個人的にアニメ、小説、漫画の順でこの作品に触れました。
3メディアそれぞれで、違うストーリー展開を、というコンセプトのようですが、
この小説に限って言えば、漫画版のストーリーの過去の部分という色合いが強いと思います。
(今後小説も独自に続いていくのであれば、また違ってくるのだと思いますが)
漫画版の端々で触れられているけれど、詳しくは語られていない過去に興味がある方は
こちらも読んで損は無いと思います。
アニメだけ見ていると解りにくい、言葉やアナグラムについても詳しく書いてあります。
単独で読んでも面白いとは思いますが、話の終わりが、いかにも続きのありそうな感じなので
気になる人が多いと思います。
小説→マンガの順で読むとすっきりするのではないでしょうか。
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シュヴァリエ 単行本 – 2006/8/12
- 本の長さ199ページ
- 言語日本語
- 出版社日経BP
- 発売日2006/8/12
- ISBN-104822217493
- ISBN-13978-4822217495
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登録情報
- 出版社 : 日経BP (2006/8/12)
- 発売日 : 2006/8/12
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 199ページ
- ISBN-10 : 4822217493
- ISBN-13 : 978-4822217495
- Amazon 売れ筋ランキング: - 683,915位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 163,083位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1977年岐阜県生まれ。早稲田大学在学中の1996年に『黒い季節』で第1回スニーカー大賞金賞を受賞してデビュー。2003年、第24回日本SF大賞 を受賞した『マルドゥック・スクランブル』などの作品を経て、2009年、天文暦学者・渋川春海の生涯を描いた初の時代小説『天地明察』で第31回吉川英 治文学新人賞、第7回本屋大賞を受賞し、第143回直木賞の候補となる(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『マルドゥック・スクランブル』(ISBN-10:4152091533)が刊行された当時に掲載されていたものです)
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2006年8月16日に日本でレビュー済み
マンガ・アニメ・小説、この3種類のメディアにて同時進行で制作されているメディアミックス企画である『シュヴァリエ』。
こういった企画の場合、発表媒体こそ違えども、ほぼ同一のストーリーを描くパターンや、いずれかの媒体で人気を得たキャラクターをスピンオフし、一種の外伝的な作品として別メディアにて展開させていくと言う手法、同じ時間軸上の過去、あるいは未来のストーリーをメディアを変えて展開させる…といった内容になる事が多いです。
その場合、元となる作品を熟知していなければ他メディアでの展開もイマイチ楽しめない内容になってしまっていることが非常に多いのですが、この『シュヴァリエ』という企画の場合、原作者・冲方 丁氏のこだわりにより、発表メディア毎の特色を活かした「それぞれが単独で充分に楽しめる」作品を目指しているようです。こういった刺激的な試みは非常に興味深いところです。
この小説版『シュヴァリエ』は時系列的にはコミック版の前日談と言った内容です。コミック版は夢路キリコ氏と言う稀有な描写力を有する描き手に恵まれたバトルモノとして非常に楽しめる作品ですが、そのアクション的な魅力を文章に置き換えただけの作品とはなっていません。どちらかと言うとミステリー的な要素が強い、暗号解読やフーダニットを楽しむ事を主眼とした、あくまで小説としての魅力を追及した作品となっています。
勿論コミック版の語られざる部分を解明する要素もふんだんに有しており、コミック版を知っていても知らなくても充分に楽しめる創りになっている点は大きく評価できると思います。
100%冲方氏の著作とは言えない(このあたりの事情は後記にて説明されています)点が残念と言えば残念ですが、氏の意図は充分に伝わっているようで、実に読み応えのある作品でした。コミック版ファンのみならず、ミステリー物や歴史ロマン物が好きな方になら充分にお薦め出来る一作です。
こういった企画の場合、発表媒体こそ違えども、ほぼ同一のストーリーを描くパターンや、いずれかの媒体で人気を得たキャラクターをスピンオフし、一種の外伝的な作品として別メディアにて展開させていくと言う手法、同じ時間軸上の過去、あるいは未来のストーリーをメディアを変えて展開させる…といった内容になる事が多いです。
その場合、元となる作品を熟知していなければ他メディアでの展開もイマイチ楽しめない内容になってしまっていることが非常に多いのですが、この『シュヴァリエ』という企画の場合、原作者・冲方 丁氏のこだわりにより、発表メディア毎の特色を活かした「それぞれが単独で充分に楽しめる」作品を目指しているようです。こういった刺激的な試みは非常に興味深いところです。
この小説版『シュヴァリエ』は時系列的にはコミック版の前日談と言った内容です。コミック版は夢路キリコ氏と言う稀有な描写力を有する描き手に恵まれたバトルモノとして非常に楽しめる作品ですが、そのアクション的な魅力を文章に置き換えただけの作品とはなっていません。どちらかと言うとミステリー的な要素が強い、暗号解読やフーダニットを楽しむ事を主眼とした、あくまで小説としての魅力を追及した作品となっています。
勿論コミック版の語られざる部分を解明する要素もふんだんに有しており、コミック版を知っていても知らなくても充分に楽しめる創りになっている点は大きく評価できると思います。
100%冲方氏の著作とは言えない(このあたりの事情は後記にて説明されています)点が残念と言えば残念ですが、氏の意図は充分に伝わっているようで、実に読み応えのある作品でした。コミック版ファンのみならず、ミステリー物や歴史ロマン物が好きな方になら充分にお薦め出来る一作です。