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欧米先端企業のナレッジ・マネジメント: 「導入プロセス、活用、成果」成功するためのベスト・プラクティス 単行本 – 2000/2/15
- 本の長さ314ページ
- 言語日本語
- 出版社日本能率協会マネジメントセンター
- 発売日2000/2/15
- ISBN-104820712969
- ISBN-13978-4820712961
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商品の説明
メディア掲載レビューほか
本書は,訳者まえがきにあるように"欧米先端企業のナレッジ・マネジメントに関する「ベスト・プラクティス集」"である。つまり,ナレッジ・マネジメントそのものについての言及はほとんど行われないため,ナレッジ・マネジメントを理解していない読者には,取り上げられた各企業で何が行われているのか,その概要しか把握できないだろう。つまり本書は例題を説明した副教材であり,ナレッジ・マネジメントは別の書籍で勉強する必要がある。
内容は,アーサーアンダーセンやシェブロン,ダウ・ケミカルなど日本でも有名な企業を含め11社の"知的資産の管理と共有"の実施方法と結果について説明したものである。本書は,それらの調査内容について思惑を加えず正直に記載してあり,他の経営関連書籍のように筆者が自分の意見に強引に誘導しようとする書物ではなく,その点は評価できる。また本書を読むと,ナレッジ・マネジメントを実際に企業活動に取り入れ使いこなしている各企業の姿勢に,驚きを感じる。日本の企業は,いまだに"職人肌"の社員を数多く抱えており,知的資産のマネジメントは欧米よりも深刻な問題である。本来なら,日本の企業もナレッジ・マネジメントにいち早く取り組み,本書の例題として取り上げられるようでなければまずいのではないだろうか。
つまり,本書は,"ナレッジ・マネジメント"を勉強した経営者が"実際にどうすればいいのか"ということに少なからず回答を与えてくれる経営書であるといえる。
ただ本書は内容の読解に,少し苦痛を感じる。その理由として,まず,翻訳が稚拙であることが挙げられる。小生も技術関係の書物・論文の翻訳を何回か行った経験があるが,一番気を使ったのは"どのように訳せば読者が理解しやすいだろうか"ということであった。その点本書は,読者の事をあまり考えておらず直訳的な難解な文書が目立っている。訳者の一人が米国で学位を取っている割には,よくない翻訳である。
また,内容に斬新さがないことも理由として考えられる。本書のような経営関連の本は,大きく2種類(経営の姿勢を概念的に論議する本,経営のやり方を方法論で論議する本)に分類される。本書は後者の方法論で論議する本に含まれるが,この"方法論"はかなりのスピードで時々刻々と変化しているのである。その点で考えると,本書で取り上げた"ナレッジ・マネジメント"は,すでに少し古い方法になるだろう。実は,米国生産性品質センターが原書を発行したのは1996年であり,その時点では"ナレッジ・マネジメント"は脚光を浴びた方法論であった。しかし4年(本書の発行は2000年2月)も経つと,どうしても内容の陳腐化は免れない。特にこの4年間に大きく発展したIT(情報技術)への踏み込みが不十分であるように感じた。 (イーシーコム 社長 和田 哲也)
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-- ブックレビュー社
内容(「MARC」データベースより)
登録情報
- 出版社 : 日本能率協会マネジメントセンター (2000/2/15)
- 発売日 : 2000/2/15
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 314ページ
- ISBN-10 : 4820712969
- ISBN-13 : 978-4820712961
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,783,171位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,148位企業革新
- - 88,620位投資・金融・会社経営 (本)
著者について
ハイテク産業からコンシューマービジネス、官公庁までをコンサルティングする戦略コンサルタント。株式会社ニューチャーネットワークス代表。
主に、大企業や組織のリーダーを対象に、未来を構想し創造するための“成長戦略”の企画構想とその実行支援を行っている。
役員や経営幹部だけを対象にするのではなく、グローバルリーダーシップ研修や現場起点の経営改革手法「ブレークスループロジェクト」など、従来の経営コンサルタントにはない発想で挑戦し続ける。
1996年に経営コンサルティング会社“ニューチャーネットワークス”を設立し、代表取締役を務める。2010年より上智大学非常勤講師(経済学部:コンセプトメイク、全学共通:グローバルベンチャー、理工学部:ものづくり講座)。2016年より「ヘルスケアAIoTコンソーシアム」理事。
主な訳書、著書に「顧客経験価値を創造する商品開発入門」(著、中央経済社、2023年6月)「デジタル異業種連携戦略」 (著、中央経済社、2019年) 「技術マーケティング戦略」(著、中央経済社、2016年)「勝ち抜く戦略実践のための競合分析手法」 (著、中央経済社、2015年)「90日で絶対目標達成するリーダーになる方法」(著、 SBクリエイティブ、2014年) 「GE式ワークアウト」(デーブ・ウルリヒ他著、共訳、日経BP、2003年) 「ネットワークアライアンス戦略」(共著、日経BP、2011年) 「事業戦略計画のつくりかた」(著、PHP研究所、2006年 )、「図解でわかる・技術マーケティング」(共著、JMAM、2005年)、「研究開発テーマの評価と中止/撤退判断の仕方」 (共著、技術情報協会編、2021年)、「共同研究開発の進め方、契約のポイント」(共著、技術情報協会編、2020年)などがある。日本能率協会「JMA MANAGEMENT Vol.8 No.5」に『「デジタル異業種連携」を成功させるために』寄稿。技術情報協会「月刊 研究開発リーダー」など寄稿多数。
日経BP社プレミアムサイトに5年間、日経産業新聞WEB「企業マネジメント最新トレンド」へコラム執筆。弊社コラムサイト「グローバル・エイジ」にてコラム執筆多数。https://nuture.co.jp/category/globalage
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