大学院の学生や研究者を目指す大学生に、心構えや基本的なスキルや戦略、具体例などを紹介した本。
大学院選びからポスドクに至るまでの道しるべとして必要な情報がぎっしり詰まっている。
海外の研究者がグローバルな視点から描いているので、この業界における若手の世界的な動向に触れることができる。
ただ、同種の本と比べて特に内容が突出しているわけではないので、
すでにこの種の本を読んだ方にとってはやや退屈かもしれない。
「科学者として生き残る方法」というタイトルから、
もう少し中堅研究者向けの内容が含まれるかと期待していたが、
そういったアドバンスドな内容はほとんどなかった。
訳本特有の日本語でやや読みづらいのも難か。
博士課程の前半以下の若い学生や科学者を夢見る大学生にゼヒ読んでおいて欲しい一冊。
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科学者として生き残る方法 単行本 – 2008/6/5
職業としてアカデミックな世界で科学者として身を立てようとすると、そこには多くのハードルが存在する。
科学者としての経歴の目標をどこに置くかということには、科学者として何を達成したいのかということだけでなく、自分が考えた研究内容を実現にはどのような経歴をたどればよいかという点までが含まれる。
研究室の選び方、ポスドク時代のすごし方、論文はどの雑誌に発表したらいいのか、学会での発表の仕方、大学や研究所のポジションを獲得するための方法や論文のアドバイザーや大学・研究所での上司を満足させるにはどうしたらよいかなど、本書は、科学者としてどのように自分のキャリアを築くかを若い科学者と老練な科学者の二人が詳細に指南。
これからキャリアの階段を登ろうとする若い科学者に、さまざまな研究段階で役立つアドバイスを時にユーモアを交えた軽妙な文章で綴る。
科学者としての経歴の目標をどこに置くかということには、科学者として何を達成したいのかということだけでなく、自分が考えた研究内容を実現にはどのような経歴をたどればよいかという点までが含まれる。
研究室の選び方、ポスドク時代のすごし方、論文はどの雑誌に発表したらいいのか、学会での発表の仕方、大学や研究所のポジションを獲得するための方法や論文のアドバイザーや大学・研究所での上司を満足させるにはどうしたらよいかなど、本書は、科学者としてどのように自分のキャリアを築くかを若い科学者と老練な科学者の二人が詳細に指南。
これからキャリアの階段を登ろうとする若い科学者に、さまざまな研究段階で役立つアドバイスを時にユーモアを交えた軽妙な文章で綴る。
- 本の長さ356ページ
- 言語日本語
- 出版社日経BP
- 発売日2008/6/5
- ISBN-104822246698
- ISBN-13978-4822246693
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登録情報
- 出版社 : 日経BP (2008/6/5)
- 発売日 : 2008/6/5
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 356ページ
- ISBN-10 : 4822246698
- ISBN-13 : 978-4822246693
- Amazon 売れ筋ランキング: - 594,980位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2008年11月30日に日本でレビュー済み
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2015年4月16日に日本でレビュー済み
大学院の選び方から学会発表の仕方、フェローシップの申請、査読の仕組みなど、科学者としてやっていくために実践的に知る必要のある事柄がユーモアを交えながら語られている。翻訳書にしては読みやすい。現時点で俺に直接的に役に立ったのは第一・二・六章で就活になぞらえるとそれぞれ自己分析・企業分析・失敗談という感じになっている。他の章をやはり就活に例えるなら”社会を知ろう”という感じで科学者としてやっていったら自ずと常識となってくるような事柄についてあらかじめ予習しておこうという感じの内容。もう少し経ってから読みたい本
2010年8月25日に日本でレビュー済み
科学者を目指す人は,早い段階で自分の将来について考えておくことが必要です.深みにはまってからの方向転換は難しいというのがこの世の常ですから.ポスドク過多の状況でアカデミックの場に生き残る,あるいは良いタイミングで方向転換をして自分の道を見つけるためには,現実の問題として自分の将来と向き合う必要があります.この本を読んだ学生や若手研究者はそういった心構えをしっかりと持つことができると思います.長期的な視野で自分の将来を考え,戦略を立てて行動することの重要性に気付かせてくれる良い本です.渦中の人でなくても,関係者が熾烈なサバイバルゲームの説明書として読む分には面白いと思います.
現在,安定した職を得られない多数のポスドクがいますが,その多くは将来に不安を感じながらも,先のことをあまり現実的には考えていないように思います.これがポスドク問題を悪化させている一因でもあると思うのですが,この悪化したサバイバルゲームで生き残ることができるのは,やはり,きちんと戦略的に行動してきた少数のポスドクだけです.この本では,戦略を立てる上でのポイントが具体例を挙げながら書いてあります.指導教官,共同研究者や職場の選び方から論文投稿,学会発表や面接のやり方,研究方針,予算獲得や海外の状況についてまで幅広いトピックを網羅しています.実際の現場を渡り歩いてきた若手と老齢の二人の著者によって,業界の裏も表も書かれています.見方を変えればゲームの攻略本とも言えますが,テレビゲームと違って,こうすれば必ずこうなるというものでもないので,様々な状況,可能性に配慮して説明がなされています.他の人の失敗談も多く載せてあり,学ぶところは多数あります.
現在,安定した職を得られない多数のポスドクがいますが,その多くは将来に不安を感じながらも,先のことをあまり現実的には考えていないように思います.これがポスドク問題を悪化させている一因でもあると思うのですが,この悪化したサバイバルゲームで生き残ることができるのは,やはり,きちんと戦略的に行動してきた少数のポスドクだけです.この本では,戦略を立てる上でのポイントが具体例を挙げながら書いてあります.指導教官,共同研究者や職場の選び方から論文投稿,学会発表や面接のやり方,研究方針,予算獲得や海外の状況についてまで幅広いトピックを網羅しています.実際の現場を渡り歩いてきた若手と老齢の二人の著者によって,業界の裏も表も書かれています.見方を変えればゲームの攻略本とも言えますが,テレビゲームと違って,こうすれば必ずこうなるというものでもないので,様々な状況,可能性に配慮して説明がなされています.他の人の失敗談も多く載せてあり,学ぶところは多数あります.
2008年9月10日に日本でレビュー済み
本書ほど(いい意味で)愚直に研究生活のハウツーを述べた本も珍しい。研究室の選び方や研究生活を送る上での心がまえだけではなく、就職を考えるうえで研究者の道を選択することはどういう意味を持つのか、博士号取得とポスドク問題など、今現在日本でもようやくクローズアップされ始めたジャンルについての言及もある。
論文を投稿する上で、論文の内容だけではなく、いかにレビュワー(査読者。論文の合否を判定する)の心証を害しないように対応するか。どう教授陣と仲良くやっていくか(ゴマをするということではない)。研究の世界で過ごすものにとってはごくごく当たり前の「世渡り法」ではあるが、それに対して違和感をもつ若い研究者も多いことだろう。だが、(どの仕事でも同じとも思うが)研究の世界は想像以上に「政治的な駆け引き」が必要とされる世界である。研究だけできればよいというものではないということだけでも知っておくことは進むべき道を考える上でも非常に重要である。そういう意味で、これから研究の道へ進もうと考えている人たちにこそ読んで頂きたい一冊である。
論文を投稿する上で、論文の内容だけではなく、いかにレビュワー(査読者。論文の合否を判定する)の心証を害しないように対応するか。どう教授陣と仲良くやっていくか(ゴマをするということではない)。研究の世界で過ごすものにとってはごくごく当たり前の「世渡り法」ではあるが、それに対して違和感をもつ若い研究者も多いことだろう。だが、(どの仕事でも同じとも思うが)研究の世界は想像以上に「政治的な駆け引き」が必要とされる世界である。研究だけできればよいというものではないということだけでも知っておくことは進むべき道を考える上でも非常に重要である。そういう意味で、これから研究の道へ進もうと考えている人たちにこそ読んで頂きたい一冊である。