日経BP社。長谷川真理子訳。
内容は面白い。我々が見、聞き、感じ、味わっているこの世界。
においも色も物質本来の持つ特性ではなく、われわれ生物が進化の過程で生存のために必要上獲得した知覚によって感じられるものにすぎない。
それでも無味無臭、無音の無機質な世界より、この雑然としているが美しい世界がいとおしい。
それにしてもわれわれの理解できる世界の外にある本当のの世界はどんな姿をしているのだろう。
この好奇心があるから、人は研究し続けるのだろう。
ただ翻訳は今一つの観がある。原文を見ていないので正誤についてはわからないが、訳語が読みづらい。もう少し説明的な訳にしたほうが良いのではないか。辞書にありがちな訳がちょっと気になる個所がある。
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人はなぜ感じるのか? 単行本 – 2001/6/1
- 本の長さ302ページ
- 言語日本語
- 出版社日経BP
- 発売日2001/6/1
- ISBN-10482224203X
- ISBN-13978-4822242039
商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
私たちの心がどのように出来上がったか知りたくありませんか? リンゴが赤く見えるのも、砂糖の味が甘いのも、異性に恋をするのも、みーんな先祖が生き延びるのに有利だったからです。感情の進化を探る旅にご招待!
登録情報
- 出版社 : 日経BP (2001/6/1)
- 発売日 : 2001/6/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 302ページ
- ISBN-10 : 482224203X
- ISBN-13 : 978-4822242039
- Amazon 売れ筋ランキング: - 276,479位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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上位レビュー、対象国: 日本
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2001年12月20日に日本でレビュー済み
本書では、人類の感情の機能とその進化について、進化心理学の観点から論じられています。内容も刺激的でしたし、翻訳もよいと思いました(いわゆる翻訳調のもってまわった言い回しがないわけではありませんが)。
残念だったのは、コンピュータ・シミュレーションの細部がよくわからないこと。また、進化論について最低限の知識を持っていることを前提として書かれているので、門外漢は要注意。
著者は心理学者に分類されると思いますが、心理学的な内容の箇所よりも、DNA、免疫系、脳の構造などについての記述の方が活き活きしているのが面白かったです。
残念だったのは、コンピュータ・シミュレーションの細部がよくわからないこと。また、進化論について最低限の知識を持っていることを前提として書かれているので、門外漢は要注意。
著者は心理学者に分類されると思いますが、心理学的な内容の箇所よりも、DNA、免疫系、脳の構造などについての記述の方が活き活きしているのが面白かったです。