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僕の起業は亡命から始まった!―アンドリュー・グローブ半生の自伝― 単行本 – 2002/9/26
インテル創業者の一人で現会長であるアンドリュー・グローブは、ハンガリー・ブダペストのユダヤ人家庭に生まれ、幼くして重度の難聴を負った。そして、第二次世界大戦とナチスの迫害、戦後の共産党政権下の暗い時代を両親の深い愛情に支えられて生き延び、ハンガリー動乱のさなかに単身オーストリアに脱出、アメリカへ亡命。若干20歳のときである。
グローブは、波乱に満ちた前半生を、心の奥に埋もれた記憶、できれば埋もれたままにしておきたかったであろう記憶までも一つひとつ丹念に掘り起こし、自分の感情を驚くほど克明に描写している。
- 本の長さ384ページ
- 言語日本語
- 出版社日経BP
- 発売日2002/9/26
- ISBN-104822242994
- ISBN-13978-4822242992
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商品の説明
商品説明
感情的な描写が少なく、淡々と書かれているが、本書を読む限り、著者の幼少期の経験はあまりに壮絶である。4歳でしょう紅熱(溶連菌による感染症)を患い、5歳で父親が軍隊に召集、その数日後に起こった祖父の死…。また、ユダヤ人であることから激しい差別を経験し、ナチスによる迫害を恐れながら暮らした。
こうした緊迫感あふれる描写の一方で、数々の友人や教師との交流も描かれている。同級生たちからプフィ(太っているという意味)と呼ばれ、自分の容貌に若干のコンプレックスを感じながらも尽きることがなかった女性への興味、学問への飽くなき関心、ジャーナリスト志望だった彼がどうして化学に興味を持ったのかなど、偉大なる経営者、アンドリュー・グローブの知られざる横顔が実に詳細に描かれている。とりわけ、自らの積極的な努力により勝ち取った、新天地アメリカでの第2の人生は実に爽快で、読んでいて気持ちがいい。ビジネス書の趣はないが、充実した人生を得るためのヒントを与えてくれる1冊。(土井英司)
メディア掲載レビューほか
米インテル会長のアンドリュー・グローブ氏が、誕生から大学在学中までを描いた自伝。子供のころの話、思春期の甘酸っぱい思い出、祖国ハンガリーを捨て亡命するまでの苦闘、米国での新生活などが率直に語られている。戦場から父親が帰ってくる場面や、亡命のためにハンガリーからオーストリアに脱出する場面は実に感動的だ。
「論理的かつストレートで、しかもシンプルな話を好む」(インテル日本法人の社長だった傳田信行氏)というグローブ氏の人柄がよく出ている。インテルを巨大企業に育て上げた人物の活力の源泉を知ることができる書に仕上がっている。
グローブ氏は亡命から45年以上を経た今でも不測の事態に備え、出張時には“野菜サンド”をカバンに忍ばせているといわれる。さらに「入国審査は、いまでもドキドキする」と語る。第2次世界大戦、ホロコースト、ハンガリー動乱、米国亡命といった体験がいかに強烈だったかが本書を読むとよく理解できる。
最後に一つ苦言を呈したい。表紙などにグローブ氏をインテル共同創業者と記しているが、これは誤り。同社の創業者はロバート・ノイス氏とゴードン・ムーア氏で、グローブ氏は、設立後しばらくして入社した。
(日経コンピュータ2002/11/4Copyright©2001日経BP企画..Allrightsreserved.)
-- 日経BP企画
内容(「MARC」データベースより)
登録情報
- 出版社 : 日経BP (2002/9/26)
- 発売日 : 2002/9/26
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 384ページ
- ISBN-10 : 4822242994
- ISBN-13 : 978-4822242992
- Amazon 売れ筋ランキング: - 508,536位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 780位ビジネス人物伝 (本)
- - 32,490位歴史・地理 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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先月NHKの「週刊ブックレビュー」で資生堂名誉会長の福原義春氏が本書に一言だけ触れて高く評価している様子を見て、どんなものかと手に取ってみました。結果、これはすこぶるつきの面白さを持った本でした。
グローブがハンガリーで生まれたのは1936年。日本でいえば2・26事件の年です。
ハンガリーは間もなくナチス・ドイツに蹂躙され、ユダヤ人であったグローブはホロコーストの危機に直面します。
やがて終戦。今度はソビエトによる共産化により、暗黒の全体主義国家に生きることになります。
1956年のハンガリー革命を機にオーストリアとの国境を越え、そしてニューヨークへ。
そんな波乱の半生を生きたグローブの国家体制に翻弄される姿は興味深く、時にサスペンスに満ちたものです。わけても亡命のための国境越えのくだりはスリリングな映画のようです。
またそれにまさるとも劣らぬ面白さを感じさせるのは、普通の男の子の友情や恋、親子の愛情、ユダヤ人に対するいじめ、といった懐かしい少年の日々の思い出なのです。
女の子とのデートやジャーナリストへの夢など、アンドリュー少年は憧れと希望を様々に抱きながら、苦く悲しい挫折もまた味わうのです。名もなきひとりの少年の大変魅力的な成長譚として、飽きることなく頁を繰ることができました。
アンドリュー・グローブは企業経営者としては毀誉褒貶相半ばする人物のようですが、本書で描かれるその前向きで懸命な---そうまさに命懸けの---人生には、抗しがたい魅力があるのは間違いありません。