
どこかで作者がコメントしていた気がするが、
「もったいないからネタに使わず温存している」とも言っていた
中学生という設定を本作のメインに据えていることから、
あながち嘘でもないかなと思った。
テストの点数や仕事の評価をキャラクターの頭上に数字として表示させるなど
少し読者をハラハラさせるネタもあり、良かった。
たぶん、この作者の作品を好きという人は、作者そのものに興味がある人も
多いのではないかと思う。今後齢を重ねる中でどういう作品を描くのか
非常に気になる。
ところで、前作からずっと、なぜ登場人物が全員女子なのか。
この作者の事だから、たぶん意味があるんだろうが解らない。
2013年5月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
モノローグシリーズの完結編だそうです。 シリーズを通じての主人公は、中央線中野駅近辺に住む「なのか」。 「中央モノローグ線」では中央線各駅に住む女性達のモノローグを4コマで表現していました。 「遠野ものがたり」では遠野に引っ越した「なのか」と遠野に住む女性たち(と座敷わらし)のモノローグを。 そして、なのかが戻ってきたこの巻では、13歳~74歳の女性(ゲストを含むと6歳から)のモノローグを。 最終的にこれらの登場人物はつながってくるのですが、中心はなのかじゃなかった。 終わり方もなかなか良いかなと思います。 しかし、座敷わらしはとうとう東京までやってこれなかったね。残念。
2013年4月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今までは中央線沿線や遠野に住む人々のささやかな日常が描かれていましたが、本作では世代も住む所も違う8人の日常が描かれています。もちろん作者の分身であるイラストレーター・なのかも登場します。完結作という事もあってか、過去の作品に登場した人物達もチラリと登場しています。
個人的には、中学生ひとみの笑える話がある一方で切なくて重たい話(15話と17話)があるのが今までの作品と違って面白かったと思います。年金生活者ナナの孤高に生きるしぶとさも良かったです。小学校教師イツ子は最後に見せてくれています。登場人物達は皆どこかでつながっているのですね。
個人的には、中学生ひとみの笑える話がある一方で切なくて重たい話(15話と17話)があるのが今までの作品と違って面白かったと思います。年金生活者ナナの孤高に生きるしぶとさも良かったです。小学校教師イツ子は最後に見せてくれています。登場人物達は皆どこかでつながっているのですね。
2013年4月17日に日本でレビュー済み
モノローグシリーズの最終作
一言で言うと「すごく優しい感じでした。」
中央モノローグ線、遠野モノがたりと続いての
今回の作品、何かホッとする部分と笑える部分と
ちょっとセンチな部分がほどよくミックスされていたと思います。
全20話それぞれ全部が短い物語ですが共感してみたり反発してみたりと
意外と自分の中と共通点があったりします。
今一度1作目(1集目)から通しでゆっくり読んでみよう
そんな感じ良い作品です。
最初のカラーカバーデザイン配置は同じでも色全然違ってたんですね。
この色は正解だと思います。
一言で言うと「すごく優しい感じでした。」
中央モノローグ線、遠野モノがたりと続いての
今回の作品、何かホッとする部分と笑える部分と
ちょっとセンチな部分がほどよくミックスされていたと思います。
全20話それぞれ全部が短い物語ですが共感してみたり反発してみたりと
意外と自分の中と共通点があったりします。
今一度1作目(1集目)から通しでゆっくり読んでみよう
そんな感じ良い作品です。
最初のカラーカバーデザイン配置は同じでも色全然違ってたんですね。
この色は正解だと思います。