内容は、「商品の説明」に非常に詳しく記載されており、その通りです。本書の使い方も、「すぐに何かを調べたい方に」「これから勉強を始める方に」「研究者をめざす方に」「ゆっくり、じっくり勉強しようという方には」と、需要別に丁寧な解説があり、非常に力のこもった詳細で丁寧な商品説明となっています。特に特徴的なのは、目次の次の章に、「主題・地域・項目インデクス」という、単なる索引とは異なる、「探したい項目一覧」。このような一覧のある多くの書籍では、「あるにはあるけど、私の知りたい項目が無い」という、ピントを外したものや、著者本位の目線や、おざなりなものが多いのですが、本書は(少なくとも私には)読者の視点に立っている点が非常に印象的で、著者達の熱意を感じました。
各国の資料保管・開示状況やWeb上の情報、研究状況、研究環境状況、各国最新情勢(東南アジアまで含み、とにかく徹底しています)、参考文献まで、まさにイスラム世界(歴史、宗教、現代社会まで)研究マニュアルの名の通りの著作となっています。研究時に、アラブ語->ペルシア語->トルコ語の順に学習することが推奨され、ペルシア語->アラブ語はNGなど、言語学習の方法や手ほどきまで、本当に行き届いた内容となっていて、とにかく本書製作者達の熱情を感じます。
とはいえ残念なところもあり、内容が網羅的な為、若干浅く感じる部分も出てしまっている点。とはいえ、詳細すぎると一冊に収まらなくなり、一般人にはハードルが高くなってしまう為、仕方が無いと言えるでしょう。それでも本書は600ページもあるのですが、400ページ程の厚さにしか感じなく、持ち歩きに不便という感じはありません。こんな点も、ひょっとしたら作者達の工夫なのかも知れません。内容からしても、この値段はお買い得です。
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イスラーム世界研究マニュアル 単行本 – 2008/7/2
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【誰でもアクセスできる「知」の見取り図】
今日、イスラーム世界の存在がクローズアップされ、それに関する情報も飛躍的に増大している。本書は、歴史と現在をともに視野におさめ、最も信頼できる知識を凝縮、誰でもアクセスできる「知の見取り図」を提供すると同時に、研究の先端へと進んでいける「学びのマニュアル」である。
【本マニュアルを役立てつために(本書の使い方)】
I.すぐに何かを調べたい方に
仕事や研究で、イスラームやイスラーム世界に関する情報がすぐに必要な方は、本マニュアル中の「主題・地域・項目インデクス」から探しているテーマを見つけ、そこから詳細な情報を入手することができます。また、すぐに使えるリソースや調べ物のツール(辞書や文献、ネット上の情報リソースなど)などがきわめて豊富にあげてあります。
II.これから勉強を始める方に
イスラームやイスラーム世界に興味を持って、これから勉強してみたいという方にも本書は役立ちます。まず、「目次」で本マニュアルの全体像を見て、それぞれの主題に進むか、「主題・地域・項目インデクス」でもっとも関心の深いところを見つけて読み進めるとよいでしょう。次いで、関連する項目を読み進めることで、より立体的な知識を得ることができるよう構成されています。
III.研究者をめざす方に
これから学部の専門課程や大学院に進んで、イスラームやイスラーム世界に関する研究をしていこうと考えている方には、ご自分が一番関心を抱いている主題に関する項目を熟読し、そこにあげられた文献に直接あたっていく、という手順をお勧めします。また、本マニュアル中の「研究キーワード100」は、これまでの研究史を踏まえて、研究者が知っているべき用語の基礎知識を問い直したものですので、ぜひご覧ください。
IV.ゆっくり、じっくり勉強しようという方には
とことん、じっくり学ぼうとお考えの方にお勧めしたい、道を究める本マニュアルの使い方は、これを最初から終りまで読む、ということです。なぜかといえば、本マニュアルには、諸分野の専門的知識・常識が驚くべき濃度で集積されているからです。いわば、イスラーム世界研究に関する知の達人たちの知見が、ここには凝縮されているのです。しかも、これまで蓄積された研究がどのようなものであるかだけでなく、今後探究すべき分野、主題が何であるかにも踏み込んで言及されています。本マニュアルを読み通せば、大きな知の眺望が得られるに違いありません。
今日、イスラーム世界の存在がクローズアップされ、それに関する情報も飛躍的に増大している。本書は、歴史と現在をともに視野におさめ、最も信頼できる知識を凝縮、誰でもアクセスできる「知の見取り図」を提供すると同時に、研究の先端へと進んでいける「学びのマニュアル」である。
【本マニュアルを役立てつために(本書の使い方)】
I.すぐに何かを調べたい方に
仕事や研究で、イスラームやイスラーム世界に関する情報がすぐに必要な方は、本マニュアル中の「主題・地域・項目インデクス」から探しているテーマを見つけ、そこから詳細な情報を入手することができます。また、すぐに使えるリソースや調べ物のツール(辞書や文献、ネット上の情報リソースなど)などがきわめて豊富にあげてあります。
II.これから勉強を始める方に
イスラームやイスラーム世界に興味を持って、これから勉強してみたいという方にも本書は役立ちます。まず、「目次」で本マニュアルの全体像を見て、それぞれの主題に進むか、「主題・地域・項目インデクス」でもっとも関心の深いところを見つけて読み進めるとよいでしょう。次いで、関連する項目を読み進めることで、より立体的な知識を得ることができるよう構成されています。
III.研究者をめざす方に
これから学部の専門課程や大学院に進んで、イスラームやイスラーム世界に関する研究をしていこうと考えている方には、ご自分が一番関心を抱いている主題に関する項目を熟読し、そこにあげられた文献に直接あたっていく、という手順をお勧めします。また、本マニュアル中の「研究キーワード100」は、これまでの研究史を踏まえて、研究者が知っているべき用語の基礎知識を問い直したものですので、ぜひご覧ください。
IV.ゆっくり、じっくり勉強しようという方には
とことん、じっくり学ぼうとお考えの方にお勧めしたい、道を究める本マニュアルの使い方は、これを最初から終りまで読む、ということです。なぜかといえば、本マニュアルには、諸分野の専門的知識・常識が驚くべき濃度で集積されているからです。いわば、イスラーム世界研究に関する知の達人たちの知見が、ここには凝縮されているのです。しかも、これまで蓄積された研究がどのようなものであるかだけでなく、今後探究すべき分野、主題が何であるかにも踏み込んで言及されています。本マニュアルを読み通せば、大きな知の眺望が得られるに違いありません。
- 本の長さ600ページ
- 言語日本語
- 出版社名古屋大学出版会
- 発売日2008/7/2
- ISBN-104815805946
- ISBN-13978-4815805944
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商品の説明
レビュー
【イスラーム研究のマニュアル】
国際化やグローバル化が進む今日、イスラーム世界の存在が大きくクローズアップされ、イスラームに関する情報も増大してきている。小杉泰他編『イスラーム世界研究マニュアル』は、イスラーム世界に関心を持つ読者にとって待望のマニュアルといえよう。
一般に「マニュアル」に頼ることには批判的な論調が根強い。こうしたなか本書は〈イスラム世界のさまざまな面を学ぶことを、誰にでも手が届くものとしたい〉という主旨のもとに編まれたもので、書名に「マニュアル」と謳った所以でもある。
従ってマニュアルとしての工夫も様々に見られる。例えば、目次に続く「知りたい項目がすぐにわかる主題・地域・項目インデクス」。これは単語の索引ではなく、本書の内容に沿って配列されており、探しているテーマを見つけるのに便利である。
内容は大きく五つに分かれる。I 「研究案内」の1「道具類」はまず「事典・用語集・ハンドブック」から紹介。それぞれ簡単なコメントが付き入手の際の指針となる。『岩波イスラム辞典』(02年)は〈日本語のイスラム辞典としてはもっとも包括的(4000項目以上)小項目主義辞典。現代・思想・非アラブ圏にはとくに強い〉といった具合。
以下は2「イスラーム学、イスラーム研究」、3「イスラームの時空間――歴史、文明、地域」、4「政治、経済、社会」、5「民族と宗教」。
II 「研究キーワード100」、III 「イスラーム・知の年表」、IV 「イスラーム世界と諸国の概要」、V 「海外文献調査ガイド」。
年表は「読むための年表」で、欧米や日本におけるイスラーム世界研究の歴史的な流れの理解にも役立つ。
「クルアーン」もむろん項目の一つで、解説の締めは、〈かつて「コーラン」と訛って伝えられていた聖典の名称が、学術論文ではほぼすべて、一般メディアでもかなり「クルアーン」と記述されるようになったことは、研究の進展と社会的認知の深まりを示している……〉。 --『出版ニュース』(2008年8月中号)より
国際化やグローバル化が進む今日、イスラーム世界の存在が大きくクローズアップされ、イスラームに関する情報も増大してきている。小杉泰他編『イスラーム世界研究マニュアル』は、イスラーム世界に関心を持つ読者にとって待望のマニュアルといえよう。
一般に「マニュアル」に頼ることには批判的な論調が根強い。こうしたなか本書は〈イスラム世界のさまざまな面を学ぶことを、誰にでも手が届くものとしたい〉という主旨のもとに編まれたもので、書名に「マニュアル」と謳った所以でもある。
従ってマニュアルとしての工夫も様々に見られる。例えば、目次に続く「知りたい項目がすぐにわかる主題・地域・項目インデクス」。これは単語の索引ではなく、本書の内容に沿って配列されており、探しているテーマを見つけるのに便利である。
内容は大きく五つに分かれる。I 「研究案内」の1「道具類」はまず「事典・用語集・ハンドブック」から紹介。それぞれ簡単なコメントが付き入手の際の指針となる。『岩波イスラム辞典』(02年)は〈日本語のイスラム辞典としてはもっとも包括的(4000項目以上)小項目主義辞典。現代・思想・非アラブ圏にはとくに強い〉といった具合。
以下は2「イスラーム学、イスラーム研究」、3「イスラームの時空間――歴史、文明、地域」、4「政治、経済、社会」、5「民族と宗教」。
II 「研究キーワード100」、III 「イスラーム・知の年表」、IV 「イスラーム世界と諸国の概要」、V 「海外文献調査ガイド」。
年表は「読むための年表」で、欧米や日本におけるイスラーム世界研究の歴史的な流れの理解にも役立つ。
「クルアーン」もむろん項目の一つで、解説の締めは、〈かつて「コーラン」と訛って伝えられていた聖典の名称が、学術論文ではほぼすべて、一般メディアでもかなり「クルアーン」と記述されるようになったことは、研究の進展と社会的認知の深まりを示している……〉。 --『出版ニュース』(2008年8月中号)より
著者について
小杉 泰(こすぎやすし):1983年、エジプト国立アズハル大学イスラーム学部卒業。現在は、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科教授、法学博士(京都大学)。著書に、『現代中東とイスラーム政治』(政治堂、1994年)、『現代イスラーム世界論』(名古屋大学出版会、2006年)などがある。
林 佳世子(はやしかよこ):1988年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程退学。現在は、東京外国語大学外国語学部教授。著書に、『オスマン帝国500年の平和』(興亡の世界史・第10巻、講談社、2008年)、『オスマン帝国の時代』(山川出版社、1997年)、『記録と表象――史料が語るイスラーム世界』(共編、東京大学出版会、2005年)などがある。
東長 靖(とうながやすし):1989年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程退学。現在は、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科准教授。著書に、『イスラームのとらえ方』(山川出版社、1996年)、『イスラームの神秘主義と聖者信仰』(共編、東京大学出版会、2005年)などがある。
林 佳世子(はやしかよこ):1988年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程退学。現在は、東京外国語大学外国語学部教授。著書に、『オスマン帝国500年の平和』(興亡の世界史・第10巻、講談社、2008年)、『オスマン帝国の時代』(山川出版社、1997年)、『記録と表象――史料が語るイスラーム世界』(共編、東京大学出版会、2005年)などがある。
東長 靖(とうながやすし):1989年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程退学。現在は、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科准教授。著書に、『イスラームのとらえ方』(山川出版社、1996年)、『イスラームの神秘主義と聖者信仰』(共編、東京大学出版会、2005年)などがある。
登録情報
- 出版社 : 名古屋大学出版会 (2008/7/2)
- 発売日 : 2008/7/2
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 600ページ
- ISBN-10 : 4815805946
- ISBN-13 : 978-4815805944
- Amazon 売れ筋ランキング: - 68,760位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 3位コーラン
- - 6位スーフィー
- - 11位中東のエリアスタディ
- カスタマーレビュー:
著者について
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2010年11月13日に日本でレビュー済み
2013年9月18日に日本でレビュー済み
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先にSolaris1さんが書かれている様に、非常に使い易い本です。特にP.60-61のイスラーム基礎用語一覧表と
p.201-202のイスラーム文学研究における時代・言語の横断は興味深かった。
しかし、Solaris1さんコメントにある「研究時に、アラブ語->ペルシア語->トルコ語の順に学習することが推奨され、
ペルシア語->アラブ語はNGなど、言語学習の方法や手ほどきまで、本当に行き届いた内容となっていて、」と
いう、箇所は何処にあるのだろう?
p.201-202のイスラーム文学研究における時代・言語の横断は興味深かった。
しかし、Solaris1さんコメントにある「研究時に、アラブ語->ペルシア語->トルコ語の順に学習することが推奨され、
ペルシア語->アラブ語はNGなど、言語学習の方法や手ほどきまで、本当に行き届いた内容となっていて、」と
いう、箇所は何処にあるのだろう?