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IPHONEショック 単行本 – 2007/12/20
ケータイメーカーとしては実績のないアップルが、なぜiPhoneのような革新的な製品を生みだし、ケータイ業界のビジネスまで変えてしまえるのか。逆に、技術力がある日本メーカーは、なぜiPhoneのようなケータイを作れないのか。アップルを20年追い続けているITジャーナリストの林信行氏がアップル流ものづくりを検証し、日本メーカーとの違いを浮かび上がらせる。
第1部では、iPhoneがケータイ業界に与えた衝撃を携帯電話会社やケータイメーカーへの取材を基に分析。第2部ではiPhoneを生んだアップルのものづくり、ブランド戦略、ビジネスモデルを徹底的に解説する。最後の第3部では、ライバルである日本メーカーの課題を明らかにする。
- 本の長さ264ページ
- 言語日本語
- 出版社日経BP
- 発売日2007/12/20
- ISBN-104822246361
- ISBN-13978-4822246365
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登録情報
- 出版社 : 日経BP (2007/12/20)
- 発売日 : 2007/12/20
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 264ページ
- ISBN-10 : 4822246361
- ISBN-13 : 978-4822246365
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,439,744位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
1979年中学生の頃からIT最前線に興味を持ち個人の趣味として取材を開始。
1990年、米国テキサス州立ヒューストン大学在学中に月刊のパソコン雑誌、月刊アスキー、月刊MACPOWERで執筆活動を開始。
アップル社の研究開発の最前線や、新しい技術トレンド、ソフトウェアのレビュー記事などを手掛けつつ、米国在住の地の利と語学力を活かし、アップル社を中心に米国IT技術の最新トレンドを取材して国内の雑誌で報じていた。
1994年1月日本に帰国後も年に数回のペースで訪米し米国ITの最新動向を取材。
特にアップルの創業者、経営者らやマウス発明者、パソコンの生みの親などIT業界の基礎をつくってきた偉人達、ドン・ノーマン博士らに代表されるコンピューターのデザインに影響を与えた偉人達の取材で知られるようになる。
同時に当時、一般にも広まりつつあったインターネットのインフラ技術やネットビジネスの最前線の取材も開始。
こうした日本語での情報発信をする一方で、日本のテクノロジーカルチャーを英国、米国、フランス、韓国、台湾、スペインの新聞、雑誌、テレビなどにも記事を寄せていた(特に米国のWeb版Wiredと韓国のMacmadang誌では連載を持っていた)。
2000年頃からは、テクノロジーだけでは良い製品はつくれないと気が付き、「デザイン」を考察のもう1つの軸にし始める。IT業界のデザイナーや、そして最新のテクノロジーを使って新しい表現を模索するデジタル系のアーティストやデザイナーの取材に軸足を移し始める。
2007年、米国でiPhoneが登場したのをきっかけに日経BP社刊「iPhoneショック」を執筆。
2001年のiPod発売以降、日本のメーカーが、アップルをはじめとする米国のIT企業に負け続けている原因は組織構造にあると訴え、日本のメーカーや通信会社を対象とした講演やコンサルティング活動を開始。
同時に「スマートフォン」という新しい時代のデバイスが、世の中をどのように変えつつあるか、年間50回以上のペースで講演や大学などでの講義を通して伝え始めた。
2008年のiPhone国内発売の際には、公式の前夜祭イベントでMCを務めた。
同時期、Twitterのおすすめユーザーに選ばれ数中万人のフォロワーを獲得。
海外のヒット製品が、なかなかヒットしない日本市場で、はじめて言葉の壁を超えて日本市場に入り込み広まったiPhoneとTwitterの組み合わせによる新時代の到来を「iT革命」と呼び、多くの講演活動を行った(同時期、アスペクト社から「iPhoneとTwitterは、なぜ成功したのか」を出版)。
なお、Twitterでは、ソフトバンク代表の孫正義氏が利用を開始した時も、一番最初にフォローされたということもあり注目を集めた。
2010年前後からは国内のIT経営者が集まるイベント、Infinity Venture Summitなどで度々、モデレーターとして登壇。
国内のIT経営者、投資家らとの親交も深め、自らもいくつかのIT系ベンチャーにアドバイザーとして関わるようになる。
またデザイン関係の領域でも、学生を対象としたデザインコンペ、James Dyson Awardの審査員や後にグッドデザイン賞の審査員を務めるなどデザイン領域での活動も開始。
2012年に設立した伊藤忠ファッションシステムのifs未来研究所では、伊勢丹新宿本店におけるデジタル製品販売のディレクションを手がける他、ルミネ、BEAMS JAPANなどの企画にも関与。また、各界の著名人をゲスト講師に迎えたカタヤブル学校の副校長も務めた。
同じ時期からファッション業界、ヘルスケア/医療業界、そして教育におけるITに関しても取材を開始。それぞれの業界の専門誌に記事を執筆するなどの活動も開始。特にベネッセ 総合教育研究所で行っていた、これからの時代の教育を模索する連載「SHIFT」は大きな評判を呼んだ。
一方でAIやバイオテクノロジーの普及で、世の中の価値観が大きく変わろうとしている中、未来を模索するヒントは現代アートや伝統美の中にこそあると、アートや地域と伝統関係の取材に傾倒。現在は「22世紀に残すべき価値は何か」の問いに答えるべく、さまざまな活動をしている。
一般にはアップル社の新製品発表の取材記事や新製品レビューでよく知られているが、2011年にはGoogle社の依頼で東日本大震災の際、テクノロジーがどのように役に立ったか(そしてどのように役に立たなかった)かを調査。山路達也氏と取材して同社公式ホームページの連載「東日本大震災と情報、インターネット、Google」という連載記事としてまとめている(後に角川出版の本「Googleの72時間 東日本大震災と情報、インターネット」としてまとめられた)。
また、Microsoft社の公式ホームページのMacTopiaというコーナーでも10年以上にわたって「Apple's Eye」という連載を書いていた経験を持つ。
現在のジャーナリスト/コンサルタント以外の肩書はREVOLVER社社外取締役。金沢美術工芸大学客員教授。グッドデザイン賞審査員、ほか。
現在の連載は「Tech Inspiration」(Visionary — Magazine by Lexus)、「Future in the Making」(MacFan誌)、Pen Online、ほか。
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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この本はiPhoneとAppleを賞賛しすぎているところもあるかもしれませんが、iPhoneとAppleに関して知りたい、というのが読者のニーズであればそれに見事に答えていると思います。
デザインのコンセプト(グランドデザイン)、ビジネスモデル、ブランド戦略、日本メーカーとの違いが主な内容です。
Appleの過去からの移り変わりも含めて記述してあるのが良いです。
また、私がとてもいいなと思ったのは、日本のキャリア等の要人にコメントを貰っていることです。
やはり生の声というのは参考になりますし、文章にみずみずしさを与えますね。
ただ¥1,680はちと高いですな。。。
頑張れ、日本のメーカー!!
と言いたいところですが、私は
・革命者、カリスマ、反逆者がメーカーの中で現れる
・経営者が、本著に書いてあるような柔軟で革新的なな組織を作る
ことをしなければ、iPhoneのような型破りな発想と機器は出てこないのだろうと思います。
「日本企業もがんばって」といいながら、日本企業の問題解決への言及はやや大人しめ。
AppleファンでiPhoneに興味があり、少し深くことの経緯を追いたい方にはオススメ。
メディアで飛び交った様々な情報を時系列順に簡潔にまとめているところがとても分かりやすいです。
個人的に非常に納得感があったのは、日本の携帯の“キャリア主体”という体質の構造。
漠然と感じてはいましたが、「(携帯)メーカー」にとっての最初の消費者は
「キャリア(通信会社)」であるということに納得しました。
だからメーカーはキャリアの売りたいものしか作らない、という構造。
どうも日本の携帯はいつまでたっても使いにくい部分が多いなあとか
各社が似たような機種をたくさん出して、無駄に感じるなあと思ってましたが納得。
そう言った、セルラーフォン業界のシステム構造もかいつまんで説明されています。
“iPhone”が、どういう風に型破りか?という視点で書かれた本書は
iPhone発売を待ちながら読むのにいいかもしれません。
全く知らない人よりは、予習している人向けの本です。
iPhoneがいかにすごかったかとなぜ日本企業でこのような作品が生まれなかったのか?というギモン、叱咤激励をしてくれている一冊。
機能の改善は素晴らしい、ビル・ゲイツ氏が「思考スピードの経営」のなかで提唱したなんでも取り入れたコンパクトPC(訳が下手くそでゴメンなさい;たしかwallet PC)という概念・商品を現実的に一番最初に実現したのはドコモ それはお財布ケイタイなるもので日本だった、しかし機能美の先にあるデザインや遊び ここまでには手が届かなかったようです、
・・実は本書で主張されているのは優秀なデザイナーやプログラマーはすでに存在してるがその彼ら彼女らが認められる環境が整っているか?理解あるマネージャー、ひいては企業文化や風土があるかどうかを問うている。たしかに失敗もたくさんするだろうがそれを加味しても、いわゆるブレイクスルー「世の中をアッと驚かせる」新商品を打ち出せるかどうか、たんなるモノマネでは衰退してしまうのだという警鐘も含まれているようです。(成長曲線に乗ることはできるが新たな成長カーブは描けない、持続的イノベーションはできるが破壊的イノベーションができないとも言えそうです)
内容もさながら米国と日本企業の得て不得手を実感する格好の素材だと感じましたので☆×5に致します。
私はiPhoneユーザーでもApple信者でもありません。
特にその”囲い込み戦略”(ex.AppStore)がオープンを志向する私の思想と
相容れません。iPhoneは実機を使い、ユーザーである友人の声などを聞いて
「まだまだ使える代物ではない」と確信していますが、
あと二世代後くらいの商品には大いに期待しています。
そして、革命の原型を作ったということに敬意を持っていて、
なぜ日本のメーカーがそれを作ることができなかったのかに
素朴な興味を持ち、本書を読んでみました。
・さて、書評ですが・・・
本書はそれらの疑問に丁寧に答えてくれました。
iPhoneの成功は一言でまとめると
コンセプトを実現する為に”シンプル”にこだわりぬいたことですね。
例えば、iPhoneの筐体には、ボタンと言えるような存在はわずか3つ。
電源スイッチ、マナー切替、音量変更。その他の機能は
すべてソフトウェアで制御されている。
この点にスティーブ・ジョブズの美学とソフトウェア(ex.OS)とハードを
一貫して造っているAppleならでは仕事があり、部品供給以外の
全行程を全て社内の少数精鋭でやり抜く体制が競争優位であると。
・そして日本の携帯メーカーへの激励に関しては・・・
−お客が誰かをはき違えてはいけない。
(日本の携帯メーカーはお客を「キャリア」だと捉えている。≠エンドユーザー)
−そして、”事なかれ主義”を言い訳にしてはいけない。
(日本ではユーザーからの不評を買ったり、クレームがでたりするのを恐れてつい製品開発の舵取りを無難な方向に向けてしまう傾向が強い。不満を防ぐ面と満足度を高める面の内、前者を優先させすぎる。曰く「日本では品質管理部門があのような仕様では製品企画を通してくれない」)
→などなど、著者の日本メーカーへの熱い応援歌は非常に参考になります。
使ってみてこれだけ気持ちよければ、少々高くても売れる。
しかも、4万円近い「iPodタッチ」に電話機能が付いたと思えば、5万円以上でもそんなに高い気がしないから不思議です。
この商品力を武器に、販売元のアップルは携帯電話会社と独占契約を結ぶ条件として、基本料の一部をアップルに“上納”するよう求めているそうです。
日本の携帯電話はキャリア(電話会社)主導で事業展開してきましたので、iPhoneのように電話機を作るメーカーに有利な契約ははじめての経験です。iPhoneが日本に上陸すると、各社のシェアが変動するだけでなく、業界の慣習が大きく変わるきっかけになるかもしれません。
本書第2部では、これほど魅力的な製品を生み出したアップルの歴史と企業風土を分析し、第3部では日本メーカーがiPhoneのように魅力的な電話機を作れなかった理由を推論しています。
全体的にiPhone礼賛が中心ですので、少し割り引いて読む必要もありそうです。
ここで、注意をひとつ。
本書を読むと、「iPodタッチ」やiPhoneやアップルのパソコン(マック)が欲しくて欲しくてたまらなくなります。自制心に自信のない人は、ボーナスが出るまで手を伸ばさないほうがいいかもしれません(笑)。