このまま行くと、ほんの5年前のダイアルアップ時代の「遅い・高い」インターネット時代に逆戻りしてしまうのではないかという、(やや過剰な)危機感から、そうならないためには、業界関係者のコンセンサスによる帯域制御のルールが必要ではないかということを提言した本。
注目すべきは、規制ではなく、話し合いによる業界ルールの手法をとっていること、垂直統合型のビジネスを排除するのではなく、モジュール型のビジネスを排除しないようにオープン性を確保しようというところか。
なお、文体は、比喩やキーワードを多用し、なんども同じことを繰り返し述べる。これを、分かりやすいと思うか、うるさく感じるか、なんども繰り返されるので、読んでいるうちに説得力があると感じるかは好みが分かれそう。
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インターネットは誰のものか 単行本 – 2007/7/12
谷脇 康彦
(著)
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購入オプションとあわせ買い
助け合い精神で拡大してきたインターネットの均衡が、大きく崩れ始めた。通信会社が、GoogleやYouTube、USENなどのコンテンツプロバイダーを「タダ乗り」と糾弾。自分たちのパイプにタダでコンテンツを流し、大もうけしていると批判した。一方、これにコンテンツプロバイダー側は強く反発している。両者の溝は深く、このまま最悪のシナリオに向かえば、「高い・遅い・つながらない」インターネットが現実になってしまう。本書では、「タダ乗り論」の根本にある通信量の急増の現状とインターネットのお金の仕組みを紐解きながら、解決策を探る。
- 本の長さ228ページ
- 言語日本語
- 出版社日経BP
- 発売日2007/7/12
- ISBN-104822245942
- ISBN-13978-4822245948
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商品の説明
レビュー
「著者からのコメント」
グーグル、YouTube、スカイプ。ここ10年で急速に普及したインターネットを利用したサービスは、多彩で身近になりました。しかし、ネット上を大量のデータが流れるようになるにつれ、ネット混雑が急速に進んでいます。ネット混雑が進むと、みんなの通信を処理し切れなくなって、「ブロードバンド化のせいで通信速度が遅くなる」という皮肉なことも起こりかねません。
それでは、ネット混雑解消のためのコストを誰が負担すれば公平なのか?インターネットはこれまでどおり自由に利用できるのか?本著ではインターネットの仕組み、ネット混雑が起きている原因、ネット混雑が進んだ場合の最悪のシナリオ、そしてそれに対する処方箋について、技術の知識がなくても理解しやすいように解説しました。
インターネットの最前線「ネットワークの中立性」を巡る議論の入門書として、ビジネスマン、学生の皆さんをはじめ、広くインターネット利用者の方々にお読みいただき、一緒にこの問題を考えてみてほしいと思います。インターネットはみんなのものなのですから。 --著者(谷脇康彦)からのコメント
グーグル、YouTube、スカイプ。ここ10年で急速に普及したインターネットを利用したサービスは、多彩で身近になりました。しかし、ネット上を大量のデータが流れるようになるにつれ、ネット混雑が急速に進んでいます。ネット混雑が進むと、みんなの通信を処理し切れなくなって、「ブロードバンド化のせいで通信速度が遅くなる」という皮肉なことも起こりかねません。
それでは、ネット混雑解消のためのコストを誰が負担すれば公平なのか?インターネットはこれまでどおり自由に利用できるのか?本著ではインターネットの仕組み、ネット混雑が起きている原因、ネット混雑が進んだ場合の最悪のシナリオ、そしてそれに対する処方箋について、技術の知識がなくても理解しやすいように解説しました。
インターネットの最前線「ネットワークの中立性」を巡る議論の入門書として、ビジネスマン、学生の皆さんをはじめ、広くインターネット利用者の方々にお読みいただき、一緒にこの問題を考えてみてほしいと思います。インターネットはみんなのものなのですから。 --著者(谷脇康彦)からのコメント
登録情報
- 出版社 : 日経BP (2007/7/12)
- 発売日 : 2007/7/12
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 228ページ
- ISBN-10 : 4822245942
- ISBN-13 : 978-4822245948
- Amazon 売れ筋ランキング: - 791,719位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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インターネットイニシアティブ(IIJ)取締役副社長。1984年郵政省(現総務省)入省。内閣審議官・内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)副センター長、総務省情報通信国際戦略局長、政策統括官(情報セキュリティ担当)、総合通信基盤局長、総務審議官などを経て2021年退官。2022年より現職。慶應義塾大学大学院メディアデザイン学科(KMD)特別招聘教授。デジタル政策フォーラム(DPFJ)顧問。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2007年8月1日に日本でレビュー済み
いわゆるIT系の仕事にからむ人なら読んでおいていいだろう。ただしタイトルは煽り重視で的確といえないので減点。
端的に言えば「インターネットがP2Pやリッチコンテンツ(YouTube、ニコ動など)増加のせいで混雑しているが、その解消をどうするのか、誰がコストを負担するのか」というテーマに尽きる。現状、明らかにトラフィックを占領して迷惑をかけているのは一部のP2Pユーザーである。最近、NTTなど通信業者の求めに応じ、総務省の「ネットワークの中立性に関する懇談会」が「データ通信量が多い利用者への追加課金・通信規制を容認」する方針を示したが、本書もこの流れに沿うものとなっている。
本書で言及される危機を認識しておいてしかるべきとは思うが、論調はやはりお役所的というか、どこか呑気な感じがするのは、著者が総務省にいるところにあるのだろう。一般のIT記事に比べて生ぬるい感は否めない。いちおうの危惧は示すものの基本的に総量規制や追加課金を容認するのは通信業者の立場に立ったものだし、お役所好みな(おそらくNTTが喜ぶであろう)NGNに期待を寄せているのは、その点心得て読むべきだろう。
ページの余白や行間がやたら広くて、実にあっさり読み終わる。Webの連載でも十分終わりそうなテーマなので、この内容なら新書で十分だったと思う。
端的に言えば「インターネットがP2Pやリッチコンテンツ(YouTube、ニコ動など)増加のせいで混雑しているが、その解消をどうするのか、誰がコストを負担するのか」というテーマに尽きる。現状、明らかにトラフィックを占領して迷惑をかけているのは一部のP2Pユーザーである。最近、NTTなど通信業者の求めに応じ、総務省の「ネットワークの中立性に関する懇談会」が「データ通信量が多い利用者への追加課金・通信規制を容認」する方針を示したが、本書もこの流れに沿うものとなっている。
本書で言及される危機を認識しておいてしかるべきとは思うが、論調はやはりお役所的というか、どこか呑気な感じがするのは、著者が総務省にいるところにあるのだろう。一般のIT記事に比べて生ぬるい感は否めない。いちおうの危惧は示すものの基本的に総量規制や追加課金を容認するのは通信業者の立場に立ったものだし、お役所好みな(おそらくNTTが喜ぶであろう)NGNに期待を寄せているのは、その点心得て読むべきだろう。
ページの余白や行間がやたら広くて、実にあっさり読み終わる。Webの連載でも十分終わりそうなテーマなので、この内容なら新書で十分だったと思う。
2007年8月7日に日本でレビュー済み
著者はブロードバンド競争政策を担当してきた総務省の現役課長。本書は「インターネットの中立性問題」の一般向け解説書として出色。
現在インターネットは仕組みそのものが大きな曲がり角を迎えている。この問題を理解するためには、プロバイダの先のネットがどういう仕組で運営されているのか、どうしても一定の知識が必要になる。
本書では「小さいサーバが大きなサーバに接続するときには、小さいサーバは大きいサーバに接続料金(トランジット料)を支払わねばならない」といったビジネス的な取り決めから、「ISPや通信業者自身も正確な負担割合を決められるようなトラフィックデータをもっていない」といった実態まで、インターネットをビジネスとして理解するために必要な知識がわかりやすく紹介されている。
インターネットの商業化にともない、画像、動画や音楽などのサイズの大きいデータの配信が普及するにつれて、下り方向のトラフィックが爆発的に増大した。通信業者側はコンテンツ業者(たとえばGoogle)を「タダ乗り」と非難して、回線増強のための費用の負担を求めている。これ自体にはある程度の根拠があるのだが、現実には通信事業者が本質的に反・競争的な巨大な独占(寡占)企業であることを考える必要がある。
たとえば、回線容量の逼迫を口実に、通信業者が自社のサービスを優先して顧客(動画配信サービスなど)のトラフィックを絞るような恣意的な運用が行なわれれば、致命的な不公正が生まれる。公共サービスである通信業者にそのような不公正な競争は許されない、というのが「ネット中立性」の主張の骨子。
通信業者などの「持てるもの」が不公正な方法で市場を支配するのを防ぎ、ユーザーの利便性を守るルールを試行錯誤しながら作っていくべきだというのが本書の結論。デジタルにかぎらずメディアに関心のあるひとには必読書
現在インターネットは仕組みそのものが大きな曲がり角を迎えている。この問題を理解するためには、プロバイダの先のネットがどういう仕組で運営されているのか、どうしても一定の知識が必要になる。
本書では「小さいサーバが大きなサーバに接続するときには、小さいサーバは大きいサーバに接続料金(トランジット料)を支払わねばならない」といったビジネス的な取り決めから、「ISPや通信業者自身も正確な負担割合を決められるようなトラフィックデータをもっていない」といった実態まで、インターネットをビジネスとして理解するために必要な知識がわかりやすく紹介されている。
インターネットの商業化にともない、画像、動画や音楽などのサイズの大きいデータの配信が普及するにつれて、下り方向のトラフィックが爆発的に増大した。通信業者側はコンテンツ業者(たとえばGoogle)を「タダ乗り」と非難して、回線増強のための費用の負担を求めている。これ自体にはある程度の根拠があるのだが、現実には通信事業者が本質的に反・競争的な巨大な独占(寡占)企業であることを考える必要がある。
たとえば、回線容量の逼迫を口実に、通信業者が自社のサービスを優先して顧客(動画配信サービスなど)のトラフィックを絞るような恣意的な運用が行なわれれば、致命的な不公正が生まれる。公共サービスである通信業者にそのような不公正な競争は許されない、というのが「ネット中立性」の主張の骨子。
通信業者などの「持てるもの」が不公正な方法で市場を支配するのを防ぎ、ユーザーの利便性を守るルールを試行錯誤しながら作っていくべきだというのが本書の結論。デジタルにかぎらずメディアに関心のあるひとには必読書
2007年9月18日に日本でレビュー済み
現役の役人らしいソツない内容。個別具体的な会社名等を散りばめているのは、役所的には頑張ったのだと思う。
だが、どこかで聞いたことのある話が多く、インパクトは少ない。面白くはないが、一から真面目に勉強するのには良いのかも知れない。
だが、どこかで聞いたことのある話が多く、インパクトは少ない。面白くはないが、一から真面目に勉強するのには良いのかも知れない。