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ニッポンの課長 単行本 – 2004/1/26
高度成長期時代の日本、「課長」という肩書きは、サラリーマンにとって出世と幸せのマイルストーンだった。その最後の象徴ともいえるのが団塊の世代の課長を描いた漫画「課長・島耕作」。
ところがバブル崩壊以降21世紀初頭のいま、「課長」という肩書きには、アナクロと哀愁の匂いが漂う。大企業の崩壊、組織のフラット化、実力人事の台頭--。「課長」はもはや過去の遺物?
でもそんな21世紀の日本にも「課長」はいる! 日本の経済と会社と社会と家族を支えている!
本書では、そんな課長たちの奮闘ぶりを作家シゲマツが追り、そして伝えます。
不祥事に苦しんだ雪印乳業で「謝罪」を仕事にする女性課長、存亡の危機に立たされたりそな銀行の「再生」課長、大人気はとバスツアーのアイデアマンはとバス課長、百貨店駅弁祭の考案者である京王百貨店の駅弁課長、ドラえもんを本当に21世紀に誕生させようともくろむバンダイのロボット課長など企業の現場でがんばる課長さんたち。
それから、南高梅を支える和歌山県のウメ課課長、安来節の町でどじょう養殖を目指すどじょう課長、鉄冷えの釜石でキャビア養殖に乗り出すチョウザメ課長、愛媛県でニッポン一の夕日を観光資源にしようとする夕焼け課長など、日本全国の村や町で創意工夫する課長さんたち。
さらには、80年代の早稲田ラグビーを支えた本城選手がなんとサントリーで「燃焼系」や「DAKARA」のヒットを生んだ敏腕課長になっていたり、70年代終わり甲子園を沸かせたあの坂本-バンビ-佳一投手が地元名古屋で課長をやりながら、野球教育のNPOを立ち上げていたり、アイススケートの岡崎朋美ちゃんが実は富士急行最年少の課長さんだったり……。
課長という肩書きの裏には、いろいろなひとのいろいろな思いと人生が隠れている。全国21人の課長の過去・いま・未来をつぶさにルポルタージュし、21世紀日本のビジネスパーソンたちに、エールを送る。それが本書、「ニッポンの課長」です。
- 本の長さ344ページ
- 言語日本語
- 出版社日経BP
- 発売日2004/1/26
- ISBN-104822243788
- ISBN-13978-4822243784
商品の説明
商品説明
登場しているのは、会社建て直しの渦中にいる課長やヒット続発中の課長、自治体や第3セクターで働く課長など、置かれている立場や年齢も異なる21人。なかには、多数の部下を抱えているひともいれば、一人仕事が多いひと、また、課長職のほかにプロアスリートとしての仕事を持っている有名人課長も登場する。一見ばらばらな21人であるが、共通しているのは、課長として会社や団体の業績に貢献する使命を果たそうとしているのと同時に、仕事をする「個人」としての夢を持ち合わせているということであろう。たとえばローティーンの女の子に人気のファッションブランド「エンジェルブルー」のディレクターは、ブランドイメージを保ち続けるための戦略を考える“ディレクター”としての課題を追求するとともに、元“デザイナー”としての視点を忘れてはいない。組織の一端としての仕事と、個人として向き合う仕事。時には相反することもあるかもしれないこの両輪を、うまく回すことを求められているのが「課長」という役職なのかもしれない。
本書は「課長」をターゲットにまとめた読み物ではあるが、“夢多き仕事人列伝”という雰囲気に富んだ内容に仕上がっている。功を成し遂げた著名人ではない身近な仕事人たちにも、こんな夢とドラマがあるのだということが感じられる、元気をもらえる本である。(朝倉真弓)
内容(「MARC」データベースより)
登録情報
- 出版社 : 日経BP (2004/1/26)
- 発売日 : 2004/1/26
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 344ページ
- ISBN-10 : 4822243788
- ISBN-13 : 978-4822243784
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,981,233位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 951位企業動向
- - 16,582位ビジネス・経済ノンフィクション
- - 93,176位投資・金融・会社経営 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
1963(昭和38)年、岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。
出版社勤務を経て執筆活動に入る。1991(平成3)年、『ビフォア・ラン』(ベストセラーズ、現在は幻冬舎文庫)でデビュー。
著書は他に、『ナイフ』(新潮文庫、坪田譲治文学賞)、『定年ゴジラ』(講談社文庫)、『エイジ』(新潮文庫、山本周五郎賞)、『ビタミンF』(新潮文庫、直木賞)、『隣人』(講談社、講談社文庫で改題『世紀末の隣人』)、『流星ワゴン』(講談社文庫)、『きよしこ』(新潮文庫)、『トワイライト』(文春文庫)、『疾走』(角川文庫)、『その日のまえに』(文春文庫)、『カシオペアの丘で』(講談社文庫)、『とんび』(角川書店)、『十字架』(講談社、吉川英治文学賞)など多数。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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なんか中途半端な位置
その課長に対して重松清がフリーランスという立場から
21人にインタビューしていってるけど
皆、頑張ってるのはよく分かった
21人の年齢にはばらつきがあるけど
皆「課長」という肩書き通り
出来る業務を精一杯頑張っているのは伝わる
重松清がそこだけを強く感じたのかもしれない
組織にいる人には「サラリーマンと呼ばないで」(光文社)の方がお勧めです
日本の会社は今中間管理職の人たちががんばっていかなければならないのかなと思っています。下から突っつかれ、上からプレッシャーを与えられと胃が痛くなるポジションなんだけど、この人たちがいないと会社が回っていかないんだね。
「重松清が始めて挑む、ビジネスノンフィクション」といううたい文句だが、やはりビジネスを書いてもその人の人生がにじみ出るのが重松清作品だと思った。
本を読むとそごうに買い物に行って、雪印牛乳を飲みたくなった。
頑張れ!!日本の課長さん。
課長が元気になれば日本も元気になる。
実名&写真付きなので突拍子もない裏話や暴露話はない。中間管理職の悲哀というより「如何に自分ががんばっているか」ということを中心に描かれている。
自分に近い年代、業種の話は興味深く読むことができますが、そうでないと、どの話も内容が似通っているだけに、飽きてきます。
通常であれば、この様な話であれば、役所の課長より一般企業の課長がおもしろい内容であるはずであるが、本書で紹介される役所の課長は、そこらの市役所などで見られる課長ではなく、この土地ならではという課長ばかりで、本書に限って言えば役所の課長の話のほうが断然おもしろい。
ただ、『課長』にこだわる必要があったのかという疑問は残る。題名や目次以外では、というよりは、取材相手を課長にこだわったがために、質が落ちた部分もあったのではという気がする。
~~
沢山の課長の物語は、筆者の力で面白く読めましたが欲を言えばもう少し一人ひとりについて突っ込んだ話が聞ければ良かったと思います。そうすると読者が自分の仕事に関して前向きに取り組む後押しができたのではないでしょうか?この本は「みんながんばってるから、おまえも頑張れ」位の応援歌のように思えました。~