妬み、憧れ、恨み、憎しみ、悲しみ
その果てにあるのは何?
常識の範囲から踏み外してしまった
若者たちの行く末はある意味で
大袈裟で過剰なものであった
作者の独特なデッサンで描かれる描写の数々は
一歩間違えたらグロイギャグ漫画になり得た
しかし、決してそうならない
「人の繊細さ」が本書には込められている
読む人にはサイコホラーなグロ漫画に見える
けれども、
本作は実にプラトニックな悲劇なのである
すれ違いと嫌悪、偶発的な出会いと別れ
そのひとつでも噛み合えば悲劇は回避出来た
だが、
その全てが噛み合わなかった悲劇がここにある
グロとイジメ要素が嫌いな人にはお薦めしません!
けれども画力を超えた表現の素晴らしさと演出の儚さは
とても読み応えがあります!!隠れた良作です!!
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ミスミソウ 【三角草】 (1) (ぶんか社コミックス) コミック – 2008/3/17
押切 蓮介
(著)
三角草。
この花は、厳しい冬を耐え抜いた後に雪を割るようにして小さな花が咲く。
廃校が決まっている田舎の中学に転校した春花。
最後の卒業生となるクラスで春花を待っていたのは、鬱屈した環境の中、静かに狂い始めたクラスメートによる凄惨なイジメだった――。
この花は、厳しい冬を耐え抜いた後に雪を割るようにして小さな花が咲く。
廃校が決まっている田舎の中学に転校した春花。
最後の卒業生となるクラスで春花を待っていたのは、鬱屈した環境の中、静かに狂い始めたクラスメートによる凄惨なイジメだった――。
- 言語日本語
- 出版社ぶんか社
- 発売日2008/3/17
- ISBN-10482118575X
- ISBN-13978-4821185757
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登録情報
- 出版社 : ぶんか社 (2008/3/17)
- 発売日 : 2008/3/17
- 言語 : 日本語
- ISBN-10 : 482118575X
- ISBN-13 : 978-4821185757
- Amazon 売れ筋ランキング: - 143,358位コミック
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2016年8月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2018年2月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
映画化もきまり、全三巻とまとまって発売されたので一気買い。
内容は言葉では語り尽くせない、感情のマグマのような群像劇だと感じました。
誰もがいつのまにか被害者になる。その爆発に惹かれました。
内容は言葉では語り尽くせない、感情のマグマのような群像劇だと感じました。
誰もがいつのまにか被害者になる。その爆発に惹かれました。
2017年9月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
廃校寸前の学校に主人公の女の子が転校して、
クラスメートに理不尽なイジメを受けられるという
分かりやすい内容なのだが、思わず読み込んでしまった。
たった一人だけ救いの手を差し伸べてくれるカメラが趣味の
男の子がとの会話が何とも言えない魅力感がある。
1巻ではイジメだけでなく、家を放火され家族まで殺されるのだが、
主人公晴花の報復を予感させる結末となる。
クラスメートに理不尽なイジメを受けられるという
分かりやすい内容なのだが、思わず読み込んでしまった。
たった一人だけ救いの手を差し伸べてくれるカメラが趣味の
男の子がとの会話が何とも言えない魅力感がある。
1巻ではイジメだけでなく、家を放火され家族まで殺されるのだが、
主人公晴花の報復を予感させる結末となる。
2019年3月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とにかく胸糞悪い漫画です。
精神的に落ちてる時に読むべきストーリーではありませんね。
最後まで読めば何か感じるものがあるのか…
一巻の時点では兎に角、ダメージを受ける話という印象でした。
精神的に落ちてる時に読むべきストーリーではありませんね。
最後まで読めば何か感じるものがあるのか…
一巻の時点では兎に角、ダメージを受ける話という印象でした。
2012年3月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
レビューを書く現時点で同作者である押切蓮介先生の「ハイスコアガール」が
ちょっとした話題になっているので、先生の漫画を読みたいと思った人の目に
このレビューが止まる事があればと思い記させていただきます。
上記、「ハイスコアガール」や代表作「でろでろ」とは違いこの物語は
とても、とても悲しい物語です。
ですから明るい漫画が読みたいという方にはお勧めできません。
不条理と残酷さで満ちた世界観。
悲しみと絶望の連鎖で私は読んでいるだけで震えがきました。
内容はここには書けませんが読み終わった後に何とも言えない苦しいような切ないような
気持ちで押し潰されそうになってしまうと思います。
押切先生の作品の中では古い方の物なので絵柄が荒削りな部分が感じられるのですが
良い意味でその画風が作品のストーリーと絶妙に絡み合い熱と命を感じさせてくれます。
これは現在の先生本人でも再現できないと思う程に見事に調和しており、
全3巻とやや短めのストーリーの中にこれでもかと言わんばかりに熱が込められています。
本編は雪降る町での物語なのですが、何故か「雪」と「炎」の対する両方を連想する
不思議な魅力で満ち満ちています。
それはきっと「死」と「命」を暗示しているからなのかもしれません。
悲しいけれど、読んでいてつらく思うシーンも多々あるけれど。
それでもこの「ミスミソウ」は押切先生の作品の中で私は一番と評したいです。
このタイミングでこのレビューを読んでくださる方はほとんど…もしかしたら全くいないかもしれません。
でも、もしこのレビューを読んでくださった方がいたら、是非ともご一読して欲しい作品だと私は強く思います。
ここに押切蓮介、または人間の黒い部分が集約されている。そう感じ取れるからです。
ミスミソウ…目立たないけれど春に咲く、小さくて、強くて、美しくて、だけど悲しい花の物語です。
ちょっとした話題になっているので、先生の漫画を読みたいと思った人の目に
このレビューが止まる事があればと思い記させていただきます。
上記、「ハイスコアガール」や代表作「でろでろ」とは違いこの物語は
とても、とても悲しい物語です。
ですから明るい漫画が読みたいという方にはお勧めできません。
不条理と残酷さで満ちた世界観。
悲しみと絶望の連鎖で私は読んでいるだけで震えがきました。
内容はここには書けませんが読み終わった後に何とも言えない苦しいような切ないような
気持ちで押し潰されそうになってしまうと思います。
押切先生の作品の中では古い方の物なので絵柄が荒削りな部分が感じられるのですが
良い意味でその画風が作品のストーリーと絶妙に絡み合い熱と命を感じさせてくれます。
これは現在の先生本人でも再現できないと思う程に見事に調和しており、
全3巻とやや短めのストーリーの中にこれでもかと言わんばかりに熱が込められています。
本編は雪降る町での物語なのですが、何故か「雪」と「炎」の対する両方を連想する
不思議な魅力で満ち満ちています。
それはきっと「死」と「命」を暗示しているからなのかもしれません。
悲しいけれど、読んでいてつらく思うシーンも多々あるけれど。
それでもこの「ミスミソウ」は押切先生の作品の中で私は一番と評したいです。
このタイミングでこのレビューを読んでくださる方はほとんど…もしかしたら全くいないかもしれません。
でも、もしこのレビューを読んでくださった方がいたら、是非ともご一読して欲しい作品だと私は強く思います。
ここに押切蓮介、または人間の黒い部分が集約されている。そう感じ取れるからです。
ミスミソウ…目立たないけれど春に咲く、小さくて、強くて、美しくて、だけど悲しい花の物語です。
2017年12月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
映画になるというニュースを見て、見てみました。
続きが気になる終わり方をしますね。
ただ・・・これはキツい漫画ですね。。
続きが気になる終わり方をしますね。
ただ・・・これはキツい漫画ですね。。
2013年4月7日に日本でレビュー済み
ハイスコアガールがあまりにも素晴らしかったので他の作品も気になり次にこの本を読んだが、今現在ラブコメを書いている人と同人物とは思えない程内容が全て正反対であった。正直言って未成年や心の弱い人には見せたくない。しかしこんな内容も書けるのかと驚くくらい面白かった。ゲームの本ばっか書いているんだろうなとか思っていたので尚更びっくりだ
ぜひ読んでほしいと言いたくなるが、内容が内容なのでジャケット買いは絶対しないように。必ず古本屋などで中を確認する事。
ぜひ読んでほしいと言いたくなるが、内容が内容なのでジャケット買いは絶対しないように。必ず古本屋などで中を確認する事。
2016年5月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
軽いネタバレがあります。
評判が良かったのとKindleでセールをやっていて200円で全巻買えたので読んでみましたが、これはひどい
まず挙げられるのが圧倒的なリアリティの無さです。これでは感情移入のしようがないです。
リアリティが欠如してる点として挙げられる一番大きなものとしては、武闘派が多すぎるという所です。いくらいじめ渦巻く田舎の鬱屈した環境でも、大抵の人は人を殺すことに大きな抵抗があります。「気に食わない、殺そう」「殺される前に殺そう」「自分を受け入れてくれないから殺そう」そういう短絡的に人を殺そうという発想をしてしまう人は世の中に居ないではないと思いますが、登場人物皆が皆「とりあえず殺そう」で動くのはさすがにリアリティがないというか、読んでてまたこのパターンか・・・と思ってしまいます。私漫画詳しいですよ、みたいな人は、こういうのを見て田舎の狂気をよくわかってるとか仰るのでしょうか。
殺す殺さない以外にも、まともな感覚からは到底理解できない行動を取るキャラクターが多すぎてついていけません。そういう人はスパイスとして1,2人入れば十分です。狂った人間や理解できない行動をとる人間というのは確かに世の中に一定の割合で居るかもしれません。しかしこの漫画はいくらなんでも多すぎです。1人、2人ならともかくほとんど全員狂っていて行動原理がわからないので誰にも感情移入できません。私漫画詳しいですよ、みたいな人は、こういうのを見て人間の狂気をよく表してるとかなんとか言ってしまうのでしょうか?自分にはわかりませんでした。リアリティがなくても面白い漫画は面白いので、あまりリアリティのことを言いたくないのですが、リアリティが欠けているせいで感情移入ができないという深刻な害がある以上指摘せざるをえません。感情移入できるキャラクターがいるとすればせいぜいおじいちゃんくらいです。
警察がほとんど動かない所も不自然です。家が焼かれたり子供が何人も失踪するような事件が連続で起きているのですから大事件ですよ。パトカーがチラッと出てくるくらいで警察の影がほとんどないのは現実的とは到底言えません。マスコミも全国から押し寄せるのでは。
復讐が都合よく進みすぎているのも不自然です。いくら復讐に燃えていて、凶器を持っていて、基本的に先制攻撃できるとしても、女子中学生がそう何人も殺せるというのはいくらなんでも都合が良すぎます。策も無しに同年代の男子や女子三人組を襲うわけですから、どう考えても一人くらい逃したり返り討ちにあったりするのが自然でしょう。うまいこと行き過ぎですよね。ターゲットにばったり会うのも自然とは言えません。待ち伏せしたり罠を仕掛けたり作戦練ってる描写位は欲しいところです。バトル漫画じゃないとはいえ無策で几帳面に包丁で1人1人襲うのはいくらなんでも芸が無いです。主人公の復讐は割りとすんなりと完遂されるのですが、策も技も無しにここまですんなり行くのは面白く無いですし、自然とも言えません。
リアリティの欠如が深刻な点以外にも問題はあります。
まず絵が下手です。バトル描写が陳腐です。目というのは生きていく上で重要な感覚器官ですので、おそらく人間が一番庇う部位ですよね。しかも面積が小さいので目に攻撃が当たる確率というのは非常に低いです。なぜ目にばかり攻撃が当たるのでしょうか・・・エグい絵を書いて気分悪くしてやろうという魂胆が透けて見えて不快です。私漫画詳しいですよ、みたいな人は、こういうのを見て内容があるなどと勘違いしてしまうのでしょうか。アクション表現も酷いです。動きが全くわかりません。ナイフを振り回してるんだかただ持っているだけなんだか判らないような絵で、動きが把握できません。
絵の酷さのなかでも怒りの表現の下手くそさは特筆すべきものです。絵がヘタなだけならその分内容が良ければ許せます。しかし怒りの表現に関しては上手い下手で語れる問題ではありません。この漫画のキャラクターは全員、激情したときに目が充血して若干目玉が飛び出ます。ついでに歯を食いしばります。自分にはあの怒りの表現がギャグ漫画にしか見えませんでした。上手い下手の問題というより表現が場違いです。ギャグ漫画だったらウケる表現なのかもしれませんが、シリアスなシーンに持ってこられると思わず笑ってしまいます。キレたときに目が球状であることがわかるくらい飛び出る人なんてギャグ漫画以外では見たことがありません。下手なだけなら「下手だなあ」で終わるのですが、シリアスなシーンにギャグ漫画の表現を持ってこられるとそれでは済みません。
アクション表現に関してはバトル漫画として売り出しているわけではないので別に良いのですが、戦闘シーンは話の大部分を占めるんだし、もうちょっとなんとかなるでしょう?と言いたいです。
まあ、そこまでは良いのです。この漫画はリアリティのあるサスペンスを売りにしているわけでもなければ、バトルを売りにしているわけでもありません。内容さえ良ければ許されます。しかし、問題なのは内容の無さです。結局何が言いたかったのでしょうか。まったく伝わってきません。こういう作品というのは大抵胸糞悪さの中に人間の弱さだとか、強さだとか、友情の美しさだとか、そういった訴えかけるような重苦しいテーマがある物ですが、何も感じ取れませんでした。
鬱だの、グロだの、人が死ぬ描写を入れておけば内容があると勘違いしてくれる人が増えたので最近はそういう漫画が多くなりましたが、これに関しては本当に何がいいのかまったくわかりませんでした。褒めるところが一切無い漫画というのはこれが初めてかもしれません。この漫画に星5をつけている私漫画詳しいですよみたいな方々と一度是非お話がしてみたいです。本当にこの漫画がこち亀より好きなんですかね。
評判が良かったのとKindleでセールをやっていて200円で全巻買えたので読んでみましたが、これはひどい
まず挙げられるのが圧倒的なリアリティの無さです。これでは感情移入のしようがないです。
リアリティが欠如してる点として挙げられる一番大きなものとしては、武闘派が多すぎるという所です。いくらいじめ渦巻く田舎の鬱屈した環境でも、大抵の人は人を殺すことに大きな抵抗があります。「気に食わない、殺そう」「殺される前に殺そう」「自分を受け入れてくれないから殺そう」そういう短絡的に人を殺そうという発想をしてしまう人は世の中に居ないではないと思いますが、登場人物皆が皆「とりあえず殺そう」で動くのはさすがにリアリティがないというか、読んでてまたこのパターンか・・・と思ってしまいます。私漫画詳しいですよ、みたいな人は、こういうのを見て田舎の狂気をよくわかってるとか仰るのでしょうか。
殺す殺さない以外にも、まともな感覚からは到底理解できない行動を取るキャラクターが多すぎてついていけません。そういう人はスパイスとして1,2人入れば十分です。狂った人間や理解できない行動をとる人間というのは確かに世の中に一定の割合で居るかもしれません。しかしこの漫画はいくらなんでも多すぎです。1人、2人ならともかくほとんど全員狂っていて行動原理がわからないので誰にも感情移入できません。私漫画詳しいですよ、みたいな人は、こういうのを見て人間の狂気をよく表してるとかなんとか言ってしまうのでしょうか?自分にはわかりませんでした。リアリティがなくても面白い漫画は面白いので、あまりリアリティのことを言いたくないのですが、リアリティが欠けているせいで感情移入ができないという深刻な害がある以上指摘せざるをえません。感情移入できるキャラクターがいるとすればせいぜいおじいちゃんくらいです。
警察がほとんど動かない所も不自然です。家が焼かれたり子供が何人も失踪するような事件が連続で起きているのですから大事件ですよ。パトカーがチラッと出てくるくらいで警察の影がほとんどないのは現実的とは到底言えません。マスコミも全国から押し寄せるのでは。
復讐が都合よく進みすぎているのも不自然です。いくら復讐に燃えていて、凶器を持っていて、基本的に先制攻撃できるとしても、女子中学生がそう何人も殺せるというのはいくらなんでも都合が良すぎます。策も無しに同年代の男子や女子三人組を襲うわけですから、どう考えても一人くらい逃したり返り討ちにあったりするのが自然でしょう。うまいこと行き過ぎですよね。ターゲットにばったり会うのも自然とは言えません。待ち伏せしたり罠を仕掛けたり作戦練ってる描写位は欲しいところです。バトル漫画じゃないとはいえ無策で几帳面に包丁で1人1人襲うのはいくらなんでも芸が無いです。主人公の復讐は割りとすんなりと完遂されるのですが、策も技も無しにここまですんなり行くのは面白く無いですし、自然とも言えません。
リアリティの欠如が深刻な点以外にも問題はあります。
まず絵が下手です。バトル描写が陳腐です。目というのは生きていく上で重要な感覚器官ですので、おそらく人間が一番庇う部位ですよね。しかも面積が小さいので目に攻撃が当たる確率というのは非常に低いです。なぜ目にばかり攻撃が当たるのでしょうか・・・エグい絵を書いて気分悪くしてやろうという魂胆が透けて見えて不快です。私漫画詳しいですよ、みたいな人は、こういうのを見て内容があるなどと勘違いしてしまうのでしょうか。アクション表現も酷いです。動きが全くわかりません。ナイフを振り回してるんだかただ持っているだけなんだか判らないような絵で、動きが把握できません。
絵の酷さのなかでも怒りの表現の下手くそさは特筆すべきものです。絵がヘタなだけならその分内容が良ければ許せます。しかし怒りの表現に関しては上手い下手で語れる問題ではありません。この漫画のキャラクターは全員、激情したときに目が充血して若干目玉が飛び出ます。ついでに歯を食いしばります。自分にはあの怒りの表現がギャグ漫画にしか見えませんでした。上手い下手の問題というより表現が場違いです。ギャグ漫画だったらウケる表現なのかもしれませんが、シリアスなシーンに持ってこられると思わず笑ってしまいます。キレたときに目が球状であることがわかるくらい飛び出る人なんてギャグ漫画以外では見たことがありません。下手なだけなら「下手だなあ」で終わるのですが、シリアスなシーンにギャグ漫画の表現を持ってこられるとそれでは済みません。
アクション表現に関してはバトル漫画として売り出しているわけではないので別に良いのですが、戦闘シーンは話の大部分を占めるんだし、もうちょっとなんとかなるでしょう?と言いたいです。
まあ、そこまでは良いのです。この漫画はリアリティのあるサスペンスを売りにしているわけでもなければ、バトルを売りにしているわけでもありません。内容さえ良ければ許されます。しかし、問題なのは内容の無さです。結局何が言いたかったのでしょうか。まったく伝わってきません。こういう作品というのは大抵胸糞悪さの中に人間の弱さだとか、強さだとか、友情の美しさだとか、そういった訴えかけるような重苦しいテーマがある物ですが、何も感じ取れませんでした。
鬱だの、グロだの、人が死ぬ描写を入れておけば内容があると勘違いしてくれる人が増えたので最近はそういう漫画が多くなりましたが、これに関しては本当に何がいいのかまったくわかりませんでした。褒めるところが一切無い漫画というのはこれが初めてかもしれません。この漫画に星5をつけている私漫画詳しいですよみたいな方々と一度是非お話がしてみたいです。本当にこの漫画がこち亀より好きなんですかね。