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「残業ゼロ」の人生力 単行本 – 2008/8/3
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「残業ゼロ」は仕事力を上げるとともに、実は「人生力」も上げるのです。
人生の得点表やパフォーマンス三角形など、オリジナリティ溢れる考え方で、「残業ゼロ」で豊かな人生を送るための方法をわかりやすく説きます。
「ワークライフバランスをとりたいけど、なかなか……」という悩める現代ビジネスパーソン必読の一冊です。
- 本の長さ200ページ
- 言語日本語
- 出版社日本能率協会マネジメントセンター
- 発売日2008/8/3
- ISBN-104820717251
- ISBN-13978-4820717256
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商品の説明
抜粋
おかげさまで、前著『「残業ゼロ」の仕事力』は、私の想像をはるかに超える多くの方に読んでいただくことができました。この場を借りてお礼申し上げます。
とくに、二十代からの反響が大きかったのは驚きでした。上の世代が、残業が当たり前の働き方に疑問をもちながら、どこかあきらめて現状を受け入れてしまっているのに対し、自分たちの力で残業をなくそう、なくすことができると考えられるのは、やはり若者の特権なのでしょう。
また意外なことに、「わが意を得たり」という反応は、経営者側からもかなりありました。とくに、この四月は新入社員向けに、「残業ゼロ」というテーマで話してほしいという依頼を数多くいただきました。経営陣の意識も少しずつ変わりつつあるようです。
社員が努力して残業を減らすことはもちろん可能ですが、やはり社長が変わらないと、会社というのはなかなかドラスティックには変化しません。
私の本を読んだ社長が「当社も残業をなくそう」と思い、実際に行動を起こしてくれれば、その会社の社員何百人、何千人が残業ゼロの恩恵を受けることになります。
それこそ、私の本を読んでいない人にも影響が及ぶのですから、経営者が多く賛同してくれたことで、実際の読者の数以上に、私の「残業ゼロ」の思想は広がったのかもしれません。
そうであるなら、なおのこと嬉しく思います。
とはいえ、日本という国が根こそぎ変わるには、まだまだ「残業は百害あって一利なし」ということを、しつこくいい続けていくことが必要だと感じます。
そして、前著の最後に、ワークライフバランスというのは一日や一週間という短期間ではなく、一生という単位で考えるべきという私の持論を書かせてもらったところ、この部分に関心をもった読者もずいぶんいらっしゃいました。
とくに、定年後にこそ本当の人生=「本生(ほんなま)」が待っているというところは、残業残業で仕事がすべてのような毎日を送っている人には、なかなか想像ができにくい分、かなり新鮮に響いたのかもしれません。
そこで、普段はあまり意識しないけれど、じつはビジネスパーソンの人生にとってたいへん重要な意味をもつ「本生」とその準備に、今回はスポットライトを当ててみようと思います。
どんなに仕事ができて、理想的なキャリアを歩んできた人であっても、定年後に幸せになれる保証はありません。逆に、会社ではうだつの上がらなかった人でも、本生を十分満喫することができれば、人生の収支決算を黒字にすることは十分可能なのです。
それほど、人の生涯において大事な期間なのに、人生におけるその意味や過ごし方に対しての情報が、あまりに少ない気がします。
「定年になったら残りは余生だから、あとはのんびり過ごすさ」という人は、定年後の日々がのんびり過ごせるほど短くはないことをわかっていません。
「何をやるかなんて、定年退職してから考えればいい」といいながら、気がついたら周りにはパートナーも友人もいなくなっていたというケースも、いまはざらにあります。
そのときになって、こんなはずじゃなかったと思っても遅いのです。
その人が充実した本生を過ごせるかどうかは、現役時代にどれだけ準備をしたかにかかっています。しかし、日本では何の準備もしないまま定年を迎える無謀な人が、あまりに多い。
私が前著で警鐘を鳴らしたように、ビジネスパーソンは毎日必要以上の時間を、残業という形で会社に捧げています。しかし、あなたが残業している時間というのは、本来は人生を充実させるために使うべき時間なのです。
有給休暇も病気になったときのためにあると思ったら大間違いで、じつはバカンスのために使うのが正しい。そして、バカンスというのもまた、人生戦略を考えるうえで必要不可欠なものなのです。
私自身、仕事を引退して一年半以上が過ぎました。まさに、「本生」の渦中にいます。自分がこの立場に立ったことで、本生のために現役時代にどんな準備をしたらいいかが、ますますよく見えてきました。
それは夫婦の情報共有や一生ものの人脈づくり、あるいは子どもを自立させ自分自身も自立した個になること。もちろん、健康やお金の準備も忘れてはなりません。
「仕事さえできれば人生すべてうまくいく」というのは間違いです。仕事は「勝ち組」でも人生全体では「負け組」という人を、私はたくさん知っています。
仕事はできて当然です。でも、本当に幸せな人生を送るためには、それだけでは十分ではありません。
これからは、人生をトータルで幸せにする「人生力」がより重要な意味をもってきます。
では、どうやったら人生力が強化できるのでしょう。
その私流の答えをこの本に書きました。ご一読ください。そして、ぜひ素晴らしい悔いのない人生を送ってください。
二〇〇八年 夏の南フランスにて 吉越浩一郎
著者について
1947年千葉県生まれ。ドイツ・ハイデルブルク大学留学後、72年に上智大学外国語ドイツ語学科卒業。
外資系企業を経て、83年にトリンプ・インターナショナル(香港)入社。
92年にトリンプ・インターナショナル・ジャパン代表取締役社長に就任。
2006年に退社後、吉越事務所設立。
登録情報
- 出版社 : 日本能率協会マネジメントセンター (2008/8/3)
- 発売日 : 2008/8/3
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 200ページ
- ISBN-10 : 4820717251
- ISBN-13 : 978-4820717256
- Amazon 売れ筋ランキング: - 847,680位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,105位仕事術・整理法
- カスタマーレビュー:
著者について
1947年千葉県生まれ。ドイツ・ハイデルベルク大学留学後、72年に上智大学外国学部ドイツ語学科卒業。メリタジャパンなどを経て83年、トリンプ・イ ンターナショナル(香港)に入社。92年、トリンプ・インターナショナル・ジャパン代表取締役社長就任。スピードと効率重視のユニークな制度を次々と取り 入れ、19年連続の増収増益を達成。06年社長を退任。現在は夫人の故郷であるフランスに軸を移しつつ、講演・執筆活動などを行っている(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『吉越式デッドライン経営塾』(ISBN-10:453219556X)が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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それでも、日々の仕事におわれれてどうしても残業ばかりになりますが、理想論でも求める姿勢が必要だと感じました。
考えかたに改めようと思いました。
以下引用
ワークができてはじめて、ライフの話に移れるのであり、
ワークが充実するからライフも充実する。
この言葉にはかなり響きました。
だから、残業をなしに通常の時間で
充実した仕事をやりくりしようとも
思いました。
自分の定年したときのことを
イメージしてしっかり、
人生設計をしていこうと
思います。
吉越さんありがとうございます。
「はじめに」より抜粋。本書を読む動機はここに凝縮されている。
人生の本番は定年退職後にある。筆者は定年退職後の人生を本生と呼んでいる。
本生を100%楽しむためには,働いているときから入念に準備をする必要がある。
ある日突然引退して,一日中好きなことを出来る時間があったとしても,そう簡単にフリーな時間を楽むことはできないからである。
また仕事でどんなに成功したとしても,引退にその成功を引き継ぐことはできない。
多くの人脈は引退と同時にリセットされてしまうし,やりがいのある仕事も任されることも決してない。
仕事以外で充実できる生活を送るためには,定時時間後の時間を費やし,本生に備える必要がある。
本生の準備として,まず行わなければいけないのは妻とのコミュニケーションである。
仕事を引退した後は一日の大半を妻とすごすことになるが、普段から妻と会話をしていないと定年後に会話をする時間が増えたとしても楽しく会話をすることができないため,せっかくの本生が苦痛なものになってしまう。
しかし今の日本人は毎日遅くまで仕事をしている。その為、妻との会話のための時間を取れないか,とれたとしても疲れていて話す気力もない状態にある。
そのような状況では定年退職と同時に離婚届を突きつけれれたとしても無理はない。本書では夫婦二人で楽しい本生を過ごすために毎日定時後の3時間を使って本生の準備をするべきであると警鐘を鳴らしている。
内容自体は素晴らしいが,前作「残業ゼロの仕事力」に比べれば見劣りするの感は否めないので星3つ。
好きなことをとことん追求する事が人生をより豊かにする秘訣だと思います。
大事なのは常に自分の人生に責任を持ってかつ将来に向けてのイメージを持ってゆくことですね。
とにかく20〜30代の人たちにこそ読んで欲しい本です。
※これまでの吉越氏の著作を読んできて、期待しすぎているための辛口レビューかもしれませんが。
前2著は、ワークライフバランスという観点から、残業ゼロという、
仕事期の生き方に重点をおいていた感じですが、本書では、もっともっと
人生観、生き方観を、思いっきり吉越氏流で、あますところなく語りつくして
います。
そこで、読んでいて気がつきました。
吉越氏のメッセージは、実は、ヨーロッパ人の人生観ですよね。
注意すべきは、決して、いわゆる、ワーカホリックと、スローな
ほどほどな生き方の二極化した超格差社会という意味での、
米国流の生き方、ではないところがミソ。
これを、純粋に欧米人が、彼らから見て、「ここが変だよ、日本人の
働き方、生き方」と書くと、読者は、「それは外人とは違うからね」と
ひく。そこのところを、外資も日本企業も両方知っている著者、日本人が
噛み砕いてメッセージアウトすると、なんか、年功序列、
終身雇用みたいな、古臭い日本的職場体質に対して革命的な人生観に見える。
経済危機が襲い、一個人の人生観まで転換をせまられる今日このごろ、
本書で説かれている生き方は、「こういう考え方もあるな」と目からうろこ。
でも、自分ができるのか?というと、それは別の問題。
しかし、もし、後付でなく、本書で書かれている信念をはじめからもって
外資系企業の経営者として改革を進めたとしたら、氏の信念、執念は
相当に強かったと思います。
さて、自分は、どのように仕事をし、自分の人生をちゃんと考えて、
生きていけばいいのだろう?それを考える、大変意義ある本だといえます。
私は、ワーカーホリックなのですが、仕事=人生だと、いざ引退しなければいけない時が飽きたときに、生きる意味を失ってしまうので、仕事以外の時間も楽しめるように今から準備しておこうと思います。