私が把握する限り、これは同作者の最後の作品集であり、90年代半ばから10年以上、一貫してほぼ同じ作風で短編マンガを描いてる方。
その作風とは、
若い女性のみを対象として
虐待・殺人嗜好・人体改造等を描くことに特化したもの。性交シーンもほとんどなし。
プロットとしては、金持ちのドラ息子が女性の身体、人格を徹底的に傷つける描写の連続で、ラストほぼ女性は悲劇的結末を迎えることになる。ちなみに登場女性の名前は必ず雨かんむりが入っている。
その低い画力は俗悪ムード満点、その単調なストーリーは不安と恐怖感を喚起させるなど、作りの雑なホラーテイストのスナフフィルムを見てるかのごとくである。
いわば幼いがゆえに持つ無感動な衝動・殺意を女体に向けた作品とも言えようか。
エロ漫画としては機能していないものの、同作者の作品群は人類の凶悪性・嗜虐性を切り取ったダークサイドな拷問の資料として有用なのかも知れない。
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