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失敗から学べ!「社長失格」の復活学 単行本 – 2002/7/15
- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社日経BP
- 発売日2002/7/15
- ISBN-104822242900
- ISBN-13978-4822242909
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商品の説明
商品説明
たとえば著者は、一般中小企業は経営の優先課題を組織の存続に置き、自社の経営資源を超えた経営をしないが、ベンチャーは会社の「器」を事業の具現化の手段とみなし、戦略上必要な経営資源を外部から積極的に調達すると論じて、ベンチャーのリスクの高さを浮き彫りにする。また、アメリカとの比較から日本のベンチャー経営の非合理性を指摘したり、投資と融資の「カネの性質」の違いを解説したりもする。ベンチャー経営者ならぜひ、頭に入れておきたい知識である。
こうした論考を踏まえて、著者の失敗もあらためて検証されている。その大きな要因にされている経営スタイルと経営資源の「性格の不一致」という視点はじつに興味深く、失敗があってこそ得られるものであることがわかる。また、結論から導かれている「経営に必要な『速さ』と『早さ』は区別して考えなければならない。『速さ』とは、情報収集~分析~決断~実行の早さ=スピードである。『早さ』とは、ビジネスをいつ開始するかという『商機』に対するタイミングである」という提言は、そのままスタートアップ時の指針になる。
本書にはさらに、経営者になるための条件や、経営者が犯しやすい間違いなどもまとめられている。起業をめざす人やベンチャーの経営者にとって貴重なアドバイスが得られるのはもちろん、失敗が個人の成長にとっても社会にとっても不可欠であることを実感させてくれる1冊である。(棚上 勉)
著者からのコメント
企業やビジネス社会において、ある程度の「知識武装」も必要かもしれない。しかし、僕が直接知っている何人かの成功している起業家や経営者から、以上のような知識武装したかのような言葉を聞いたことが無い。彼らはもっと基礎の部分で彼らなりの経営を実践し成功を手に入れていると僕は感じている。
彼らの口から出る言葉は、本書に書いてあるような「当たり前の事」が大半を占める。
僕が本書で訴えたかった事は「高度なトレーニングより、基礎体力のアップが重要」であり、「高度な技術より、やり遂げる意思の確認」であり、またそのための「夢」の再認識である。結果として「当たり前」が大半を占める事になった。しかし、実際にわずかな成功と大きな失敗を起業家として経営者として「経験」した僕は、多くの時間をかけて自らの失敗の原因を探った。そしてたどり着いた結論は、経営はとてつもなく難しい技術を必要とするものではないということだった。そしてもし難しいことがあるとすれば、「当たり前」を「当たり前」に継続的に実行することであり、それを維持するための明確な個人の「夢」の認識である。
内容(「MARC」データベースより)
登録情報
- 出版社 : 日経BP (2002/7/15)
- 発売日 : 2002/7/15
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 224ページ
- ISBN-10 : 4822242900
- ISBN-13 : 978-4822242909
- Amazon 売れ筋ランキング: - 276,347位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 624位起業家関連書籍
- - 19,829位投資・金融・会社経営 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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「社長失格」から著者も数年経ち、革新的ベンベンチャーの倒産を冷静に振り返ることが出来てからのまとめ的著作。
17年経った今でも、地方や一部IT以外のスタート・アップではあまり変わらない状況に驚いた。
(私も著者程ではないが、スタートアップベンチャーの倒産経験有)
そういう意味でも、これから日本でスタート・アップや起業を目指す方には是非とも読んで欲しい一冊。
特に、最後に著者が訴えていることは、ビジネスを興す上で(いや事業を率いている方全員)一番重要でかつ
どんなに環境が変わろうと、永年問われ続ける問いである。
「失敗から学ぶ」という言葉は使い古された言葉だけど、これってなかなかできるものではない。
人はとかく失敗したら蓋をしたくなるものだからね。
しかし、この本での板倉雄一郎さんは、ハイパーネット破綻という失敗という個別の事象から一般的な企業経営の勘所を引き出していたと記憶している。
これはなかなかできることはではない。
全身全霊で打ち込んでいたビジネスだっただけに心理的な痛手もあったことだろうし。
本書の内容とあまり関係ないけど、僕的には、というかこの前作の社長失格でも触れていたと思うけど(思い出しながら書いているので違っていたらすいません!)、ハイパーネット社が志半ばで破綻したのは(豪勢な暮らしをしていたじゃない?という指摘はさておき)、この当時はIPO前のベンチャー企業の資金調達手段がほぼ銀行融資に限られていたことに尽きる。
ということで、とってもいい本だったと記憶しています。
その過程をノンフィクションで綴り、その文章の上手さもあって、ベンチャー起業家の「バイブル」と言われたらしい。
そこから立ち上がり、出版当時の2002年現在、執筆活動、講演、経営コンサルティング、ベンチャーキャピタル、社外取締役などで社会復帰を果たし、
過去の経験をまとめ、整理し、自分の失敗を反面教師にした「新規事業」のテキストが本書である。
「この人頭いいなぁ」「転んでもタダではおきない」「根っからの起業家だ」というのが読後感。
ベンチャー企業を立ち上げる際のノウハウ満載で、こちらは起業家を「目指す人」のバイブルであろう。
本書の内容の前半は公演の内容と似たようなものではありましたが、改めて新鮮な気持ちで読まさせて頂きました。サラリーマンや学生や主婦やフリーターの方たちにもお役にたてる「お話」ではありますが、基本的には経営者や起業家向けの書物に思います。
オーディナリー企業とベンチャー企業の根本的な違いを初心者にもわかるように懇切丁寧に述べられていて、おのずとお金の借り入れ方も違い、ベンチャーはハイリスクハイリターンであり、何が重要かというと「本当に楽しいと感じられること」なのかどうかの起業家の「夢」が成功の十分条件といっておられます。
また成功率の低いベンチャースタートアップの場合、失敗したことを深追いせず、時間や人やお金を次の有望なスタートアップにつなげた方が合理的というアメリカ的な考え方も述べています。
ただし、この背景には、資本と経営の責任の分離や多くの失敗をした人の方が、成功に近い人というアメリカ的な考え方があり、資本と経営の責任が同類、一度失敗したら終わりという日本社会の中では、育たない面もあると個人的には思いますが、日本経済を再建するには、ベンチャー企業の活性化が大事の大事と思いますので、是非一読をおすすめします。
*追伸 本書に、自己破産からどういう過程を経て、今の板倉氏があるのかという、どろくさい体験談も正直なところ期待しておりました。
ただ、どれも目新しいことではない。
日本のビジネス社会では、たった一度の失敗が許されないケースが多すぎる。
失敗を反省し、評価し、その後の発展の糧へとすることが
できるような成熟したビジネス社会が成立していないのだ。
自身が巨額負債を抱えた自己破産を経験している
著者の語り口は軽妙でわかりやすく、しかし真摯である。
真摯な語り口を通して、著者が訴えているのは、
失敗に対して寛容な社会を築くきっかけになるのは
まさに一度失敗した当人たちが、
打たれ強く再起を果たすことなのだというメッセージなのではないか。
一般論を超えた社会の成熟への意思が読み取れる勇気の出る本である。
文中に見られるベンチャーと大企業、日本の環境と米国の環境、これまでの日本とこれからの日本の比較も非常に解りやすい。
文章も無駄がなく読みやすいので著者の主張がストレートに伝わってくる。著者のプレゼンには定評があるらしいが、それ同様に文章も上手・・そんな印象をもった。
倒産後、時が経ったとはいえ自分の失敗をこれだけ冷静に分析して「失敗」を単なる「思い出話」ではなく「ノウハウ」にしていることに感心させられた。
特に「第3章 実践!起業入門/仕事入門」の部分は、もう少し手を加えれば一冊のビジネス書として十分通用するだろう。
起業での失敗を単なるゴシップとしてではなく、それがマーケットや人材育成に貢献する事象であると捉える風土が日本に欲しい。
「得点する文化」が浸透しないと日本はいつまでも今の停滞から脱出できない・・本書を読んでそう感じた。
板倉氏の次のミッションは、コンサルとしてベンチャーキャピタルとして起業家を育成すること日本の起業環境整備に寄与することではないだろうか。
しかし、反対に、たとえどんなに優れたビジネスアイデアを持っていても、どれだけたくさんのお金を持っていても、どれだけ優秀な人々と共に仕事をすることができたとしても、あるひとつの要素が欠けると絶対にベンチャー企業が成功しないと言い切っている。
それを著者は「夢」と表現した。「夢」というと青臭い話に聞こえるが、必ずしもそうとは言えない。この場合の「夢」は、「最終目標」と言い換えてもいいだろう。「最終目標」を明確に表現できない人間が、果たして「最終目標」に至るまでの最適なルートや手段をとることができるだろうか?もちろん、できるはずがない。
我々が日々働いているのも、生活のためだけではなく、何か「夢」があるから働いているはずなのだ。いや、今はそうでなくても、かつては「夢」を抱いていたはずであろう。必ずしも働いている人に限らないが、この本をすべて読み終えたときに今一度自分に問い直して欲しい。
「あなたの『夢』は、なんですか?」と。
それを具体的に表現することが、成功への第一歩であることだけは間違いないだろう。この問いこそが、第一歩から成功への道を踏み外て、失敗という迷いの森に入りこんでしまった著者だからこそ、読者に問いかけることの出来る唯一にして最も本質的な問いなのであろう。