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公認会計士 VS 特捜検察 単行本 – 2007/11/22

4.0 5つ星のうち4.0 61個の評価
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ある日、凄腕の公認会計士が逮捕された。容疑は粉飾決算。シロアリ駆除の上場企業、キャッツ経営陣による株価操縦事件に絡み、東京地検特捜部に摘発されたのだった。カネボウ、ライブドア事件でも公認会計士が逮捕されたが、すべて容疑を認めている。だが、キャッツ事件の被告は容疑を否認して、190日間拘留される。「粉飾決算ではない」。専門の会計理論を駆使して取り調べの検事と対峙するが、検察の描いたシナリオのまま起訴される。まさに、佐藤優『国家の罠』の公認会計士版である。裁判では、会計学者から粉飾ではないとの鑑定意見が出され、他の容疑者のよる被告に有利な証言が相次ぐが、一、二審とも敗訴。東京高裁の控訴審判決直後、白血病の妻が急死するという悲運に見舞われるなか、上告して闘っている。その闘いの詳細を極めた被告自身の手記である。
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  1. 本の長さ
    432ページ
  2. 言語
    日本語
  3. 出版社
    日経BP
  4. 発売日
    2007/11/22
  5. ISBN-10
    4822246213
  6. ISBN-13
    978-4822246211
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 日経BP (2007/11/22)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2007/11/22
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 432ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4822246213
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4822246211
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 61個の評価

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細野 祐二

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上位レビュー、対象国： 日本

Moulder
5つ星のうち5.0 登場人物がおもしろすぎて、吹き出してしまう。
2014年11月24日に日本でレビュー済み
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内容は大変な本だと思います。
しかし、大友をはじめ、西内、本多など、笑っちゃう人が多すぎます。
細野さんが真剣に書いた本なのに。

細野さんには申し訳ないが、まるでギャグのような話だ。
役者がそろったからこそのキャッツなんだろうね。
もっともっと、裏話とかいっぱいあると思うよ。
こいつら、世の中をなめてるんちゃう？

社会勉強のためにも、読んでおくべきだと思います。

しかしねぇ、細野さんもそこまで食い込むかねぇ？
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
 レポート
Amazon カスタマー
5つ星のうち4.0 面白いです。　ただ。
2023年4月22日に日本でレビュー済み
2023.4月
再審する記事をみて面白うそうで読みました。
たしかに、検察の取り調べは苛烈ですね。

ただ社長の小切手。現金の裏付け、即金性ががないのに会社が受け取ってら、社長に対する貸付です。
社長の資産は関係ありません。社長の現金資産があるなら良いですが。

ようするに、アウトです。　　アウトと気が付かないのは、公認会計士としてアウトです。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
 レポート
pripri
5つ星のうち5.0 キャッツを巡る複雑怪奇な人間模様
2013年6月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
東証一部上場企業である株式会社キャッツの粉飾決を舞台としたドキュメントです。
逮捕・起訴された細野裕二公認会計士は有罪判決を受けるも、
自らの無罪を訴えるために本書を上梓しました。

粉飾決算がテーマの法廷闘争でかつ著者が公認会計士ということもあり、
当然のこととして会計に関する客観的事象を重視されています。
しかし、1読者としてはキャッツの大友社長、西内、村上といった重役たちを巡る人間模様の複雑さ、
そして逮捕されたことによる著者の困惑・苦悩といった描写に惹き込まれてしまいました。

本件で問題とされた1000万円の謝礼金の問題や、
他の関係者が細野会計士の関与を証言したことなどの問題を考えても、
この事件のキーはやはり人間関係にあると思います。

著者も指摘するようにアリバイや紙幣番号などの客観的な証拠を重視せず、
また99.9%の有罪率の異様さを放置する法曹界の現状には疑問を感じずにはいられません。
当事者としてこうした現実に真っ向から立ち向かう細野会計士による本気の1冊となっています。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
 レポート
MT
5つ星のうち3.0 複数の論点が入り組んでいる
2011年11月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「公認会計士」という『プロフェッショナル論』を通したいのか、事件の真相を知らせたいのか、日本の裁判制度を知らせたいのか、いくつかの論点が入ってしまっていて、焦点がぼやけているのが残念なところ。
しかしながら、きちんと時系列で事実を追いかけ（著者の言う、真実ではありません）、主張を設計しているのは見習いたいと思う。
現行の裁判制度、刑法の機能のレベル、特捜検察の必要性の有無についての著者の意見にはほぼ賛成。
あれだけ証拠を出しているのに、裁判所の対応はあまりにひどすぎる。
しかし、公認会計士というプロフェッショナルの立場を持ちだして、裁判員、特捜検察のプロふぇっしょナリズムを考慮しない戦い方は今一つ。
相手がどのような世界で生きているのかを考えれば、もう少し戦略が異なったのでは？
自戒の意味を込めて星は３つ。
ちなみに、最高裁での有罪が確定しましたね・・・
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
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ThanksGiving
5つ星のうち5.0 法治国家でなく検察国家。
2013年7月17日に日本でレビュー済み
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「企業会計原則」という積み上げられた方法論があるにも関わらず、それについて論点にならず、周囲の関係者について「特捜が提出した調書に基づいて事実認定」がされる。
さらに、謀議があったとさらる日はパスポートに刻印されており海外にいた、にも関わらず謀議が認定される。
もちろん、裁判になるのは初めてであり、支援者に推薦された弁護士の言う通りにするのだが、弁護士も本音では特捜に起訴されて執行猶予が付けば御の字というとこなのだろう。現金の帯封番号を確認すれば出処が違い検察の述べる賄賂は成立しないのだが、弁護士としては確認を避ける。
著者も述べているが、これが法治であるならば、公認会計士は仕事が出来ない。会計原則に抵触するようなグレーもなく、まっとうに仕事をしており、それが違法として会計処理の事実認定はさておき、特捜の提出する調書により事実と認定されていく。

主体的に違法行為をした当事者でも量刑は執行猶予、起訴猶予であり、法の下の平等って無いです。
特捜の仕上げる調書に従っい、反省の情を示せば量刑も減免されるということなのでしょうか。
同僚の顧問弁護士も特捜の調書に同意してしまい、裁判では否認しますが、執行猶予という判決になります。

法律家でも事実と異なることに同意してしまい、裁判でも法律家自身でも覆せないということ。
一般のひとでは絶対に無理である。
特捜に起訴されたらどんなことがあっても有罪になる、裁判自体、普通におもう弁解の場、真実を明らかにする場、とは全くことなる場であるということ。
著者が述べるように、弁護士は法廷用語に翻訳するだけであると。反論は裁判官の心象を悪くするそうだ。
「裁判」というのは、「事実を扱うのではなく、執行猶予を如何に勝ちと取るかというのがこの国の司法制度」ということでしょう。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
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ドア子
5つ星のうち4.0 取調べの全面録画の必要
2008年3月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ぜひ判決書も掲載して欲しかったと思います。
とりあえず最高裁のＨＰや著者のＨＰも見たのですが、見つけられませんでした。

読了直後の感想としては、確かに、検察の取調べの手法、公判準備の手法については、書かれていることが事実としたら、
その標的が自分になったらと思うと、身震いする思いです。
取調べの可視化として、「全部の」取調べの様子の録画が提唱されていますが、
やはり一刻も早く導入されるべきだと思います。

会計基準・一般的に認められ得る余地のある会計処理の適否と
有価証券報告書虚偽記載罪の構成要件に関する裁判所の判断については、
深い断絶があるのではないでしょうか。
判決書を読んでいないので何とも言えませんが。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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さくら
5つ星のうち5.0 単なる手記ではない
2007年12月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まだ読み始めたばかりだか、とにかく面白い。
株価操作というものがどのように行われるのか、
自白調書がどのようにでっち上げられるのか、
まるで映画を観ているように情景がありありと浮かぶ。
そして、腐敗しきった司法制度にただただ唖然とするのみ。
へんな小説よりもずっと面白い。
単なる手記や事件簿だとは思えない。日本社会への提言である。
検察官の春の人事異動の日程に合わせて逮捕の日程が決められ、
まともな取調べもせず、予め準備された自白調書に署名することを強要される。
全面否定して拘留が長引くよりも
偽りの自白調書に署名して楽になることを選ぶ事例が圧倒的に多いという事実。
このようなことが、平然と法治国家で行われている。
本書を読んで司法制度の実態を知っていただきたい。
28人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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ワッサマン
5つ星のうち3.0 難しい。
2022年8月20日に日本でレビュー済み
難しい。読者は基本会計を理解した上で本書を手に取っているはずですが、証券詐欺の概念や仕組みがわかっていないと辛いです。解らない個所は調べて読み込んでいくと株の評価や司法に関する知識がつくはずです。理不尽な国家権力に臨む姿は執念と意地を感じます。ただ、素人の私でも現金1000万の授受については、本件起訴された事件に抵触せずとも、社会通念上どう考えてもアウトです。
役に立った
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