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中国貧困絶望工場 単行本 – 2008/12/11
アレクサンドラ・ハーニー
(著),
漆嶋 稔
(翻訳)
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購入オプションとあわせ買い
元フィナンシャル・タイムズの中国特派員が、「世界の工場」の中心部である中国広東省の複数の工場地帯に潜入して、世界の製造業を席巻している破格に安い「メイド・イン・チャイナ」製品の秘密を抉り出した衝撃のノンフィクション。
社会主義とは思えないほど弱い立場の出稼ぎ労働者への抑圧、多発する労働災害、夫が労災死して未亡人だらけになった寡婦村、米大手スーパー、ウォルマートなど買い付け側の厳しいチェックをかい潜って操業を続ける搾取工場、塵肺による出稼ぎ労働者のガンが多発している内陸部のガン村など、リアルな現実が次々に浮き彫りになる。もちろん、救いもある。労働災害にあって手足が不自由になった労働者が、決して絶望せず、法律を勉強して仲間の訴訟の相談に乗り、勝訴を勝ち取るなど、新しい動向も描いている。
社会主義とは思えないほど弱い立場の出稼ぎ労働者への抑圧、多発する労働災害、夫が労災死して未亡人だらけになった寡婦村、米大手スーパー、ウォルマートなど買い付け側の厳しいチェックをかい潜って操業を続ける搾取工場、塵肺による出稼ぎ労働者のガンが多発している内陸部のガン村など、リアルな現実が次々に浮き彫りになる。もちろん、救いもある。労働災害にあって手足が不自由になった労働者が、決して絶望せず、法律を勉強して仲間の訴訟の相談に乗り、勝訴を勝ち取るなど、新しい動向も描いている。
- ISBN-104822247139
- ISBN-13978-4822247133
- 出版社日経BP
- 発売日2008/12/11
- 言語日本語
- 本の長さ454ページ
商品の説明
著者について
アレクサンドラ・ハーニー:
日本語、中国語が堪能な香港在住の米国人ジャーナリスト。1997年、米プリンストン大学卒業後、東京大学留学など経て、98年にフィナンシャル・タイムズに入社。東京支局、サウスチャイナ支局特派員として主に製造業をカバーする。FT退社後、香港に拠点を移し、中国本土で工場経営の実態を調査、本書にまとめた。
日本語、中国語が堪能な香港在住の米国人ジャーナリスト。1997年、米プリンストン大学卒業後、東京大学留学など経て、98年にフィナンシャル・タイムズに入社。東京支局、サウスチャイナ支局特派員として主に製造業をカバーする。FT退社後、香港に拠点を移し、中国本土で工場経営の実態を調査、本書にまとめた。
登録情報
- 出版社 : 日経BP (2008/12/11)
- 発売日 : 2008/12/11
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 454ページ
- ISBN-10 : 4822247139
- ISBN-13 : 978-4822247133
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,038,638位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 229位中国の地理・地域研究
- - 19,869位社会学概論
- - 269,480位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年2月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
中国が世界の製造工場となって日本を圧倒した様子がよくかけている。日本も製造工場中心で進んできた過去の成長モデルから早急に脱出する努力が必要である。それにつけてもNHKや大新聞のあまりにノー天気な報道ぶりを改めて国民の危機意識を喚起してほしい。
2012年12月28日に日本でレビュー済み
私が勤めていた貿易会社での主な仕事は検品でした。
私が行った工場は全て合法の工場ですが
日本の最先端と??言われる工場とは大きく違います。
そこで見たのは昭和の日本の町工場的な光景でした。
日本でも言えることですが、製造業はどこも少しでも安くする為に
工夫を凝らしています。
そのなかで人件費及び材料費の問題は大きくコストを少しでも
減らす為大きな努力をしていますが日本の安全基準では
不合格の基準が中規模以下では日常的に行われているのです。
そして、こういう問題は中国国内でも報道により
知られるようになりましたし取り締まられるようには
なりましたが抜本的な解決策がないからです。
日本でも中国でもなぜ工場において法令違反があるのかそれはコストを
下げるためにつきるからです。
他のコメントでもありますが中国だけの問題ではなく
これから、中国或いはインドのような発展途上国から
工場を後発発展途上国に移動させる大規模企業或いは中小、貿易会社
なども含めてこういう問題はこのような後発発展途上国で頻繁に
見られることでしょう。
これを「他山の石」とせず現実を見つめる目が必要なのです。
私が行った工場は全て合法の工場ですが
日本の最先端と??言われる工場とは大きく違います。
そこで見たのは昭和の日本の町工場的な光景でした。
日本でも言えることですが、製造業はどこも少しでも安くする為に
工夫を凝らしています。
そのなかで人件費及び材料費の問題は大きくコストを少しでも
減らす為大きな努力をしていますが日本の安全基準では
不合格の基準が中規模以下では日常的に行われているのです。
そして、こういう問題は中国国内でも報道により
知られるようになりましたし取り締まられるようには
なりましたが抜本的な解決策がないからです。
日本でも中国でもなぜ工場において法令違反があるのかそれはコストを
下げるためにつきるからです。
他のコメントでもありますが中国だけの問題ではなく
これから、中国或いはインドのような発展途上国から
工場を後発発展途上国に移動させる大規模企業或いは中小、貿易会社
なども含めてこういう問題はこのような後発発展途上国で頻繁に
見られることでしょう。
これを「他山の石」とせず現実を見つめる目が必要なのです。
2009年6月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
中国の製品がなぜ安いのか。単純に人件費や土地が安いからというのであれば何の問題もない。だが、実態は違法な労働によって実現されている。その責任の大半は中国自身にあるのだが、低価格と高品質を同時に求める先進国にも問題がある。この二つは両立しにくいからだ。無理に両立させると、従業員のモラルが低下し、毒入り餃子みたいなことが起こる。先進国にも責任はあるのだ。危険な製品ができないまでも、中国人の労働を搾取することで先進国の生活が成り立っているのであれば、それは見直さなければならない。残念ながら、日本の企業で、中国の労働環境に目を向ける企業は少ないようだ。ユニクロはかなりの製品を中国に依存しており、ソーシャルコンプライアンスにも気を遣っていることはサイトに書いてあるが、実際にどのような監査を行い、どのような結果になっているかは明らかにしていない。しまむらにいたってはそのような情報すらない。日本の大企業ではCSRなどと騒いでいるけれど、海外で何をやっているかまで明らかにしている企業はほとんどない。フェア・トレードという考え方があるけれど、われわれ先進国の消費者は、安ければそれでいいんだという考え方を捨て、なぜ安いのかを深く考える必要がある。そのことを教えてくれる本であり、日本のジャーナリズムにない視点を提供してくれる秀作である。
2009年6月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
貧困が騒がれる現在、中国では新聞にも載らない貧困の構造が存在している。
国の首都である北京周辺の情報は喚起されるが、世界の生産現場については暗黙の了解として誰も記事にしていなかった。
今回この本によって世界の製品生産を担う工場の現状と現場で働く中国労働者の貧困のスパイラルが明らかになる。
海を隔てた中国内陸での悲惨な労働事情を理解するには最適な書である。
国の首都である北京周辺の情報は喚起されるが、世界の生産現場については暗黙の了解として誰も記事にしていなかった。
今回この本によって世界の製品生産を担う工場の現状と現場で働く中国労働者の貧困のスパイラルが明らかになる。
海を隔てた中国内陸での悲惨な労働事情を理解するには最適な書である。
2009年2月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
中国の工場の様子を豊富な取材をもとにとても詳しく描いていると思います。
そのテーマのためか、工場の質的な生産能力、個別企業のビジネスモデルの優劣といったことについてはあまり言及されていない(おそらくそれが問題でないことが問題なのだとも思われる)ように思いますが、価格の裏側としてのコスト、コストの裏側にある労働条件、という一貫した切り口で問題の複雑さをよく描写しています。また、章立ても過去、現在、未来といった時代の流れも踏まえて整理されており読みやすく感じました。
そのテーマのためか、工場の質的な生産能力、個別企業のビジネスモデルの優劣といったことについてはあまり言及されていない(おそらくそれが問題でないことが問題なのだとも思われる)ように思いますが、価格の裏側としてのコスト、コストの裏側にある労働条件、という一貫した切り口で問題の複雑さをよく描写しています。また、章立ても過去、現在、未来といった時代の流れも踏まえて整理されており読みやすく感じました。
2009年1月24日に日本でレビュー済み
中国の工場労働者の状況はもうずっと前から問題視されていて
その決定版として出た本だと思います。
これから先、たとえば中国での生産が外資よりも内需よりのウェートにシフト場合にどうなるのだろうか?
今、あぶれた大量の失業者はどこに行くのだろうか?
或いは、他の新興国の状況はどうなんだろうか?
色々な方向から参照される本でしょうし、読んでおくべき一冊と言えるかと思います。
どぎつい翻訳タイトルが目を引きますが、こういったケースが紹介されるのは今まで断片的なことが多かったので、役人のマークを外すために新聞社を休職してまでまとまった取材したこの本は貴重かと。
その決定版として出た本だと思います。
これから先、たとえば中国での生産が外資よりも内需よりのウェートにシフト場合にどうなるのだろうか?
今、あぶれた大量の失業者はどこに行くのだろうか?
或いは、他の新興国の状況はどうなんだろうか?
色々な方向から参照される本でしょうし、読んでおくべき一冊と言えるかと思います。
どぎつい翻訳タイトルが目を引きますが、こういったケースが紹介されるのは今まで断片的なことが多かったので、役人のマークを外すために新聞社を休職してまでまとまった取材したこの本は貴重かと。
2009年7月19日に日本でレビュー済み
「チャイナ価格/競争有利性の真のコスト」という原題を改竄・捏造する日経の劣化を地で行く本、、、。って、内容のレビューをしないとね。
内容は、米国人の女性ジャーナリストが綿密な取材を繰り返し、チャイナの工場の悲惨な実情、解決への複雑なジレンマを分析した非常に優れたものと言える。
都会に出てきて働く数億人の農民は残業して働きたい。工場も残業させて製造したい。しかし米国式CSRはそれを許さず監査人を派遣する。ために工場は帳簿を偽装する。
安いチャイナ価格を求める欧米企業が、コンプライアンス監査する矛盾。工場側は労働条件や公害を無視しないとチャイナ価格を達成できない。
しかし核心は後半にある。労働条件に配慮する経営者が出てきたことや、一人っ子の2世代目出稼ぎ人はより良い条件を求めてどんどん離職し、最低賃金の引き上げもあることである。
本書では時期的に触れられていないが、おそらく今は逆に不況で億単位で失業者が出る可能性もある。あ、だから日本で1000万人の移民を引き受けるんですね。さすがです。
内容は、米国人の女性ジャーナリストが綿密な取材を繰り返し、チャイナの工場の悲惨な実情、解決への複雑なジレンマを分析した非常に優れたものと言える。
都会に出てきて働く数億人の農民は残業して働きたい。工場も残業させて製造したい。しかし米国式CSRはそれを許さず監査人を派遣する。ために工場は帳簿を偽装する。
安いチャイナ価格を求める欧米企業が、コンプライアンス監査する矛盾。工場側は労働条件や公害を無視しないとチャイナ価格を達成できない。
しかし核心は後半にある。労働条件に配慮する経営者が出てきたことや、一人っ子の2世代目出稼ぎ人はより良い条件を求めてどんどん離職し、最低賃金の引き上げもあることである。
本書では時期的に触れられていないが、おそらく今は逆に不況で億単位で失業者が出る可能性もある。あ、だから日本で1000万人の移民を引き受けるんですね。さすがです。
2009年3月1日に日本でレビュー済み
労働集約型消費財の世界の工場として成功した中国。
だか、そのために払っている犠牲も計り知れない。
その実態に肉薄して描いている。
<チャイナ・プライス>の将来を展望すれば、
成長の阻害要因といわれる非効率な金融市場、貧弱な特許基盤、
未発達な法制度、経営の透明化をもたらす情報技術活用に消極的姿勢、
技術力のある労働者不足などの克服とともに、
職場の安全や衛生、労働者の権利を保障するための労働組合や新しい労働法などの法的整備、
さらには、汚染産業、違法工場、腐敗官僚を見張る監視役としてのメディアの役割、
そのための取材制限の緩和・・・などなど、こんなキ−ワ−ドが浮かんでくる。
「安い製品の裏に人間がいる−中国からの安い製品の裏に、私たちと同じように希望を持ち、
笑ったり、悲しんだりする人たちがいることに気づいて欲しい」
と、著者が新聞の紹介記事で語っている。
「中国に責任があるように見えても、世界中の消費者にも同程度に責任があるということだ。
我々が30米ドルのDVDプレイヤ−や3米ドルのTシャツを欲しがれば、
宝石工場では粉塵が舞い散り、違法炭鉱は操業を続け、
16歳の労働者は深夜まで残業することになる。
チャイナプライスの存在には、我々すべてが関係しているのである。」
こんな結びの言葉が心に残った。
だか、そのために払っている犠牲も計り知れない。
その実態に肉薄して描いている。
<チャイナ・プライス>の将来を展望すれば、
成長の阻害要因といわれる非効率な金融市場、貧弱な特許基盤、
未発達な法制度、経営の透明化をもたらす情報技術活用に消極的姿勢、
技術力のある労働者不足などの克服とともに、
職場の安全や衛生、労働者の権利を保障するための労働組合や新しい労働法などの法的整備、
さらには、汚染産業、違法工場、腐敗官僚を見張る監視役としてのメディアの役割、
そのための取材制限の緩和・・・などなど、こんなキ−ワ−ドが浮かんでくる。
「安い製品の裏に人間がいる−中国からの安い製品の裏に、私たちと同じように希望を持ち、
笑ったり、悲しんだりする人たちがいることに気づいて欲しい」
と、著者が新聞の紹介記事で語っている。
「中国に責任があるように見えても、世界中の消費者にも同程度に責任があるということだ。
我々が30米ドルのDVDプレイヤ−や3米ドルのTシャツを欲しがれば、
宝石工場では粉塵が舞い散り、違法炭鉱は操業を続け、
16歳の労働者は深夜まで残業することになる。
チャイナプライスの存在には、我々すべてが関係しているのである。」
こんな結びの言葉が心に残った。