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無葬社会 彷徨う遺体 変わる仏教 単行本 – 2016/10/27

4.1 5つ星のうち4.1 56個の評価

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「多死時代」に突入した日本。今後20年以上に渡って150万人規模の死者数が続く。
遺体や遺骨の「処理」を巡って、いま、“死の現場"では悩ましい問題が起きている。
首都圏の火葬場は混み合い「火葬10日待ち」状態。
遺体ホテルと呼ばれる霊安室ビジネスが出現し、住民運動が持ち上がっている。
都会の集合住宅では孤独死体が続々と見つかり、スーパーのトイレに遺骨が捨てられる---。
原因は、地方都市の「イエ」や「ムラ」の解体にある。その結果、地方で次々と消える寺院や墓。
地方寺院を食う形で、都市部の寺院が肥大化していく。
都心では数千の遺骨を納める巨大納骨堂の建設ラッシュを迎えている。だが、そこに隠される落とし穴----。
日本を覆い尽くさんばかりの「無葬社会」の現実。
現代日本における死のかたちを通して、供養の意義、宗教の本質に迫る。
ベストセラー『寺院消滅----失われる「地方」と「宗教」』の著者、渾身の第2弾。

【目次】

(第1章) 彷徨う遺体と遺骨
火葬10日待ちの現実
遺体ホテルが繁盛する時代
増える献体、捨てられる遺骨
超高齢社会が招く孤独死の悲劇
孤独死現場を「リセット」する人たち

(第2章) 変わりゆく葬送
葬儀のない葬儀場
都心のビルに一万基の遺骨
日本海に浮かぶ散骨島
理想の墓が新潟にあった
無数の遺骨を集めて仏像に
お坊さん便、食えない僧侶を走らす
仏具屋が見る「寺院消滅」

(第3章) 縁を紡ぐ人々
孤独死を防ぐ縁のかたち
路上生活者を供養する僧侶
難民キャンプに図書館を
地域再生と寺院
都市と地方の寺院をつなぐ

(第4章) 仏教存在の意義 ~原始仏教研究者・佐々木閑氏に聞く~
日本仏教の特殊な成り立ち
今を生きる人のための仏教
社会の受け皿としての仏教
「律」の精神で現代日本を見直すと
本質ではなく、かたちが変わってゆく
(資料) 現代社会における葬送データ
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商品の説明

著者について

鵜飼 秀徳(うかい・ひでのり)
1974(昭和49)年6月、京都市右京区生まれ。成城大学文芸学部卒業後、報知新聞社に入社。
2005年、日経BP社に移籍。「日経ビジネス」記者などを歴任。2016年4月より「日経おとなのOFF」副編集長。
事件、政治、経済、宗教、文化など幅広い取材分野の経験を生かし、企画型の記事を多数執筆。
一方、浄土宗僧侶の顔も持つ。1994年より浄土宗少僧都養成講座に入行。1996(平成8)年に浄土宗伝宗伝戒道場(加行)を成満する。
現在、京都・嵯峨野にある正覚寺副住職。大学や宗教界などでの講演も多い。京都市景観市民会議委員を務める。
著書に『寺院消滅----失われる「地方」と「宗教」』(2015年、日経BP)。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 日経BP (2016/10/27)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2016/10/27
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 320ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4822238563
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4822238568
  • 寸法 ‏ : ‎ 12.9 x 2.6 x 18.9 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.1 5つ星のうち4.1 56個の評価

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鵜飼 秀徳
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上位レビュー、対象国: 日本

2017年2月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
人間五十年、化天のうちを比ぶれば、夢幻の如くなり。 一度生を享け、滅せぬもののあるべきか。 これを菩提の種と思ひ定めざらんは、口惜しかりき次第ぞ。 幸若舞「敦盛」。

人間の定命(寿命)は五十年。 「化天」(「下天」)に比べ、夢や幻のように儚いものである。 この世に生まれて滅びぬ者などいようか(いるはずがない)。 これは仏の意思だということは分かっている、しかし悔しい成り行きだ。

死が罰であり、辛く、苦しいものならば、神(天之御中主命)は全員に与えたりしない。 肉体は、現世をサバイブするためのかりそめの乗り物であり、肉体が滅んでも霊魂はしなない。

浮世の旅路は、一人じゃあ寂しいよ。 孤独死しないためにも、コミュニティに参加して、ともに歩く仲間を作ろう。 なければ、自分で創ればいいじゃん。 行動すれば、次の現実って言うじゃん。

宗教も葬祭もビジネス、時代に合わせ変化できないものは廃れるのみ。 これも自然の理。 精神論になるが、葬儀、埋葬、法要のカタチに拘るより、故人を悼む気持ちの有無なんじゃ。

我が生涯に一片の悔いなし(北斗の拳)。 願わくば、こうありたいもので。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年11月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 衝撃的な本である。できれば読みたくなかった。この手の話題からは遠ざかって
いたかった。でも現実がもうそれを許さないところまできている。

 著者は浄土宗僧侶にして日経BP「日経おとなのOFF」副編集長。
「寺院消滅」という本で、都市集中がもたらす地域共同体の崩壊と地方寺院消滅の
現状を描いた。今度の本は都市集中がもたらす都会における大量死(の前兆)を抉る。
現在(2015年)の日本における死亡者数年間130万人。それが2030年には160万人。
鹿児島県の人口に等しい人口が毎年消えていく。しかも都市部を中心に。
何がこれから起こるのだろう。

 私たちのくらしにその兆しがもう現れ始めている。例えば、核家族のいきついた
形としての孤独死、火葬待ち10日間、遺体ホテル、コンピュータ制御の巨大納骨堂、
地方寺院の消滅に代わる東京の寺院の繁栄、家族葬・直葬(葬式をしない)の増加、
アマゾンのお坊さん便・・・
少子高齢化社会などと言ってのんびりしているうちに、大量死超高齢化社会が始まろう
としている。私たちのライフスタイルはどう変っていくんだろう。死にいくことや
葬儀・墓に対する考えかたはどう変化していくのだろう。
宗教(とりわけ仏教や僧たち)はこの状況にどう答えようとしているのか。

 この本には明確な答えはない。(誰にもわからないことだから。)ただ私たちの
精神世界が大きく変ろうとしていることを明示しただけで充分読む価値はある。
この本の最後に佐々木閑氏(仏教学者)へのロングインタビューがあり、この部分が
わかりやすく、しかも示唆に富んでいる。日本の仏教の特殊性とこれからの仏教の
あるべき姿を述べている。いまの日本の仏教のやっていることは(本来のの釈迦の教え
とは異なり)絶望した人を救うのではなく死んだ人を送るセレモニーに過ぎないと
叱っている。日本の仏教は、生きている人のことより、死んだあとのことばかりを
やってきた。これを変えないと、つまり生きているひとの悩みや苦しみに
寄り添わないと、いずれ日本の仏教は衰退していくだろうという言葉が印象に残った。
28人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年4月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 『寺院消滅』で一世を風靡した著者による新たな作品。
 ジャーナリズム的な調査と分析に基づくリポートと言うより、取材して回った先の人々の行動と言葉と思いから紡ぐエッセイの意味合いが強い。
 「無葬」は「葬儀が行われない」という意味のようだ。大々的で仰々しい葬儀は減少傾向にたしかにあるが、「直葬」にも「葬」の字が含まれていることからも、葬儀そのものがなくなることは今のところないと思われる。ということからは、タイトルが何を示しているのかが不明確であるようにも思える。(キャッチーではある。わたしもそれで購入した。)
 著者の問題意識がどこにあるのかもよくわからない。葬儀がなくなる、僧侶はごはんが食べられなくなる、それによって仏教も衰退する、困った事態だ、というようなことが言いたいわけではないと思うし、もちろん葬式仏教ではない仏教を目指すべきだという、遙か以前から人口に膾炙した「結論」のようなことをあらためて言い直したいだけということでもないと思う。でも、それならもう少し何か書きようがあったようにも思う。
 仏教を中心に据えて展開される本であるはずなのに、著者があくまで「お骨」や「お墓」にこだわる社会一般、寺院運営者の価値観を微塵も疑わずに論を進めるのが最後まで気に掛かった。釈尊はいうに及ばず、親鸞聖人も法然聖人も自分の遺体にはこだわるなと遺言している。特に法然聖人は「南無阿弥陀仏とあなたがとなえるところ、それがわたしの墓です」とまでおっしゃっているのに。(超訳) 「わたしたちはなぜ墓にこだわるのか?」そこを問題点の1つに据えて考える本であっても良かったと思う。
 第4章は他の章とがらっと雰囲気が異なり、全編が佐々木閑氏へのインタビューから成る。佐々木氏は現在の日本の仏教の問題点を縦横無尽に指摘し、また、自身の考える改善の方法を提示する。日本には釈尊在世当時の仏教が未だかつて一度も存在したことがないという指摘には驚いたが、たしかにそうである。すごい。また僧侶が自分の宗派の教えを本気で信仰していない傾向が強いから日本で仏教が衰退しているのだという指摘にもまったくその通りだと思った。が、それに対して、原理主義的な立場から自分の宗派の教えを信仰している僧侶は科学を否定している、というのはどうかと思った。
 いろいろな不満が残るが、わたしが誤読しているのだろうなと素直に思える。
 ともかく、全体的に労作ではある。第4章は☆6つ以上で精読すべきかと思う。だからこの☆の数となる。
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年9月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
海外ではどうか分かりませんが、日本では急速にお墓への考え方や
向き合い方が変わっているのかなと思いました。
遠く離れて住んでいる家族とも疎遠でほとんど連絡をとらないし
この本に書かれていることは人ごとではないと感じます。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年3月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
わが家のお墓は茨城県にある。
父親、その祖父母、そして祖先が生まれ育ち暮した地縁・血縁が集う場所だ。
長男である自分はそこのお墓を継いで守ることになっている。
東京で生まれ育ち、今も東京に暮らし、そして茨城のお墓に入る。
“それって、どうなのよ?”
また、お坊さんは結構な確率で、結構な高級車に乗っている。
“それって、どうなのさ?”
そんな薄々持っていた疑問に本書は答えてくれた。
 
しかしながら、本書の主題は現代日本社会に深く巣作りを始ようとしている「死」と「仏教」に纏わる“闇”や“病み”の話しである
“人が亡くなれば、しっかりと葬儀をして、しっかりと供養する。”
これが、長きに渡る一般的な日本人が持っていた「死」に対する価値観と振る舞いであったはず。
しかし、これがもう当たり前では無くなっている。
お葬式をしないでそのまま火葬する「直葬」などは、まだ理解の範疇か。
しかし、葬儀代の節約するために解剖に差し出す「献体」、電車の網棚に忘れたふりをして遺骨入りの骨壺を置き去りにする等々。
日本人の死者へのリスペクトはいずこに…。
その他にも、多くの人に忍び寄る「孤独死」の恐怖や、存続の危機や在り方が問われる「日本仏教会」の話し等が書かれている。
本書を通して、日本人が、日本社会が間違いなく近い将来に直面する現実を知り、思いを巡らせた。
日本人にとって、本書は間違いなく一読に値する一冊だろう。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年8月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
前回の寺院消滅も素晴らしかったが、これも素晴らしい本だ。

批判的なコメントがあるので、購入を躊躇したが、喪主を経験した人でないと、完全には理解できない本ではないかと思う。
私は最近、喪主を経験したが、それでも、この本を読んで、知らなかったこと、気が付かなかったことが多いのに驚愕した。

葬儀の喪主は、たいていの人が一回か2回くらいしか経験しないので、少ない情報(葬儀の本が少ない)と親戚などの助言で、標準的な葬儀をして終わりになる。そして、それだけの情報で、新たな喪主に常識的な葬儀法を示唆することになる。かなり形式化している印象がある。

ひとつ、この本に書いてないことに気がついた。それは家族葬がほんとうに、節約型の葬儀になるのか、ということ。大勢が参列し、多額の香典で、喪主を助けるのが、昔ながらの葬儀のありかただったと思う。香典が少ないと、葬儀の費用はとても賄えない。そして、直葬は、必ず後悔することになる、と思う。今流行りの直葬は、もし経済的理由で選択するなら、やめたほうがいい。葬儀の費用がかなり高いことを聞いていて、私自身、節約型の葬儀を選んでしまったが、実際に葬儀をしてみると、費用は納得のいくものだった。人が大勢必要なので、どうしても高価になる。最近は、告別式まで日数がかかることが多く、それまでに遺体が痛まないよう保つのも、かなり大変な作業だと思う。

僧侶のあり方については、前作どおり、かなり批判的である。終末こそ、人間の最大イベントで、それがこのような状況では、日本人の宗教、広くは心のあり方は、荒廃していく一方のような気がする。

なお、”永代供養” の定義は、墓の使用権にすぎない、という書き込みは大変参考になった。カネの切れ目が縁の切れ目で、引き継ぐ人がいなければ、供養されなくなってしまう。無縁仏になってしまう。賃貸マンションと同じ。永代供養の意味を誤解している人は多いと思う。私自身がそうだった。

樹木葬は、自然葬のイメージと違い、樹木の下にドラム缶に入れた骨を埋めるだけ。自然には帰らない。注意すべし。
14人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2016年11月8日に日本でレビュー済み
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仏教界のみならず研究者や一般読者のあいだでも大きな話題となった前著『寺院消滅』から約1年半。僧籍を有するジャーナリストが、こんどは変貌する死と葬儀の現場から、現代日本が直面する大問題を浮き彫りにし、そこから再び寺院・仏教のゆくえを考察している。日々の新たな遺体が多すぎて回転が追いつかない都会の火葬場、無縁社会において増加する献体希望者、孤独死の悲惨な現場の後始末に尽力する遺品整理業者、さらには、専用の島まで登場している散骨の習俗の現状や、昔から無数の遺骨を集めて「骨仏」をつくってきた大阪の寺院の現代性などまで、前著と同様、巧みな取材から関係者の思いや願いがごく鮮明に浮かび上がってくる筆致で描いている。
そして、仏教の将来についての議論である。今回は路上生活者への支援や供養の活動を中心とした僧侶によるボランティア団体と、東京と地方の寺のネットワークによる分骨供養の取り組みなどの紹介に加え、著名な仏教学者の佐々木閑氏へのインタビューから、検討を進めている。佐々木氏は割合に冷静というか、「ボランティアは別に僧侶である必然性はありません。僧侶が仏教の学びをほったらかしてボランティアにばかり精を出すのなら、むしろ還俗して一生懸命仕事して税金を払ったほうがいいだろうと個人的には思ってます」とか、仏教教団は衰退しても仏教の教えは少なからず広がりつつあるのが現代とか、本書で取り上げられている熱心な僧侶たちの言動をむしろ相対化している感じで、なかなか興味深かった。
いずれにせよ、本書は急速に様変わりする日本の葬祭文化とそこでの仏教(教団・寺院)の意義を、具体的に考えるための本として優れており、寺院(の危機)論としてまとまりがよかった前著に比べるとインパクトがやや弱いとはいえ、関係者を中心にまた広く読まれるべき秀作であると思う。
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2017年4月28日に日本でレビュー済み
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前から後ろに行くにしたがって中だるみしますが、センセーショナルな内容でした。内容もビッチリでしたし。もう少し安かったら言う事なかったな。
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