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ジョイ・オブ・ワーク~組織再生のマネジメント 単行本 – 2005/4/7
- 本の長さ222ページ
- 言語日本語
- 出版社日経BP
- 発売日2005/4/7
- ISBN-104822244458
- ISBN-13978-4822244453
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出版社より
統計的思考による経営 | 直感的統計学 | ジョイ・オブ・ワーク 組織再生のマネジメント | 経営のための直感的統計学 | 国際競争力の再生―Joy of Workから始まるTQMのすすめ | |
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カスタマーレビュー |
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価格 | ¥249¥249 | ¥2,895¥2,895 | ¥550¥550 | ¥143¥143 | ¥110¥110 |
発売日 | 2010/1/21 | 2006/4/13 | 2005/4/7 | 2003/7/15 | 2000/4/1 |
商品の説明
メディア掲載レビューほか
デミング博士は、我が国では“品質管理の開祖”として名高い。一方米国では、勢いを失った米国企業が1990年代に復活を遂げる礎となった実践的経営哲学の提唱者として、今日も高く評価されていると著者は説く。著者は博士の数少ない直弟子の1人であり、競争力が低下しつつある今日の日本企業には、デミング理論を基盤とした新たな経営理論が必要だと論じる。
かつて日本の製造業を世界のトップに押し上げるのに貢献した「QC(品質管理)サークル活動」も、今日ではほとんど機能していないと著者は見る。従業員は「やらされ感」を抱き、勤労意欲は下がるばかりだと言う。それに取って代わる実践的な施策が「CDGM(クリエーティブ・ダイナミック・グループ・メソッド」である。
キーワードは働く喜びを実現せよという「Joy of Work」。デミング博士が構築した「TQM(総合的品質管理)理論」をベースに、従業員の欠点ではなく良い点に着目せよ、成長を続けるグループを作れ、トップダウンよりもボトムアップを重視せよ、順位をつけず敗者を作るななどと提唱。QCサークルとの根本的な違いや優位性を具体的に示していく。CDGM導入によって成果を上げた企業の実例も詳しく報告されている。
(日経ビジネス 2005/04/25 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
-- 日経BP企画
登録情報
- 出版社 : 日経BP (2005/4/7)
- 発売日 : 2005/4/7
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 222ページ
- ISBN-10 : 4822244458
- ISBN-13 : 978-4822244453
- Amazon 売れ筋ランキング: - 225,714位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 583位経営管理
- - 801位オペレーションズ (本)
- - 1,086位マネジメント・人材管理
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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ひとつの答えがこの本にある。
米国でトップコンサルタントとして活躍し、図らずもバブル崩壊後の米日国際競争力再逆転の一翼を担ってしまった著者が、祖国日本への贖罪の意を含めて示した日本復活の指針とは、なんとデミング流TQM!!
なるほどトヨタのカイゼンもデミング流QCの延長線上と考えれば、著者の主張は説得力がある。成果主義の見直し、日本的経営の再評価が進行しつつある今、かつてのQC、さらにTQM、6シグマを超える「デミング哲学による真TQM」が著者の主唱する内容であり、具体的な導入方法まで懇切に論述されている。
米国流成果主義の失敗を経験した日本企業が、デミング哲学により競争力を復活することになれば、なんと快哉なことだろうか。期待してやまない。
第1章 なぜ日米の競争力は逆転したのか?
第2章 新しいTQMのコンセプト
第3章 どうしたら改善できるのか?
第4章 ばらつきを管理しよう―管理図
第5章 Creative Dynamic Group Method―創造力を最大限に発揮させるグループ
第6章 日本のQCサークルはなぜ衰退したのか?
第7章 社会福祉局だって、改善できる
第8章 CDGMの実践(元気のいい中小企業の話
第9章 成熟した会社だって、改善できる!)
第10章 デミング経営哲学の真髄―デミング14ポイント
第11章 文科系学生に競争力を
一読して改めてEdward Demmingの偉さを思った。デミングの14ポイントには複数の版があるが、デミング協会の、Fourteen Points of Management https://www.deming.org/theman/theories/fourteenpoints が一番良いのだろう。吉田さんが翻訳しているのは、こんな感じ。
1.競争力をつけ、生存し続け、そして従業員に職を与え続けるために、製品やサービスをつねに向上させる一貫した不動の目的を打ち立てること。
2.新しいものの考え方を採用すること。われわれは新しい経済時代に入った。西洋の経営者は挑戦に目覚め、自己の責任を理解し、変革のリーダーシップをとらなければならない。
3.品質を達成するために、検査に頼ることをやめること。最初の段階で、質を製品に織り込むことにより、大量の検査に頼る必要性を排除すること。
4.価格だけで仕入れを決定する習慣をやめ、その代わり、総コストを最低にすること。それぞれの仕入れ項目については、忠誠と信頼の長期関係にもとづき、仕入先を1社にする方向にもっていくこと。
5.質及び生産性をたえず向上させ、それによりコストをつねに低減するために、生産及びサービスを行うシステムをたえず向上させること。
6.実地訓練制を設けること。
7.リーダーシップを発揮すること。リーダーシップとは人々や機械や装置がよりよい仕事をするのを助けることである。経営のリーダーシップは、製造の作業員の指導同様、解体修理が必要である。
8.全員が会社のために効果的に働けるように恐怖心を取り除くこと。
9.部門間の障壁を取り除くこと。リサーチ、デザイン、販売、製造などにいる人々は一丸となって働き、できあがった製品やサービスに関して起こり得る製造上の問題を予知しなければならない。
10."無欠点"(zero defect)や"より高い生産性を"、とかいうようなスローガン、激励、目標等は一切止めること。
10a、工場内で数量割り当て(Quotas)をやめること。リーダーシップで置き換えること。
10b.目標による経営をやめること。数字や数値目標による管理をやめること。リーダーシップで置きかえること。
11.時間給労働者から彼の仕事に対する誇りを奪うような諸障害を取り除くこと。監督者の責任は数量だけの管理から質の管理に変わらねばならない。
12.管理職や技術者たちから彼らの仕事に対する誇りを奪うような諸障害を取り除かねばならない。これは、年次評価やメリット評価や目標による管理などの廃止を意味する。
13.積極的な教育及び自己啓発の計画を設定すること。
14.会社の全員をこの変革を成し遂げるために動員すること。変革はすべての人々の仕事である。
(この本の番号付けは、間違っていたので、訂正しておいた。)
すごいのは、Zero Defectなど言うな。目標による経営をやめろ、成績評価をするなということ。吉田さんは、この解説の中で、アメリカの組織で、目標経営や成績評価のために、どんなにひどいことが起こっているかを述べているが、それは、IBMと言う会社で、私が目にしたことでもある。
ここのポイントが納得できれば、なぜ日本のQCサークルがダメになったのかも納得できるはずだ。この14原則が、教育現場でなぜ適用できないのかは、大きな謎と言ってもいいだろう。吉田さんは、第11章でそう言って良いはずなのだが、なぜか言い切っていない。その辺りは、日本がなぜ品質で米国に勝ったのか辺りの、「日本固有」の議論と並んで、評者には不満なところ。この辺りの議論は、なぜ、現在、日本で「できないのか」という議論ときっと平行しているはずだ。身の回りで、きっと僕らは、失態を重ねていて、それを改めることができていないに違いない。
そのような自省の糧になる本と言うところ。
デミング博士の哲学は、管理図や統計学の結果を単なる数値目標にするのではなく、全体像で問題を把握するために使い、問題を発生させている要因を調べてその要因を改善し、その結果を確認するために、また管理図や統計学を用いて全体像で改善効果を把握するということを、繰り返し行うことがPDCAであるという全体最適の考え方である。
こうした考え方は、ソフトウェア開発において最近注目されてきている「ふりかえり」にも通じるものがあると考える。
あまり時間がかけられない場合は、短時間でデータ収集->分析->アクション導出を実施して「ふりかえり」を繰り返すことで、改善とその効果確認を行う「ふりかえり」の手法も有効であると思う。
「ふりかえり」については アジャイルレトロスペクティブズ 強いチームを育てる「ふりかえり」の手引き を参照してほしい。
QCをよく理解している教授がトヨタの事例、各社事例などからQCをより発展させ、組織が自発的に改善に取り組む
ためには組織に仕事の楽しさをいかに体感させることが大事かを記述している。大変面白い本だった
働いて成果をあげることは、喜びである。
思うに、日本もかつては全体的にそうだったように思う。働きながらルールを築きあげてきたと思う。でもその後、築かれたルールに従うことが労働だ、という勘違いが生まれ、仕事に面白みがかけていった。成功体験に縛られて、それ以上のことができなくなってしまった。もうひとつ、効率化という名のもとに、情報を分析する作業を削ってしまったとも思う。三河屋さんは、勝手口まで御用聞きにきて、街角の魚屋さんは各家族の嗜好をしっていて、味噌屋は、その家の味噌のがいつ切れるかを知っていた。それはサービスの品質を高めるのに大いに役立ったろう。日本においてそのような情報活用は昔の話になっている。
サービスも製品(結果)であり、質を高めるための工夫を一人一人が、チームが、追求していかないといけない。それは、変化であり、チャレンジであり、喜びになることである。毎日の繰り返しが退屈で、やる気を出すためのアイデアがこめられている。取り組めば、会社の業績もあげることができそう。