ストーリーの部分ですが、どうしてもこの手のマンガといえば、
『恐ろしい』
『怖い』
『祟られる』
などのイメージ中心で描かれている物がほとんどです。
ですが、この本はその辺が他のマンガ家さんとは違います。
作者の方が体験取材をされた事柄をなるべく純粋にレポート
しています。
他のマンガ家さんならば、恐怖を煽りたくなるような部分でも
なるべく中立な状態でマンガ化をし、白黒の判断はあくまでも
読者自身に任されます。
オカルトコミックなのに幽霊の存在真偽ですら中立を保とうと
するのは新しいです。
イラスト部分は基本可愛らしいタッチが中心なのですが、
恐怖シーンとなるとモンタージュでもしたのかと思うほどに
書き込みが増えるため、画風が一瞬で変わります。
そのギャップが他のマンガ家さんとは違う恐怖感を倍増させて
います。
心霊物が苦手な方でも、
『長崎県。超能力喫茶に行ってきた』
『矢追純一の宇宙塾に行ってきた』
など冒険譚のような回もありますので、幅広い層で楽しめる
マンガになっているかと思います。
一風変わったオカルトホラーコミックを皆さんもご堪能下さい。
オススメいたします。
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