ハイアール本(「ハイアールの戦略」「ハイアール 世界に挑戦する中国家電王者」)と「馬雲のアリババと中国の知恵」と比べると、一番綿密に企業の歩みを描いている(訳者も書いているように著者は明らかに内部資料を用いたり多くのインタビュー・取材をしている)。中国人著者ならではの礼賛一辺倒でもなく、特定の創業者を理想化して描いてもいない。客観的に大企業へ成長した歩みを描いている
今でもレノボは、純粋な意味でも国有企業に近い訳だ。今でも過半数の株を政府機関が所有し、そもそも政府機関として出発している訳だから。
「創業者」も、特にカリスマでもなく、奇人の類でもない中年の技術者であり、登場人物も特に普通の人々である。
中国に関心のある方、レノボに興味のある方は、読んで損をする事は全くないので、読了後は大変満足されるだろうと思う
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