●チェックシート等実務にもそのまま利用できる情報も入った本 (フィールドブックと言うらしい)
●ウェルチ本はいろいろあるが、一番のお勧め。リーダシップ ワークアウトによる権限委譲、 境界のない組織作り、シックスシグ マ活動、 CEOの役割について記載されている。 これを実現するため、気さくな態度 とオープンな姿勢、 境界のないこと、高い参画意識、学習する文化の創造、3つの S (自信、 単純さ、スピード)が重要という姿勢。
●階層型組織になると、 ミドルはお互いにメモを飛ばしあうことだけが仕事となり、前線でなにが起こっているかから遊離した存在に陥いり、態度が尊大な割りに内容のないビジネスパーソンがあまりにも多すぎる状況を呈する。 できるだけ管理をしないほうが、 それだけ会社はうまく行く。ビジネスは単純にすること、現実を直視、変化を恐れるな、境界をなくせ、最高の アイデアの持ち主を見つけ出しそのアイデアを実行に移せ、と主張して日々活動。
GEにおける文化変革は、ウェルチ時代の20年間、 下記の順で順次実施されてきたとのこと。 ワークアウト (登録商標になっている) ・タウンミーティングー>成功体験の共有ー>業務プロセスの改善 (継続性) ->変化加速プロセス (CAP) ->戦略的イニ シアチブー>顧客を勝ち組にする ー>シックスシグマ
●顧客そのものを勝ち組にすることで、 GEに利益がもたらされる。 シックスシグマの技術的理解、それに見合う財務の素養と実践能力
● 経営者の自己分析として、単純に以下の5つの項目だけでレポートし、 議論。 人材こそ最高の資産として、最高の部下に報いよ、と主張。
①世界的な競合状況はどうなっているか?(競合環境が変わる例を3つ挙げよ)
②過去3年間の競合他社の戦略はなにか?(他社の行動を3つ挙げよ)
③これに対する自分たちの対抗策は何だったか? (3つ挙げよ)
④今後予想される他社からの攻撃はどんなものか? ( 2つ挙げよ)
⑤ これらの攻撃を凌駕する自社のプランは何か? ( 2つ挙げよ) 過去は3つ、 将来は2つのアブストラクトしているところに思想を感じる。
●管理者を下記4つのタイプにわけ、 GEの価値観、 チームワークを重視。
①数字を達成し、GEの価値観を共有する
②数字は達成できないが、 GEの価値観を共有する。
③数字は達成するが、 GEの価値観を受け入れようとしないタイプ。 一最も手を焼くタイプ
④数字も達成しないし、GEの価値観も共有できない。 -存在場所はない。 望ましくない行動として、 利己的、 一人よがり、 手柄の独り占め、 気に入らない人の排除を行う人間を挙げている。 いくら成績を上げても評価しない。 (NIHの排 除)
あらゆる部下の頭脳を活用し、全員でGEの将来を創る。 (「長所を伸ばせ」に通じる)
●そのためのワークアウトの仕掛けを作る。 MI活動における小集団活動。 仕事に一番近い人がその仕事の改善、改革提案をボスにオー プンな場で実施し、即座に採択、不採択を判断させる制度。エネルギーの無駄使いの80%をばっさりと切ればいいと主張。その方法が以下。
社内に存在する最も時間を浪費するばかげた活動を3つ挙げよ。 仲間と相談し、活動3つにアブストラクトする (暗黙知の形式知化) 。仲間と相談し、 その3つが、 どうして先に取り上げられるか、 理由を考え答えを書く。
●境界のないリーダ
境界のないリーダかどうかをチェックする18個のチェックシート (質問表6)でどのレベルか診断できるようになっている。アイデアを横展開することは恥ずかしい話しではなく、どんどん奨励。一人から教わったこと、それを次に自分から広めたと話す姿勢は誉められてよい。 メディカルの遠隔監視が、 航空機エンジン、 輸送機器、 モータ、 産業システムと共 有し、 全社に広がった。
●昔は、こうした行動は弱虫だと非難されたものだった。 シックスシグマはもともと日本から、ただし、 それを工場だけでなく、ビジネスプロセス全体の改善にまで応用したところに米国やGEの特長があり。 戦略は長ったらしい行動計画ではない。 絶えず変化する状況に合わせて基本的なア イデアを積極的に変更して応用すること
ウェルチが求めるリーダ
●自分のエゴを我慢しておえ込み、控えめな態度をとりながら、会社の利益のために 働く、周りの人に活力を与えて奮い立たせ、自由な発想で創造的に仕事に取り組むようにさせできるだけ管理をしないマネージャー。毎朝、目を覚ますたびに、自分の仕事を新鮮な視点で見直すような人。
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ウェルチの戦略ノート 単行本 – 2000/7/12
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- 本の長さ379ページ
- 言語日本語
- 出版社日経BP
- 発売日2000/7/12
- ISBN-104822241904
- ISBN-13978-4822241902
商品の説明
商品説明
アメリカが誇るエクセレントカンパニー、ゼネラル・エレクトリック(GE)。『ウェルチの戦略ノート』(原題『The GE Way Fieldbook』)は、約20年にわたりGEの最高経営責任者を務め、20世紀最高の経営者と評されるジャック・ウェルチの本だ。
ウェルチの戦略は、「選択と集中」という言葉で端的に表されることが多い。ナンバーワン、ナンバーツーを育て、弱小事業をリストラするというこの戦略は、いまでこそ多くの会社が採用しているが、ウェルチがGEの最高経営責任者に就任した当時は、一般的な手法ではなかった。ウェルチはこの戦略に基づいて資源の再分配を行うことで、すでに大企業となっていたGEの業績を飛躍的に向上させている。
本書はベストセラーとなった前著、『ウェルチ』(原題『Jack Welch & The G.E. Way』)の姉妹編。ウェルチの経営哲学と戦略に加え、より具体的なデータが盛り込まれている。初公開となるGEの内部資料なども掲載されているので、読者はさらに具体的なイメージをもって、この経営者の功績に触れることができるだろう。(土井英司)
内容(「MARC」データベースより)
GE(ゼネラル・エレクトリック社)の実践したことを自らの組織内に移植したいと考えている企業に対して、それを実現するためのロードマップを提供。GEの社内資料も豊富に紹介。99年刊「ウェルチ」の姉妹編。
登録情報
- 出版社 : 日経BP (2000/7/12)
- 発売日 : 2000/7/12
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 379ページ
- ISBN-10 : 4822241904
- ISBN-13 : 978-4822241902
- Amazon 売れ筋ランキング: - 247,389位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 330位企業革新
- - 17,827位投資・金融・会社経営 (本)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年6月2日に日本でレビュー済み
GEは本当に素晴らしい会社だ
長きにわたりとても高い時価を維持している。その秘密は何なのだろうか?
GEにはGE GROWTH VALUEというものがあり、単なるパフォーマンス評価だけではなく、価値観を共通でもつ、人材としてのCOMPETENCYが求められる。
人としてGEにふさわしい価値観をもっているかが求められる。
GEのマネジメントは人材育成について60%以上の時間を費やすともいう。 まさしくGEは学習する組織なのである。
こうしたGEを作り上げたウェルチの考え方を学び、GEの経営の素晴らしさを再認識した
長きにわたりとても高い時価を維持している。その秘密は何なのだろうか?
GEにはGE GROWTH VALUEというものがあり、単なるパフォーマンス評価だけではなく、価値観を共通でもつ、人材としてのCOMPETENCYが求められる。
人としてGEにふさわしい価値観をもっているかが求められる。
GEのマネジメントは人材育成について60%以上の時間を費やすともいう。 まさしくGEは学習する組織なのである。
こうしたGEを作り上げたウェルチの考え方を学び、GEの経営の素晴らしさを再認識した
2003年11月2日に日本でレビュー済み
いい本だとは思います。ジャック・ウェルチが20世紀の経営者の中でも抜きん出た功績を残した存在だと言うことも分かります。しかし、ここは一歩引いて本書を読んでみましょう。リーダーシップやシックスシグマへのこだわり、組織というものの考え方、本書に書かれている内容はどれも参考になることばかりです。しかし、それほど目新しいというか、この本独自の、ウェルチ独自のものを感じるでしょうか。私が感銘を受けたのは、ところどころ“行間”に見え隠れする彼の“スピード”に対する意識の高さくらいでした。ウェルチ自身についても一歩ひいて捉えることも必要でしょう。ウェルチは確かに素晴らしい功績を残しました。彼の朗らかな表情を見ても「いい人そうだな」とは思いますが、彼には裏の顔も存在するのです。『ジャック・ウェルチ 悪の経営力』と言う本をご存知でしょうか。この本はウェルチという人物を極めて客観的な立場で(ウェルチ崇拝にならずに)評価した優れた本なのですが、この本の中では、ウェルチファンは聞きたくないようなこともかかれています。彼は“英断”とも言える意思決定の繰り返しでGEを復活させました。普通彼について書かれた本は(本書も同様に)、この意思決定の結果の良い部分だけを捉えます。しかし、やはりあまりにもきれいな、突き抜けるような彼の意思決定にはそれなりの犠牲もあったのです。GEの成功の裏には、多くの関係者の犠牲が払われていたのです。また、アメリカでは本書はそれほど評価の高い本ではありません。日本は多少ウェルチ崇拝の傾向があるようにも思えます。とはいえ、彼が優れた経営者であ㡊??ことは間違いありません。上記のように、“ウェルチ崇拝”にならずに、盲目に本書の内容を追うようなことをしなければ、本書はとても優れた価値を提供してくれると思います。ウェルチと戦うようなつもりで読んでも面白いかもしれません。
2012年12月10日に日本でレビュー済み
お手本とするには悪くない本だと思います。
超巨大企業の中で、どうやって社員を育てるのか、
壁を取り除くのか、品質をあげるのか。。。
そういった取組がとても分かり易く記されています。
ただ、既に10年以上前の本なので、あまりに古い。
というか、手垢のつきすぎた分野なので、今読むと古臭く感じる。
(発売当初は素晴らしかったのでしょう)
あと、結局のところ98年、99年のアニュアルレポートの内容を
説明しただけにも感じられ、編集手法に若干違和感を感じます。
でも、基本的にはとてもいい本なので★4つ。
超巨大企業の中で、どうやって社員を育てるのか、
壁を取り除くのか、品質をあげるのか。。。
そういった取組がとても分かり易く記されています。
ただ、既に10年以上前の本なので、あまりに古い。
というか、手垢のつきすぎた分野なので、今読むと古臭く感じる。
(発売当初は素晴らしかったのでしょう)
あと、結局のところ98年、99年のアニュアルレポートの内容を
説明しただけにも感じられ、編集手法に若干違和感を感じます。
でも、基本的にはとてもいい本なので★4つ。
2003年2月25日に日本でレビュー済み
この本を読むと、何よりウェルチがGEに対して行なったことが、
全社員を経営に参加させようとしてことだったとわかる。
そして、経営の参考書であるこの本は、その意味で、
組織ではたらくすべての人にとっての仕事の参考書になるだろう。
経営は人が行なうことであり、組織を動かすのも人の力である。
そのことをわかっていれば、企業はより強くなる。
そんな単純なことをウェルチ、そして、この本は描いている。
むずかしく考えずに、ウェルチが言っているように、
ビジネスはシンプルに考えたほうがいいということだ。
資料も多くわかりやすいので、おすすめ。
全社員を経営に参加させようとしてことだったとわかる。
そして、経営の参考書であるこの本は、その意味で、
組織ではたらくすべての人にとっての仕事の参考書になるだろう。
経営は人が行なうことであり、組織を動かすのも人の力である。
そのことをわかっていれば、企業はより強くなる。
そんな単純なことをウェルチ、そして、この本は描いている。
むずかしく考えずに、ウェルチが言っているように、
ビジネスはシンプルに考えたほうがいいということだ。
資料も多くわかりやすいので、おすすめ。
2000年12月14日に日本でレビュー済み
20世紀最高の経営者と言われ、2001年の末にはあのGE社を引退するジャック・ウエルチの経営の秘密が分かる本です。ただ中身が分かったからといって誰もがその通り実践できるわけでもなく、最終的にはそれぞれのビジネスにおけるリーダーシップがなければ何事も起こらない、この一言に尽きると思います。リーダーシップを伸ばすと意味でもこの本は面白く、日本的な経営に慣れていると思いもつかなかった方法や発想が詳細に紹介されています。誰もがウエルチに成れるわけはないですが、一歩でも近づきたいならまずはご一読をお勧めいたします。