バブル経済崩壊後の不景気期に、主に低賃金・低コストを目指して海外、主として支那へ進出した日本の製造業は、現地従業員の不誠実さ、契約の不履行、コピー製品の横行等々に嫌気がさし、2003年あたりから国内景気が上向いてきたこともあり、徐々に日本国内に回帰してきた。
国内に回帰してきた企業は、各地方自治体の企業誘致政策もあり、大規模な設備投資を行った。その中の傑出した工場が「マザー工場」としてユニークな発展をしつつある。
本書はその「マザー工場」のタイプ別分析を、具体的な会社の具体的な工場について行っている。
シャープの亀山工場のようにTV等々のメディアを通じて、既に「見える化」となった工場等々も多々掲載されており、読者に与えるインパクトは大きい。
多分、本書が企画されたのはあの2008年夏以降のあの世界同時不況以前であったのだろうが、皮肉な事に記載されているメーカ企業のほとんどが、業績の下方修正したはずである。
しかし、具体的な工場をネタにこのような分析をした類書は他になく、そこそこ成功した企業分析となっている。
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「マザー工場」戦略 いま、日本メーカーは何を目論むのか? 単行本 – 2009/2/27
林 志行
(著)
メーカーの基幹である「母なる工場」=マザー工場は、時代の変遷とともに進化を続け、企業ごとに様々な顔を構築してきました。
本書は、それらの機能・役割を分析・整理し、代表的なメーカーを詳細にレポートするものです。
何より、急激な景気後退を受け、ますます進むグローバル化とアジアの発展の中、日本の製造業は生き残りをかけてどう立ち向かうのか、将来展望も含めて検証します。
本書は、それらの機能・役割を分析・整理し、代表的なメーカーを詳細にレポートするものです。
何より、急激な景気後退を受け、ますます進むグローバル化とアジアの発展の中、日本の製造業は生き残りをかけてどう立ち向かうのか、将来展望も含めて検証します。
- 本の長さ216ページ
- 出版社日本能率協会マネジメントセンター
- 発売日2009/2/27
- ISBN-10482074559X
- ISBN-13978-4820745594
商品の説明
著者について
林志行(りん しこう)
東京農工大学大学院教授。専門はリスクマネジメント。
1958年台湾台北市生まれ。日台双方で教育を受ける。筑波大学大学院博士課程を経て、日興証券投資工学研究所にて、黎明期の金融工学の調査研究、システムの理論構築に従事。
1990年、日本総合研究所の立ち上げ時に参画し、経営戦略コンサルタントとして、政府、大手企業、自治体のビジョン作成、問題解決コンサルティングに従事。
その間、1994年の週刊東洋経済(東洋経済新報社)、SAPIO(小学館)を皮切りに、論壇デビュー。東京新聞、日刊工業新聞、日経デザイン、日経エコロジー、JMAマネジメントレビューなど連載コラム多数。
2003年、国際戦略デザイン研究所を設立。代表取締役、CEOに就任。主に、政府の首都直下地震対策、大手メディアのICT戦略、アジア情勢分析、自治体のマーケティングや企業誘致、活性化戦略などを担当。
2006年より、東京農工大学大学院 技術経営研究科 教授。
東京農工大学大学院教授。専門はリスクマネジメント。
1958年台湾台北市生まれ。日台双方で教育を受ける。筑波大学大学院博士課程を経て、日興証券投資工学研究所にて、黎明期の金融工学の調査研究、システムの理論構築に従事。
1990年、日本総合研究所の立ち上げ時に参画し、経営戦略コンサルタントとして、政府、大手企業、自治体のビジョン作成、問題解決コンサルティングに従事。
その間、1994年の週刊東洋経済(東洋経済新報社)、SAPIO(小学館)を皮切りに、論壇デビュー。東京新聞、日刊工業新聞、日経デザイン、日経エコロジー、JMAマネジメントレビューなど連載コラム多数。
2003年、国際戦略デザイン研究所を設立。代表取締役、CEOに就任。主に、政府の首都直下地震対策、大手メディアのICT戦略、アジア情勢分析、自治体のマーケティングや企業誘致、活性化戦略などを担当。
2006年より、東京農工大学大学院 技術経営研究科 教授。
登録情報
- 出版社 : 日本能率協会マネジメントセンター (2009/2/27)
- 発売日 : 2009/2/27
- 単行本 : 216ページ
- ISBN-10 : 482074559X
- ISBN-13 : 978-4820745594
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,046,091位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 59,595位投資・金融・会社経営 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2009年3月20日に日本でレビュー済み
本書は、単なる企業分析に終わらず、企業は今回の百年に一度の大不況をどのように生き残るのかを考えさせられる書籍となっている。一貫した分析手法で国内の一流製造メーカーの経営、ものづくり、人材教育について分析がされており、業種が違えど対比しながら読むことができるように書かれているので読みやすい。書中に書かれていた「未来志向で新たなマザー工場を模索することを忘れてはいけない」という言葉が特に心に残った。
企業経営に関わる方には、(製造業界に限らず)あらゆる業界において自社比較しながら読むことで、自社に足りないところ、できているところが見えてくる書籍になっている
また、就職を控えた学生にも本書は新しい企業分析として参考になるのでは
企業経営に関わる方には、(製造業界に限らず)あらゆる業界において自社比較しながら読むことで、自社に足りないところ、できているところが見えてくる書籍になっている
また、就職を控えた学生にも本書は新しい企業分析として参考になるのでは