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狂えるオルランド 単行本 – 2001/8/1
- 言語日本語
- 出版社名古屋大学出版会
- 発売日2001/8/1
- ISBN-104815804079
- ISBN-13978-4815804077
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
爛熟するルネサンスの想像力が完成させた、恋と冒険の物語にして、16世紀の一大ベストセラー。悲劇的でありつつもコミカルで、抒情的でありながらも勇壮で、当時のヨーロッパ文学を完成の極致まで高めた作品。
登録情報
- 出版社 : 名古屋大学出版会 (2001/8/1)
- 発売日 : 2001/8/1
- 言語 : 日本語
- ISBN-10 : 4815804079
- ISBN-13 : 978-4815804077
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,217,384位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 263位イタリア文学研究
- - 352位ギリシャ・ラテン文学
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年8月16日に日本でレビュー済み
ドン・キホーテを読んだ際、セルバンテスが参考にしたという記述を読み、この本を手に取った。題名となったオルランドだけでなく、敵対する脇役や女性の騎士などもすべてが主人公といった感じで、読ませる、手に汗を握らせる、ページを繰ってしまう。斬った張ったの叙述も凄まじく、この本を読みながら、柴田錬三郎の歴史小説を思い出した。アリオストの「狂えるオルランド」が世界文学なら、柴錬の「眠狂四郎」も世界文学になりうるな、と思ったぐらいだ。途中、くどくどと挿入されるパトロン家の固有名詞の羅列は翻訳は不要(実際、飛ばし読みした)で、そこだけマイナス。イタリア文学を代表する古典なので、岩波文庫に収めるべきだろうと思う。
2016年4月12日に日本でレビュー済み
原書のOrlando FuriosoならKindleで1000円程度です。万額出せない方は英語版での挑戦をお勧めします。
2010年8月20日に日本でレビュー済み
イタリア・ルネサンス文学を語る上で、絶対に外すことのできない大詩人・アリオスト。しかし、ペトラルカやボッカッチョ、ダンテなどの同時代の他の詩人たちと比べると、世界史の教科書にも記述がなかったりで、功績の割に知名度は高くないと思います。岩波文庫からも出ていないし・・・なので、例え値段は張っても、立派な訳本の存在を知ったときは嬉しかったです。本は緋色のハードカバーで上下二巻に別れており、1ページに二段印刷、箱入りです。表示されている商品画像は箱の表紙です。本のサイズも大きいのでご注意ください。
私は「神曲」や「デカメロン」を読んだ後に読みました。この作品が読めるなら、「神曲」も読める読書力をお持ちだと思います。岩波から出ている山川丙三郎さんの訳本はすばらしいけれども、擬古文体を読み慣れない世代にはきついので、集英社版など現代人にやさしい訳で読まれたら比較的楽かもしれません。ギリシャ・ローマ古典の知識もあったらなお楽です、オウィディウスの「変身物語」だけでも読んでおくと大分違うと思います。人類の詩人ダンテ・アリギエーリの「神曲」は、民を虐げ食い物にする者たちへの高潔な正義の怒りの聖火であり、天と地と人間の書であり、知恵と美の星空といっていいような格調高い大傑作ですので、ぜひお読みいただきたいです。
さて「オルランド」ですが・・古い時代の作品なのに、女性の活躍場面が多く、心理描写も的を射ていて、アリオストは女性の力に理解がある、女心が分かった人だと好感を抱きました(笑)。アンジェリカが単なるお飾りとか、男たちに都合の良いステレオタイプの美女でなく、誇りやしたたかさを持った個性として描かれているし、彼女がオルランドやリナルドでなく、メドーロを愛するという展開には、拍手と共感を捧げたいです。
私は「神曲」や「デカメロン」を読んだ後に読みました。この作品が読めるなら、「神曲」も読める読書力をお持ちだと思います。岩波から出ている山川丙三郎さんの訳本はすばらしいけれども、擬古文体を読み慣れない世代にはきついので、集英社版など現代人にやさしい訳で読まれたら比較的楽かもしれません。ギリシャ・ローマ古典の知識もあったらなお楽です、オウィディウスの「変身物語」だけでも読んでおくと大分違うと思います。人類の詩人ダンテ・アリギエーリの「神曲」は、民を虐げ食い物にする者たちへの高潔な正義の怒りの聖火であり、天と地と人間の書であり、知恵と美の星空といっていいような格調高い大傑作ですので、ぜひお読みいただきたいです。
さて「オルランド」ですが・・古い時代の作品なのに、女性の活躍場面が多く、心理描写も的を射ていて、アリオストは女性の力に理解がある、女心が分かった人だと好感を抱きました(笑)。アンジェリカが単なるお飾りとか、男たちに都合の良いステレオタイプの美女でなく、誇りやしたたかさを持った個性として描かれているし、彼女がオルランドやリナルドでなく、メドーロを愛するという展開には、拍手と共感を捧げたいです。
2004年11月25日に日本でレビュー済み
本書は定型詩の形をとっている。こんなの読むことになるとは思ってもみなかった。「失楽園」や「神曲」なんか絶対読むことないだろうし、読めないだろう。そんなぼくでも本書は読めた。それも、とても楽しく読了した。
剣と魔法、恋もあり、熱き友情あり、裏切りあり、誇り高き騎士がいて、唾棄すべき悪人がいて、気高き淑女がいれば、邪なる悪女がいる。次々といろんな登場人物が出てきて、新たなエピソードに発展していくさまは、こちらの興をついではなさない。アリオストのこのあまりにもオーソドックスな手法が逆に新鮮だった。山場にさしかかると、ひょいと他の場面に移ってしまう。でも、こちらの記憶が薄れないうちにまた戻ってくる。この間合いが絶妙で、アリオストの巧みな筆さばきに翻弄されまくりだった。
ひとつ難をいえば、アリオストが仕えていたエステ家を賞賛して、その先祖にどういう人がいて、どんなことをしてっていう場面が延々続く箇所がいくつかあったことだ。正直そこは軽く読み飛ばしました。
ともあれ、カルヴィーノをして『偏愛する作家』と言わしめたアリオストの傑作を読み逃すてはないでしょう?
剣と魔法、恋もあり、熱き友情あり、裏切りあり、誇り高き騎士がいて、唾棄すべき悪人がいて、気高き淑女がいれば、邪なる悪女がいる。次々といろんな登場人物が出てきて、新たなエピソードに発展していくさまは、こちらの興をついではなさない。アリオストのこのあまりにもオーソドックスな手法が逆に新鮮だった。山場にさしかかると、ひょいと他の場面に移ってしまう。でも、こちらの記憶が薄れないうちにまた戻ってくる。この間合いが絶妙で、アリオストの巧みな筆さばきに翻弄されまくりだった。
ひとつ難をいえば、アリオストが仕えていたエステ家を賞賛して、その先祖にどういう人がいて、どんなことをしてっていう場面が延々続く箇所がいくつかあったことだ。正直そこは軽く読み飛ばしました。
ともあれ、カルヴィーノをして『偏愛する作家』と言わしめたアリオストの傑作を読み逃すてはないでしょう?
2007年7月25日に日本でレビュー済み
楽しい!面白い!
今までにも長編の叙述詩には何度か挑戦したことがありますが…
ダンテ「神曲」やバイロン「チャイルド・ハロルド」をちらっと読んだけど、なにか気乗りできず、それらはすぐに諦めました。
だけど、このアリオストは一気に読んでいた。
ダンテ「神曲」の3倍はある量を、3日ぐらいで読んでいたような気がする。
それにしても詩が良くって、
確かにルネサンス時代の難しい言い回しはあるが
こういうの私は好きです。
難しく考えないで、楽しんで読めると思います。
今までにも長編の叙述詩には何度か挑戦したことがありますが…
ダンテ「神曲」やバイロン「チャイルド・ハロルド」をちらっと読んだけど、なにか気乗りできず、それらはすぐに諦めました。
だけど、このアリオストは一気に読んでいた。
ダンテ「神曲」の3倍はある量を、3日ぐらいで読んでいたような気がする。
それにしても詩が良くって、
確かにルネサンス時代の難しい言い回しはあるが
こういうの私は好きです。
難しく考えないで、楽しんで読めると思います。