本書は倫理を押し付けるありがちな「説教臭いテキスト」ではありません.原題が"Can Ethics Be Taught?"であるように,そもそも「(大人に)倫理は教えられうるか?」から議論が始まり,「第2章 遅すぎるか? ヤングアダルトと職業倫理の形成」で「ヤングアダルト期の二〇代から三〇代前半においても価値観や倫理観が変わりうることを実証」します.
ハーバード・ビジネス・スクールでは"Leadership and Corporate Accountability"(リーダーシップと企業責任)という科目がエンロン事件後に必修科目となったようです.本科目を受講したからといって必ず倫理的な行動を取れるわけではないということはリーマン・ショックにハーバードの卒業生が少なからず関与していたことから明らかです.しかし,その上で感受性さえあれば本書から多くの「学び」や「気付き」を得ることができるのではないかと思います(倫理について感受性のない人はそもそも本書を手に取ることはないでしょう).
また,岩瀬大輔:『ハーバードMBA留学記』やフィリップ・デルヴス・ブロートン:『ハーバードビジネススクール』を併せて読むとより理解が深まると思います.
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ハーバードで教える企業倫理 単行本 – 1995/10/1
- 本の長さ262ページ
- 言語日本語
- 出版社日本生産性本部
- 発売日1995/10/1
- ISBN-104820115731
- ISBN-13978-4820115731
商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
冷徹で優秀なビジネスマンを輩出するハーバード・ビジネス・スクールによる、企業倫理に関するプログラムを導入したカリキュラムを解説。「企業と社会」の健全な発展に必須となる、企業倫理教育についての先端事例を紹介する。
登録情報
- 出版社 : 日本生産性本部 (1995/10/1)
- 発売日 : 1995/10/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 262ページ
- ISBN-10 : 4820115731
- ISBN-13 : 978-4820115731
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,255,770位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,710位MBA(経営学修士)
- - 62,714位投資・金融・会社経営 (本)
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