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企業生命力 単行本 – 2002/4/13
シェルの調査によるリビングカンパニー(長寿企業)の定義は、環境に敏感、強い結束力、寛大さ、保守的な資金調達、の4つの要因が骨格である。つまり、長寿企業とは、「生き物であり、行動決定は学習課程で習得した知識を基礎とする」と主張する。確かに、リビングカンパニーの意識に欠けた企業は、体質的に目標達成が難しいことを大抵のビジネスマンは認識せざるを得ない。
- 本の長さ308ページ
- 言語日本語
- 出版社日経BP
- 発売日2002/4/13
- ISBN-104822242757
- ISBN-13978-4822242756
商品の説明
商品説明
ロイヤル・ダッチ・シェルで著者らが行った調査研究によると、フォーチュン500企業の平均寿命は40年から50年にすぎない一方で、ヨーロッパや日本では200年以上存続している企業もあるという。そして、こういった企業生命力の強い「リビングカンパニー」を調べた結果、「環境に敏感」「強い結束力と独自性」「寛大さ」「資金調達が保守的」という共通する特徴を発見したのである。
著者はこの研究をもとに、社会学や心理学、人類学的アプローチも試みながら、リビングカンパニーとはどういうものかを描いているのである。特に、企業の行動決定は学習過程で習得した知識が基礎になるという考えや、企業が生存するために組織学習がいかに重要であるかを繰り返し強調している。
読者は、本書に書かれているリビングカンパニーの特徴が、ややもすると批判されがちな「日本的経営」の特徴に類似している点が多いということ、逆に最近の日本企業が進めているリストラなどが、リビングカンパニーを崩壊させる行為として著者が指摘していることに驚くであろう。こういった著者の主張を素直に受け入れることはなかなか難しいかもしれないが、社会を構成する組織のひとつとして企業を位置づけ、利益の追求ではなくその組織にかかわる人間を一番大事にすべきであるという考えは、きわめて示唆に富んでいる。「企業とは何か」をあらためて考えさせられる本である。(戸田啓介)
内容(「MARC」データベースより)
登録情報
- 出版社 : 日経BP (2002/4/13)
- 発売日 : 2002/4/13
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 308ページ
- ISBN-10 : 4822242757
- ISBN-13 : 978-4822242756
- Amazon 売れ筋ランキング: - 344,270位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,205位オペレーションズ (本)
- - 22,180位投資・金融・会社経営 (本)
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学習する組織、ナレッジマネジメント、チームワーク、エンパワーメントなどの内容を筆者の経験と知識を持って体系的に説明しながら企業の生命力と言う観点において統合してあり、上記の経営上での内容が一つにつながれているところが感心させられた。
生命体として企業を捉えて説明がなされていくので、知識での裏づけは生態学や生物学、心理学などの話であるが科学的な内容でもあるので、すっきりと違和感が無く理解することが出来る。
また失敗して消えていく企業のリーダーの問題点なども、リビングカンパニーに必要な組織文化から離れている特性として非常にわかり易く説明されている。
このような本を是非日本の企業のリーダーに読んでいただきたいものである。内容がいい割にはあまり読まれていないようで残念である。
この本は非常に参考になると思っています。これを書いたのは、
アリー・デ・グースというシェル石油 に勤めていた経営者なのですが、
一時期、シェル石油が、「わが社は石油の 会社です。石油は来年
ではないかもしれないけれども、なくなってしまいます。
その時にシェル石油は大変なことになりますよね」ということで、
デ・グースさんに、 「数百年の長寿企業を調べて、そういう会社が、
ある意味、こういう極めて難しい境目を乗り越えている事例を探して
欲しい」と言いました。実はここに三井も出てくるのですが、アリー・
デ・グースの結論として、会社が中にいる人間を機械的に扱って
しまうと、会社は生命力を失ってしまって新しいことをやり出す力が
なくなる。 実は会社も生きものであって、そこにいる人間を尊重して
育ててそれからいろいろな学習の機会を与えて、その人たちがその
恩返しとして、会社を新しい時代に連れて行ってくれると、こういう
思想になっているわけです。
筆者は、ロイヤル・ダッチ・シェルの元社員で、同社において実施した「企業の寿命」の研究成果をベースにして主張している。この研究について、もう少し開示されていると、説得力が増したであろう。
経営者はもちろん、中間管理職にとっても必読の書と言えよう。
著者は企業マネジメントのに対する考え方の違いと考え本書でその考えを説明している。
しかし、本書をそれは企業が置かれた環境の違いによる違いでしかないとしか読み取れず。
衰退期の市場にある企業の対応がエコノミックカンパニーに示される企業経営を行い。
安定期の市場にある企業の対応がリバーカンパニーとして示される企業経営を行う
そのようにしか読み取れなかった。
著者が主張する能動的にリバーカンパニーを選択し経営できるとは思えない。
安定期の市場にある企業のスナップショットが延々と語られているように思えた。
衰退期の市場に直面している企業が労働者を機械のように扱う状態、
つまり、生産設備のような資本財と考える人員削減を継続する経営手法、
このような状態から転換する手がかりは私には読み解く事ができなかった。
成熟した安定市場で安定した企業経営のための手がかりとしては優れた図書なのかもしれない。
しかし、市場変革期で生きている人がこの本から何かを得ようとすれば、かなりの思考の飛躍を求められる。
私は本書を人に読むように勧めない。
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The stewardship approaches discussed and evidence supporting their viability demonstrate how any level of management can have an impact that will far out last their tenure with any firm.
One key element that could be developed, is how to utilize the stewardship model within an Economic modeled organization.