ネタばれあります。
どのパートもおもしろく読んだ。
パン職人の作る白くて丸くてゴムみたいなパンが気になる。
三大宗教三すくみのところも無駄におもしろかった。インドならではですね。
語りの様子から、R.Pは今はおらず、しかもパイはR.Pにむしばまれている、という
描写から、最後の最後に足でもやられるのか、R.Pが撃たれるのかと
気が気じゃなく読んでいたので、そのどちらでもなくて本当にほっとした。
けど寂しかった。R.Pが恋しかった。
トビウオを投げられたのに飛んで逃げられて空噛みしてこっちをじっと見る顔とか、
大の字になってお腹をぺったりつけて雷に震えていたところとか、
藻から走って戻ってきたら笛吹かれて空中で前足をかきかきして
「何やってんだあいつは」と突っ込まれるところとかかわいすぎ。
しかもその威厳と美しさは最初から最後まで損なわれない。
最後まで安易に理解し合わないところも本当に好き。
ボートの構成がわかりにくかったのが難点。挿絵が欲しかったなあ。
映画見りゃいいのかな。
何気に名言もたくさんあったし、一瞬を切り取る描写も、
極限状態じゃなきゃ出ないような明瞭さがあってすばらしい。
だからずっとノン・フィクションだと思って読んでいた。
(読み終わったら例の藻の森についてググろうと思っていた)
下巻の1/2まで読んだところで、このまま読み終わるのはもったいなくて
もう一度下巻の頭に戻って読み進めた。こんな読み方したの初めて。
最後の聴収のシーンもおもしろくて深い。真実の定義について考えさせられた。
とにかくこの物語は私にとってはノン・フィクションです。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
パイの物語(下) (竹書房文庫) ペーパーバック – 2012/11/22
1977年7月2日。インドのマドラスからカナダのモントリオールへと出航した
日本の貨物船ツシマ丸は太平洋上で嵐に巻き込まれ、あえなく沈没した。
たった一艘しかない救命ボートに乗り助かったのは、動物たちをつれカナダへ移住する途中だったインドの動物園経営者の息子パイ・パテル16歳。
ほかには後足を骨折したシマウマ、オラウータン、ハイエナ、そしてこの世で最も美しく危険な獣――ベンガルトラのリチャード・パーカーが一緒だった。
広大な海洋にぽつりと浮かぶ命の舟。
残されたのはわずかな非常食と水。
こうして1人と4頭の凄絶なサバイバル漂流が始まった…。
生き残るのは誰か?そして待つ衝撃のラストシーン! ! 文学史上類を見ない出色の冒険小説。
日本の貨物船ツシマ丸は太平洋上で嵐に巻き込まれ、あえなく沈没した。
たった一艘しかない救命ボートに乗り助かったのは、動物たちをつれカナダへ移住する途中だったインドの動物園経営者の息子パイ・パテル16歳。
ほかには後足を骨折したシマウマ、オラウータン、ハイエナ、そしてこの世で最も美しく危険な獣――ベンガルトラのリチャード・パーカーが一緒だった。
広大な海洋にぽつりと浮かぶ命の舟。
残されたのはわずかな非常食と水。
こうして1人と4頭の凄絶なサバイバル漂流が始まった…。
生き残るのは誰か?そして待つ衝撃のラストシーン! ! 文学史上類を見ない出色の冒険小説。
- 本の長さ271ページ
- 言語日本語
- 出版社竹書房
- 発売日2012/11/22
- 対象読者年齢14 歳以上
- ISBN-104812492092
- ISBN-13978-4812492093
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 竹書房 (2012/11/22)
- 発売日 : 2012/11/22
- 言語 : 日本語
- ペーパーバック : 271ページ
- ISBN-10 : 4812492092
- ISBN-13 : 978-4812492093
- 対象読者年齢 : 14 歳以上
- Amazon 売れ筋ランキング: - 462,394位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 619位竹書房文庫
- - 2,449位SF・ホラー・ファンタジー (本)
- - 40,344位文芸作品
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
星5つ中3.7つ
5つのうち3.7つ
全体的な星の数と星別のパーセンテージの内訳を計算するにあたり、単純平均は使用されていません。当システムでは、レビューがどの程度新しいか、レビュー担当者がAmazonで購入したかどうかなど、特定の要素をより重視しています。 詳細はこちら
21グローバルレーティング
虚偽のレビューは一切容認しません
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2016年1月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
パイの物語の下巻は、第二部の途中の55章から94章までと、第3部95-100章と7ページの解説を収録。本作は100章からなり、どの章も不可欠であると書かれているのだが、映画では、第2部後半の、パイが、もう一人の漂流者と遭遇する90章は省略されており、この部分は、現実味に欠け、残酷で難解であるので、映画を最初に見た私にとっては、果たして必要な章であるかについて疑問が残った。解説では、本作が「信頼の置けない語り手」による物語という伝統に従っているとしている。(私も含めて)多くの読者や映画の視聴者は、パイとトラとの漂流を真実の物語として、信じきってしまっているので、あるいは、この漂流者との邂逅という信じがたい物語を挿入することで、作者は、「語り手」の信頼性に疑問を持つことを狙ったとすれば、この章は意味があるのかもしれない。第3部は、映画では、短く語られたもうひとつのストーリーが、やや詳細に描かれるが、この部分の後味は、小説では極めて悪い(映画では、逆にひねりの効いた視聴者に考えさせるような仕上がりであったのに対し)。第3部は、描写がやや残酷であるので、読者層は小学校の高学年以上が適当。なお、本作では、沈んだ船の名前は「ツシマ丸」となっているが、英語版ではship Tsimtsumとなっており異なる。以下は金言。
恐怖は生命の真の敵だ。恐怖だけが生命を打ち負かすことができる。規則や伝統など意に介さず、情け容赦ない。人の弱点を見つけ、あやまたず攻撃してくる。それは常に心のなかから始まる。(そこに)理性が戦いに駆けつける。理性は最新兵器を完全装備しているのだ。ところが驚いたことに、優秀な戦術と、疑いようもない数々の勝利にもかかわらず、理性は倒されてしまう。人はあわてて決断を下す。そして、最後の仲間を葬り去ってしまう。希望と信頼だ。こうして人は自分自身に負ける。単なるイメージでしかない恐怖が、勝利を宣言するのだ。自分を打ち負かそうとする敵に、真に立ち向かおうとしないと、よりいっそう恐怖からの攻撃を受けることになる。p12
救助船が来てくれることはあまり期待しない方がいい。だれかに助けてもらえるとは思うな。まず自分で自分を救うのだ。ぼくの経験からいうと、漂流者が犯す致命的な過ちは、期待するばかりで自分でなにもしないことだ。p22
この広大な世界のなかでは、ぼくの受難なんてほんのちっぽけなものに過ぎない。ぼくはただ立ちつくす。ぼくの受難が収まる場所などないことに気づく。そして、ぼくはそれを受け入れる。p35
恐怖は生命の真の敵だ。恐怖だけが生命を打ち負かすことができる。規則や伝統など意に介さず、情け容赦ない。人の弱点を見つけ、あやまたず攻撃してくる。それは常に心のなかから始まる。(そこに)理性が戦いに駆けつける。理性は最新兵器を完全装備しているのだ。ところが驚いたことに、優秀な戦術と、疑いようもない数々の勝利にもかかわらず、理性は倒されてしまう。人はあわてて決断を下す。そして、最後の仲間を葬り去ってしまう。希望と信頼だ。こうして人は自分自身に負ける。単なるイメージでしかない恐怖が、勝利を宣言するのだ。自分を打ち負かそうとする敵に、真に立ち向かおうとしないと、よりいっそう恐怖からの攻撃を受けることになる。p12
救助船が来てくれることはあまり期待しない方がいい。だれかに助けてもらえるとは思うな。まず自分で自分を救うのだ。ぼくの経験からいうと、漂流者が犯す致命的な過ちは、期待するばかりで自分でなにもしないことだ。p22
この広大な世界のなかでは、ぼくの受難なんてほんのちっぽけなものに過ぎない。ぼくはただ立ちつくす。ぼくの受難が収まる場所などないことに気づく。そして、ぼくはそれを受け入れる。p35
2013年3月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者の生い立ちが異色なせいか、物語の展開も異色です。映画のイメージが強すぎるのか。文章はそれに至るまでの葛藤部分が冗長すぎる。小舟にいたるまでに家内は本を放り出してしまった。
2013年3月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
映画を見た後に、文庫本を購入。
映像美がすごかった映画に比べると、表現がすごく生々しかったので、ある意味別の話として素直に読めました。
詳細なストーリも若干異なっているので、映画を観た後で読んでも、違和感無いと思います。
上下巻あるので、結構なボリュームにも感じましたが、読み始めるとイッキに読めたので、読みやすい部類かと思います。
ただ映画同様、前半の導入部分がちょっとかったるいかな。
下巻は漂流以降の話なので、読みやすくはあります。
映像美がすごかった映画に比べると、表現がすごく生々しかったので、ある意味別の話として素直に読めました。
詳細なストーリも若干異なっているので、映画を観た後で読んでも、違和感無いと思います。
上下巻あるので、結構なボリュームにも感じましたが、読み始めるとイッキに読めたので、読みやすい部類かと思います。
ただ映画同様、前半の導入部分がちょっとかったるいかな。
下巻は漂流以降の話なので、読みやすくはあります。
2014年12月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
映画で観てから、もう少しこの物語の世界観を知りたくて書籍も購入。
2013年8月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とても綺麗な商品を安価で譲っていただき大変嬉しく思っております。
2012年12月28日に日本でレビュー済み
原作はヤン・マーテル (Yann Martel) のファンタジー冒険小説『パイの物語』(Life of Pi)。
2002年にブッカー賞(イギリスの文学賞で世界的に権威のある文学賞の一つ)を受賞。 1年以上もベストセラーが続いたという作品です。パイが16歳の時、動物園を経営していた父親の決断で、一家はインドからカナダに向かう。ところが、途中、太平洋上でひどい嵐に巻き込まれ、乗っていた貨物船がパイの家族もろとも沈没してしまう。嵐で沈没した貨物船から、救命ボートで助かったのは少年パイとシマウマ、オランウータン、ハイエナ、それに美しくも危険なベンガルトラ(リチャード・パーカーなる名前さえある)が、わずかな非常食と水のみで、一隻の救命ボートで運命を共にすることになる。そして、227日間にも及ぶ壮絶な漂流生活を経験した後の結末は・・・。これは、非常に面白く読みました。
少年パイはヒンズー教、キリスト教、イスラム教に次々とハマり、どの神も分け隔てなく愛すという独特の宗教観を持っており、 神への信仰、そして自分自身に対する信頼も、この作品の重要なテーマでしょう。決して子供向けの作品ではありません。
なお、この作品の映画化は既になされており、来春早々には日本でも公開されるようです。3Dもあって迫力もありそうです。
映画をご覧になる前に一読されるのも好いでしょう。
2002年にブッカー賞(イギリスの文学賞で世界的に権威のある文学賞の一つ)を受賞。 1年以上もベストセラーが続いたという作品です。パイが16歳の時、動物園を経営していた父親の決断で、一家はインドからカナダに向かう。ところが、途中、太平洋上でひどい嵐に巻き込まれ、乗っていた貨物船がパイの家族もろとも沈没してしまう。嵐で沈没した貨物船から、救命ボートで助かったのは少年パイとシマウマ、オランウータン、ハイエナ、それに美しくも危険なベンガルトラ(リチャード・パーカーなる名前さえある)が、わずかな非常食と水のみで、一隻の救命ボートで運命を共にすることになる。そして、227日間にも及ぶ壮絶な漂流生活を経験した後の結末は・・・。これは、非常に面白く読みました。
少年パイはヒンズー教、キリスト教、イスラム教に次々とハマり、どの神も分け隔てなく愛すという独特の宗教観を持っており、 神への信仰、そして自分自身に対する信頼も、この作品の重要なテーマでしょう。決して子供向けの作品ではありません。
なお、この作品の映画化は既になされており、来春早々には日本でも公開されるようです。3Dもあって迫力もありそうです。
映画をご覧になる前に一読されるのも好いでしょう。
2013年3月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
映画の原作になった本です。
トラと一緒に漂流するという話は美しく、心に響きます。
それだけで済めばいいのですが、ラストがちょっと・・・。
ネコ科の猛獣と漂流するというのは別の作家の作品からちょうだいしたアイディアというのがちょっと興ざめです。
また、食人事件で有名な「リチャード・パーカー」という名前を使うところがわざとらしくてやりすぎです。
トラと漂流という部分だけはおすすめです。
トラと一緒に漂流するという話は美しく、心に響きます。
それだけで済めばいいのですが、ラストがちょっと・・・。
ネコ科の猛獣と漂流するというのは別の作家の作品からちょうだいしたアイディアというのがちょっと興ざめです。
また、食人事件で有名な「リチャード・パーカー」という名前を使うところがわざとらしくてやりすぎです。
トラと漂流という部分だけはおすすめです。
他の国からのトップレビュー
Chanycol
5つ星のうち5.0
Five Stars
2018年4月26日にアメリカ合衆国でレビュー済みAmazonで購入
Ordered for a friend and she loved it
Jeff Switzer
5つ星のうち1.0
This book starts at chapter 55.
2019年7月11日にアメリカ合衆国でレビュー済みAmazonで購入
This book stated at chapter 55. They do not tell you there are 2 volumes and I'm having trouble find an option to buy the 1st book.